南八ヶ岳縦走ー好天・絶景・花のご褒美


- GPS
- 49:13
- 距離
- 24.9km
- 登り
- 2,457m
- 下り
- 2,529m
コースタイム
23日(日):4:20撮影・朝食−4:50出発−6:15ツルネ−6:42キレット小屋−8:39真教寺尾根分岐−8:58赤岳−9:04山頂小屋9:11−9:30赤岳展望山荘10:10−10:16地蔵ノ頭−11:27三叉峰−11:48横岳−12:37硫黄山荘13:05−13:35硫黄岳−14:30夏沢峠14:35−15:31本沢温泉
24日(月)4:50雲壌の湯5:19ー5:30本沢温泉(朝食・出発準備)−6:10出発−6:21本沢クリンソウ園−6:32みどり池・松原湖分岐−7:50みどり池・しらびそ山荘8:24−9:36みどり池入口バス停−9:48稲子湯バス停
天候 | 22日:晴れ一時雨のち晴れ、23日:晴れのち雨、24日:曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
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コース状況/ 危険箇所等 |
すべて一般登山道なので、道標は完備され、歩きやすい道が多い。 押手川から編笠山までは急登の連続だが、ゆっくり進めば一時間強で編笠山頂に出る。青年小屋まではハイカーが多く、テント場にも20張り近くあった。権現岳に向かうとハイカーの数は急減するが、多少のアップダウンはあるが、歩きやすい道。 権現小屋ー赤岳:キレットまでは鉄梯子や鎖の続く急下降、長いが慎重に進めば危険箇所はほとんどない。キレットから赤岳までは岩場やザレ場の多い急な登りだが、傾斜は見た目ほどでなく、ホールドもスタンスも多いので白ペンキを丹念に追えば、自然と赤岳山頂に導かれる。ザレ場の落石には注意。 赤岳ー横岳:岩場の登下降がつづくが、特に危険な場所はない。 横岳ー硫黄岳:気持ちのよい稜線の歩き 硫黄岳ー夏沢峠:石や砂利の多いガレ場の下りが続くが、スリップ・落石に注意。 夏沢峠ー本沢温泉:樹林帯の緩やかなくだり 本沢温泉ー稲子湯:全体的には傾斜のゆるい下りだが、すべりやすい段差の多い場所が何箇所かあり、疲れからのスリップ・転倒による捻挫などをしないよう気をつけたい。 本沢温泉・雲上の湯:野天風呂「雲上の湯」は標高2150mで日本最高所の温泉という。団体が入っているとなかなか入るのが大変だが、早朝、夜明けの時間帯がお勧め。人はいないし、朝焼けがきれい。硫黄岳の爆裂火口がよく見える。硫黄泉、ややぬるめでお湯も悪くない。 内湯:こちらはカルシウム・ナトリウム・硫黄炭酸水素塩泉でこちらの温度はやや高めで、温まる。どちらもよいお湯だ。食事も普通の山小屋食よりも一ランク上。 稲子湯:9時から入れる。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック60〜80リットル 1
サブザック(小) 1
着替え(長袖、半袖シャツ、下着、靴下など 1セット
雨具上下 1
グローブ 1
ウィンドブレーカー 1
ストーブ 1
燃料ガス 2
コッフェル+箸+スプーン 1
食料 3
行動食 3
お菓子 適量
果物 適量
おつまみ・おかず(チーズ、缶詰など) 2〜3
お酒 適量
水(飲料用500mlボトル 2
水(調理用など)1リットル 2
タオル 2
サバイバルシート 1
カメラ 2
レンズ 1
シュラフ 1
ツェルト 1
スリング、細引き 数本
換え電池(単三) 4
換え電池(単4) 4
GPS 1
ケータイ電話 1
地図(山と高原地図+地形図コピー)
テーピングテープなど救急セット 1
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感想
台風の刺激でようやく活発になった梅雨前線、その梅雨の合間の晴れ間を狙って、週末、八ヶ岳に出かけてみた。今回はこれまで歩いたことのない観音平から権現、キレット越えから赤岳と南八ヶ岳を南から縦走すること。またテント山行の予行演習として、テント装備に近い重量で歩くこと、これを目標とした。無論、6月の八ヶ岳の花畑も頭に入っている。これまで単独でのテント山行はしていないので、今回、ソロテントを購入する計画だが、まだどれにするか迷っている。テント場で会う人々とも話をするつもり。
