折立から雲ノ平〜水晶岳〜鷲羽岳〜黒部五郎岳を周回

2018年08月19日(日) 〜 2018年08月21日(火)

• GPS: 28:33
• 距離: 47.2km
• 登り: 3,695m
• 下り: 3,689m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:25
• 休憩: 1:03
• 合計: 9:28

5:36 折立
5:38 5:38 十三重之塔 慰霊碑
6:35 6:35 太郎坂(アラレちゃん)
7:08 7:08 青淵三角点(青淵山)
7:20 7:20 積雪深計測ポール
8:20 8:20 五光岩ベンチ
8:46 8:46 太郎兵衛平
9:10 9:53 太郎平小屋
10:36 10:36 第一徒渉点
10:43 10:43 第二徒渉点
11:04 11:04 第三徒渉点
11:40 11:41 カベッケが原
11:49 12:06 薬師沢小屋
14:14 14:14 アラスカ庭園
14:45 14:47 奥日本庭園
15:04 雲ノ平山荘

2日目

• 山行: 8:18
• 休憩: 1:15
• 合計: 9:33

5:40 雲ノ平山荘
5:56 5:56 スイス庭園
6:30 6:32 祖父岳分岐
6:57 6:57 祖父岳
7:33 7:33 岩苔乗越
7:43 7:44 ワリモ北分岐
8:24 8:25 水晶小屋
8:55 9:00 水晶岳
9:31 9:40 水晶小屋
10:15 10:23 ワリモ北分岐
10:44 10:47 ワリモ岳
11:22 11:24 鷲羽岳
12:17 13:00 三俣山荘
14:10 14:11 三俣蓮華岳巻道分岐
15:13 黒部五郎小舎

3日目

• 山行: 8:42
• 休憩: 0:58
• 合計: 9:40

5:11 黒部五郎小舎
7:04 7:05 黒部五郎の肩
7:14 7:21 黒部五郎岳
7:31 7:35 黒部五郎の肩
8:43 8:47 中俣乗越
9:41 9:42 赤木岳
10:16 10:18 北ノ俣岳
10:24 10:24 神岡新道分岐
11:29 11:29 太郎山
11:36 12:15 太郎平小屋
12:36 12:36 太郎兵衛平
12:53 12:53 五光岩ベンチ
13:44 13:44 積雪深計測ポール
13:51 13:51 青淵三角点(青淵山)
14:11 14:11 太郎坂(アラレちゃん)
14:49 14:49 十三重之塔 慰霊碑
14:51 14:51 折立
14:51 ゴール地点

天候

19日（日）晴れ
20日（月）曇りのち雨
21日（火）曇りのち晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

■北陸自動車道立山ICから有峰林道を経由して有峰ハウスに前泊、翌早朝に折立登山口駐車場へ。

コース状況／危険箇所等

■北アルプスの最深部は変化に富んだ山歩き。
■特別な技術や道具は不要で、そこにしかない景色を見ながら歩くのみ。
■薬師沢と雲ノ平の間は岩ゴロゴロの急登。
■鷲羽岳と三俣の間は岩とザレ場の長い下り（登り）でスリップしやすい。

その他周辺情報

■「有峰ハウス」
1泊2食9700円（朝食は弁当、夕食は3000円を選択）
有峰林道の亀谷ゲートを通過しているので通行時間帯に関係なく早朝出発できるメリットがある。食事も良い。

■有峰林道通行時間帯６：００〜２０：００

■「亀谷温泉白樺ハイツ」の日帰り湯
折立登山口に一番近い温泉。650円。

写真

8/18 15:57

前泊した有峰ハウス

8/18 18:24

安全登山を祈念して乾杯

8/18 18:27

奥から取り出してきた唯一のワイン

8/19 4:15

朝食弁当

8/19 5:26

朝5:26の折立駐車場
有峰有料林道の通行時間は6:00〜20:00
亀谷の料金所ゲートが開く時間より前に折立駐車場に到着できることが有峰ハウスに宿泊するメリット

