初・槍ヶ岳(北鎌尾根より)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 32.5km
- 登り
- 3,877m
- 下り
- 3,869m
コースタイム
二日目:北鎌沢-北鎌のコル-槍ケ岳-ヒュッテ大槍(小屋泊)
三日目:ヒュッテ大槍-大天井ヒュッテ-燕山荘-中房温泉
天候 | 9/16 晴れ 9/17 晴れ 9/18 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
★ルート状況 by tamao ※Utuさんは昨年のレコで書かれていますので、そちらの方が参考になると思いますが一応備忘録として。 (大天井ヒュッテ~貧乏沢~北鎌沢出合) 大天井ヒュッテから喜作新道を15分ほど下ると、貧乏沢取り付き部に看板があります(倒れてるときもあるようなので見逃さないよう注意)。 貧乏沢は非常に急な勾配の枯れた沢。 沢にも樹林帯にもなんとなく踏み跡がありますが、前者はガラガラ動きそうな岩ばかり、後者は木の根や濡れた岩が滑り、どちらも一長一短です。 その場その場で歩きやすそうな方を選択して下りました。 天井沢出合いから河原を15分程歩くと北鎌沢出合です。 この河原は所々ビバークの跡があり、テントを張ることも可能。 なお、大天井ヒュッテでは、北鎌沢出合は水が出ていると聞きましたが、枯れており、私たちは河原の湧き水を利用。 (北鎌沢~北鎌のコル) 標高差600m程を一気に登ります。大きめな岩が多いですが、割合しっかりしており順調に高度を稼げます。 途中で右俣と左俣に分かれ、ここは右俣へ。その後も小さな分岐が現れますがほぼ右側を登ります。 なお、踏み跡は多数で、間違って戻る道もたくさんあります。登山道が正しいルートはないのですが、選択を誤らなければそんなに危険を感じることなく登れるのではと思います。 北鎌のコルへの最後の登りは中央の草付きを直登。 北鎌のコルは二、三張りいテントが張れそう。 (北鎌のコル~独標~北鎌平) 北鎌のコルからしばらく急登の樹林帯を抜けると天狗の腰掛け。明瞭な踏み跡ありです。 その後独標へは千丈沢側へトラバースするルートと直登するルートがあるが、私たちはトラバースへ。 途中、しゃがみ気味にならないと通過できないポイントがあり、ザックを下に向かってつきだした岩に引っ掛けないように注意。 その後もトラバースの踏み跡はありますが、トラバースを外れ岩の斜面を登ると独標の少し先に出る。。 独標から北鎌平までも稜線とかなり下降するトラバースなどを混ぜながら進みます。基本的には右側へ巻くようです。ジャンダルム程の高度感があるところは少ないですが、ザレ場の下降等、歩くのに神経を使う場所が多いように思います。 (北鎌平~大槍) うっすら残った踏み跡を辿りますが、岩が濡れている場合はかなり分かりにくいと思います。 途中から左から巻くように登ると、ひとつめのチムニー、もう少し進むと2つのチムニーが現れます。 Utuさん曰く、二つ目の方が易しいとのこと。 ここが最後の難関です。 ここまで登るのが難しいと思う岩はありませんが、Utuさんが登るのを見たあとでもなかなか登れませんでした。 ただ、残置ロープ、スリングが各一本、ハーケンが一個ありますのでこちらを思う存分使わせていただき、なんとか自力で登りました。 あとは頂上の祠を目指して登るのみ! ※体力、気力、ルーファイ力はもちろんですが、一番難しいのは天候判断と感じました。一度稜線を歩き始めるとエスケープルートがないのは非常に恐いことだなと痛感です。この日は終始晴れて槍が見えており、ガスや雨だと様子は随分変わると思います。 |
写真
感想
tamaさん、初槍ヶ岳登頂おめでとう
初槍ヶ岳を北鎌尾根からアプローチという偉業をサポートできて光栄です
もう結構一緒に歩いてるし、このルートを歩ける力があることがわかっていたので誘ったんですよ
とか、偉そうに言ってますが、かく言う私も去年初めて北鎌を歩いただけのヒヨッコですが、去年の反省を活かし何カ所か「ミスったな・・・」というルートを訂正できて、より快適なルートを選択できました
