【白根三山縦走】広河原↑、北岳〜間ノ岳〜農鳥岳、奈良田↓
- GPS
- 18:01
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 2,641m
- 下り
- 3,340m
コースタイム
- 山行
- 7:31
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 7:40
天候 | 晴れ後曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
9日:始発の4時台のバスにて甲府駅から広河原まで移動 10日:奈良田方面へ下山し、奈良田で温泉につかったのち、最終バスで広河原まで移動、広河原から最終バスで甲府駅まで移動 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【広河原〜御池分岐】 特に問題ありません。 【御池分岐〜大樺沢左俣〜八本歯のコル】 ほぼ夏道のみとなってますが、一部雪渓を渡る場所があります。 ややスノーブリッジぽくなってますので、重量物を担いでる場合は気を付けたほうがよいかと思われます。 【八本歯のコル〜北岳】 特に問題ありませんが、ヘルメットなどがあると良いかと思います。 【北岳〜間ノ岳】 特に問題ありません。標高が高いので紫外線対策はされたほうがよいです。 【間ノ岳〜農鳥岳〜大門沢下降点】 間ノ岳と農鳥岳間は岩稜帯が多く、崖側が厳しく切れているところがあります。 また、風が強い日などはバランスを崩しやすいため、天候判断は慎重とされたほうがよいかと思います。 【大門沢下降点〜大門沢小屋】 急斜面の激下りとなります。岩場、ザレ場、ゴーロなどが続くため、集中力が切れかかっている状態だとかなり危険です。 また、一部渡渉点の橋が崩壊しておりました。 【大門沢小屋〜奈良田】 特に問題ありませんが、下流域で砂防ダムの建設工事をされているため、ダンプや作業用の車には気を付けてください。 |
その他周辺情報 | 奈良田に温泉施設があります。日帰り入浴で550円でした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
今夏の前半の天気はすべて台風5号による影響を受け不安定となっており、また中期も5号の残滓でどうもすっきりとしない予想があり、事実天候は全くもって安定しない夏山シーズンが開幕したわけです。
そんな中、到底「槍ヶ岳北鎌尾根」等できようはずもなく、今年はどうも北アルプスあたりと縁が無さそうだと、早々に見切りをつけて未踏の地であった南アルプス方面へと脚を伸ばしてみようかと思い立ち、当初計画では仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳を踏む予定でした。
しかし、コース等を検討しているうちに「どうせなら北岳、欲をかいて白根三山をテント担いで歩こう」となったのが出発3日前だったりしました。
結果的に天気もぎりぎり持ち、夏山を十分に満喫できた素晴らしい山行だったことは間違いないわけです。引き換えに下半身(太もも)の筋肉が大変なことに...。
また先日発売されたEOS 6D Mark IIの試し撮りも兼ねた山行となり、こちらも大満足の結果となりました。
【1日目〜広河原から北岳へ〜】
「標高日本2位の山は?」と聞かれて、ぱっと「北岳」と答えられる人の多くは山好きな人か、あるいは地図大好き人間かなと思います。
前日は仕事を終え、すぐに甲府へと移動しホテルにて体を休めようかとしましたが、早朝4時には広河原行の始発バスに並ぶ感じとなり、あまり休めたわけではなかったです。(バスも2台体制で満席通り越して立ち席もいたぐらいギュウギュウ)
6時30分頃に広河原に着くと、そこはもう人人人...で、トイレ(大)を済ますにも30分はロスりました。つまり7時出発となり、この時点で農鳥小屋まで行くことは計画外となりました。(遅く着くと...。)
ひとまず大樺沢→八本歯のコル→北岳→北岳山荘という感じで、14時着ぐらいを目指したわけですが...標高差1,700m超えは半端ではなく、また標高3,000mを超えると空気が薄くなり予想以上にペースダウンしてしまい、結局頂上についたのが13時30分ぐらいだったかと。
割と息も絶え絶えについた頂上は少しガスがかかってましたが、絶景を満喫できました。しかし、楽しむ間もなく急ぎ北岳山荘へ向かい、着いたのが14時30分ぐらいで、テントを張って酒飲んで夕食をとり、この日は"沈"、となりました...。や、夕日ぐらいは撮りましたよ?
夜は風も強く、稜線に張ったテントは時々強くゆすられるほどのでしたが天気は晴れており、月は綺麗でした。おかげさまで天の川は撮れず...。
【2日目〜間ノ岳から農鳥岳を経て奈良田へ〜】
前日寝る直前までは「明日は北岳を再度踏んで白根御池から広河原に降りよう」と、天候悪化が予想されたため撤退を決め込んでたわけですが、午前3時ぐらいに起きて外を見てみたら晴天で、天気予報を確認したところ持ちそうだったので、間ノ岳と農鳥岳を踏むことを決意したわけです。
このコース、アルプスらしい稜線歩きだけかと思ったら、ところどころ厳しい部分があり、特に西農鳥〜農鳥間は油断すると即遭難するような岩稜歩きだったりで結構大変でした。
道中ガスにまかれたりしましたが、天候は予想通り途中途中雲が切れ、絶景を堪能することが出来、特に農鳥岳に頂上にいたっては僅か10分程度の晴れ間を堪能させていただきました。
今山行の核心は北岳への登りでも農鳥への登り返しでもなく、農鳥から大門沢への下りでした。
標高差が2,100m以上もある上に超絶激下りでザレてるかつ、ふっとんだら沢まで落ちていけるような場所多数。また渡渉ポイントに至っては橋が上流から流れて来た大岩で破壊され、廃道もかくやという状態だったりで、延々と5時間以上も歩かされ、奈良田の温泉にたどりつくころにはヘロヘロ通りこして、ほぼウォーキング・デッド状態でした。温泉からバス停への下りが死ぬほどきつかったわけで...。
奈良田発の終バスで広河原に再度移動し、広河原からの終バスで甲府まで戻り、家にたどり着いたのは21時半ぐらいだったか。
【総評】
北アルプスとは違い、静かな山行が楽しめる南アルプスとの評判でしたが、夏山トップシーズンということもあり、北岳までは人人人...でそれなりににぎわいを見せてました。ただ北岳から先の農鳥岳までは評判通り、自分の呼吸と風の音とヒバリやらの鳥の鳴き声くらいしか聞こえず、目をつむれば瞼の裏に焼き付いた絶景が今でも浮かび上がってくるようです。
チャンスがあれば今度は仙丈ケ岳から光岳までのロングトレイルを歩いてみたいものです。
天気はもう、ここだ!という隙間めがけてって感じでしたー
新しいカメラも使い方が少しづつ慣れてきたので、バシバシ山で写真撮って行きたいんですが...天気が...
最後の最後まで一眼レフかミラーレスで悩んでました
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