8/19 5:28

トイレ

8/19 5:36

折立登山口を出発

8/19 7:07

樹林帯の急登を登る

8/19 7:08

ベンチ

8/19 8:16

樹林帯を抜けると大平原が広がる
登山道の修復と植生養生の工事中だった

8/19 8:20

五光岩ベンチで休憩している登山者

8/19 8:20

五光岩ベンチ

8/19 8:33

木道が続く

8/19 9:02

良い天気だ

8/19 9:09

木道の先に太郎平小屋が見えてきた

8/19 9:10

太郎平小屋に到着

8/19 9:31

太郎平小屋前の広場で早めのエネルギー補給

8/19 9:52

募金して汲んだ

8/19 9:53

太郎平小屋裏の野外トイレから薬師沢に向かう

8/19 10:00

太郎平小屋からすぐに薬師沢と黒部五郎岳の分岐
左へ行って右から帰ってくる

8/19 10:02

ミヤマリンドウ

8/19 10:05

沢を渡る

8/19 10:10

沢に向かって下りが始まる

8/19 10:11

8/19 10:35

沢まで下りてきた

8/19 10:37

8/19 10:38

トリカブト

8/19 10:43

8/19 10:47

笹薮の木道

8/19 10:57

急坂を下りたら木道歩き

8/19 11:03

たぶん佐俣出会

8/19 11:50

薬師沢小屋に到着

8/19 11:50

玄関前には天然クーラで冷えた飲み物がたくさんある

8/19 12:06

薬師沢小屋で小休止したので吊り橋を渡って雲ノ平へ向かう
鉄板1枚の足場の狭さは緊張

8/19 12:06

吊り橋を渡るとすぐに垂直階段で河原まで降ろされる

8/19 12:08

階段を降りたところで、ついまた階段を登ってしまいたくなるところだが、増水時にはまた階段を上がるのだが平水時はそのまま河原を進む

8/19 12:08

薬師沢の河原を少し行くと

8/19 12:09

8/19 12:10

すぐに雲ノ平直登入口
看板のかたむきが急登を表現している

8/19 12:11

垂直階段を登る

8/19 12:27

ゴロゴロの急登を登る

8/19 13:25

後半は親切な階段がところどころに現れる

8/19 13:41

大汗かいてようやく木道末端に到着したが、まだしばらくは緩やかな登りが続く

8/19 14:14

やがてアラスカ庭園に到着

8/19 14:44

奥日本庭園
なんとなく庭石に見えなくもない

8/19 14:55

平原に続く木道を進むと

8/19 15:02

雲ノ平山荘の屋根

8/19 15:04

雲ノ平山荘に到着

8/19 15:21

中二階へ案内される
予約時に「少し混雑するかもしれません」と言われていたので1枚の布団に二人を覚悟していたが一人1枚だった

8/19 15:54

外ベンチでお疲れ乾杯

8/19 16:31

宿泊券は89−92番
番号2つで布団1枚

8/19 17:05

17:00夕食の乾杯
雲ノ平山荘の夕食は石狩鍋が定番だ

8/19 18:02

8/19 18:30

水晶岳のアーベントロート

8/19 19:51

雲ノ平山荘の間取り

8/20 5:01

5:00朝食

8/20 5:39

5:40水晶岳に向けて出発

8/20 5:40

小屋前で出発の準備する登山者

8/20 5:45

8/20 5:46

8/20 5:49

広い平原に続く木道を進む

8/20 5:54

8/20 5:57

スイス庭園との分岐を庭園に寄らず真っ直ぐ進む
庭園から先は行き止まりだ

8/20 6:27

進む方向

8/20 6:31

8/20 6:34

朝日にかがやくチングリマの綿毛

8/20 6:39

祖父岳のゴロゴロの登り

8/20 6:56

8/20 6:57

祖父岳山頂

8/20 7:05

ウサギギク

8/20 7:10

8/20 7:22

イワギキョウ

8/20 7:31

8/20 7:33

8/20 7:33

岩苔乗越

8/20 7:43

ワリモ北分岐を水晶岳方面へ

8/20 7:47

水晶岳に繋がる尾根道

8/20 7:54

トウヤクリンドウ

8/20 8:07

8/20 8:19

ミヤマコゴメクサ

8/20 8:20

水晶小屋にザックをデポして水晶岳に登る

8/20 8:25

水晶岳山頂までのCTは40分

8/20 8:35

8/20 8:43

水晶岳はその名前のとおり水晶を多く含んだ山
石は持ち帰ってはいけない

8/20 8:56

水晶岳山頂
ガスで眺望はあまり良くなかった
山頂は狭い

8/20 9:40

水晶小屋前のベンチ

8/20 9:40

水晶小屋で休憩

8/20 10:14

ワリモ北分岐を鷲羽岳へ進む

8/20 10:30

ワリモ岳

8/20 10:44

ワリモ岳山頂を経由して

8/20 10:51

鷲羽岳への稜線登山道

8/20 11:17

8/20 11:21

山頂には多くの登山者

8/20 11:23

鷲羽岳山頂

8/20 11:32

鷲羽岳から三俣山荘へ下る尾根の途中から見える鷲羽池