このルートをなるべく安全に歩くという観点では、ほぼ100%満足行くルート取りができました
山って本当にいいな・・・としみじみ感じられる素晴らしい3日間でした
「北鎌尾根」
その存在を知ったのは昨年のこと。
(まだ山はじめて三年目なので悪しからず…)
その後北鎌尾根を巡る歴史を知り、いつしか、いつか行きたいなぁと思うようになりました。
その思いはだんだん強くなり、今年の春辺りから本気で北鎌ルートを勉強し始めてみたり。
が、今年はまだまだ力不足、とりあえずジャンダルムでもとUtuさんに声をかけると、
「ジャンもいいけど、北鎌にしない?」とのお返事。
「えっ、本気で言ってる?」
期せずして北鎌行きが決定です。笑
中房温泉から入山。
予定では北鎌のコルまで行くつもりでしたが、色々あって辿り着けず、北鎌沢出合いにビバークしました。
そして河原での静かな一夜を終え出発。
星空の下、北鎌沢にとりつきますが、やっぱり明るくなるのを待つことにし、30分余り寝転んで満天の星を満喫しました。
そして星が一つ一つ減り、空が白じむ頃に再出発。
順調に高度を上げるも、途中から風が強くなり、何度もCLが空の様子を気にして歩を止めます。
結局、槍アタックを最終決定したのは北鎌のコルを少し過ぎた辺りでした。
さあ、いよいよ北鎌尾根の始まり(正確にはコルからですが、気持ち的に)。
稜線に出ると、岩峰の独標が聳え、トラバースルートが取り付き部からも確認できます。
ここを通過しピークに登ると、眼前に大きな槍が広がる。
岩峰の稜線に続く、青空に突き上げる険しく美しい頂き。
ほんとにきちゃったよ…。
写真等で見た光景の中にいる自分が現実のようなそうじゃないような…。
いつまでも見ていたい槍の姿でした。
なぜか終始快晴の空に恵まれ、静かで独特で特別な雰囲気に包まれた北鎌尾根は最高に楽しかった。
もうちょっと成長して、もっと空気に溶け込めるようになって、絶対またいきたい。
Utuさん、予想外のハプニングにも関わらず最後までありがとう!
初めての槍ヶ岳、最高の登山となりました!
tamaoさん、Utunduさん。
最高の北鎌でしたね。すごいなあ。
tamaoさん、初槍が北鎌って。
そんなあー。
ずるい!
実は、ここ数日間、北鎌単独を考えていました。
憧れのルートです。
だけど、まだ、まだ経験、実力不足。
来年の目標としました。
このレコもそんな自分の支えとなりそうです。
良いレコと写真ありがとうございました。
tamaoさん、Utunduさん、おめでとうございます。
特にtamaoさんの達成感が伝わってきて、読んでてワクワクしました。
kamatsukaさんとEvergreenさんのコンビもお二人の一日前に登っていますね。
最近、ヤマレコで北鎌尾根のレコが増えた気がします。でもkamatsukaさんとEvergreenさんが登った16日も、滑落者の為にヘリが救助に駆け付けたのを見たと書いているので、やっぱり容易なルートでは無いですね
だからこそ達成感もひとしおでしょうが。。。
北鎌!素晴らしい山行となりましたね。
おめでとうございます。
いつかは北鎌めざして私も頑張ろうと
思います!これからも素晴らしい山行を続けてくださいね!
Utunduさん、tamaoさんお疲れ様でした。
景色も素晴らしいですが、tamaoさんの初槍ヶ岳が北鎌尾根は、羨ましすぎです。
Utunduさんのリードの賜物ですね。
お二人のレコを拝見して、来年は挑戦する気になってきました。
先送りにしていると、足が動かなくなりそうなので・・
でも、Utunduさんの仰るように、事前の調査がものを言いそうですね。がんばります
ありがとうございました
tamaoさん、お疲れ様でした!!Utunduさん初めまして!
お天気も良く、最高でしたね!
いつかは行ってみたいなぁ〜と思っている北鎌尾根
詳細なレコありがとうございます!
いつ行けるか分かりませんが、参考にさせて頂きます!
