新穂高から槍・西鎌尾根・双六をテント泊周回(笠断念)
- GPS
- 22:44
- 距離
- 43.5km
- 登り
- 3,367m
- 下り
- 3,539m
コースタイム
鍋平駐車場4:33-5:03新穂高登山届5:15-5:55穂高平小屋6:07-6:41白出沢出合6:49-7:44滝谷出合7:51-8:26槍平小屋8:52-10:30千丈分岐10:40-12:02飛騨乗越-12:15槍ヶ岳山荘12:26-12:55殺生ヒュッテ(テント泊)
8/16
殺生ヒュッテ6:19-6:48槍ヶ岳山荘7:11-7:41千丈乗越-9:06左俣岳-10:09樅沢岳10:14-10:36双六小屋(テント泊)
8/17
双六小屋3:35-4:25双六岳5:35-6:22三俣蓮華岳6:25-7:34双六小屋9:03-10:09鏡平山荘&鏡池10:32-12:20わさび平小屋12:45-13:32新穂高ロープウェイ駅※
※鍋平無料駐車場まで登り返す気力なく、ロープウェイ利用
天候 | 今年のお盆週間は本当に快晴続きの絶好コンディション! |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
事前情報収集を怠ったため、まさかの鍋平。ここから新穂高まで歩いただけでもヘトヘトに(ハプニングその1)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●鍋平〜新穂高 舗装道路歩き(これが意外と登りがキツイ)の後、遊歩道から本格的な登山道になって、樹林帯の急斜面を九十九折れに下ります。夜明け前に歩いたので、足元に気をつけて歩きました。 新穂高のバスターミナル&登山指導所は、工事で取り壊されていて、登山指導所は右俣ルートのロープウェイ駅手前に移動しています。 ●新穂高〜槍平小屋 距離がありますが、登るというよりひたすら歩きです。途中、穂高平小屋までのショートカット登山道を使いましたが、ガレ場でちょっと崩落箇所がありました。これ以外は白出沢出合までは砂利道の車道歩きで、白出沢出合以降から登山道らしくなります。 晴天続きだったので、何度か出てくるガレ場の沢通過も問題ありませんでしたが、雨天後などは渡渉に気をつける必要があるかもしれません。 ●槍平小屋〜槍ヶ岳山荘(飛騨沢) 上高地からのルートの槍沢ロッジ〜槍ヶ岳山荘ルーととほぼ似た同じ感じの道です。唯一違いは、西鎌尾根の稜線が意外と近いところに展開しているので、カールの大きさをそれほど感じずに登れる点でしょうか。残念なのは槍の穂先が乗越まで到達しないと見れません。 ●殺生ヒュッテ 槍ヶ岳山荘のテン場は人気があって、しかもスペースが限られているため、連日11時前には満杯になっているようです。以降はテント泊は槍沢側を下った殺生ヒュッテのテン場利用になってしまいました。ここのテン場は広大ですが、岩場のため、広さの割りには数に限りがあります(雲ノ平みたい)。そのぶん、隣のテントとは距離がとれるのでノンビリできます。(でも岩場なのでマット必須) ※350mlビール500円、水は1リットル200円 ●西鎌尾根(槍ヶ岳〜双六小屋) スタートから千丈乗越まではひたすら下りの稜線歩きで、それ以降はアップダウンを繰り返しながら、樅沢岳へと続きます(標識は千丈乗越と樅沢岳にしか無いので、どれくらい到達しているのかを把握しづらい)。 樅沢岳からの一気下りで双六小屋です。 ●双六小屋 前から一度テント泊してみたかった広大なテン場と、休憩にもってこいなベンチをたくさん小屋前にもつ、立派な小屋です。ここの良い点は、水がタダ、テン場がフラットな砂地で背中が痛くならないところです。今回は早々と設営して時間が余ったので小屋前ベンチでおでんとビールで宴会してしまいました。 ※350mlビール500円、水無料、おでん600円 ●双六小屋〜双六岳〜三俣蓮華岳 双六岳の台地までは急登ですが、以降は見通しの良い快適な歩きを楽しめるコースです。双六岳山頂も、三俣蓮華岳山頂も縦長な山頂部の一番奥です。 どちらの山頂も北アルプスの真ん中だという360度の眺望が楽しめます。 ここのルートには、山頂ルート、中道ルート、巻き道ルートの3つがあります。 (今回は行きは山頂ルート、帰りは中道ルート利用) ●双六小屋〜鏡平山荘〜わさび平小屋〜新穂高 双六小屋から弓折乗越までは若干登り気味の稜線歩き、乗越からは歩きやすく整備された下り道です。途中の鏡池などが展開する湿地帯に鏡平山荘があって、丁度良い休憩スポットになります。鏡池は水面に写る槍ヶ岳が画になる撮影スポットで、広い木のテラスが設置されています。 ※缶チューハイ400円 鏡平から下は岩の多い道になりますが、歩きやすいように岩が配置整備されているところも多く、安心して下れる良い道です。 シシウドヶ原、イタドリヶ原、秩父沢など休憩ポイントがあります。 小池新道が終わると、あとは砂利の林道歩きで、その途中にわさび平小屋があります(そうめん700円が美味い)。 わさび平小屋からも延々1時間ほどの林道歩きで新穂高です。 ●下山後の温泉 今回も平湯バスターミナル横の「ひらゆの森」を利用しました。ここは露天エリアが広く、休憩所、飲食処、おみやげ処が揃った大きな施設です(日帰り入浴500円)。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
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写真
感想
夏休み前半戦は地元の名峰・白山に高校時代の仲間と登ってワイワイ楽しみ、後半は本来のソロスタイルで北アルプステント縦走。ちょうど実家(金沢)から家(船橋)に戻る途中に北アルプスを横断するので、これはちゃんと寄っていかないとね(^^)
今回計画コースは、新穂高起点の周回コース。まだ歩いたことの無い西鎌尾根は絶対に入れてプランニング。いろいろ考えた結果、初日は新穂高から長躯して槍の肩にテントを張って、翌日は西鎌尾根・双六を経由してそのまま笠までグルっと歩いて笠の肩でテント泊、最終日は槍の横から出るご来光を拝んで、笠新道を一気に下って新穂高へ戻る、なかなか骨太な2泊3日縦走計画。西鎌尾根を歩けば、槍と双六の間が繋がるし、笠への道はまだテント縦走始めたばかりの頃に健脚従弟と歩いて、途中からシャリバテでヘロヘロになってしまった思い出の稜線(疲れすぎてて抜戸山頂に寄る事も出来んかった)をもう一度ちゃんと歩きたい、この2つの想いを実現するプランニング。
14日夜中に実家を出て、2時間ちょっとで新穂高へ(金沢からは近いね)。
まずここで誤算その1、なんと登山者駐車場は前夜8時で満杯、遥か離れた鍋平駐車場に停めることに。この駐車場から新穂高までは山道を下って40分ほどとのこと、スタートから大誤算です。ちゃんと事前調査しておけば駐車場満杯は予測できたはず、自業自得ってやつです。トホホ
車中で2時間弱仮眠し、4時33分、真っ暗な中、ヘッドランプを点けて駐車場スタート。まずは本来のスタート時点まで急ぎます。新穂高までの道は登山道そのもの。ヘッドランプでガレたところで踏み外さないよう足元に気をつけながらも、少々焦り気味に山道を下ります。幸い少し先を先行者がヘッドランプを点けて歩いていたので、ちょっぴり安心して歩けました。先行者さんありがとう。
5時過ぎ、新穂高のバスターミナルに到着と思いきや、バスターミナル一帯は工事中で登山指導センターが見当たりません。諦めて右俣方面に歩き出すとロープウェイ駅のちょっと手前に登山指導センターを偶然発見、ここで登山ポストに届けを出し、歩き出す準備をして...
