記録ID: 241119
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積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
北岳・間ノ岳(広河原から)
2012年11月02日(金) 〜
2012年11月03日(土)
体力度
6
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 31:08
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 2,471m
- 下り
- 2,472m
コースタイム
(3:00 自宅を車で出発 - 6:00 南アルプス市営芦安駐車場に到着 6:30 路線バス乗車 - 7:30 広河原に到着)
[入山準備] - 7:40 広河原 登山開始 - 13:00 北岳山頂 - 14:00 北岳山荘着 <宿泊>
7:30 北岳山荘発 - 8:45 間ノ岳山頂 - 10:30 北岳山荘経由 - 14:40 広河原 下山 [帰宅準備]
(14:50 広河原 乗合タクシー乗車 - 15:40 芦安駐車場 15:50 芦安駐車場を車で出発 - 19:00 自宅に到着)
[入山準備] - 7:40 広河原 登山開始 - 13:00 北岳山頂 - 14:00 北岳山荘着 <宿泊>
7:30 北岳山荘発 - 8:45 間ノ岳山頂 - 10:30 北岳山荘経由 - 14:40 広河原 下山 [帰宅準備]
(14:50 広河原 乗合タクシー乗車 - 15:40 芦安駐車場 15:50 芦安駐車場を車で出発 - 19:00 自宅に到着)
天候 | 天気は11月2日(金)、11月3日(土)ともに予報通り終日雲ひとつない快晴でした。ただ、森林限界上の稜線はそれなりの強風が常時西から吹いており、体感温度はかなり低くシェルのフード、ウィンター用の手袋なしではきつかったです。11月3日(土)は風が弱くなるはずでしたが、午前中までは前日からの相変わらずの強風。昼過ぎくらいからようやく若干弱まった感じでした。 11月の頭でしたが、先々週の土曜日、そして先週の土曜日に雪が降ったようで、北岳、間ノ岳の北側はさらさらパウダーの積雪が10cm、深いところ30cm程度あります。コース中にも凍結ありますので、チェーンなどではなくアイゼン持参のほうが良いです。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
南アルプス市営芦安駐車場に行くと、案内も多く路線バスと乗り合いタクシーには迷いなく乗れると思います。料金は片道1,100円(利用者協力金100円含)でバス、乗り合いタクシー共に同じなので、乗り合いタクシーのほうが早く融通も利くのでお勧めです。 駐車場から出発すると、ひどく狭い道路と狭いトンネルをどんどん進み、1時間しないくらいで広河原に到着。そこには広河原インフォメーションセンターがあり、トイレがすごく綺麗です。売店や自販機なども全くないのでその点注意が必要です。登山ポストも良く探しましたが見当たりませんでした。 準備を整えたら、先にあるゲートを越え、左にある吊り橋を渡れば登山口になります。 バスや乗り合いタクシーの時刻表は下記から。 http://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/kanko/yama/my-car_bus_taxi.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
広河原からの行きは、最初に吊り橋と広河原山荘(登山ポストと記入用紙がありました)を出発して白根御池小屋を経て、二俣を通らず草すべり分岐、小太郎尾根分岐を通り北岳肩ノ小屋から北岳山頂を目指しました。道は概ね歩きやすく、だらだらと登り続ける斜面ありそれがちょっと億劫なくらい。鎖場もなく危険個所はありません。今回は山の北側にはそれなりの雪がありましたので、肩の小屋から北岳までの間に斜面を渡るトラバースで「滑って落ちたらひとたまりもない」ので緊張したくらいです。 ちなみに、熟練者であればアイゼンなしでも大丈夫ですが、できれば軽アイゼンでもあったほうが安心です。自分は10本爪使いました。 北岳山頂から間ノ岳方面、北岳山荘までの斜面も目立つ危険個所はありません。梯子や狭い岩渡りくらいはありますが、そんなにシビアじゃありません。