始発で出発し、高尾で松本行きの列車に乗り換え、小淵沢には8時半前に到着。駅前のタクシーに乗り込み、観音平へ。駅から標高1000mくらいの道の駅を通過し、登って標高1520m位の駐車場で降りると、すでに満車状態。大型観光バスも来ていて、大勢のハイカーグループが準備体操を行っていた。こちらも準備運動、ストレッチをして、登山ポストに届けを書き込んで出発。当方は荷物が大きいので、追いつかれないように、また急ぎ過ぎないように歩く。登山口から気持ちよい樹林帯の道を50分ほど進むと、雲海到着。奥秩父方面の展望があるが雲が多い。少し補給し、マイヅルソウ、キバナノコマノツメなどの花に癒されながら、40分ほどで押手川に出る。名前のとおり、きれいな水が流れて、よい水の補給場所。また周囲は原生林で最高の雰囲気。おいしいお水をいただき、編笠を目指す。
ここからは傾斜がややきつくなる。途中で出会ったハイカーで、直接編笠を目指す人と一旦青年小屋に出る人といるらしい。イワカガミの咲く急登、ハイカーの姿も少ないが、やや軽装備のどこかの大学のワンゲルクラブがすうチームに分かれてハイスピードで追い抜いていった。荷の重い当方はゆっくり進んで山頂に出ると、学生らを含め、多くのハイカーが休憩中。12時を過ぎたので、ここでコンビニ弁当(210円)を食べ、南アルプスなどを撮影し、すぐに出発。青年小屋へは短いが、大岩だらけの急な下降。すぐに目指す小屋やテント場が見えるが、コースタイムより時間がかかり、35分くらいで小屋に到着。
小屋のスタッフに断ってに荷物を置いてテント場に向かう。テント場を観察、やはりアライのエアライズなどが多い。モンベルのステラリッジもあるが、ノースフェイスなどのテントもある。多くはソロないしは二人用だが、やや大型のテントを立てているグループもあった。アライのエアライズを設置中の若いハイカーと話ができた。これで冬の天狗岳などでのテント山行で外張りなしでも寒さに耐えることができたという。条件がよい場合ということだろうがーー。残念ながら、その他のメーカーのテントの方とは話ができなかった。20分くらい、テント場で過ごし、1時15分ころ出発。大半のハイカーは小屋どまりかテント泊、またはピストンのようだ。50人くらいが小屋泊、テントは20張りくらいのようだ。30分くらい登ると、いよいよ雲やガスが濃くなって、雨がぱらつき始める。後から来ていたテント装備のカップルはキレットでのテント泊予定といっていたが、この雨で引き返したのか、話し合っている声が聞こえてから、声も姿も見えなくなった。雨足が強まる気配はないので、雨具でなく、ウィンドブレーカーだけで進んでみる。ギボシの岩峰の鎖場などを越えて、キバナノコマノツメ、シロヘビイチゴ、ミヤマハタザオ、イワカガミ、ミツバオウレン、チシマアマナ、コメバツガザクラ、ハクサンイチゲ、イワベンケイ、ミヤマキンバイ、キバナシャクナゲなどが現れる。
雨は次第におさまり、晴れ間が見えてくると一時間ほどで権現小屋が見えてきた。3時少し前、小屋に着くと、小屋番の方が外で晴れてくる景色を眺めていた。今夜の予約は渡し一人。しばし南アルプスなどを撮影し、一旦荷物を預けてカメラだけもって権現山頂に向かう。景色を楽しみながら赤岳分岐から10分くらいで岩峰の突端の山頂につく。三ツ頭の稜線や編笠、南アルプスなどを見て撮影、小屋に戻ろうとすると赤岳・阿弥陀方面も晴れてきて、その姿を拝むことができた。3時半前、小屋に戻ると女性ハイカーが一人、小屋前で休憩中。新宿から特急で観音平・編笠経由でここまでやってきて、今夜小屋どまり、明日からキレットを越えて北八ヶ岳まで、いけるところまで歩くそうだ。軽装備だが健脚のようだ。
小屋の中で手続きをして着替え、コタツに入る。女性客は早めに小屋のカレー夕食、私は持参のお酒のお湯割りを飲みながら、4時半くらいから夕食の支度をはじめ、先日試したご飯と乾燥カレー、スープで夕食。その後は持参の酒に加えて権現小屋特製ハイマツ酒もおすそ分けでいただいた。再び曇って、夕日は見られなかったが、明日の好天を信じて、眠りについた。