誤算その2、あれっ、入れた筈の地図が無い?! ザックのポケットや中を探しても見つかりません。どうやら地図を車に忘れたようです。今から車に登り返して取りに行く気力も時間も無いし、とりあえず右俣林道、飛騨沢からの槍ルートは歩いたことのある道だし、迷うところのないルートなので、地図を諦めて5時15分、指導センター前を出発。
前回このルートで槍の肩を目指した時は白出沢出合まではずっと車道林道歩きしたんですが、今回は途中から穂高平小屋への登山道に分け入って、歩く距離を短縮。再スタートから40分ほどで穂高平小屋到着。ここで軽くパンを頬張って、鋭気を養います。
ここから白出沢出合までは再び林道歩きですが、ちょっとお腹が満たされたことと、寝不足気味なこと、道が退屈なほど単調なことで、歩きながら睡魔と闘う状態に。
穂高岳山荘への分岐を過ぎて少し進んだ林道終点(白出沢出合)に工事者用でしょうか、仮設テントと椅子が置いてあったので、思わず座り込んで5分ほど仮眠。
5分でも眠れたおかげで気持ちもリフレッシュし、ここから登山道(といってもダラダラ緩い道)で、ブドウ谷、チビ谷、滝谷、の各出合のガレ場を通過して、8時26分、槍平小屋到着。新穂高の再スタートから休憩含めても3時間ちょっとの快調ペースです。
ここで少々長い休憩を入れて残りの朝食をお腹に詰めてノンビリ。この調子ならお昼前に槍の肩でテント張って午後は稜線でノンビリ過ごせそうかも とウキウキ気分でした、ここまでは。
水場で補給して8時52分小屋前をスタート、ここからがちゃんとした登りのスタートです。登るほどに目線の先にある千丈乗越の稜線の高さに近づく実感もあって、千丈分岐までは快調。すれ違う下山者と言葉を交わしていると、どうやらテント場は連日午前中に満杯になるとのこと。一抹の不安。
千丈分岐付近の休憩地で下ってきた関西からの若者5人組と山談義で少々盛り上がって、再び元気をもらい、なんとかテント場に間に合うことを祈りつつ、遥か上方に見えてきた稜線を目指してジグザグ道を登ります。
誤算その3 ところが、出会う下山者にテント場の状況を聞くと、テント場はほぼ満杯で到着時には受付終了しているだろうと、複数の方から言われ、とうとうテンションダウン。ここまでの疲労も重なり、一気にペースダウン。
モチベーションが失せたまま、12時過ぎにようやく飛騨乗越到着。ここでようやく槍の穂先にご対面。ここから満杯のテント場横を通過して山荘へ。テン場で設営していた方に話を聞くと、午前10時にはほぼ満杯に近い状態で隅っこになんとか設営できたとのこと、こりゃ最初から無理な計画だったんだと、事前情報収集を怠ったことをここでも再反省。
山荘前のベンチは人でごった返しだわ、槍の穂先へのルートも人が数珠繋ぎで登頂する気も失せるほど。ちょっと小屋前で休憩したあとは、槍登頂を諦めて殺生ヒュッテのテン場へ向けて下降。殺生ヒュッテのテン場は広いガレ場ですが、設営できるポイントは平地になっていて、サイト毎に周囲が石壁にしてあり、思ったよりも快適なところでした(でもマットがないと背中が痛いけど)。
こうして初日は3つの誤算(鍋平駐車場、地図忘れ、槍テン場満杯)がありながらも何とか翌日以降盛り返せる状況で終了。テン場でビール飲みながらマッタリしました。午後と夜に少々雨がパラついたものの夜中は満天の星空。スキットルに入れた焼酎をチビチビやりながら、寝静まったテン場でひとり夜空を見ながら至福のひとときを満喫できました。
2日目ももちろん快晴。少々朝食・テント撤収に手間取って殺生のテン場スタートは6時19分。もうすっかり眩しい青空です。今日は長躯して笠ヶ岳のテン場まで行こうと、快調に槍ヶ岳山荘まで登り返し、朝から数珠繋ぎの槍の穂先を無視して今回初縦走の西鎌尾根へ。
千丈乗越までは一気に下って、そこから双六までは細かなアップダウンの繰り返しとなるルートを目視し、7時11分小屋前をスタート。地図がないため正確なコースタイムは解らないけど、晴天で歩くルートがずっと見えてるし、尾根伝いなので迷う心配も無し。
しかし、アップダウンを繰り返していると、目印となる樅沢岳と左俣岳がどのピークなのか解らなくなり、このピークがそれか?っていう登り返しを繰り返すうちに気力が少しづつ削がれていき、山荘前スタートから2時間過ぎる頃には、もうガンバッて笠を目指そうという元気も無くなってしまいました。
