雲ノ平〜鷲羽岳〜三俣蓮華岳〜黒部五郎岳：ガスと雨とコバイケイソウの旅

2019年07月28日(日) 〜 2019年07月30日(火)

• GPS: 32:07
• 距離: 46.7km
• 登り: 3,617m
• 下り: 3,598m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:46
• 休憩: 0:47
• 合計: 7:33

5:50 折立
5:51 5:52 十三重之塔 慰霊碑
6:54 7:09 太郎坂(アラレちゃん)
7:40 7:40 青淵三角点(青淵山)
8:02 8:03 積雪深計測ポール
9:27 9:27 五光岩ベンチ
9:49 9:49 太郎兵衛平
10:25 10:51 太郎平小屋
11:43 11:46 第一徒渉点
11:53 11:53 第二徒渉点
12:16 12:17 第三徒渉点
13:15 13:15 カベッケが原
13:23 薬師沢小屋

2日目

• 山行: 8:01
• 休憩: 2:07
• 合計: 10:08

4:58 薬師沢小屋
7:36 7:44 アラスカ庭園
8:25 8:25 奥日本庭園
8:42 9:26 雲ノ平山荘
9:52 9:53 スイス庭園
10:54 10:57 祖父岳分岐
11:28 11:48 祖父岳
12:26 12:38 岩苔乗越
12:51 12:59 ワリモ北分岐
13:24 13:40 ワリモ岳
14:06 14:21 鷲羽岳
15:06 三俣山荘

3日目

• 山行: 12:48
• 休憩: 1:06
• 合計: 13:54

4:50 三俣山荘
5:40 5:40 三俣峠
5:50 6:01 三俣蓮華岳
6:36 6:42 三俣蓮華岳巻道分岐
7:41 7:41 黒部五郎小舎
10:26 10:33 黒部五郎の肩
10:44 10:46 黒部五郎岳
10:57 11:13 黒部五郎の肩
12:42 12:42 中俣乗越
13:38 13:39 赤木岳
14:12 14:17 北ノ俣岳
14:23 14:23 神岡新道分岐
15:37 15:38 太郎山
15:43 15:55 太郎平小屋
16:16 16:16 太郎兵衛平
16:30 16:30 五光岩ベンチ
17:22 17:22 積雪深計測ポール
17:32 17:32 青淵三角点(青淵山)
18:00 18:05 太郎坂(アラレちゃん)
18:43 18:43 十三重之塔 慰霊碑
18:44 ゴール地点

天候

1日目 曇り時々雨
2日目 雨のち晴れ
3日目 曇りのち雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

折立駐車場
台風6号の影響か、土曜日午後4時頃到着時7〜8割程度の混み具合

コース状況／危険箇所等

雨の影響で土の所は粘土状態で歩きにくい
太郎平までの石畳道も石が丸くて雨に濡れて滑る

写真

7/27 15:44

折立駐車場到着時の状況。土曜日の16時頃。
台風6号の影響で少ないのかも。

7/28 5:47

折立の登山口からすぐにきつい登り坂になる。

7/28 6:55

これがアラレちゃん。
登りは正面に見えるのでまず見逃さないが、下りは気をつけていないと見逃すかも。
登りはここまで2ピッチ。下りはここから1ピッチ。

7/28 9:47

ようやく石畳道が出てきたが、ここから先もまだまだ長い。
ガスで展望きかず。

7/28 10:41

やっとこさ太郎平小屋に到着。
ガスで何も見えない上、出発しようとしたら大粒の雨…

7/28 10:51

太郎平小屋のすぐ裏、ニッコウキスゲがちょうど花盛り。
ガスで展望は無し。
太郎平から薬師沢小屋までの道は始めの方は激しい下りであんまり道も歩きやすくなく時間がかかる。登りは大変そう。

