台風が来る前に裏銀座縦走(野口五郎岳、水晶岳、鷲羽岳)
- GPS
- 51:22
- 距離
- 42.9km
- 登り
- 3,177m
- 下り
- 3,135m
コースタイム
- 山行
- 8:31
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 9:29
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 8:31
- 山行
- 3:48
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 4:33
天候 | 一日目:曇り / 晴れ 二日目:晴れ / 曇り 三日目:曇り / 小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
22:30 竹橋 → 3:45頃 七倉ダム(毎日アルペン号) ※前日からの雨量規制のため、朝イチの七倉ダム→高瀬ダム間のタクシーは利用できず。 [帰り] 08:55 新穗高RW → 09:30 平湯温泉BT (路線バス、890円) 11:30 平湯温泉BT → 16:00頃 新宿BT(特急バス、5,860円) ※台風接近のため、平湯温泉BT→松本BTの特急バスは運休。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
裏銀座は人通りが少なく飲料水の補給も限りがあるので、十分な装備が必要。 北アルプスらしい険しい岩場の稜線が続くが道標は充実している。 アップダウンの激しい縦走路を歩けるタフな体力と精神、天候運と休暇に余裕があれば特に問題ないが、この条件を揃えるのが大変? |
その他周辺情報 | 下山後に平湯温泉BTにて日帰り温泉に立ち寄り(600円) |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
少し遅い夏休みを取って、憧れの水晶岳を目指して裏銀座縦走にチャレンジ。
計画当初はテント泊を考えていましたが、ここ最近の調子だとテント装備一式を担いだ縦走に耐えられる自信が無かったので小屋泊としました。とは言ってもいつもより多い飲料水と行動食を積んだので、ザックの重量はテント泊時と大して変わらない18kg越えの大荷物になってしまった。
台風接近のためスケジュールも3日に短縮し、厳しい山行が予想される中、覚悟を決めて出発。
[一日目]
早朝3:45頃に七倉山荘前で夜行バスを降り、5:30から運行される特別タクシー待ち。ところが前日からの雨量規制がまだしばらく解除されないことが判明し、高瀬ダムへは徒歩で向かう事に。ここで1時間以上のロス。
登山口前の増水した沢を渡渉して、ブナ立尾根の急峻な登山道に入る。登山口が12番で約100m登る事に番号がカウントダウンされる仕組み。恐ろしく直登で、同じく北アルプス三大急登の合戦尾根よりも数段厳しいと思った。
お昼前に烏帽子小屋に到着。炭水化物でエネルギー補充したかったが、軽食のカレーが売り切れ。烏帽子岳に登る時間的余裕もなかったので、休憩もそこそこに裏銀座稜線の縦走路に突入。
ブナ立尾根を登っているときはずっと霧の中だったが、稜線沿いは程よく晴れて風も穏やか。途中まで気持ちよく歩くことができたが、野口五郎岳手前の岩場でガス欠。この日は既に2,000m近く登っているので、小屋までの最後の距離500mが疲労で30分以上かかったような気がする。
この日の野口五郎小屋の宿泊者は私を含めて2名。もう1人は同じバスでやってきた眼鏡のおじさん。朝のバスを降りたのは8名程だったが、烏帽子小屋のテン場で宿泊した夫婦の2名以外は、ほとんど烏帽子岳で引き返したそうだ。
[二日目]
展望は良好。風は昨日より強いが問題なし。小屋番の笑顔に見送られて水晶岳へ出発。とんでもなく奥地の山小屋だが、食事はおいしく居心地最高でした。
野口五郎岳の山頂を経由して岩場の稜線に入る。アップダウンは激しいが、ルートは明瞭なので注意深く岩を越えていく。東沢乗越を過ぎて最後の急斜面を上る途中で霧に包まれ視界不良となるが、なんとか水晶小屋にたどり着きホッと一息。