8/20 11:37

鷲羽岳から三俣山荘への急坂が長かった
ゴーロとザレで大変な下りだった
登ってくる登山者は苦悶の表情だった

8/20 12:02

鷲羽岳を振り返る

8/20 12:12

8/20 12:12

尾根を下って三俣山荘への稜線歩き

8/20 12:17

三俣山荘の食堂で昼食
パスタと肉だんごカレー
飲まなかったがここのコーヒーはサイフォンだった

8/20 12:59

三俣展望食堂

8/20 13:06

疲れたので三俣蓮華岳はパスして巻道で黒部五郎小舎へ向かう

8/20 13:07

三俣からの鷲羽岳
このアングルが一番良い

8/20 13:21

モミジカラマツソウ

8/20 13:29

ルート上の残雪を右側に迂回

8/20 13:34

左から祖父岳、その奥に水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳と歩いてきた

8/20 13:40

ガスが出て雨が当たりだした

8/20 13:52

黒い花
名前は分からない
→ミヤマアケボノソウ（20230810記）

8/20 13:55

ダイモンジソウ

8/20 14:05

ヨツバシオガマ

8/20 14:06

ハクサンイチゲ

8/20 14:13

三俣蓮華岳からの道に合流

8/20 14:35

雨足が強くなってきたので先を急ぐ
この後本降りとなった

8/20 15:12

黒部五郎小舎

8/20 15:13

濡れながらようやく黒部五郎小舎に到着

8/20 16:56

5:00夕食をいただきます

8/20 16:57

天ぷら数種、鶏から、サラダ、カレー味大根など品数が多く山の食事は単調になりがちなのでうれしい

8/21 4:28

4:30朝食

8/21 5:10

3日目5:10黒部五郎岳に向けて出発

8/21 6:12

氷河で運ばれてきた大きな岩がゴロゴロしている

8/21 6:18

下から見上げる大カール

8/21 6:33

尾根に向かう途中から見る黒部五郎岳

8/21 6:45

尾根手前は急峻な登り

8/21 7:02

黒部五郎尾根の肩

8/21 7:04

黒部五郎岳を見上げる

8/21 7:04

黒部五郎岳の肩でザックをデポって山頂へ向かう

8/21 7:15

黒部五郎岳山頂
登頂したときはガスで眺望は良くなかった

8/21 7:17

三角点タッチ

8/21 7:18

雲が取れて槍と穂高が見えた

8/21 7:20

カールを見下ろす

8/21 7:39

下る

8/21 7:45

黒部五郎岳の肩から北ノ俣岳へ向かう

8/21 7:47

写真のガレ場を駆けるように下ったが正しいルートをそれていた
写真向かって右側のハイマツ帯に正規のルートがある

8/21 8:53

中俣乗越を振り返る

8/21 9:23

赤木岳
山頂はすぐそこだがルートが無くてピークは踏めないようである

8/21 10:13

ガスの中でいくつもピークを越えてきたがようやく本物の北ノ俣岳が見えてきた

8/21 10:14

北ノ俣岳山頂

8/21 10:53

太郎平へ向かう木道

8/21 10:54

えぐれて崩れた登山道

8/21 11:30

太郎平小屋に到着

8/21 11:39

太郎食堂昼メニュー

8/21 11:47

行者ニンニク入り太郎ラーメン

8/21 11:47

ネパール人直伝ネパールカレー

8/21 12:15

折立登山口に向けて出発

8/21 12:16

この日は雨を心配したが降ることは無く午後は晴れた

8/21 14:50

折立登山口が見えた

8/21 14:51

折立登山口に無事到着
長かった山行が終わった

感想

sunvito

今年はあまり山に行ってなかったこともあって、3日間の行程47km踏破は予想以上に疲れた。

台風19号と20号が近づいてきていたため、天気が荒れる心配があった。2日目は黒部五郎岳小舎まであと少しというところで雨にあってしまった。前日の天気予報から雨を心配していた3日目の朝方は雨曇りだったが、昼からは良く晴れあがったため、むしろ暑さが大変だった。台風の影響は最終日の暑さだけだった。

奥深い山域であるにもかかわらず登山者は多い。日曜日の雲ノ平山荘はほぼ満員。月曜日の黒部五郎小舎も、多くの登山者で賑わっていた。幸いどちらの山小屋も一人1枚の布団は確保できていたが、山小屋泊はなかなか慣れないもので、よく眠れない。

個性的な山々だった。
水晶岳はその名のとおり、山体が水晶を含んだ岩で出来上がっているので、遠くから見ても白っぽく見えるが、石灰岩よりもやや黒ずみがかっているため、黒く見えると言う人もいる。

鷲羽岳の山体は大きくてワリモ岳も抱え込んだ姿が、三俣から見上げると羽ばたこうとしている鷲の姿に見える。

黒部五郎岳の特徴は、やはり大カール。山から削りとられて置き去りにされた沢山の大岩が、昔の氷河の大きさを十分に伺わせる。

かつては簡単には行けなかった北アルプスの深層部へ、今は、たった1日で行けるようになった。これは山を守る人たちの努力のおかげであり、大変ありがたいことである。