73歳の課長

映画「生きる LIVING」を観ました。英国のドラマ映画で、1952年の黒澤明監督映画「生きる」のリメイク作品です。脚本はノーベル賞作家のカズオ・イシグロ。

上質な映画ですが、どうも違和感が。役所の課長を演じたビル・ナイは73歳。おじいさんにしか見えない。こんなおじいさんが課長をやってる組織というのも・・・1950年代の英国では普通だったのだろうか。

黒澤版の「生きる」は観たことがありません。Wikipediaにストーリーが載ってました。驚いたことに「生きる LIVING」は、細部の描写までオリジナルに似ています。

カズオ・イシグロも、監督のオリヴァー・ハーマナスも、黒澤明をリスペクトしてるのだろうなと想像できる映画でした。

コメント

ゴマたん

こんにちは！　(^-^)

わたしもその映画のＣＭをみて随分とおじいさん（っぽく見える人）が
仕事をしているんだな〜　と思いました。
同様の例として、伊東四朗や高橋英樹が一体いつまで警察組織に
いられるのかも不思議でなりません　

☆Parsleycandy

ゴマたんさん、こんにちは。

「相棒」の水谷豊が70歳ですからね。役所の課長ならともかく、体力が必要な刑事で70歳というのも・・・( ´ ▽ ` )

4080taka

黒沢作品の原作では、主人公は定年間近でした。
英国には定年がないのか？

☆Parsleycandy

この頃の日本は定年55歳でしょうか。「定年」というのは割と日本独特の制度だと聞いたことがあります。

Kijo-Ash

私の経験では出世魚は日本企業だけのように感じます。報酬後払いの退職金もですが高学歴の20〜30代の報酬を押さえるためのシステムだと思います。学卒をラインに投入できるのが品質やカイゼンや風通しの良さになって日本のモノづくりを盛り上げたことは間違いないと思います。
USでは学歴社会で工学士や工学修士だけならエンジニアで課長止まりのようです。専門学校卒ならエンジニアに付く計測テクニシャンの肩書のままです。部長級や経営陣を目指すなら複数の学位や経営学修士は必要に思われます。ヨーロッパやインドなどの社会全体では、プラス家柄も必要な気がします。学歴や家柄や性別が問われないのは日本だけだと思います。

☆Parsleycandy

学校卒業時の一斉採用は日本独特らしいですね（他国は都度採用）。また、いったん雇用すると解雇は相当な要件が必要というのも日本独自です。政府はこれに手をつけたいようですが。

「生きる LIVING」の課長は、あまりエリートっぽくなかった。実際、エリートではなかったのでしょう。