どのあたりまで歩けているのか把握できないのは、意外とツライ。スタートからやがて3時間というところでようやく樅沢岳山頂に到着。小屋前から3時間でしたが、なんだかその倍ぐらい歩いたような疲労感と敗北感。しかも樅沢岳山頂から見える笠ヶ岳は遥か向こう、こりゃもう双六小屋まででもうイイヤ。
ということで10時36分、双六小屋に到着し、受付して、そそくさとテン場へ。
さすがにこの時間のテン場は閑散で、サイト選び放題。平で砂地で背中にやさしく、混んでも入口前に空間を確保できそうな場所を見つけて早々に設営完了。
早朝の撤収時に結露で濡れたまんまのテントでしたが、快晴で暖かいサイトだったので、あっという間に乾き、テント内はポッカポカだったので、シュラフを拡げ、おつまみを持って小屋前のベンチへ移動。
小屋前には6人掛程度の大きなテーブル席が10ほどあります。
その一角に相席でお邪魔し、缶ビールとおでんでマッタリした至福の時間。
相席だった方が出立し、空いた席に隣テーブルでやはり一人飲みしていた男性がを移動してきて、ここで二人で飲みながら山談義。
この方は福井・鯖江からということで同じ北陸同士、しかも年齢を聞くと同じ50歳(学年も一緒)ということで親近感が更に増して、ビール追加しつつ、白山など地元の山の話なども加えて、ますますの宴会盛り上がり。ヤマレコをやってるということでユーザ名(3263さん)なども教えてもらいました。
この方は前日、双六テン場から鷲羽・水晶のピークを踏んでから高天原へ下りて露天風呂を満喫し、そこから登り返して雲ノ平でテン泊して、戻ってきたとのこと、行動時間15時間の詳細行程を聞いて、ビックリするやら、高天原を羨ましく思うやら。
空いた相席には、その後もラーメンなどを食べる人が来て、その方達も含めていろいろ山談義をしながらの時間潰しは楽しいものです。
そうこうしてると、今度は鷲羽ピストンして戻ってきた男性3人組が相席に来て、また色んな話で盛り上がってると(学生時代の山岳部同期で来たとのこと)、なんとこの3名も同じ50歳(学年も一緒)。偶然に揃った50歳のオッサン5人で、ビール、日本酒、美味しい水で割った水割と、ますます呑みがすすみ、気がつけばもう3時を過ぎる時間になってました。延々3時間以上この場所でマッタリしてました(呑んでました)。
すっかりヨッパラって、テントに戻ると、いつの間にかテン場にはテントがギッシリで人もワンサカ。酔い覚ましにテントで横になると、しっかり寝てしまい、気づくと夜になってました。結局夕飯も喰わず、そのまま2日目は終了。
早くに寝てしまったので、夜中過ぎには目覚めてしまい、今宵も満天の星空を見ながら、さて3日目はどうしようかと思案。盆休みからの帰省ラッシュが予想されるので、ゆっくりめに下山して、夜中に船橋に帰ればよいし、双六から新穂高までは3年前に豪雨のなか水晶小屋からわさび平まで下山したときの記憶から半日かからないぐらいで大丈夫な筈、ということはテントを朝9時ごろゆっくり撤収しても大丈夫な筈。それに今回はピークらしいピークは実は樅沢岳ぐらいしか踏んでいないし、ということで夜明け前に双六岳山頂に登って、槍の横からのご来光を拝んでから下山することに決定。でも問題はテン場から山頂までの所要時間がわからないこと。
まだ真っ暗な3時過ぎにテントを出発して小屋前に。ここにいればきっとご来光を見に双六に登る人が居るはずだと時間つぶししてると、3時半過ぎに登山道に向かう男性登場。ヘッドランプを点け、双六への登りを先行者の後を追って、登ります。
ところがこの男性は双六に向かうのではなく鷲羽・水晶に向かうようで、途中の分岐で巻き道コースに行ってしまい、ここからは真っ暗な岩稜帯をひとりぼっちの登りとなりました。幸いなことに双六岳の上部は広大な平坦地になるので、岩稜登りが終わると真っ暗な平坦地を山頂標識を求めて、ひたすら直進。
平坦地の先、ちょこっと盛り上がった山頂部には夜明けまでまだ30分以上ある4時25分に本日一番乗り。1時間かからないと解っていたら4時に登りだしても良かった(後で解ったんですが、地図のコースタイムは1時間半、地図を持っていてもきっと3時半に子やスタートしてたんだろうなあ)。
