二軒小屋〜蝙蝠岳〜塩見岳〜三伏峠〜小河内岳〜荒川前岳〜悪沢岳〜マンノー沢頭〜二軒小屋
- GPS
- 52:10
- 距離
- 44.4km
- 登り
- 4,314m
- 下り
- 4,318m
コースタイム
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 6:27
- 山行
- 9:29
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 10:27
天候 | 7/24晴れ時々曇り、7/25晴れ後ガス、7/26晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
東海フォレストのバスで椹島へ。その後はデリカに乗り換えて二軒小屋へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【蝙蝠尾根】 最初は急登。ほとんど樹林帯で踏み跡は薄めでテープも少なめ。中部電力の管理棟の奥の梯子を登りきった後に少し迷ったので注意してテープを探したほうがよい。 水場へ下りるところは最初目印がしっかりしているが、だんだん薄くなりガレ場に行きそうになるので事前の情報で下調べしておいたほうがよい。 蝙蝠岳手前も目印が少なめだがケルンや踏み跡をよく確認すれば大丈夫。 【塩見岳〜三伏峠】 塩見岳へは登りも下りも岩場多し。特に塩見西岳〜塩見小屋の岩場は落石滑落注意。 塩見小屋以降は問題なし。三伏峠までに微妙な登りが最後まであってちょっと疲れた。 【三伏峠〜小河内岳〜高山裏避難小屋】 三伏峠過ぎのお花畑からは水場へ往復10分位。お花畑以降は人がグッと減る。 高山裏避難小屋手前の板屋岳過ぎのところは右側が切れ落ちているので滑落注意。 高山裏避難小屋の水場は旧テン場を更に沢下りしていく。小屋から往復20〜30分かかるがその分冷たくて美味しい。 【高山裏避難小屋〜荒川前岳〜悪沢岳〜千枚岳】 小屋を出発してまもなく、登山道のところに水が出ている箇所があるが水量少なく汲むのに時間がかかる。 森林限界から稜線までは急登。稜線に出てからは大崩壊地側が崩れているので滑落注意。 悪沢岳へは急な岩場なので滑落落石注意。人も増えるので人為落石には気をつけた方がいい。 【千枚岳〜マンノー沢頭〜二軒小屋】 千枚岳から先、序盤は結構急な下り。マンノー沢頭過ぎて2271からまた急な下り。 最後二軒小屋や川が見えてくるところで疲れからスリップすることがあるので注意。 |
その他周辺情報 | 【二軒小屋ロッジ】 自販機に缶ビールあり。風呂は16時以降。ブラインド式の網戸は明るいうちに閉めておかないと、電気によってくる虫のせいで暗くなってからは閉めれなくて寒い思いをする羽目に。田代ダムのカード配布あり。 携帯の電波は圏外。公衆電話なし。 【椹島ロッジ】 無料Wi-Fiあり。携帯の電波は圏外。公衆電話なし。 【白樺荘】 日帰り温泉510円、畑薙第一ダムのカード配布あり。携帯の電波は圏外。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
テント
シェラフ
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感想
梅雨明けして毎日暑い日々が続いていた7月。
一週間前に二軒小屋ロッジが取れていたので二軒小屋からの南アルプス周回縦走に行くことにした。
7/23夜に出発。新東名の島田金谷ICを下り、県道で千頭、長島ダム、接阻峡温泉、井川と行き、夏季臨時駐車場へ。途中接阻峡温泉〜井川の狭い道でニホンカモシカに遭遇。ちょっとビックリしたけどほんと微動だにしませんね。
7/24、車中泊も暑くもなく快適に目覚め、始発のバスでGO!
始発の第1便のバスは15名だけ。平日ど真ん中は快適ですね。
椹島で乗り換えたら新車のデリカ号。自分以外の3人は釣り師でした。
二軒小屋ロッジに到着。宿泊予約した明後日には戻ってくると伝えていざ登山口へ。
いきなりの急登。樹林帯で日陰のおかげかそこまで暑さを感じなかったが、実際休憩の頃には汗だくだくでズボンやパンツまで濡れるぐらい。これ乾くのかな?と心配になってしまいました。
踏み跡は薄く目印も少なめだけどしっかり見ればそう問題はない蝙蝠尾根。
苔むした雰囲気が好きで意外に虫も少なかったかな。
途中中電管理棟の梯子を登った後にルート外したところと水場以外はほぼ問題なかった。
森林限界を越えると蝙蝠岳が見えてくる。
間ノ岳や農鳥、白峰南嶺も見えてきてテンション上がってきた!
今日はこの辺でビバーク。
ここでグランドシートとテントマットを忘れたことが発覚。まぁいいや。
麻婆春雨と中華風ミネストローネを作って食べておやすみなさい・・・
7/25、朝カレーメシを作ってテント畳んで出発。ハイマツブッシュに悩まされながらも塩見岳へ。
学生時代以来の25年以上振りか?
