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Yamareco

記録ID: 337003
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

新穂高から槍・西鎌尾根・双六をテント泊周回(笠断念)

2013年08月15日(木) 〜 2013年08月17日(土)
 - 拍手
GPS
22:44
距離
43.5km
登り
3,367m
下り
3,539m

コースタイム

8/15
鍋平駐車場4:33-5:03新穂高登山届5:15-5:55穂高平小屋6:07-6:41白出沢出合6:49-7:44滝谷出合7:51-8:26槍平小屋8:52-10:30千丈分岐10:40-12:02飛騨乗越-12:15槍ヶ岳山荘12:26-12:55殺生ヒュッテ(テント泊)
8/16
殺生ヒュッテ6:19-6:48槍ヶ岳山荘7:11-7:41千丈乗越-9:06左俣岳-10:09樅沢岳10:14-10:36双六小屋(テント泊)
8/17
双六小屋3:35-4:25双六岳5:35-6:22三俣蓮華岳6:25-7:34双六小屋9:03-10:09鏡平山荘&鏡池10:32-12:20わさび平小屋12:45-13:32新穂高ロープウェイ駅※
※鍋平無料駐車場まで登り返す気力なく、ロープウェイ利用
天候 今年のお盆週間は本当に快晴続きの絶好コンディション!
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車場:鍋平無料駐車場(新穂高の登山者駐車場は前夜8時で満車)
事前情報収集を怠ったため、まさかの鍋平。ここから新穂高まで歩いただけでもヘトヘトに(ハプニングその1)。
コース状況/
危険箇所等
●鍋平〜新穂高
舗装道路歩き(これが意外と登りがキツイ)の後、遊歩道から本格的な登山道になって、樹林帯の急斜面を九十九折れに下ります。夜明け前に歩いたので、足元に気をつけて歩きました。
新穂高のバスターミナル&登山指導所は、工事で取り壊されていて、登山指導所は右俣ルートのロープウェイ駅手前に移動しています。

●新穂高〜槍平小屋
距離がありますが、登るというよりひたすら歩きです。途中、穂高平小屋までのショートカット登山道を使いましたが、ガレ場でちょっと崩落箇所がありました。これ以外は白出沢出合までは砂利道の車道歩きで、白出沢出合以降から登山道らしくなります。
晴天続きだったので、何度か出てくるガレ場の沢通過も問題ありませんでしたが、雨天後などは渡渉に気をつける必要があるかもしれません。

●槍平小屋〜槍ヶ岳山荘(飛騨沢)
上高地からのルートの槍沢ロッジ〜槍ヶ岳山荘ルーととほぼ似た同じ感じの道です。唯一違いは、西鎌尾根の稜線が意外と近いところに展開しているので、カールの大きさをそれほど感じずに登れる点でしょうか。残念なのは槍の穂先が乗越まで到達しないと見れません。

●殺生ヒュッテ
槍ヶ岳山荘のテン場は人気があって、しかもスペースが限られているため、連日11時前には満杯になっているようです。以降はテント泊は槍沢側を下った殺生ヒュッテのテン場利用になってしまいました。ここのテン場は広大ですが、岩場のため、広さの割りには数に限りがあります(雲ノ平みたい)。そのぶん、隣のテントとは距離がとれるのでノンビリできます。(でも岩場なのでマット必須)
※350mlビール500円、水は1リットル200円

●西鎌尾根(槍ヶ岳〜双六小屋)
スタートから千丈乗越まではひたすら下りの稜線歩きで、それ以降はアップダウンを繰り返しながら、樅沢岳へと続きます(標識は千丈乗越と樅沢岳にしか無いので、どれくらい到達しているのかを把握しづらい)。
樅沢岳からの一気下りで双六小屋です。

●双六小屋
前から一度テント泊してみたかった広大なテン場と、休憩にもってこいなベンチをたくさん小屋前にもつ、立派な小屋です。ここの良い点は、水がタダ、テン場がフラットな砂地で背中が痛くならないところです。今回は早々と設営して時間が余ったので小屋前ベンチでおでんとビールで宴会してしまいました。
※350mlビール500円、水無料、おでん600円

●双六小屋〜双六岳〜三俣蓮華岳
双六岳の台地までは急登ですが、以降は見通しの良い快適な歩きを楽しめるコースです。双六岳山頂も、三俣蓮華岳山頂も縦長な山頂部の一番奥です。
どちらの山頂も北アルプスの真ん中だという360度の眺望が楽しめます。
ここのルートには、山頂ルート、中道ルート、巻き道ルートの3つがあります。
(今回は行きは山頂ルート、帰りは中道ルート利用)

●双六小屋〜鏡平山荘〜わさび平小屋〜新穂高
双六小屋から弓折乗越までは若干登り気味の稜線歩き、乗越からは歩きやすく整備された下り道です。途中の鏡池などが展開する湿地帯に鏡平山荘があって、丁度良い休憩スポットになります。鏡池は水面に写る槍ヶ岳が画になる撮影スポットで、広い木のテラスが設置されています。
※缶チューハイ400円
鏡平から下は岩の多い道になりますが、歩きやすいように岩が配置整備されているところも多く、安心して下れる良い道です。
シシウドヶ原、イタドリヶ原、秩父沢など休憩ポイントがあります。
小池新道が終わると、あとは砂利の林道歩きで、その途中にわさび平小屋があります(そうめん700円が美味い)。
わさび平小屋からも延々1時間ほどの林道歩きで新穂高です。

