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Yamareco

記録ID: 177202
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

穂高・槍縦走(過去山行)

1989年07月29日(土) 〜 1989年08月01日(火)
 - 拍手
GPS
76:00
距離
26.7km
登り
2,784m
下り
3,198m

コースタイム

7/30 上高地6:00→8:30岳沢ヒュッテ9:00→14:30奥穂15:00→15:45穂高山荘
7/31 穂高山荘5:00→8:15北穂9:00→12:30南岳山荘13:00→16:00槍ヶ岳山荘16:15→槍ヶ岳山頂→17:00槍ヶ岳山荘
8/1 槍ヶ岳山荘6:00→10:30新穂高温泉
天候 晴れ
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
予約できる山小屋
槍平小屋
かっぱ橋
奥穂へ
2012年03月25日 08:40撮影
3/25 8:40
奥穂へ
奥穂方面を望む
西穂を望む
奥穂高山荘より日の出を望む
奥穂高山荘より日の出を望む
北穂高岳
2012年03月28日 23:45撮影
3/28 23:45
北穂高岳
大キレット
奥穂を振り返って
奥穂を振り返って
大喰岳
2012年03月29日 22:38撮影
3/29 22:38
大喰岳
新穂高に下る

感想

過去の山行記録です。

初めての北アルプス、思えば2年前に、大山にふとしたきっかけから、山に登ったのが、私の山登りの始めであった。でも、その時はまさか自分が北アルプスに登る等とは思ってもみなかったが。

7/29 インベントリー終了後、出発予定とする。新宿からの夜行バスにて出発。しかし、インベントリーがなかなか終了しない。気持ちが焦る。結局、インベントリー終了は5時近くになった。そして残務整理で会社を出たのは7時近くであった。
会社を出てから、家に辿り着き、夕食を食べあわてて準備をする。家は8時半頃出る。バスが出発する新宿には時間に余裕があると思ったので、体力をつける為に、どんどんでカツどんを食べてしまう。食べ過ぎで気持ちが悪い。これからは食べ過ぎに注意をしようと思う。
バスは22時半に新宿を出る。しばらくして、咳が出てくる。まずい。まさか、山に登る前に風邪をひいてしまうのか?バスが池袋に止まって、そこであらためて上高地行のバスに乗り換える。咳は幸いおさまってきた。池袋より再度出発する。席は一番前だった。昼間なら景色でも楽しめるのに。バスは一路上高地へ高速道路を走る。アイマスクと耳栓をつけて寝始める。途中、光で起きる、インターの光だ。なんと、バスは勝沼インターで下に降りようとしている。なんというケチ。

7/30 朝、バスは上高地に近づく。釜トンネルは手造りのトンネルである。すごい。上高地は雲が立ち込めている。不安な気持ちが高まる。バスはほぼ予定どおり6時に上高地に着く。
トイレに行く為にバスセンターに行くと登山計画書を提出する様に言われて書く。
かっぱ橋を越えて歩き始める。道がよくわからない。岳沢に行きたいのだが。少し、歩いてからまた戻り、登山案内所みたいなところで道を尋ねる。
岳沢には林道を少し歩いてから、登山道となる。夜行バスの疲れの為か、体が重い。思うようにペースがはかどらない。森林の中をぬうように少しづつ進む。森林がやがて急にきれてガレ場に出る。しかし、岳沢ヒュッテはまだ遥か上だ。
朝食をとる。この時、箸を忘れたことに気がつく。今日の昼食の為に買ってきた弁当にもついていない。ショックが通り過ぎる。仕方ない。木を箸の代用にするかと思い、目を下にこらしながら歩き始める。
やがて、やっとの思いで岳沢ヒュッテに着く。ほぼコースタイムどおり。ここでポカリスエットを買う。ついでに箸をわけてもくれるように頼む。しめて320円。一息ついてから再び出発する。
予定では岳沢より前穂をへて奥穂へ。しかし、これがとんでもない道だった。岳沢は9時発。途中、昼食を取り、前穂をパスし、奥穂に辿り着いたのは2時30分。もうヘトヘトだった。特に岳沢から前穂分岐のところまでは急登の連続で15分歩いては休むといった程度でしか進めない。途中、M主任によく似た登山者と一緒になる。
奥穂に着いたときは、雲は消え去り、晴れ間がひろがっていた。素晴らしい眺めである。はるか下に上高地が、また涸沢が、遠くには槍がそそり立つ。気持ちが高まる。しかし、疲れは取れない。30分程度休憩し、3時に奥穂を出発する。4時に穂高山荘へ。もし体の調子がよければ、北穂まで行くつもりだったが、とても無理だ。今日はここまで。穂高山荘は素敵な山小屋である。ここでI氏と会ってしまう。聞けば槍とか。頭が痛い。