7/28 11:45

第一渡渉点

7/28 11:52

第二渡渉点

7/28 12:16

第三渡渉点

7/28 14:14

薬師沢小屋前の黒部川。
この先が上の廊下なんやね。

7/28 14:54

今晩お世話になる薬師沢小屋。
こじんまりしてるけどいい小屋でした。

7/28 16:07

黒部川を渡る吊橋。
怖そうだが全然怖くない。

7/29 4:57

ほんまに「直登」やった！
大きな岩がゴロゴロやし、雨で岩は滑るし、ほんま歩きにくかった。

滑りやすい岩をひたすら登り続け、体力消耗が激しい。
雲の平の絶景を期待してただ耐えたのだが．．．

7/29 7:41

直登が終わって緩やかになった所。
この辺がアラスカ庭園やろか？

7/29 7:41

アラスカなんかいな。

7/29 7:47

アラスカかなぁ。

7/29 8:21

奥日本庭園。
大粒の雨のため、景色を楽しむゆとり無し…

7/29 8:33

コバイケイソウが花盛り。
確かに庭園風の岩がゴロゴロ。

7/29 9:29

雲ノ平山荘で一休み。
この後、雨は止んで少しずつ展望がきくようになる。

7/29 9:29

木道が続きます。
道を整備してくれてる方に感謝。

7/29 9:39

コバイケイソウのお花畑と雲ノ平山荘。
天気が良ければなぁ。

7/29 9:54

まだ水晶岳のてっぺんは見えません。
晴れてたら、ハイジの世界なんやろか？

7/29 10:02

だんだん展望がきくようになってきた。
祖父岳と向こうは三俣蓮華岳か。

7/29 10:12

これから登る祖父岳。
地図では小高い丘のように思ってたけど、実物はデカい！

7/29 10:25

おー 水晶のてっぺんまで見えた！

7/29 10:56

祖父岳分岐。
祖父岳は意外と登りごたえありそう。

7/29 11:00

事前に調べて情報のあった祖父岳手前の雪渓トラバース。
傾斜なく、しっかりキックステップを切って歩けば問題無し。

7/29 11:29

祖父岳山頂からこれから登る鷲羽岳。
めっちゃ距離あるやん…

7/29 11:43

祖父岳山頂のケルン。
山頂はだだっ広くて、ガスガスなら迷いそう。

7/29 12:00

これから歩いていく稜線。

7/29 12:36

水晶岳にもいつか行ってみたいなぁ。

ワリモ岳と鷲羽岳。この稜線がいいね

7/29 12:44

振り返って祖父岳。
やっぱり祖父岳デカイ。
後ろにチラッと黒部五郎。明日はあそこまで行くのか…

7/29 12:51

やっとこさワリモ北分岐。
岩苔乗越からワリモ北分岐までヤマケイオンラインのコースタイム5分ってなってたけど、絶対無理。

7/29 12:52

ワリモ北分岐から野口五郎。
裏銀座の山々はキレイなぁ。

7/29 13:00

黒部川源流。

7/29 13:04

ワリモ岳への途中から槍がチラッと。
意外と槍が近く見える。

槍ケ岳と常念岳。槍が見えるとテンションあがるなぁ。

7/29 13:21

ワリモ北分岐までたどり着けば、ワリモ岳の山頂までは意外とすんなり楽勝。

7/29 13:22

ワリモ岳頂上まで岩をよじ登る。
裏銀座の山々が良く見える。

水晶岳への稜線。うーんこちらも美しい。歩きたい。

7/29 13:24

これから登る鷲羽岳。
こちらからは意外と楽勝で登れそう。

7/29 13:26

鷲羽がきれいに見えます。

7/29 13:43

ワリモとの鞍部から鷲羽。
あとひと頑張り。

7/29 14:18

やったー。
登りたかった鷲羽やでぇ！

表銀座と槍ケ岳の姿に感動。

7/29 14:18

鷲羽池と硫黄尾根。

7/29 14:20

鷲羽池と槍。
ガスが無ければもっとええんやけど、朝の雨のことを考えたらここまで天気が回復したことで良しとしよう。

7/29 14:26

鷲羽の山頂から三俣山荘。
めっちゃ高度差あるやん。

7/29 14:55

ヘリで荷揚げ中。
ご苦労様です。

7/29 15:04

振り返って鷲羽岳。
下りは楽勝やったけど、こりゃ登りは大変やわ。

7/29 15:06

今晩お世話になる三俣山荘に到着。
なんとか15時頃に到着できました。
当初布団2枚で3人て言われたけど、夕食後に布団一人1枚になって良かった…

三俣山荘越しの鷲羽岳。定番写真だが様になる。

鷲羽、ワリモ、水晶のそろい踏み

水晶のアップ。美しいね。人気なのも分かる。