●下山後の温泉
今回も平湯バスターミナル横の「ひらゆの森」を利用しました。ここは露天エリアが広く、休憩所、飲食処、おみやげ処が揃った大きな施設です(日帰り入浴500円)。
予約できる山小屋
槍平小屋
鍋平から此処に辿りつくまでにすでに元気を使い果たす...登山指導所はロープウェイ駅のちょっと手前にありました。
ここで山地図を車に忘れたことが発覚したんですが、鍋平まで戻る気力は無く...
2013年08月15日 05:03撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 5:03
鍋平から此処に辿りつくまでにすでに元気を使い果たす...登山指導所はロープウェイ駅のちょっと手前にありました。
ここで山地図を車に忘れたことが発覚したんですが、鍋平まで戻る気力は無く...
穂高平小屋 小屋前のベンチで軽い朝食
2013年08月15日 05:55撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 5:55
穂高平小屋 小屋前のベンチで軽い朝食
穂高岳山荘への白出沢分岐、いつかヘトヘトになりながら登ってみたいものです。
2013年08月15日 06:41撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 6:41
穂高岳山荘への白出沢分岐、いつかヘトヘトになりながら登ってみたいものです。
白出沢出合から 見えているのは天狗の頭かな
2013年08月15日 06:50撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 6:50
白出沢出合から 見えているのは天狗の頭かな
滝谷出合の渡渉場所 ちっぽけな橋ですが、貴重です。
2013年08月15日 07:43撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 7:43
滝谷出合の渡渉場所 ちっぽけな橋ですが、貴重です。
滝谷出合から、見えているのは滝谷の絶壁と雄滝かな
2013年08月15日 07:44撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 7:44
滝谷出合から、見えているのは滝谷の絶壁と雄滝かな
槍平小屋までは順調に踏破(新穂高から歩行時間3時間弱)
2013年08月15日 08:26撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 8:26
槍平小屋までは順調に踏破(新穂高から歩行時間3時間弱)
槍平のテン場
2013年08月15日 08:54撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 8:54
槍平のテン場
今回の山行の第一目標、西鎌尾根が見えてきました。
2013年08月15日 10:08撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 10:08
今回の山行の第一目標、西鎌尾根が見えてきました。
このカール(飛騨沢)を詰めて槍を目指します(槍の穂先は稜線到達まで見れないけど)。
2013年08月15日 10:10撮影 by  CX2 , RICOH
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8/15 10:10
このカール(飛騨沢)を詰めて槍を目指します(槍の穂先は稜線到達まで見れないけど)。
向こうに双六・三俣蓮華
2013年08月15日 10:29撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 10:29
向こうに双六・三俣蓮華
千丈分岐
2013年08月15日 10:30撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 10:30
千丈分岐
振り返ると抜戸岳、その左奥にかすかに笠も見えます。この時点では2日目に目指すつもりでした。
2013年08月15日 10:31撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 10:31
振り返ると抜戸岳、その左奥にかすかに笠も見えます。この時点では2日目に目指すつもりでした。
千丈乗越の高さまで登ってきました。
2013年08月15日 11:13撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 11:13
千丈乗越の高さまで登ってきました。
稜線(飛騨乗越)が見えてきました。でもここからがキツイ。
2013年08月15日 11:14撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 11:14
稜線(飛騨乗越)が見えてきました。でもここからがキツイ。
こうやって見ると西鎌尾根はかなり急下降するんですね。
2013年08月15日 11:43撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 11:43
こうやって見ると西鎌尾根はかなり急下降するんですね。
飛騨沢カール 雪が積もると爽快スキーが楽しめそうな斜面ですね
2013年08月15日 11:43撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 11:43
飛騨沢カール 雪が積もると爽快スキーが楽しめそうな斜面ですね
テン場満杯の報に気力を削がれながらも、やっとこさ飛騨乗越に到着。 ここでようやく槍の穂先が。
2013年08月15日 12:02撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 12:02
テン場満杯の報に気力を削がれながらも、やっとこさ飛騨乗越に到着。 ここでようやく槍の穂先が。
眼下には殺生ヒュッテとそのテン場。あそこまで下ってテント設営となりそうです。無念。
2013年08月15日 12:02撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 12:02
眼下には殺生ヒュッテとそのテン場。あそこまで下ってテント設営となりそうです。無念。
飛騨側から豪快に湧き上がるガスで大喰岳も隠れてしまいました。
2013年08月15日 12:13撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 12:13
飛騨側から豪快に湧き上がるガスで大喰岳も隠れてしまいました。
やはりテン場満杯のお知らせ掲示
2013年08月15日 12:20撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 12:20
やはりテン場満杯のお知らせ掲示
小屋から槍の穂先までビッシリ登山客が貼り付いてます。こりゃ登る気にならんわ。
2013年08月15日 12:26撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 12:26
小屋から槍の穂先までビッシリ登山客が貼り付いてます。こりゃ登る気にならんわ。
あ〜ぁ、あそこにテント張ってみたかったなぁ。
2013年08月15日 12:26撮影 by  CX2 , RICOH
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8/15 12:26
あ〜ぁ、あそこにテント張ってみたかったなぁ。
そして失意のうちに殺生テント場 でも槍の穂先の鋭さはここから見るのがイチバンですね。
2013年08月15日 15:12撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 15:12
そして失意のうちに殺生テント場 でも槍の穂先の鋭さはここから見るのがイチバンですね。
槍沢の向こう側は氷河公園
2013年08月15日 15:13撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 15:13
槍沢の向こう側は氷河公園
こりゃ呑むしかないわ
2013年08月15日 15:21撮影 by  CX2 , RICOH
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8/15 15:21
こりゃ呑むしかないわ
マイテントと槍(相似形な構図)
2013年08月15日 15:51撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 15:51
マイテントと槍(相似形な構図)
岩だらけのテン場ですが広大なので、設営場所には困りませんね
2013年08月15日 16:19撮影 by  CX2 , RICOH
8/15 16:19
岩だらけのテン場ですが広大なので、設営場所には困りませんね
2日目朝。まずはいきなりの槍の肩への登り返しからです。
2013年08月16日 06:19撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 6:19
2日目朝。まずはいきなりの槍の肩への登り返しからです。
登り返して槍ヶ岳山荘。今日も快晴です。
2013年08月16日 06:48撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 6:48
登り返して槍ヶ岳山荘。今日も快晴です。
やはり人が沢山。今回は槍登頂をパスして西鎌へ行くことに。
2013年08月16日 06:48撮影 by  CX2 , RICOH
