テン泊の白峰三山(北岳→間ノ岳→農鳥岳)
- GPS
- 55:34
- 距離
- 24.1km
- 登り
- 2,865m
- 下り
- 3,113m
コースタイム
2日目 北岳肩の小屋のテント場→北岳→間ノ岳→農鳥小屋のテント場
3日目 農鳥小屋のテント場→西農鳥→農鳥岳→大門沢小屋→奈良田
(3日目のGPSデータ最後は、電池切れです。)
天候 | 1日目 晴れ→雷 2日目 晴れ→ガス 3日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
奈良田第1駐車場奥の左に、第2駐車場があります。 もうこの時期、平日は広河原へのバス(1100円)は2本しかありません。始発8:50 ジャンボタクシーは、予約しないとダメみたいで1台17000円だそうです。 人数がいれば5:30には、出れるそうなので、絶対にジャンボタクシーです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
農鳥岳からの下降点分岐から、大門沢小屋まで、急登で浮石もかなりあります。道も間違えやすいです。(1回間違えました。踏み跡があり、あまり確認しないとそのまま行ってしまう所が何か所かあります。) 奈良田の里温泉 住所:山梨県南巨摩郡早川町奈良田486 電話: 0556-48-2552 定休日 水曜日 綺麗な温泉で、お湯もぬるぬるしていて、良かったです。 |
写真
感想
昨年行こうと思って予定していた日、台風で行けなくなっていた憧れの白峰三山に行ってきました。今年はチビの入院もあり、なかなか行けなくテント泊初になりました。
1日目
バスで奈良田から広河原へ。この時期は、もう奈良田の始発8:50と遅いです。
ビジターセンターで、山バッチを購入してから、20キロのザックを背負って、出発です。(ここの方が、山バッチ400円と小屋500円より安いので、まとめて大人買い。こんな事してるうちに、同じバスの人達は、先に行ってしまいました。)
北岳方面、晴れていますが、ガスが出てきていて、雷になりそうと・・・こういう予感は、当たるもので・・・
二股から へ行き、樹林帯の最後で本格的に雷が鳴りだしました。
樹林帯と言っても、強風が吹くのか木が斜めに生え、木もかなり低いです。
稜線に出れなく、戻るにはここまで来てるし、雷が何時で鳴り止むのか?、北岳肩の小屋のテン場まで、太陽が沈む前に行けるのか?最悪この場所でビバークしてもいいかなって思ったり、隠れても運悪く雷が落ちたらとしょうがないねとO先輩とザックを離し、座って待機。
1時間ぐらい待機の後、みるみるうちにガスがはれてきて、見えてきた肩の小屋。まだ、こんなにあるの?とちょっと絶望的に。
登るにつれ、夕日を浴びた鳳凰三山や甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳と名峰たちが姿を表し、そんな気持ちを完全に吹き飛ばしてくれます。
太陽が沈むギリギリの18:30過ぎに、到着しテン場の手続きへ。小屋の方へ何度も遅くなったことをお詫びをした所、逆に雷、怖かったでしょうと、出てこなくて良かったと心配してくれて、感動しました。
手続きの後、O先輩が到着。寒さの中ヘッドライトをつけ、個々のテントを一人づつで作るより早いと二人協力し貼りました。
横になれた幸せ、バーナーの暖かさを感じながら、カレーラーメンとビール最高でした。
2日目
3:30起床。
星空の下、辺りを散策。テントの中から、朝ごはん(チーズチゾットとカフェオレ)を食べながら、日の出を見ます。星空から、青白い空に徐々に変化して、オレンジ色になっていく朝の風景が好きです。鳳凰三山、富士山がとても綺麗でした。
北岳から見る、稜線に立つ北岳山荘は、本当に絵になります。これから歩く稜線が一望です。
北岳山荘前で、バスで一緒になられたご夫婦とお会いし、農鳥小屋のテン場、次の日と色々お世話になりました。
また、この日は、ザックの背負い方が悪く、肩が痛くて痛くて仕方ありませんでした。(次の日にザック上部の入れる部分の位置が、後ろ側にいっているのを気づきました・・・全然違いました。)
農鳥小屋のテン場からは、甲府の夜景も見え、場所的にいい所ですが、トイレは、・・・ワイルドすぎだと思います。写真もモザイクだらけになるので載せれません。
3日目(GPSデータ最後は、電池切れです。)
2:30起床
昨日はっきり、見えなかった、甲府の夜景と西農鳥岳が見えます。
昨日に引き続き、朝日の綺麗に見れました。
西農鳥岳、農鳥岳からは、今回歩いた北岳、間ノ岳がよく見えます。また、富士山や塩見岳も、すごく近くに見えました。ここからも、これから歩く素晴らしい稜線が見えます。
大門沢の下降点からまだ、そんな経ってない所で、下から上がってくる人を確認しようと目を離した時に、浮石にのり、運悪く段差もあって右足首捻挫、O先輩に即座に大丈夫と言ったものの最初は痛くて全く動かせず。まだ、残り2000mも下らないと行けないのに・・・。少し待って体重をかけなければ、大丈夫までに回復。
ここは、痛いとは言ってられる場所ではないですから、降りる角度も急で、段差もあるので、なるべくストックで分散し下りました。
長い長い下りでした。
「何か 試してみようって時には どうしたって 危険が伴うんだ」By スナフキン やドラマ サマレスキューの「山ってね、どんなに大変でも、一歩一歩前に出してれば登れるし、降りられるんだから。山で大切なことは諦めない事。必ず登れるって思って登らないといけないし、必ず降りられるって信じて降りなきゃいけない。もう駄目だぁて自分で自分の限界を決めない事。」の言葉を思いだし、降りてきました。
途中で水ギレに・・やっと途中にあった沢では、ガブ飲み&顔を洗って、とても美味しく最高でした。だって、これが本当の南アルプスの天然水ですから。
途中の大門沢小屋では、昼ご飯を作るのが面倒で、餅入りりラーメンを食べましたが、人が作ってくれるものって、うまいなって思いました
結局休憩も入れて、12時間近くかかってしまいました。
(高速PAや帰ってきた時には、右足首が腫れて、まともに歩けなかったので、ホント降りてこれて良かったです。)
しかし、遅かったこともあり、「奈良田の里温泉」という温泉は、温質もぬるぬるして良く最後には貸切状態で、ゆっくり入れました。(車は下に置き、歩いて登ります。)
帰りの高速渋滞に巻き込まれ6時間、家に着いたのは1:20過ぎ・・・ザックを玄関に置いて、洗濯物だけ取り出して、そのまま寝てしまいました。
反省すべき所ばかりですが、南アルプスを存分に楽しめました。
「大切なのは、自分のしたいことを、自分で知っている事だよ。」By スナフキン
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