Utunduさん、tamaoさん、こんにちは。
北鎌お疲れ様でした。
持ち主よりも先に槍ヶ岳へ登頂したサポートタイツは
このことだったんですね(笑)
ずっと行きたい北鎌尾根、夢を膨らませつつ、
いつかは挑戦したいと思います。
★macasioさん
コメントありがとうございます。
いや〜ここまで槍登頂を残しておいた甲斐がありました。笑
初槍が北鎌って響きが素敵♪笑
macasioさんは来年ですね!楽しみにしてます。
★satoru-ktさん
お天気を心配したんですが、なぜか?終始の晴れ模様で良い景色と北鎌尾根のギザギザを楽しみながら歩けました。
東鎌尾根から帰ってくると北鎌尾根を眺めながら帰ってこれて、これまた楽しいです。
★Futaroさん
順序が逆転してしまいました。
今年行きたかったのは、仙塩尾根と、残雪の笠と、ジャンダルム再びだったんですが、 来年と言いながら北鎌ももちろん気になっていたので、その地にたってるのが不思議な気分でした。
Utuさんは歩き方も上手なので、サポートももちろんですが、見てるだけでも色々と勉強になります
北鎌尾根、とっても楽しいるーとでした。
でも前日は滑落者ですか…。むむ、でも来年もいきたいですね。
でもその前に奇跡的登ったチムニーの攻略を考えないと…。
Utuさん、昨年に続いての北鎌尾根でしたね。
Tamaoさんは初槍でしたか、
先日私と一緒に北鎌尾根を登ったShigeさんも槍デビューが北鎌尾根からと云う異色でした。
Tamaoさんの場合はこの手の類が沢山ありすぎますね、涸沢デビューせずに大キレットや穂高稜線を通ったり、
初涸沢が北穂池のバリルート経由だったり、
確か、鳳凰三山も似たようなエピソードがあったような気が・・・
17日は確かかなり風が強かった筈です、ご無事に槍ヶ岳登頂が出来て何よりでした。
それにしても、予想外のハプニングって Tamaoさんが一体何をやらかしたんだろうか、気になる・・・
タマちゃん、山登り前日に我が家に宿泊でしたが
電車を間違えて、我が家と真逆の電車に乗ってしまい
到着が1時間以上遅れた事。(ちなみにタマちゃん、我が家には何度も来ています)
サポートタイツを忘れて槍ヶ岳に
俺のタイツを履いて行った事。
(ちなみにタイツを忘れたのはこれで二度目、そして二度ともto4タイツ着用)
以上の事は内緒にしておくね。
※タマちゃんから電車を間違えたメールが来た時
erikkoは真顔で「これだからいつも登山口間違えるのだな」
と吐き捨てるように言っていました(笑)
Utuさん、まいどのサポートとナイス登山、お疲れ様でした。
そろそろ行きますのでよろしくで〜す。
makasioさん
こんにちは
私も去年初北鎌に単独で挑みましたが、踏破した時の感動は一生忘れられないものとなりました。
なかなか厳しいルートですがしっかり準備をすれば最高の山歩きが楽しめますよ!
Futaroさん
そうでしたか・・・
やはり前日も・・・
ヘリがずっと北鎌付近をバタバタ飛んでるな〜と気になってました・・・
ガスってたんで音しか聞こえませんでしたが
しかも独標付近の岩には鮮血の跡もあり、やはり北鎌は素晴らしい半面危険が本当にすぐそこにあるんですね
satoru-ktさん
こんにちは
ありがとうございます
私も北鎌で歩いてみたいルートがもっともっとありますので、頑張ります!
BBCさん
こんにちは
ありがとうございます
ヤリ甲斐のあるルートですからぜひぜひ
noruさん
こんにちは、はじめまして
いつか北鎌!実現できる日が来ることをかげながら応援してます!
hiro-tさん
こんにちは
それ、面白いですね(笑)
私のサポートタイツはふくらはぎが破れておしゃかになりました(なぜか、ふくらはぎだけよくやぶく)
noborundaさん
こんにちは
ここでtamaさんが言ってる予想外のハプニングとは、私が初日蛙岩あたりで(まだ序盤も序盤)恥ずかしながら太ももをマジつりしたことです
前日まで札幌出張でのすすきの疲れが抜けないまま不眠不休で突入したタタリです
かなりヤバいつり方だったので「tamaちゃん、悪い、今回は無理だ・・・大天井ピストンで帰ろう・・・」と弱気になっていたのを面白がっているんです
to4さん情報にあるような自分に都合の悪い話はひとっ言も聞いてなかったんですけどね(笑)
まぁ、精神が肉体を凌駕するといいますか、体調不良は山を歩きながら治すといいますか、ばっちり歩き通してやりました
to4さん
ナイス情報ありがとうございます!!