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8/16 6:48
やはり人が沢山。今回は槍登頂をパスして西鎌へ行くことに。
常念の三角錐もハッキリ
2013年08月16日 06:49撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 6:49
常念の三角錐もハッキリ
西鎌への分岐から かなりの下りです。
2013年08月16日 07:12撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 7:12
西鎌への分岐から かなりの下りです。
なんとか西鎌尾根を縦走して、そのまま笠のテン場まで周回したいなあ(この時点ではヤル気75%)。
2013年08月16日 07:14撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 7:14
なんとか西鎌尾根を縦走して、そのまま笠のテン場まで周回したいなあ(この時点ではヤル気75%)。
西鎌尾根はグッと下ってからは細かなアップダウンが連続するんですね。
2013年08月16日 07:14撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 7:14
西鎌尾根はグッと下ってからは細かなアップダウンが連続するんですね。
2013年08月16日 07:30撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 7:30
硫黄岳とその左奥が野口五郎岳、その先には針ノ木岳も。
2013年08月16日 07:32撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 7:32
硫黄岳とその左奥が野口五郎岳、その先には針ノ木岳も。
向こうに見えるのは北アルプス最深部 左から三俣蓮華、祖父、鷲羽、水晶、野口五郎。
2013年08月16日 07:32撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 7:32
向こうに見えるのは北アルプス最深部 左から三俣蓮華、祖父、鷲羽、水晶、野口五郎。
2013年08月16日 07:32撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 7:32
こうやって見ると笠までは遠いなあ。
2013年08月16日 07:32撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 7:32
こうやって見ると笠までは遠いなあ。
千丈乗越までは一気の下りでした。
2013年08月16日 07:41撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 7:41
千丈乗越までは一気の下りでした。
2013年08月16日 07:41撮影 by  CX2 , RICOH
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向こうは北穂、奥穂、西穂、焼、乗鞍
2013年08月16日 07:50撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 7:50
向こうは北穂、奥穂、西穂、焼、乗鞍
ずいぶん下ってきたことがこうやって振り返ると解りますね
2013年08月16日 08:02撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 8:02
ずいぶん下ってきたことがこうやって振り返ると解りますね
あれが左俣岳かな。
2013年08月16日 08:53撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 8:53
あれが左俣岳かな。
樅沢岳はどれだ?地図が無いので目星がつけられん。
2013年08月16日 08:54撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 8:54
樅沢岳はどれだ?地図が無いので目星がつけられん。
2013年08月16日 08:54撮影 by  CX2 , RICOH
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抜戸岳と手前に鏡平山荘
2013年08月16日 08:54撮影 by  CX2 , RICOH
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抜戸岳と手前に鏡平山荘
槍からはかなり歩いてきましたね
2013年08月16日 09:05撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 9:05
槍からはかなり歩いてきましたね
左俣岳と思われるピークから(登山道は巻いているんですが、あえて登ってみました)
2013年08月16日 09:05撮影 by  CX2 , RICOH
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左俣岳と思われるピークから(登山道は巻いているんですが、あえて登ってみました)
2013年08月16日 09:06撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 9:06
槍から派生する北鎌尾根。カッコイイね。
2013年08月16日 09:06撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 9:06
槍から派生する北鎌尾根。カッコイイね。
硫黄沢にはまだ雪渓がタップリ。
2013年08月16日 09:14撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 9:14
硫黄沢にはまだ雪渓がタップリ。
2013年08月16日 09:18撮影 by  CX2 , RICOH
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2013年08月16日 09:40撮影 by  CX2 , RICOH
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ようやく樅沢岳(もう笠まで縦走する気力はゼロ)
2013年08月16日 10:09撮影 by  CX2 , RICOH
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8/16 10:09
ようやく樅沢岳(もう笠まで縦走する気力はゼロ)
笠までは遠い(もう完全に双六でマッタリするつもり)
2013年08月16日 10:09撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 10:09
笠までは遠い(もう完全に双六でマッタリするつもり)
西鎌尾根伝いに見る槍。逆方向で目指す場合は大変そう。
2013年08月16日 10:10撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 10:10
西鎌尾根伝いに見る槍。逆方向で目指す場合は大変そう。
向こうには大天井岳も
2013年08月16日 10:10撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 10:10
向こうには大天井岳も
樅沢岳から派生する尾根、チョッピリ気持ち良さそう。
2013年08月16日 10:10撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 10:10
樅沢岳から派生する尾根、チョッピリ気持ち良さそう。
湯俣川源流を取り囲む鷲羽、三俣蓮華。奥には大きな薬師の山塊も
2013年08月16日 10:10撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 10:10
湯俣川源流を取り囲む鷲羽、三俣蓮華。奥には大きな薬師の山塊も
槍穂のゴツゴツ稜線とそこに繋がる西鎌尾根
2013年08月16日 10:11撮影 by  CX2 , RICOH
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槍穂のゴツゴツ稜線とそこに繋がる西鎌尾根
2013年08月16日 10:12撮影 by  CX2 , RICOH
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槍穂のゴツゴツと対照的な双六のおおらかな稜線
2013年08月16日 10:13撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 10:13
槍穂のゴツゴツと対照的な双六のおおらかな稜線
左から三俣蓮華、薬師、祖父、鷲羽
2013年08月16日 10:13撮影 by  CX2 , RICOH
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左から三俣蓮華、薬師、祖父、鷲羽
逆光ですが、そのおかげで槍の稜線のガタガタ具合が良く解りますね
2013年08月16日 10:14撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 10:14
逆光ですが、そのおかげで槍の稜線のガタガタ具合が良く解りますね
蒲田川左俣源流部