7/31 今日はいよいよ槍である。穂高から槍、すなわち大キレットを通過する。朝、ご来光をながめる。美しい。朝食はラーメン。出発は5時。
涸沢岳をへて、北穂に向かう。すごい岩場である。大キレットにまさるともおとらない。登って下って、また登る。体力の消耗が著しい。途中、家族連れを抜く。小さな子供が必死で岩場に取りついている。8時15分、北穂につく。トイレに行きたくなってここで休憩とする(何故なら、ちょうどトイレは清掃中だったのである)。
ここからの眺めは素晴らしい。目の前には大キレットが広がる。
いよいよ、大キレット。落ちるように下り始める。岩場の連続。雨や強風のときは間違っても通過すべきでない。どちらに落ちても即死は間違いない。下りも疲れる。途中、バックの後ろが緩んでいることを指摘される。紐を引っ張れば、バックが背中に密着することを知らなかったわけだ。恥ずかしい。
ついに大キレットの最下部に降りる。これから登るわけだ。ふうふうはあはあ言いながら大キレットを登る。少し進んでは休む。また少し進んでは休む。
必死の思いで赤岳についたのは12時30分であった。ここで昼食。牛丼を食べる。女性がやってきた。単独行らしい。かなり早い。南岳から槍へ向かう途中で抜かれてしまう。
南岳から槍への道は平たんだと思っていたが、とんでもなかった。大喰岳というとんでもないものが待ち受けていた。大喰岳に辿り着くまで雪渓ありの素敵な縦走路のはずだったが、前日のつかれか、足取りは重い。ヘトヘトに疲れて大喰岳へ。まるで気持ちを表すように、昼ごろから雲が立ち込め、槍は隠れてしまう。大喰岳で休憩して、さあ後は下りだけと思う。そして歩き始める。ところが、槍ヶ岳山荘にはコルを経て登りとなるのだ。もうがっくりしてしまう。
なんとか、気を取り直して一歩一歩登りだす。途中で「ガンバって下さい」と声をかけられる。見てみると先ほどの女性の単独行者だ。唖然としてみる。彼女はなんと槍まで登って、もう下のテント場に下るそうである。
4時、やっとの思いで槍ヶ岳山荘へ。荷物を降ろして槍ヶ岳山頂までピストンする。槍ヶ岳山頂への道はボルトと鎖の連続で人々の群れとなっている。4時30分、やっとの思いで、槍ヶ岳山頂へ。しかし、雲で何も見えない。かすかに北鎌尾根が見える。感動する。今日はここに泊まることにする。

8/1 雨が降っている。昨日はほとんど眠れなかった。本当であれば裏銀座を歩く予定であったがその気がない。朝、再び、I氏と会う。聞けば、新穂高に下る様である。急に新穂高に下ろうという気になる。双六岳への予定であったが、その方向には誰も向かわない。急に弱気になり、一気に下る。
霧が立ち込め、雨が降り続く。素敵なカールを足早に下る。滑りやすい道が続く。滑って草むらにこける。わめく。とにかく必死で下る。午前中が体力の限界と思う。
10時30分に新穂高に着く。途中、教えてもらった新穂高温泉に入る。
11時30分、バスは出発し、飛騨高山に向かう。これで終わってしまった。結局、この日、深夜12時過ぎに家に着いた。

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