雨、風とも強いのにもかかわらず、かなりゆっくりした動きなので台風の進路に当たる方もそれ以外の方も気を付けましょう!
さて。。。
山を歩いているとかなり多くの生き物を見かけます。
というか、何も見かけないのは真冬くらいですよね。
私の場合、高山植物をよく見るためにしゃがんだり、顔を近づけたりすることが多いので、きっと普通に歩いている方達よりは多く見ているのではないかと思います。
中には、意外と知られていない「毒を持つ昆虫」もいたりします。
例えばこの写真(左と真ん中)のマルクビツチハンミョウ。
(写真は真ん中が尾瀬、左が平標山で撮ったもの)
今の季節の山では普通に見かけるノロノロ歩く変な虫です。
見ての通り羽が退化していて飛べないし、ずんぐりした体型なので歩くのも遅い。
そして、噛み付いたり刺したりするわけでもありません。
それなのに強い毒を持っていたりします(身を守る術がそれしかない)
このマルクビツチハンミョウ、逃げ足が遅い昆虫の常として、捕食されそうになると死んだフリをします。
そうすると足の関節部分から毒液を出し、食べられないように身を守るようです。
毒はカンタリジンといい、皮膚の弱い部分に付くと水ぶくれが出来るようです。
同種のマメハンミョウはさらに毒性が強く、昔は暗殺用の毒薬として重宝?されたともいいます。
昆虫界のトリカブトといったところでしょうか。
今の子どもはそんなことしないのかもしれませんが、小学生くらいの子供と山に登る時はマルクビツチハンミョウを見つけても素手で捕まえたりしないように事前に注意しておいた方が良いと思います。
水ぶくれだけならまだしも、毒の付いた手で目をこすったりしたら厄介なことになってしまいますからね。
ちなみに、写真右のミヤマハンミョウは名前が似ていても無毒です。
(これは昨年の9月に那須三本槍岳で撮ったものです)
昔、庭でハンミョウ釣りをしたことがある人も多いのでは?
それらはニワハンミョウやナミハンミョウなので、もちろん無毒です。
見つけてもイジメないで下さいね
と、毒虫について書いてみました。今更ですが、虫が苦手な方ごめんなさい。
高山植物のように昆虫に詳しい方にシリーズ化してもらいたいなぁ〜なんて、勝手な希望を持っていますが・・・日記の中に毛虫の画像が増えてきたら、それはそれで苦痛だったりして
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