23日(日):夜中に何度か目がさめたが3時半過ぎに起きだし、着替えをしてやや明るくなった野で、外に出てみると、晴れており、北アルプスから南アルプスまで、また奥秩父を含め、全部見えている。撮影して小屋に戻り、昨夜の残りを中心にした朝食を準備し、4時半過ぎに片付けて、パッキング、まだ誰も起きてこない。小屋番は4時半過ぎに起きて食事の支度をし、女性は6時ころに出発するといっていた。靴を履いていると、小屋番が起きてきたので挨拶をして外に出る。明るくなり、再びアルプスなどを撮影、小屋番も出てきて、絶景を眺める。しばし見とれて、話を交わし、4時50分過ぎに出発。編笠方面からすでに青年小屋出発したと思われるハイカー二人組みがこちらに向かっているのが見える。絶景を見とれ、差ゆえ意思ながらゆっくり歩く。赤岳・三つ頭分岐から赤岳方面を進むとすぐ長い鉄梯子に出る。イワウメやイワカガミの咲く岩場を慎重に下降、後ろにいたハイカーの声が聞こえなくなった。おそらく三つ頭か天女山方面に下ったのだろう。マイカーによる周回登山だ。花と岩のアップダウンのある下降路を一時間くらい進むと、遭難碑のある小ピーク。山に隠れて太陽が見えないが次第に奥秩父側(東側)から日差しが見えてくる。すぐにツルネのピークに出てここまで1時間20分以上もかかっている。少しゆっくり歩きすぎたが、荷物が重いので、あせらずゆっくり進む。しかしキレットは近いようで遠い。進めどもなかなか見えてこない。次第に赤岳や阿弥陀がはっきり見えてきて、最後のピークを登り返すと、キレットへの最後の下り。キレット小屋への分岐で小屋方面に向かう。小屋は7月上旬まで閉鎖中だが、途中、すれ違ったテント泊のハイカーによると、キレットのテント場には5張り位あったという。天女山駐車場から赤岳・権現周回のようだ。このハイカーのテントはMSRだそうで、アライのテントは10年位前、エアライズを夏に使って暑かったという。おそらく1尾年間に改善されていると思われるがーー。
何組かハイカーとすれ違う。キレットのテント泊のハイカーだろう。6時40分過ぎ、権現小屋から1時間50分もかかってようやくキレット小屋を通過し、いよいよ赤岳の登りにかかる。樹林帯の中を進み、岩場にさしかかるが、再び樹林帯に入る。7時過ぎ、樹林帯の尾根道で目の前に突然、カモシカが左側の斜面から「ぬっ」と飛び出してきた。驚いて写真を撮るとすぐに反対側の斜面に下った。覗き込むと、向こうも下の茂みの中からこちらを見ている。撮影しようとすると姿を消してしまった。さて、イワカガミやミツバオウレンが咲く尾根道を、アルプスや富士山を見ながら進むと、いよいよ岩場ののぼりに差し掛かる。咲く花もチシマアマナ、イワヒゲなどの岩場の植物に変わり、白ペンキの目印を追って進む。次第にハイカーの姿が多くなり、何度か岩場ですれ違う。赤岳方面からまぶしい日差しが射してきた。30分ほど登ると、今度は、イワウメ、ミヤマキンバイが現れ、20分くらいでクモマナズナ、チョウノスケソウなどが優勢になる本格的な岩場ののぼりになり、20分くらい登ると大天狗、小天狗の岩峰が見えてきた。チョウノスケソウの群落の続く岩峰を30分くらい登ると、赤岳の真教寺尾根の稜線と合流、赤岳山頂や山頂小屋も見えてきた。すでに8時39分、出発して3時間50分もかかってしまった。撮影に時間がかかり、また先日の平標・仙ノ倉などで足を少し痛めており、荷物も重めなので、ゆっくり歩いたためにコースタイムより30分以上遅れている。そこから少し進むと、今度は文三郎尾根・阿弥陀に向かう急激な下降路の分岐に出る。1月の冬の赤岳に登ったときに歩いた岩尾根だ。再び岩尾根を登って赤岳山頂につくと大勢のハイカーが休憩中。撮影をして山頂小屋に出る。小屋前で休憩中のトレランスタイルの男性を話を交わす。今朝3時ごろに小淵沢駅を出発し、赤岳で私を抜いたようだ。凄い。これからはもう先へは進まずどこからか下山するという。
山頂小屋が準備中だったので、展望小屋まで下り、ここでラーメンを食べて、休憩、これからのコース取りを検討。もともとの計画は硫黄岳から美濃戸に下山して今日中に帰宅するものだったが、あまりに天気がよく、北アルプスからすべて360度丸見えだったので、下山するのが惜しくなり、明日は予備日だったので、いろいろ考え、10時過ぎに展望山荘を出発、本沢温泉に向かうことにした。