2013年08月16日 10:14撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 10:14
蒲田川左俣源流部
あの奥に見える笠まで行く気は完全に消失。もう双六でマッタリする気です。
2013年08月16日 10:14撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 10:14
あの奥に見える笠まで行く気は完全に消失。もう双六でマッタリする気です。
まあるい双六
2013年08月16日 10:26撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 10:26
まあるい双六
双六小屋とテン場が見えてきました。
2013年08月16日 10:29撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 10:29
双六小屋とテン場が見えてきました。
今回はあの笠までの周回は断念です
2013年08月16日 10:34撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 10:34
今回はあの笠までの周回は断念です
10時半すぎに双六小屋到着
2013年08月16日 10:36撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 10:36
10時半すぎに双六小屋到着
小屋前で偶然一緒になった50歳オッサン軍団で呑んだくれている間にテン場は一杯になってました。
ヨッパラって夕飯も喰えずにそのまま爆睡でした。
2013年08月16日 18:45撮影 by  CX2 , RICOH
8/16 18:45
小屋前で偶然一緒になった50歳オッサン軍団で呑んだくれている間にテン場は一杯になってました。
ヨッパラって夕飯も喰えずにそのまま爆睡でした。
3日目です 地図がないため、双六岳までのコースタイムが解らず、随分早く山頂に一番乗り。
(結局、双六山頂には1時間以上滞在)
2013年08月17日 04:25撮影 by  CX2 , RICOH
8/17 4:25
3日目です 地図がないため、双六岳までのコースタイムが解らず、随分早く山頂に一番乗り。
(結局、双六山頂には1時間以上滞在)
徐々に明るくなる東の空に映し出される槍穂の稜線 2番手のヘッドランプが見えます。
2013年08月17日 04:33撮影 by  CX2 , RICOH
8/17 4:33
徐々に明るくなる東の空に映し出される槍穂の稜線 2番手のヘッドランプが見えます。
これは槍の横から御来光か?
2013年08月17日 04:45撮影 by  CX2 , RICOH
8/17 4:45
これは槍の横から御来光か?
蒲田川の雲海が良いアクセントになりますね
2013年08月17日 04:45撮影 by  CX2 , RICOH
8/17 4:45
蒲田川の雲海が良いアクセントになりますね
北鎌尾根と槍ヶ岳
2013年08月17日 04:46撮影 by  CX2 , RICOH
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8/17 4:46
北鎌尾根と槍ヶ岳
北穂から天狗の頭までの穂高本体
2013年08月17日 04:46撮影 by  CX2 , RICOH
8/17 4:46
北穂から天狗の頭までの穂高本体
2013年08月17日 04:46撮影 by  CX2 , RICOH
8/17 4:46
2013年08月17日 05:09撮影 by  CX2 , RICOH
8/17 5:09
2013年08月17日 05:09撮影 by  CX2 , RICOH
8/17 5:09
穂高・焼・乗鞍
2013年08月17日 05:09撮影 by  CX2 , RICOH
8/17 5:09
穂高・焼・乗鞍
蒲田川を挟んで抜戸・笠
2013年08月17日 05:12撮影 by  CX2 , RICOH
8/17 5:12
蒲田川を挟んで抜戸・笠
薬師・三俣蓮華・水晶・奥に小さく剱も
2013年08月17日 05:14撮影 by  CX2 , RICOH
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薬師・三俣蓮華・水晶・奥に小さく剱も
黒部五郎
2013年08月17日 05:14撮影 by  CX2 , RICOH
8/17 5:14
黒部五郎
2013年08月17日 05:15撮影 by  CX2 , RICOH
8/17 5:15
2013年08月17日 05:15撮影 by  CX2 , RICOH
8/17 5:15
2013年08月17日 05:15撮影 by  CX2 , RICOH
8/17 5:15
遥か向こうにうっすらと白山。4日前はあそこからこちらを見てましたっけ。
2013年08月17日 05:15撮影 by  CX2 , RICOH
8/17 5:15
遥か向こうにうっすらと白山。4日前はあそこからこちらを見てましたっけ。
2013年08月17日 05:16撮影 by  CX2 , RICOH
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2013年08月17日 05:16撮影 by  CX2 , RICOH
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笠という名に相応しい形をしてますね
2013年08月17日 05:23撮影 by  CX2 , RICOH
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笠という名に相応しい形をしてますね
2013年08月17日 05:23撮影 by  CX2 , RICOH
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結局、雲がかかって、御来光を拝めぬまま夜が明けてしまいましたね
2013年08月17日 05:23撮影 by  CX2 , RICOH
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結局、雲がかかって、御来光を拝めぬまま夜が明けてしまいましたね
2013年08月17日 05:32撮影 by  CX2 , RICOH
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こうやってみると三俣蓮華って近そう。ということで行ってみることに(実は三俣蓮華はその向こうで見えていなかったんだけど勘違いして)。
2013年08月17日 05:37撮影 by  CX2 , RICOH
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こうやってみると三俣蓮華って近そう。ということで行ってみることに(実は三俣蓮華はその向こうで見えていなかったんだけど勘違いして)。
双六山頂から下ってきました。
2013年08月17日 05:45撮影 by  CX2 , RICOH
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双六山頂から下ってきました。
三俣蓮華へ向かう稜線コースと双六小屋に戻る中道コースの分岐
2013年08月17日 05:45撮影 by  CX2 , RICOH
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三俣蓮華へ向かう稜線コースと双六小屋に戻る中道コースの分岐
2013年08月17日 05:58撮影 by  CX2 , RICOH
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双六と笠
2013年08月17日 05:58撮影 by  CX2 , RICOH
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双六と笠
三俣蓮華はもうひとつ向こうでした。
2013年08月17日 06:08撮影 by  CX2 , RICOH
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三俣蓮華はもうひとつ向こうでした。
向こうは北ノ俣・薬師
2013年08月17日 06:20撮影 by  CX2 , RICOH
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向こうは北ノ俣・薬師
2013年08月17日 06:21撮影 by  CX2 , RICOH
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三俣蓮華山頂標識
2013年08月17日 06:22撮影 by  CX2 , RICOH
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三俣蓮華山頂標識
雲ノ平と薬師 いつか晴れている時にノンビリ散策したいもんです
2013年08月17日 06:23撮影 by  CX2 , RICOH
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雲ノ平と薬師 いつか晴れている時にノンビリ散策したいもんです
黒部五郎と北ノ俣
2013年08月17日 06:23撮影 by  CX2 , RICOH
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黒部五郎と北ノ俣
鷲羽・ワリモ・水晶
2013年08月17日 06:23撮影 by  CX2 , RICOH