この斜面は北岳の南面になりますので、日陰になる個所以外は雪があまりありません。中腹以降はアイゼンを外してしまったほうが良い状態でした。 北岳山荘の2012年営業は11月4日(日)までとのこと。正面玄関を閉鎖、窓に板張り、屋根につっかいをつけたりして冬仕度の工事まっさかり。1泊お世話になったのですが、山荘内は水のタンクや色々な設備を室内に運び込み、けっこう雑多でしたがこの時期の客数も少ないので大丈夫なんでしょう。金曜日は自分も含めて7名ほど登山客が宿泊していました。 翌日朝は、目の前に雲海が広がり、富士山や名だたる名峰が浮いていました。空には明けの明星が輝き最高の景観、山荘の主人が言うには見ごたえのある良い朝だったと言ってました。気温はマイナス5度、風は詳しくはわかりませんが南の風20mはあったのじゃないかと思います。 7:30には山荘を出発しました。間ノ岳まではコースタイムは1時間30分、間に中白根山(3,055m)を経由し尾根をゆるやかに登り降りして進みます。こちらも所々、斜面を渡るトラバースや狭い岩渡りくらいはありますが、そんなにシビアじゃありません。気温が間ノ岳のほうが低いらしく、積雪はこちらの間ノ岳北面のほうがあると思われます。 最後の登りを制覇すると、この山特有の広い山頂にたどり着きます。山頂標がある場所も素晴らしいですが、広い山頂の東側からは北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、八ヶ岳、奥秩父の山々、そしてはるか遠くですが北アルプスまで見える素晴らしい景観でした。間ノ岳の山頂は最高でした。 さて、ここから帰路につくのですが、北岳山荘からもう一度北岳方面に登り返します。八本歯のコルを経由して下山するのですが、近道であるトラバース道を通るか迷いつつ、正規ルートの吊尾根分岐から降りました。 吊尾根ルートは結構急登で、ハシゴも連続して雪も所々残っており、下るのが大変でした。下りなのでアイゼンをつけて行きましたが、梯子を上から下にが意外に厄介(梯子の作りもあるのでしょうが)で苦労しました。 八本歯のコルの分岐を二俣方面に下り始めます。ここからも木の梯子の連続です。また、日陰になるので雪があり、先ほどよりもさらに滑りやすく面倒な下りです。そして途中には沢が凍りつきその上を通る必要があるのですが、完全にカチンコチンに凍っているのでアイゼンがないとパスが難しいです。 その後はずっとなだらかなガレ場の下りがうんざりするくらい続きます。途中、雪がなくなってくるのでその場所でアイゼンを外し、万年雪の雪渓を横に眺めただひたすら下ります。 長いガレ場の下りが終わると、落石で登山道が閉鎖されており、う回路に入ります。う回路といっても立派な登山道で迷うこともありません。しばらくするとまた橋があり、本来の登山道に戻れます。水にひたった登山道をまた下り続け、しばらくすると行きに通った登山道に合流します。 この合流を過ぎるともうゴール間近です。 広河原山荘の前を通り、吊り橋を渡り、ゲートを抜けると乗り合いタクシーのおじちゃんが出迎えてくれます。 |
写真
感想
今回は南アルプスの北岳(3,193m)、間ノ岳(3,189m)と日本の2番目&4番目の高山、日本100名山の2座に登ってきました。このタイミングを逃したら自分の経験・技術じゃ今年の高山登山はない。そんな理由つけて急に休暇取って行っちゃいました。
どうだったか、は正直狙ってはいましたが、いやぁホントに想定以上、最高でしたの一言に尽きます。来年この時期に行かれる方がいるのでしたら参考にしてください。
天気も2日間ずっと快晴、コンディションも風がありましたが比較的良かったのですが、さすがに3,000m級高山なので横だと言っても日帰りで2座を狙うのはそんなに簡単でもなく、めずらしく余裕を持って1泊2日でゆったり景色と雰囲気を楽しむ行動としました。そして久々のアイゼンということで、やっぱなんかしっくりこないし思いのほかコースタイムも時間かかりました。
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いい時期に北岳・間ノ岳に登頂されましたね。私も今年中にこの2座を登っておきたかったのですが叶いませんでした。来年の残雪期か夏か、またまたtaichiさんのこの時期かに狙ってみますね。
富士山の景色、最高でしたよ
いつも素晴らしい写真をありがとうございます
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