地蔵ノ頭を通過し、チョウノスケソウ、ミヤマキンバイ、オヤマノエンドウ、イワカガミ、クモマナズナ、イワヒゲ、イワウメ、コメバツガザクラなどの咲き乱れる稜線を進み、撮影しながらゆっくり横岳に向かう。一時間くらい岩場の上り下りが続く。イワベンケイやウルップソウの葉なども見るようになるが、ツクモグさは見かけず、どうやら終わりかなと思い始めると、そこにあるよと言われ、目を上げるとなんとツクモグサ。しかし花は終わりかけている。時期的に終わりの時期だ。そこから10分くらい進むと三叉峰に出る。ここからは海ノ口の横岳登山口分岐がああるが、地元のハイカーに尋ねると、さほど大変でもなく、横岳への最短コースという。花畑の上のピークには大勢のハイカーが休憩中。
三叉峰から稜線漫歩で20分で12時少し前、横岳山頂に出る。撮影をしていると、西側から突如、ロープを抱えたクライマーが飛び出てきた。横岳山頂ですか?と尋ねられたので、そうだと答え、声をかけると、小同心の岩峰を登って、ここまで来たようだ。クライマーとであったのはこの一組だけだった。
その少し先でツクモグサが多く見られたが、いずれも崖の上で、花も終わりかけていた。さらに進むと、横だけの岩峰も終わり、硫黄岳に向かう爆裂火口の脇の荒涼とした稜線を進む。ここにはウルップソウやコマクサなどの特殊な植物だけが生きている。ウルップソウは開花をはじめ、コマクサは蕾が若干見られるだけだ。
12時半過ぎ、硫黄山荘に出たので、ここで休憩。本沢温泉への予約をどうするか、山荘のスタッフに相談したが、稜線でケータイで電話するしかないだろうということになった。あるいは夏沢峠の山彦山荘なら、本沢温泉の系列かもしれないので、そこで連絡できるかもしれない。ここでテーブルに座り、残してあったサンドウィッチと果物などの補給をしようとしたら、同じテーブルで小屋に注文したラーメンをすすっていたのが、権現小屋で同宿の女性だった。なんと7時に出発し、私を追い越していったようだ。ここからさらに夏沢峠を越えて、その先の小屋に入るようだ。健脚だーー。山荘付近からケータイをかけてみるが、やはり通じないーー。
私が少し先に出発するが、すぐに女性に追い抜かれる。硫黄岳山頂手前でケータイで本沢温泉にケータイをかけてみるとかかった。何とか予約をして13時半過ぎ、夏沢峠に向かって下る。女性ははるか先に下っており、ついに追いつくことはなかった。早いーー。今日の私はすべて遅い。40分で下れるはずなのに、結局1時間近くかかっている。夏沢峠のやまびこ荘はやはり本沢温泉系列だったので、いろいろ詳しいことをお聞きした。食料はまだあるので、素泊まりにするか、夕食を頼むか迷っていた。食事は普通の山小屋食より、少しよいというこで、とりあえず、どんな食事なのか、試してみることにしたーー贅沢な悩みだーー。
本沢温泉に向かって下る。夏沢峠に向かうハイカーに二・三回であったが、静かな下山路だ。小一時間下ると本沢(湯川上流)が見え始め、硫黄岳の爆裂火口の見える谷のそばに「雲上の湯」入口があった。取り急ぎ、本沢温泉に向かう。すぐ温泉に到着、手続きをしていると、雲上の湯に向かう宿泊客が次々に出かけていく。雨が次第に強まる。たくさんある長靴もなくなるほど多くの客が野天風呂に向かっている。今日はあきらめて明日早朝にするが、その代わり、泉質の異なる内湯に入る。団体客が泊まっているのだ。
部屋に入り、着替えをして夕食まで、ビールと昨日の持参のお酒のカクテルをつくって、談話室で「氷壁」を読みながら夕食の時間まで待つ。今日の宿泊の大半は団体客で、個人は二人だけらしい。
夕食は、山菜天ぷらとさまざまなお惣菜、土鍋の野菜鍋など。野菜不足を補うのに最高のメニューだ。食事の後は再び談話室で過ごす。