本日は水晶小屋とんでもないほどの満員で大変との噂。

三俣山荘からの槍は素晴らしいと聞いていたが、その通り。
きれいに見える。

7/30 5:40

朝から三俣蓮華岳は雲の中。
ガスガスの中をやっと三俣峠。

7/30 5:56

三俣峠から山頂まで、時間は短いけど結構きついねぇ。
ガスガスでなんも見えねー。

7/30 5:58

三俣蓮華岳の三角点見っけ。
3県の境はここなんやろか？

7/30 6:01

それともここなんやろか？

7/30 8:03

三俣蓮華岳から結構きつい下りでやっと黒部五郎小舎に到着。

7/30 8:03

りんご350円は値打ちあると思う。
りんご食ってパワー充填！

振り返って黒部五郎小舎。
素晴らしいロケーションで絵になる。

7/30 8:03

黒部五郎は雲の中…
天気予報は晴れのち曇りやったのに…

お花畑と気持ち良い高原

7/30 8:48

カールの途中から振り返って昨日登った祖父岳、ワリモ岳、鷲羽岳が見えてます。

お花畑と沢。爽快感あるね〜

黒部五郎カールはコバイケイソウの群生が凄い。
今年は当たり年らしく、今回の旅では至るところで見た。

7/30 9:03

黒部五郎カールの中。
ガス取れへんかなぁ…

7/30 9:48

ガスガスのカール。
38年前に来た時もこんな天気やったなぁ。

コバイケイソウ！！
しかしこの上りは辛い

やっと肩まで登り切った。

山頂まであと一歩。
でも展望は望めそうにない。

7/30 10:44

黒部五郎の肩にデポして黒部五郎のてっぺんへ。
ガスで展望ありません。

7/30 10:55

薄いガスの向こうに登ってきたカールの壁の道が見えてる。
黒部五郎小舎から五郎の肩まで、結構きつかったなぁ。黒部五郎のカールでかい！

カールを上から覗き込む。なかなかの迫力

7/30 12:07

赤木岳の手前の岩場で雷鳥さん発見！

雷鳥のツガイ。悪展望のお詫びに出て来てくれました。

7/30 13:20

赤木岳は岩ゴロゴロ。

7/30 14:11

北ノ俣岳までやってきました。
ガスガス、風ピューピューです。

7/30 14:12

北ノ俣岳も山頂広いので、これが今日みたいなガスガスの日には役立ちます。

7/30 14:21

北ノ俣岳からこれから歩く太郎平までの稜線が見えました。
めっちゃ遠いやん！
結局、薬師岳のてっぺんは3日間通して一度も見えず…

遠く太郎平。黒部源流山系の奥深さを実感。

いくら歩いても太郎平小屋に辿りつかない。

16時になろうという時にやっと太郎平小屋が見えた。
なのに、小屋大混雑を嫌って、さらに3時間弱かけて折立へ下ったとさ．．．お疲れ

撮影機器：

iPhone 6 Apple

感想

Kazu50

梅雨明けで好天という絶好のチャンスの筈が、台風接近で目論見が完全に外れた。
一転してほとんどがガスと雨の中を歩くという残念な天候となった。
現地でも天候が読めないという中だったので、これも山であり、それに対応するという事で、「経験値が上がって良かった」としよう。

展望が望めずモチベーション上がらない部分もあったが、黒部源流山域の広大さ、懐の深さを実感できる旅でもあった。
生憎の雨のち曇りであったが、雲の平山荘付近のお花畑と沢と池塘の風景は素晴らしく、自然にこうした姿になっている事に驚いた。
鷲羽岳ではこの旅唯一の好天となり、遠景なり、鷲羽池越しに見る槍ケ岳の姿には感動した。これが見れたことで良しとしよう。
いたる所でコバイケイソウの群生に出会い、その特徴的な姿に何度立ち止まった事か。こうした景色を見れたことも良かった。
と、振り返ると、それなりに楽しめたのだと思う。
また、岩場を登るのでなく、ロングコースを歩き山深さを知るという北アルプスの新たな楽しみも知ることができた。
時たま見えた稜線に感動したし、さらなる旅愁を掻き立ててくれたので、次の山行きを楽しみにしよう。
連日の長距離の山歩きを、怪我も故障もなく歩き通せた事に感謝である。
また、計画・同行してくれた山の師匠にもお礼を言いたい。

hamayan1001

梅雨明け10日を狙って１カ月以上前から日程を決めて、梅雨明け時期はドンピシャやったのに、台風６号のせいでこんな天気になってしまった。
それでも鷲羽では槍や裏銀座の山々が見えたので、まぁ良しとしよう。
計画では3日目は太郎平小屋に泊まり、翌日に折立まで降りる予定であったが、太郎小屋を16時までに通過できれば日没までに折立まで降りられるため、一気に降りてしまうこととした。