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鷲羽・ワリモ・水晶
鷲羽と祖父の間が黒部源流です
2013年08月17日 06:24撮影 by  CX2 , RICOH
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鷲羽と祖父の間が黒部源流です
おおらかな薬師と雲ノ平
2013年08月17日 06:24撮影 by  CX2 , RICOH
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おおらかな薬師と雲ノ平
2013年08月17日 06:24撮影 by  CX2 , RICOH
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2013年08月17日 06:25撮影 by  CX2 , RICOH
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2013年08月17日 06:31撮影 by  CX2 , RICOH
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帰りは稜線から別れて中道コースを進みます
2013年08月17日 07:01撮影 by  CX2 , RICOH
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帰りは稜線から別れて中道コースを進みます
中道コースはお花畑などが楽しめる気持ち良いコースでした
2013年08月17日 07:01撮影 by  CX2 , RICOH
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中道コースはお花畑などが楽しめる気持ち良いコースでした
こちらから見る樅沢岳は面白い形してます
2013年08月17日 07:16撮影 by  CX2 , RICOH
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こちらから見る樅沢岳は面白い形してます
この雪渓部分が双六小屋の水源でした
2013年08月17日 07:19撮影 by  CX2 , RICOH
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この雪渓部分が双六小屋の水源でした
2013年08月17日 07:25撮影 by  CX2 , RICOH
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なんだかブサイクな樅沢岳
2013年08月17日 07:26撮影 by  CX2 , RICOH
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なんだかブサイクな樅沢岳
双六小屋へ帰着
2013年08月17日 07:34撮影 by  CX2 , RICOH
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双六小屋へ帰着
戻ってきたら、テントは殆ど撤収されてました。
2013年08月17日 07:35撮影 by  CX2 , RICOH
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戻ってきたら、テントは殆ど撤収されてました。
朝食とテント撤収で1時間以上ノンビリしてしまいました。でも後は新穂高まで下るだけなので。
2013年08月17日 09:03撮影 by  CX2 , RICOH
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朝食とテント撤収で1時間以上ノンビリしてしまいました。でも後は新穂高まで下るだけなので。
双六のテン場、良いところでした。
2013年08月17日 09:04撮影 by  CX2 , RICOH
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双六のテン場、良いところでした。
2013年08月17日 09:16撮影 by  CX2 , RICOH
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2013年08月17日 09:16撮影 by  CX2 , RICOH
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2013年08月17日 09:23撮影 by  CX2 , RICOH
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こちらサイド見る樅沢岳はシャープな感じ。
2013年08月17日 09:23撮影 by  CX2 , RICOH
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こちらサイド見る樅沢岳はシャープな感じ。
そしてどこから見てもまん丸な双六岳
2013年08月17日 09:24撮影 by  CX2 , RICOH
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そしてどこから見てもまん丸な双六岳
双六小屋と鷲羽岳
2013年08月17日 09:24撮影 by  CX2 , RICOH
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双六小屋と鷲羽岳
西鎌尾根と槍穂
2013年08月17日 09:26撮影 by  CX2 , RICOH
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西鎌尾根と槍穂
2013年08月17日 09:37撮影 by  CX2 , RICOH
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2013年08月17日 09:37撮影 by  CX2 , RICOH
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雪田を渡ります。
2013年08月17日 09:37撮影 by  CX2 , RICOH
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雪田を渡ります。
弓折乗越で笠方面への稜線からバイバイして鏡平までの下りになります。
2013年08月17日 09:45撮影 by  CX2 , RICOH
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弓折乗越で笠方面への稜線からバイバイして鏡平までの下りになります。
2013年08月17日 09:45撮影 by  CX2 , RICOH
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鏡平山荘
2013年08月17日 10:08撮影 by  CX2 , RICOH
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鏡平山荘
2013年08月17日 10:11撮影 by  CX2 , RICOH
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定番の画 鏡池と槍 晴れるとこんな良い構図なんですね
2013年08月17日 10:31撮影 by  CX2 , RICOH
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定番の画 鏡池と槍 晴れるとこんな良い構図なんですね
2013年08月17日 10:34撮影 by  CX2 , RICOH
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2013年08月17日 10:57撮影 by  CX2 , RICOH
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槍・大喰・中岳
2013年08月17日 11:36撮影 by  CX2 , RICOH
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槍・大喰・中岳
涸沢・奥穂・西穂
2013年08月17日 11:36撮影 by  CX2 , RICOH
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涸沢・奥穂・西穂
小池新道入口
2013年08月17日 12:06撮影 by  CX2 , RICOH
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小池新道入口
わさび平小屋 冷えたキュウリを食べたかったけど売り切れ。 そうめん美味し。
2013年08月17日 12:21撮影 by  CX2 , RICOH
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わさび平小屋 冷えたキュウリを食べたかったけど売り切れ。 そうめん美味し。
ロープウェイ駅に帰着です。お疲れ様でした。
2013年08月17日 13:32撮影 by  CX2 , RICOH
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ロープウェイ駅に帰着です。お疲れ様でした。
撮影機器:

感想

夏休み前半戦は地元の名峰・白山に高校時代の仲間と登ってワイワイ楽しみ、後半は本来のソロスタイルで北アルプステント縦走。ちょうど実家(金沢)から家(船橋)に戻る途中に北アルプスを横断するので、これはちゃんと寄っていかないとね(^^)

今回計画コースは、新穂高起点の周回コース。まだ歩いたことの無い西鎌尾根は絶対に入れてプランニング。いろいろ考えた結果、初日は新穂高から長躯して槍の肩にテントを張って、翌日は西鎌尾根・双六を経由してそのまま笠までグルっと歩いて笠の肩でテント泊、最終日は槍の横から出るご来光を拝んで、笠新道を一気に下って新穂高へ戻る、なかなか骨太な2泊3日縦走計画。西鎌尾根を歩けば、槍と双六の間が繋がるし、笠への道はまだテント縦走始めたばかりの頃に健脚従弟と歩いて、途中からシャリバテでヘロヘロになってしまった思い出の稜線(疲れすぎてて抜戸山頂に寄る事も出来んかった)をもう一度ちゃんと歩きたい、この2つの想いを実現するプランニング。

14日夜中に実家を出て、2時間ちょっとで新穂高へ(金沢からは近いね)。
まずここで誤算その1、なんと登山者駐車場は前夜8時で満杯、遥か離れた鍋平駐車場に停めることに。この駐車場から新穂高までは山道を下って40分ほどとのこと、スタートから大誤算です。ちゃんと事前調査しておけば駐車場満杯は予測できたはず、自業自得ってやつです。トホホ

車中で2時間弱仮眠し、4時33分、真っ暗な中、ヘッドランプを点けて駐車場スタート。まずは本来のスタート時点まで急ぎます。新穂高までの道は登山道そのもの。ヘッドランプでガレたところで踏み外さないよう足元に気をつけながらも、少々焦り気味に山道を下ります。幸い少し先を先行者がヘッドランプを点けて歩いていたので、ちょっぴり安心して歩けました。先行者さんありがとう。

5時過ぎ、新穂高のバスターミナルに到着と思いきや、バスターミナル一帯は工事中で登山指導センターが見当たりません。諦めて右俣方面に歩き出すとロープウェイ駅のちょっと手前に登山指導センターを偶然発見、ここで登山ポストに届けを出し、歩き出す準備をして...
誤算その2、あれっ、入れた筈の地図が無い?! ザックのポケットや中を探しても見つかりません。どうやら地図を車に忘れたようです。今から車に登り返して取りに行く気力も時間も無いし、とりあえず右俣林道、飛騨沢からの槍ルートは歩いたことのある道だし、迷うところのないルートなので、地図を諦めて5時15分、指導センター前を出発。

前回このルートで槍の肩を目指した時は白出沢出合まではずっと車道林道歩きしたんですが、今回は途中から穂高平小屋への登山道に分け入って、歩く距離を短縮。再スタートから40分ほどで穂高平小屋到着。ここで軽くパンを頬張って、鋭気を養います。

ここから白出沢出合までは再び林道歩きですが、ちょっとお腹が満たされたことと、寝不足気味なこと、道が退屈なほど単調なことで、歩きながら睡魔と闘う状態に。

穂高岳山荘への分岐を過ぎて少し進んだ林道終点(白出沢出合)に工事者用でしょうか、仮設テントと椅子が置いてあったので、思わず座り込んで5分ほど仮眠。
5分でも眠れたおかげで気持ちもリフレッシュし、ここから登山道(といってもダラダラ緩い道)で、ブドウ谷、チビ谷、滝谷、の各出合のガレ場を通過して、8時26分、槍平小屋到着。新穂高の再スタートから休憩含めても3時間ちょっとの快調ペースです。
ここで少々長い休憩を入れて残りの朝食をお腹に詰めてノンビリ。この調子ならお昼前に槍の肩でテント張って午後は稜線でノンビリ過ごせそうかも とウキウキ気分でした、ここまでは。

水場で補給して8時52分小屋前をスタート、ここからがちゃんとした登りのスタートです。登るほどに目線の先にある千丈乗越の稜線の高さに近づく実感もあって、千丈分岐までは快調。すれ違う下山者と言葉を交わしていると、どうやらテント場は連日午前中に満杯になるとのこと。一抹の不安。

千丈分岐付近の休憩地で下ってきた関西からの若者5人組と山談義で少々盛り上がって、再び元気をもらい、なんとかテント場に間に合うことを祈りつつ、遥か上方に見えてきた稜線を目指してジグザグ道を登ります。

誤算その3 ところが、出会う下山者にテント場の状況を聞くと、テント場はほぼ満杯で到着時には受付終了しているだろうと、複数の方から言われ、とうとうテンションダウン。ここまでの疲労も重なり、一気にペースダウン。