小屋内で休憩後、ザックを置いて水晶岳山頂にアタック。山頂までの岩場も険しいが、ここまで歩いてきた稜線に比べたら全然問題ない。雨も降り始め、山頂にタッチした後すぐに小屋に戻ってきたところで、先日の宿で一緒だったおじさんと再会。今から山頂に出発するようだ。
再び縦走の支度を整え外に出ると、先ほどの天気が嘘のように晴れ渡った景色が目の前に広がってビビったw おじさんは山頂からの絶景を丁度楽しめてそうでうらやましい。
気を取り直し、360度の絶景を堪能しながら鷲羽岳へ向かう。裏銀座に比べると人通りが少し増えて安心感もマシマシ。
ワリモ岳、鷲羽岳を越えて、お昼前に三俣山荘に到着。本日の目的地である双六小屋までもう1山越えていかなければならないので、カレーを注文してエネルギーを十分補充して出発。
三俣分岐では巻き道ルートを選択。稜線ルートは雲がかかって眺望が怪しいし、稜線歩きは十分堪能してお腹いっぱいなので、無難なルートを選んだつもりだが、巻き道も距離が長くて大変だった。
双六小屋には14時過ぎに到着。翌日は台風が上陸するので、少しでも先に進んで鏡平山荘まで下ろうかと思ったが、余力を使い切るのは危険なので、予定通り双六小屋をこの日の宿としました。
昨日のおじさんは17時過ぎに到着。水晶小屋の前で軽く挨拶して裏銀座へ抜けていったと思ったお兄さんと夕食時に再会したりで、山の出会いはとても面白い。
[三日目]
台風が交通機関に影響する前に下山&東京へ帰還するため、朝食無しで4時に出発・・・しようとすると、少し前に出たはずの昨日のお兄さんが戻ってきた。真っ暗の中、風と霧がヤバイらしい。自分のカンだと雨具をしっかり装備すればこの程度なら問題ないと踏んでいたが、1人では心細いので一緒に下山をお誘いして2人で出発。
小屋前は風の通り道なので荒れていましたが、樹林帯に入ると幾分か穏やか。慎重に下っていくと、2400m辺りで雲の下に出て周囲も明るくなってきた。
鏡平山荘前で雨具を畳んでペースアップ。そのまま山道を駆け下り林道へ出る。単調な長い下りは1人だと気が滅入るが、同行者が居れば気分も紛れていいものだ。
わさび平小屋で休憩した後は一気にゴールの新穗高へ。CTだけしか見てなかったが、やはり林道歩きは長く感じました。
・・・と普段ならここで終了ですが、今回は東京帰還までが勝負。
8:55 の平湯温泉BT行きのバスに乗ったまでは予定通り・・・だが、平湯温泉BT→松本BTの特急バスが運休とのこと。最寄りの駅に向かう手段が絶たれた!と思ったら、11:30 発の新宿BT直行バスに空きがあることが判明。お兄さんも東京行きなので二人分押さえて、温泉で汗を流す。
11:30に乗車したバスは満員御礼。少しでも切符を取るのが遅かったら乗れなかったと思う。バスは予定通り高速へ入り、渋滞も無く16:00頃に新宿BTへ到着。本日共に歩いたお兄さんとも握手を交わしてここでお別れ。
もし、明るくなるまで小屋で待機していたら、この日中に東京まで帰れなかったと思うし、中央線特急も14時台から運休だったので、タクシー等使って無理に松本駅に出られたとしても危なかったかもしれない。
素早い行動のおかげで絶妙なタイミングをうまく掴むことが出来たようだ。
今回はここ最近悩まされていた胃腸の不調が全くなかった。心辺りは某アウトドアサプリを久々に摂取しながら行動したのが効いたかもしれない。
台風さえ無ければあと1〜2泊して、雲ノ平や黒部五郎岳にも足を運びたかったですが、来年以降の楽しみとしましょう。
4日は一人、5時半下山開始、10時半新穂高温泉、平湯で一浴、一飲一食(味噌からみそば)、2時半の新宿直行便で帰京しました。目一杯のアルバイトと緊張感、なかなかでしたね。今回の縦走、終始一貫のリード、ありがとうございました。またどこかでの再会を。
先日はお疲れ様でした。最後に挨拶も出来ずに申し訳ございません。
平湯BTから11:30のバスが出発する時に、切符売り場付近で後ろ姿を一瞬見た気がするのですが、午後の便で無事帰還できたようで良かったです。色々楽しいお話も頂きありがとうございました。
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