こんなに岩場多かったり急だったんだ。当時の記憶はあんまり無かったかも。
塩見小屋を過ぎると百名山目当てからか平日ど真ん中でも人が増えてきたな。
三伏峠へは最後下っていくのかと思いきやギリギリまで登っててちょっと疲れたな。
小屋の有料トイレを使わせてもらい、水場へ水を汲みに行く。
満タンにして、かつグビグビ水を飲んだり、頭からかけたり手ぬぐいを濡らせて熱中症対策をしてから未踏の小河内岳方面へと進もう。
烏帽子岳で会った二人組が天気を調べており台風の発生を知る。
まぁこっちに来るまでには下山できそうだからいいか・・・
小河内岳からはガスが稜線にかかり気味になるが、返って涼しくなってからよしとしよう。
雷鳥との出会いもあったがこの日は雛を連れていなかったな。
マルバダケブキの群落をたくさん通った後、15時頃には高山裏避難小屋に到着!
往復30分くらいかかりそうな水場へ汲みに行ったが、その価値はある冷たさと美味しさだった。
日が沈むまでつまみ食べてビール飲んで少しでも食料を減らしておいた(笑)
今日の夕食はムール貝とミックスビーンズ&マッシュルームのペペロンチーノ。
作った後に持って移動してたら汁がズボンにかかって焦った。
ファイントラックのストームゴージュアルパインパンツからユニクロのイージーパンツに着替えてたのでショックは少なくてよかった(笑)
7/26、今日も意外に天気持ちそう。
昨日の朝もそうだったがソーラーランタンがまたもやバッテリー切れ。
事前にUSBで満充電にしてこないと太陽だけじゃ厳しいのかな?
しょうがないのでヘッドランプで朝食作ろうと思ったらヘッドランプの方もバッテリー切れ!
マジかよ!?袋の中でスイッチ入っちゃったのかな?
どうしよう?もうちょっと明るくなるまで待つしかないのかと思ったけど、なんとか予備電池とラジオからの電池を使ったらヘッドランプ復活!事なきを得た。
その後、日清焼そばに天かすトッピングを作ったら、口の水分が大量に失われることに気づいた。やはり天かすはうどにゃそばみたいに汁物に入れるのがいいね。反省。
テント畳んで最終日出発。
森林限界以降は急登でキツかったけど稜線に出た頃に雛を連れた雷鳥に遭遇!
写真や動画撮りまくりでもあまり逃げなかったな。
いやー 癒やされた。疲れが吹っ飛んだよ。
それから程なくして荒川前岳へ。
ここでついにこの山行で初めて富士山を見れてテンション上がった!
南の方は赤石岳がドーンとそびえて、その後ろに聖、兎、中盛丸山も見れた。
中岳避難小屋でちょっと休憩。
500円玉しかなくて100円の有料トイレ借りるついでに400円の飲み物を購入したら南アルプス天然水だった。買わなくても毎日飲んでますが何か?(笑)
次にそびえる悪沢岳もかっこいい!
前後には思った以上に高山植物が咲いてたな。
タカネナデシコとシロバナタカネビランジが多かったのが印象的だった。
丸山付近でまたもや雛連れの雷鳥が。今度は5〜6羽は連れていたぞ。
相変わらず雛は可愛くて癒やされるな。
千枚岳を越えるとグッと人が減る。
マンノー沢頭を過ぎたときにこのルートを登ってるパーティーがいてビックリした。
まさか朝二軒小屋からそのまま?と思ったら前夜二軒小屋泊だったらしい。
それにしても二軒小屋泊まった後によくマンノー沢頭ルートを登りに使うとは・・・がんばってください。自分には真似できません(笑)
最後は急な下りでガクガクしながらも13時半頃には二軒小屋ロッジに到着。
風呂に入れる16時まで人もいなさそうだったので缶ビール買って飲んでテントやシュラフ乾かしてまったり過ごす。
チェックインして一番風呂に入ってサッパリしてコース料理とワインを堪能。
同席になった単独女性は甲斐駒黒戸尾根を登り、蝙蝠尾根を下ってきたらしい。小屋泊とはいえ凄いです・・・
7/27、朝食は前述の単独女性と二人きり。みんな弁当持って早朝に出発したのか・・・
行きとは違って二軒小屋に来る人数が増えたので帰りはデリカでなく普通のマイクロバスで送ってもらう。
椹島の乗り換えで時間があったので無料Wi-Fiでつないで下山報告しようと思ったら、どうやらヤマレコ経由でコンパスに届けを出したときに昨日下山の予定となっており、そもそも二軒小屋が圏外で下山連絡を出せなかったので、何時間かおきにまだ下山してないメールがバンバン親のところに入ったらしく、ものすごく心配され警察に相談する一歩手前だったと言われた。
南アルプス南部みたいに下山しても公衆電話がなかったり電波が圏外で連絡できるまで一日かかるというようなところもあるので、もうちょっと考えて届けを出せばよかったと反省した山行でした。
おまけに最後駐車場に帰ってきていざ帰ろうとしたときに杭に車を引っ掛けてサイドアンダーモール脱落という目にも遭ってしまいましたとさ。とほほ・・・
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