モチベーションが失せたまま、12時過ぎにようやく飛騨乗越到着。ここでようやく槍の穂先にご対面。ここから満杯のテント場横を通過して山荘へ。テン場で設営していた方に話を聞くと、午前10時にはほぼ満杯に近い状態で隅っこになんとか設営できたとのこと、こりゃ最初から無理な計画だったんだと、事前情報収集を怠ったことをここでも再反省。

山荘前のベンチは人でごった返しだわ、槍の穂先へのルートも人が数珠繋ぎで登頂する気も失せるほど。ちょっと小屋前で休憩したあとは、槍登頂を諦めて殺生ヒュッテのテン場へ向けて下降。殺生ヒュッテのテン場は広いガレ場ですが、設営できるポイントは平地になっていて、サイト毎に周囲が石壁にしてあり、思ったよりも快適なところでした(でもマットがないと背中が痛いけど)。

こうして初日は3つの誤算(鍋平駐車場、地図忘れ、槍テン場満杯)がありながらも何とか翌日以降盛り返せる状況で終了。テン場でビール飲みながらマッタリしました。午後と夜に少々雨がパラついたものの夜中は満天の星空。スキットルに入れた焼酎をチビチビやりながら、寝静まったテン場でひとり夜空を見ながら至福のひとときを満喫できました。

2日目ももちろん快晴。少々朝食・テント撤収に手間取って殺生のテン場スタートは6時19分。もうすっかり眩しい青空です。今日は長躯して笠ヶ岳のテン場まで行こうと、快調に槍ヶ岳山荘まで登り返し、朝から数珠繋ぎの槍の穂先を無視して今回初縦走の西鎌尾根へ。

千丈乗越までは一気に下って、そこから双六までは細かなアップダウンの繰り返しとなるルートを目視し、7時11分小屋前をスタート。地図がないため正確なコースタイムは解らないけど、晴天で歩くルートがずっと見えてるし、尾根伝いなので迷う心配も無し。

しかし、アップダウンを繰り返していると、目印となる樅沢岳と左俣岳がどのピークなのか解らなくなり、このピークがそれか?っていう登り返しを繰り返すうちに気力が少しづつ削がれていき、山荘前スタートから2時間過ぎる頃には、もうガンバッて笠を目指そうという元気も無くなってしまいました。

どのあたりまで歩けているのか把握できないのは、意外とツライ。スタートからやがて3時間というところでようやく樅沢岳山頂に到着。小屋前から3時間でしたが、なんだかその倍ぐらい歩いたような疲労感と敗北感。しかも樅沢岳山頂から見える笠ヶ岳は遥か向こう、こりゃもう双六小屋まででもうイイヤ。

ということで10時36分、双六小屋に到着し、受付して、そそくさとテン場へ。
さすがにこの時間のテン場は閑散で、サイト選び放題。平で砂地で背中にやさしく、混んでも入口前に空間を確保できそうな場所を見つけて早々に設営完了。
早朝の撤収時に結露で濡れたまんまのテントでしたが、快晴で暖かいサイトだったので、あっという間に乾き、テント内はポッカポカだったので、シュラフを拡げ、おつまみを持って小屋前のベンチへ移動。

小屋前には6人掛程度の大きなテーブル席が10ほどあります。
その一角に相席でお邪魔し、缶ビールとおでんでマッタリした至福の時間。
相席だった方が出立し、空いた席に隣テーブルでやはり一人飲みしていた男性がを移動してきて、ここで二人で飲みながら山談義。

この方は福井・鯖江からということで同じ北陸同士、しかも年齢を聞くと同じ50歳(学年も一緒)ということで親近感が更に増して、ビール追加しつつ、白山など地元の山の話なども加えて、ますますの宴会盛り上がり。ヤマレコをやってるということでユーザ名(3263さん)なども教えてもらいました。

この方は前日、双六テン場から鷲羽・水晶のピークを踏んでから高天原へ下りて露天風呂を満喫し、そこから登り返して雲ノ平でテン泊して、戻ってきたとのこと、行動時間15時間の詳細行程を聞いて、ビックリするやら、高天原を羨ましく思うやら。

空いた相席には、その後もラーメンなどを食べる人が来て、その方達も含めていろいろ山談義をしながらの時間潰しは楽しいものです。

そうこうしてると、今度は鷲羽ピストンして戻ってきた男性3人組が相席に来て、また色んな話で盛り上がってると(学生時代の山岳部同期で来たとのこと)、なんとこの3名も同じ50歳(学年も一緒)。偶然に揃った50歳のオッサン5人で、ビール、日本酒、美味しい水で割った水割と、ますます呑みがすすみ、気がつけばもう3時を過ぎる時間になってました。延々3時間以上この場所でマッタリしてました(呑んでました)。

すっかりヨッパラって、テントに戻ると、いつの間にかテン場にはテントがギッシリで人もワンサカ。酔い覚ましにテントで横になると、しっかり寝てしまい、気づくと夜になってました。結局夕飯も喰わず、そのまま2日目は終了。

早くに寝てしまったので、夜中過ぎには目覚めてしまい、今宵も満天の星空を見ながら、さて3日目はどうしようかと思案。盆休みからの帰省ラッシュが予想されるので、ゆっくりめに下山して、夜中に船橋に帰ればよいし、双六から新穂高までは3年前に豪雨のなか水晶小屋からわさび平まで下山したときの記憶から半日かからないぐらいで大丈夫な筈、ということはテントを朝9時ごろゆっくり撤収しても大丈夫な筈。それに今回はピークらしいピークは実は樅沢岳ぐらいしか踏んでいないし、ということで夜明け前に双六岳山頂に登って、槍の横からのご来光を拝んでから下山することに決定。でも問題はテン場から山頂までの所要時間がわからないこと。