24日(月):早朝4時前に目を覚ます。身支度をして4時半ころ、内湯に着替えを置き(昨日、雲上の湯に出かけた客がお湯がぬるく、体が冷えたといっていたので)、玄関に出たら、外から若いハイカーが雲上の湯から戻るところだった。長野出身のガイドだった。入れ替わりで野天の湯に向かう。今日は晴れている。すでに明るい。朝焼けがきれいだったとそのガイドは言っていたが、次第に雲が出てきた。河原の湯に向かうとまだ少し日差しがあり、写真を撮る。硫黄岳の爆裂火口に朝日が当たり、撮影。絶景を眺めながらお湯につかる。さほどぬるくない。昨日と異なり晴れているので、体が冷えることはなかった。何度も出たり入ったりしながら撮影し、雲上の湯を精一杯堪能して、宿に戻る。長々と雲上の湯に浸かったが、寒さは感じず、十分温まったので、内湯に入らず、着替えるのみ。戻ってくるとすでに5時半、急いで残ったヤマザキのランチパックの一枚を食べ、身支度をして6時過ぎに宿を出る。スタッフにお礼を言って出発。同じ時間に団体ツアーは天狗岳に向かった。
みどり池からイナゴ湯への下山路は楽勝かと思ったが、登りもある道。最初、キャンプ場までくだり、その先に本沢のクリンソウ園があり、撮影ーーこれはおそらく宿にあるクリンソウ園と異なり、自生のクリンソウだろう。かなりの規模の自生地だ。奥日光の千手ヶ浜ほどではないかもしれないが、(千手ヶ浜にいこうと思っていき損ねている)、今年はこのクリンソウで満足ーーその先にみどり池と松原湖分岐がある。6時半過ぎ、分岐を出発、30分ほど進むと、今度はオサバグサが現れる。オサバグサは八ヶ岳にも自生していることは何かで読んでいたが、ここで見られるとはーー。以前、帝釈山周辺を歩いて撮影下が、ここで見られるとはラッキキー、ただし咲きはじめなのか、帝釈山のものより全体が小ぶりだ。
みどり池までは結構登る。標高差は100mもないが、アップダウンのある道だ。地形図にある道は旧道で尾根についているが、この道は等高線に沿って開かれている。おそらく古い時代には維持管理ができそうもない道で、何かあればすぐ崩れてなくなってしまいそうな場所を通過している。おそらく機械力を使って切り開いたのではないかと思わされる。実際、部分部分でかなり道が崩れたり、掘られたりして、維持管理が大変そうだ。古い道の多くは古くから踏まれている尾根筋につけられていることが多い。旧道の入口らしい場所もいくつか散見された。オサバグサ群落を見てから20分くらい進むと、道が沢になり、木道が現れ、再びクリンソウ群落のある湿地となり、7時50分にみどり池に到着。
しらびそ山荘はそのほとりにある。8時前、宿泊客が出発の準備をしている。小屋番の女性に挨拶をして小屋前のベンチで休憩。お湯を沸かしてカップヌードル(タンタン麺)を食べる。稲子湯に入るつもりなら、急ぐべきだが、もう温泉は十分浸かった。一日に何度もお湯に浸かるのは贅沢だし無駄だ。
宿泊客の一部は天狗岳方面に向かい、数組は稲子湯に下山、少し前に下った男性は82歳、足が遅くなり、10時のバスには間に合わず11時45分くらいのバスに向けて下るという。途中、追いついて話をする。82歳でここを歩くのは立派。消して歩きやすい道でなく、木の根や岩の段差があり、高齢者には優しくない。歩みが遅くともここを歩けるのは立派だ。
一時間近く下り、ようやく林道ゲート、みどり池入口バス停に出る。9時半過ぎだ。ここで待っていてもよいが、ベンチもないので、稲子湯に向かう。10分もしないうちに稲子湯に出て休憩。先に出たハイカーらはすでに稲子湯に入って、出てきている。9時から入れるのだそうだ。それを目指して下りハイカーが大半のようだ。売店はしまっていて、自動販売機には無論アルコールはない。缶コーヒーだけ飲んでバスを待つ。バスはすぐ来て松原湖のそばを通って、小海駅に到着。しらびそ山荘の小屋番の女性に尋ねたところでは、小海駅は無人駅で無論カードも使えないということだったが、実際には小海駅は無人でなく、カードも使えた(クレジット・スイカ付大人の休日ミドル)。使えなくとも何とか現金で払えたが、カードが使えて割引はうれしい。ルンルン気分でバスの車窓から見た地酒屋でお酒などを買い、小海線の沿線の風景とお酒を楽しみながら、小淵沢で乗り換え、帰宅した。残念ながら今日は雲が多く、八ヶ岳は裾野しか見えなかったが、小海線の車窓を楽しむことはできた。
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