ちなみにタイツのことは知ってましたが、逆走ネタは初耳でした(笑)
高速でも電車でも逆向きに乗ってしまうんですねぇ〜
★BBCさん
北鎌尾根、雰囲気も展望も歩きごたえも抜群でとっても楽しかったです。
ここまで色々いったのに、槍未踏だったんで今年もお預けにしてひそかに北鎌からの初登頂を狙ってました。笑
BBCさんにもぜひぜひ味わっていただきたいです。
★noruさん
こんばんわ!
もう北鎌知ってるんですね。さすが。
私は昨年の夏に初めて聞いて、その後意識し始めたのは冬頃からだったかなぁ。。
もうちょっと思いを募らせないといけないかなと思ってたんですが。。。笑
ぜひいつかチャレンジしてみてください!
★hiro-tさん
hito-tさん、北鎌は未踏だったんですね、意外でした。
またタイツを借りちゃって、to4さんに申し訳ないなと思っていたら、MATSUさんが「to4さん、喜んでたよ」と言われていたので
ちょっとだけ安心しました
槍って北アの代名詞でもあると思うんですが、北鎌の槍はまたちょっと違ってほんと大好きになりました。
★noborundaさん
こんばんわ!
ハプニング=tamao、ではないんです。
なんだかto4さんに暴露されちゃいましたが、
直接槍には関係ない場面ですから。
今回はUtuさんの名誉?のためにと、曖昧な表現にとどめてました。笑
蛙岩手前でつったときには、大天井どころか燕山荘に戻りそうな勢いで、超にぎわってる燕山荘だけは勘弁と思って大天井まで行こうオーラを出しまくっているつもりでした。
まぁ、涸沢やら穂高やら、確かに鳳凰も初めにそこから行くか?というルートでいってますが、槍はちょっとだけ確信犯です。でも北鎌、本当に素敵ですね。あの雰囲気たまりません。
★to4さん
ちょっと!めちゃめちゃ暴露してるじゃないですか。。。
最近山行記録も割と普通のが続いていたのに
to4さんより先に槍に行っちゃったタイツ、
槍の空気に触れたまま洗わない方がいいかとも思いましたが、ばっちり洗濯しちゃいました。
eriちゃん、普段は優しいけど時に辛辣ですよね。。。
新横浜からだとつい元住んでいた自由が丘の方向にいきたくなっちゃうんですよね
いずれにしても今回もワインやおうちまったり、ありがとうございました。また近々お願いします
Utuさん、tamaoちゃん、遅ればせながらレコ拝見しました。
先日西鎌から北鎌の稜線を見たときにいつかは北鎌と思っていました。
でも、このルートは道迷いのレコ多数。
お初の者が気軽に近づけるルートではないので、今度行く時には是非お声を掛けて下さいね。
(期待していた北鎌マスターの人はゴルフ三昧で期待薄なので)
コースも詳しく紹介されていて良いレコですね。
お二人の息もぴったりで、好天の中、楽しい山行であったことが伝わって来ます。
お疲れ様でした。
コメントありがとうございます
北鎌マスターは山に戻って来るとしてもリハビリが必要っぽいですね(笑)
確かに道迷いレコがありましたね
稜線上に出てしまうとルートの判断なんかは事前に研究するのは限界がありますが、稜線に上がる前の道迷いは事前にちょっと研究してればまず防げるんですけどね
にもかかわらず迷う人がいるのは何も見ないで入山してるんだと思います
一応バリエーションルートなのでしっかり準備して臨みたいものですね
おはようございます。
ルート状況は自分の備忘録もかねて真面目に書いています。
参考になれば幸いです♪
でも稜線の細かい巻き方は覚えられないので
どっちにしてもルーファイ力は必須ですけどね
(ハプニングも含め)予想外の晴天に恵まれ、
とっても楽しい3日間でした!
そうそう、ヒュッテ大槍、MATSUさんは泊まったことありますか?
ほとんど小屋泊しないUtuさんがオススメするだけあって、玄人好みの素敵なこだわりの小屋でした
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