まだ真っ暗な3時過ぎにテントを出発して小屋前に。ここにいればきっとご来光を見に双六に登る人が居るはずだと時間つぶししてると、3時半過ぎに登山道に向かう男性登場。ヘッドランプを点け、双六への登りを先行者の後を追って、登ります。
ところがこの男性は双六に向かうのではなく鷲羽・水晶に向かうようで、途中の分岐で巻き道コースに行ってしまい、ここからは真っ暗な岩稜帯をひとりぼっちの登りとなりました。幸いなことに双六岳の上部は広大な平坦地になるので、岩稜登りが終わると真っ暗な平坦地を山頂標識を求めて、ひたすら直進。
平坦地の先、ちょこっと盛り上がった山頂部には夜明けまでまだ30分以上ある4時25分に本日一番乗り。1時間かからないと解っていたら4時に登りだしても良かった(後で解ったんですが、地図のコースタイムは1時間半、地図を持っていてもきっと3時半に子やスタートしてたんだろうなあ)。

真っ暗な山頂部ですが、やがて東の空だけ少し明るくなってきて、槍穂の稜線が時間とともにハッキリしてきます。20分ほど後から2番目の登山者が来ました。山頂で並んでご来光を待ちながら話をすると、この方も福井の人で年齢は47歳。四囲の明るくなって変わりゆく風景を写真に撮りながら、いろいろ山談義。

日の出予定時刻の5時10分を過ぎて、空は充分に明るくなったけどご来光してこない。どうやら雲が邪魔して空振りでした。

結局山頂には1時間10分滞在、さて下山しようかと思ったけど、三俣蓮華岳方面を見ると気持ちよさげな稜線が続き、しかも意外と近そう。山頂にいた方に地図を見せてもらうと所要時間は双六岳から1時間、三俣蓮華から双六小屋への戻りは1時間半、軽身なので実際は合計2時間見ておけば大丈夫だから、これはせっかくだから行ってみようとなりました。

三俣蓮華山頂からの眺めは、すぐ先に黒部五郎、北ノ俣、薬師、雲ノ平、鷲羽・水晶が拡がる好展望地。以前に登ったときはまだ登山2年目で四囲の山名も解らなかったときだったので、改めての眺望に感動でした。

双六小屋テン場に戻ると、殆どのテントは撤収済で、皆さん下山や次の幕営地へ向かったようです。テント脇で朝食準備していると、双六山頂で一緒だった福井からの方が。何と隣のテントだったみたいで、双六山頂から戻ってテント撤収済でこれから下山開始とのこと、前日はヨッパラッて殆どテントでは寝ていたため、全然気づきませんでした。

朝食を終え、晴天で結露も乾いたテントを撤収し、小屋で冷たい水を3リットル詰め、9時3分下山開始。双六小屋から弓折乗越までは若干登り返しながら、左に雄大な槍穂稜線、右にまん丸な双六岳、前方には大きく聳える抜戸・笠を眺めながらの気持ちよい稜線歩き。快適に歩いて稜線に別れを告げて鏡平へ下ると、出発から1時間ちょっとで鏡平山荘へ到着。晴天の暑さに山荘前のテラスでかき氷でも食べようかと小屋に行くと、かき氷500円に対して缶チューハイ氷結レモンは400円、迷わず缶チューハイを選択し、テラスでノンビリ休憩です。山荘からすぐの鏡池では、晴天の池に映える槍穂稜線を写真に収め(前回この小屋通過時は豪雨だったのでこの風景に感動)、サクサク下ります。

小池新道は岩を歩きやすいように整備配置してあるところが多く、シシウドヶ原、イタドリヶ原、秩父沢渡渉点などに休憩場所がありましたが、特に疲れもなかったのとアルコール補給のおかげでそのままわさび平小屋まで一気に下りました。

わさび平小屋はもう新穂高まで1時間のところにあるお風呂もある小屋。前回豪雨のなかの下山では、水晶小屋からここまで下って、ずぶ濡れの服や靴を乾かし、風呂で疲れをとったことを思い出しながら、美味しいそうめん700円で腹ごしらえ。

わさび平からは退屈な林道歩きで1時間、新穂高ロープウェイ駅に13時半過ぎに無事到着。何と駅舎前で前日双六小屋前ベンチで盛り上がった3人組と再会、彼らはこれからバスで福地温泉へ下りて温泉宿でゆっくり泊まってから東京へ帰るとのことでした。またどこかでの再会をお互いに祈ってお別れし、14時発のロープウェイで鍋平へ。

鍋平無料駐車場から新穂高へ向かった時は真っ暗ななかだったため、鍋平ロープウェイ駅と無料駐車場の位置関係が全然把握できていず、意外と遠いことと、結構な下り坂だということにビックリ。2日前は真っ暗だったので、この道(登り)の斜度に気づかなかったけど、明るい中だとちょっとめげそうな距離と登りだったでしょうね。真っ暗なときでよかった。

15時前にようやく無料駐車場に帰着し、ひらゆの森で汗と汚れと疲れを癒し、予定通り、夜中過ぎに船橋に帰ることが出来ました。

結局、いくつかの誤算で予定周回縦走は出来ませんでしたが、早めにテン場に入って贅沢な時間をノンビリ過ごすパターンも悪くないなと認識できた山行でした。
今回も単独行だったので、いろんな人と山談義をはじめとする様々な話が出来たし、何といってもずっと晴天続きで眺望をずっと楽しみながらの縦走を満喫できたことが最高でした。

やっぱり山はイイね。でも地図は忘れたらアカンよ。



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