真っ暗な山頂部ですが、やがて東の空だけ少し明るくなってきて、槍穂の稜線が時間とともにハッキリしてきます。20分ほど後から2番目の登山者が来ました。山頂で並んでご来光を待ちながら話をすると、この方も福井の人で年齢は47歳。四囲の明るくなって変わりゆく風景を写真に撮りながら、いろいろ山談義。
日の出予定時刻の5時10分を過ぎて、空は充分に明るくなったけどご来光してこない。どうやら雲が邪魔して空振りでした。
結局山頂には1時間10分滞在、さて下山しようかと思ったけど、三俣蓮華岳方面を見ると気持ちよさげな稜線が続き、しかも意外と近そう。山頂にいた方に地図を見せてもらうと所要時間は双六岳から1時間、三俣蓮華から双六小屋への戻りは1時間半、軽身なので実際は合計2時間見ておけば大丈夫だから、これはせっかくだから行ってみようとなりました。
三俣蓮華山頂からの眺めは、すぐ先に黒部五郎、北ノ俣、薬師、雲ノ平、鷲羽・水晶が拡がる好展望地。以前に登ったときはまだ登山2年目で四囲の山名も解らなかったときだったので、改めての眺望に感動でした。
双六小屋テン場に戻ると、殆どのテントは撤収済で、皆さん下山や次の幕営地へ向かったようです。テント脇で朝食準備していると、双六山頂で一緒だった福井からの方が。何と隣のテントだったみたいで、双六山頂から戻ってテント撤収済でこれから下山開始とのこと、前日はヨッパラッて殆どテントでは寝ていたため、全然気づきませんでした。
朝食を終え、晴天で結露も乾いたテントを撤収し、小屋で冷たい水を3リットル詰め、9時3分下山開始。双六小屋から弓折乗越までは若干登り返しながら、左に雄大な槍穂稜線、右にまん丸な双六岳、前方には大きく聳える抜戸・笠を眺めながらの気持ちよい稜線歩き。快適に歩いて稜線に別れを告げて鏡平へ下ると、出発から1時間ちょっとで鏡平山荘へ到着。晴天の暑さに山荘前のテラスでかき氷でも食べようかと小屋に行くと、かき氷500円に対して缶チューハイ氷結レモンは400円、迷わず缶チューハイを選択し、テラスでノンビリ休憩です。山荘からすぐの鏡池では、晴天の池に映える槍穂稜線を写真に収め(前回この小屋通過時は豪雨だったのでこの風景に感動)、サクサク下ります。
小池新道は岩を歩きやすいように整備配置してあるところが多く、シシウドヶ原、イタドリヶ原、秩父沢渡渉点などに休憩場所がありましたが、特に疲れもなかったのとアルコール補給のおかげでそのままわさび平小屋まで一気に下りました。
わさび平小屋はもう新穂高まで1時間のところにあるお風呂もある小屋。前回豪雨のなかの下山では、水晶小屋からここまで下って、ずぶ濡れの服や靴を乾かし、風呂で疲れをとったことを思い出しながら、美味しいそうめん700円で腹ごしらえ。
わさび平からは退屈な林道歩きで1時間、新穂高ロープウェイ駅に13時半過ぎに無事到着。何と駅舎前で前日双六小屋前ベンチで盛り上がった3人組と再会、彼らはこれからバスで福地温泉へ下りて温泉宿でゆっくり泊まってから東京へ帰るとのことでした。またどこかでの再会をお互いに祈ってお別れし、14時発のロープウェイで鍋平へ。
鍋平無料駐車場から新穂高へ向かった時は真っ暗ななかだったため、鍋平ロープウェイ駅と無料駐車場の位置関係が全然把握できていず、意外と遠いことと、結構な下り坂だということにビックリ。2日前は真っ暗だったので、この道(登り)の斜度に気づかなかったけど、明るい中だとちょっとめげそうな距離と登りだったでしょうね。真っ暗なときでよかった。
15時前にようやく無料駐車場に帰着し、ひらゆの森で汗と汚れと疲れを癒し、予定通り、夜中過ぎに船橋に帰ることが出来ました。
結局、いくつかの誤算で予定周回縦走は出来ませんでしたが、早めにテン場に入って贅沢な時間をノンビリ過ごすパターンも悪くないなと認識できた山行でした。
今回も単独行だったので、いろんな人と山談義をはじめとする様々な話が出来たし、何といってもずっと晴天続きで眺望をずっと楽しみながらの縦走を満喫できたことが最高でした。
やっぱり山はイイね。でも地図は忘れたらアカンよ。
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