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Yamareco

記録ID: 3371432
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

北岳・間ノ岳/母の南アルプスデビュー登山です

2021年07月18日(日) 〜 2021年07月21日(水)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 静岡県
 - 拍手
loon_nz その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
--:--
距離
27.0km
登り
2,546m
下り
2,515m

コースタイム

1日目
山行
4:12
休憩
0:11
合計
4:23
2日目
山行
6:14
休憩
1:07
合計
7:21
3:50
139
6:09
83
7:32
7:53
57
8:50
9:31
38
10:09
10:14
57
11:11
3日目
山行
8:23
休憩
2:41
合計
11:04
4:30
54
5:24
5:30
72
6:42
7:24
67
8:31
8:35
38
9:13
10:37
35
12:28
12:37
138
14:55
15:02
32
4日目
山行
3:23
休憩
0:48
合計
4:11
6:31
41
7:12
7:28
131
9:39
9:46
23
10:09
10:34
8
10:42
広河原インフォメーションセンター
21年運用開始の「南ぷすリザーブ」にて要事前予約。
白根御池小屋・テント泊:\900
北岳山荘・テント泊:\1,100 ※いずれも一人につき
旅行業約款に基づき、取消料等の規定有り。

なお行程上にある北岳肩ノ小屋での幕営は事前予約不要です。
天候 全日ほぼ晴れ!
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
芦安、第2駐車場(トイレ有り)を利用。土曜深夜到着でしたが運良く数台程度空いていました。

広河原まで往復とも乗合タクシーに乗車。(片道1300円。協力金含む)
コース状況/
危険箇所等
北岳山頂南側、及び南東面のトラバースは高度感あり。
大樺沢左俣コースは丸太階段の連続、左岸はザレて滑りやすい。
下りでは足運びは特に慎重に。
その他周辺情報 芦安温泉付近、天笑閣にて汗を流しました。
7/18(日)

芦安・第2駐車場にて。
今回は苦労なく乗合タクシーを利用できました。

5:10頃出発
7/18(日)

芦安・第2駐車場にて。
今回は苦労なく乗合タクシーを利用できました。

5:10頃出発
5:56 広河原到着

5年ぶりの広河原。トイレを済ませてから出発します。
5:56 広河原到着

5年ぶりの広河原。トイレを済ませてから出発します。
6:17 広河原(1,520m)出発

素晴らしい登山日和!北岳は遥か上方に。
6:17 広河原(1,520m)出発

素晴らしい登山日和!北岳は遥か上方に。
すぐに野呂川に掛かる吊り橋を渡ります。
すぐに野呂川に掛かる吊り橋を渡ります。
広河原山荘からいよいよ登山道へ入ります。


7:00 白根御池分岐点(1,660m)
広河原山荘からいよいよ登山道へ入ります。


7:00 白根御池分岐点(1,660m)
沢沿いの緩やかな登りが続く大樺沢コースへ。涼感たっぷりです。
沢沿いの緩やかな登りが続く大樺沢コースへ。涼感たっぷりです。
大樺沢左岸の支沢を越えていきます。
1
大樺沢左岸の支沢を越えていきます。
7:33 大樺沢右岸へ渡る(1,770m)

崩壊地を避けるべく、ここからは右岸にルートが付けられています。
7:33 大樺沢右岸へ渡る(1,770m)

崩壊地を避けるべく、ここからは右岸にルートが付けられています。
いくつもの小さな沢を越えていきます。
木陰たっぷりで涼しく歩けます。
いくつもの小さな沢を越えていきます。
木陰たっぷりで涼しく歩けます。
8:34 大樺沢左岸へ渡る(1,990m)

1時間ほど右岸を登った後、最終的に左岸へ。
8:34 大樺沢左岸へ渡る(1,990m)

1時間ほど右岸を登った後、最終的に左岸へ。
次第に草原の中の登りへ。
北岳が眼前に見えてきてテンション上がるけどやはり暑いです。
次第に草原の中の登りへ。
北岳が眼前に見えてきてテンション上がるけどやはり暑いです。
9:46 大樺沢二俣(2,240m)到着

広河原から約3時間で到着。今日の登りはここで終わりです。
自身3度目にして初めてこの光景を見ました。北岳が意外に近い。
9:46 大樺沢二俣(2,240m)到着

広河原から約3時間で到着。今日の登りはここで終わりです。
自身3度目にして初めてこの光景を見ました。北岳が意外に近い。
9:58 大樺沢二俣出発

白根御池小屋までは山腹道。地味にアップダウンがあります。
9:58 大樺沢二俣出発

白根御池小屋までは山腹道。地味にアップダウンがあります。
10:32 白根御池(2,236m)到着

広河原から約4時間かけて白根御池に着きました。
森の中にぽっかりと、開放的で良いところです。
10:32 白根御池(2,236m)到着

広河原から約4時間かけて白根御池に着きました。
森の中にぽっかりと、開放的で良いところです。
初日は足慣らしも兼ねて短めの行程。
草すべりから始まる明日の登りに備えます。
初日は足慣らしも兼ねて短めの行程。
草すべりから始まる明日の登りに備えます。
白根御池小屋

今年より始まった予約システムにより、ここでテント泊です。
木陰の場所を選んで張りました。
前夜の寝不足もあり、たっぷり昼寝ができました。
白根御池小屋

今年より始まった予約システムにより、ここでテント泊です。
木陰の場所を選んで張りました。
前夜の寝不足もあり、たっぷり昼寝ができました。
7/19(月)

2:00 起床

3:50 白根御池小屋(2,236m)出発

一直線に沢地形を登っていく草すべり。ゆっくりと標高を上げ、鳳凰三山が見えてきます。 
7/19(月)

2:00 起床

3:50 白根御池小屋(2,236m)出発

一直線に沢地形を登っていく草すべり。ゆっくりと標高を上げ、鳳凰三山が見えてきます。 
樹林帯に入ったころに朝日が差してきました。
樹林帯に入ったころに朝日が差してきました。
久々に視界が開けると、標高差が小さくなった北岳が見えてきました!
久々に視界が開けると、標高差が小さくなった北岳が見えてきました!
八本歯の頭から続く稜線と肩を並べてきました。
そろそろ樹林帯も終わりが見えてきたようです。
八本歯の頭から続く稜線と肩を並べてきました。
そろそろ樹林帯も終わりが見えてきたようです。
6:03 樹林帯を抜ける(2,740m)

白根御池を出発してから2時間余でようやく草原に出ました!
6:03 樹林帯を抜ける(2,740m)

白根御池を出発してから2時間余でようやく草原に出ました!
シナノキンバイかミヤマキンポウゲかミヤマキンバイか分かりませんが、黄色の花々がたくさん咲いていました。
シナノキンバイかミヤマキンポウゲかミヤマキンバイか分かりませんが、黄色の花々がたくさん咲いていました。
6:09 右俣コース・草すべり分岐点(2,740m)

ここまで来ると稜線まであと少し!

6:09 右俣コース・草すべり分岐点(2,740m)

ここまで来ると稜線まであと少し!

6:36 小太郎尾根分岐点(2,840m)

ようやく辿り着いた小太郎尾根分岐点!
仙丈、甲斐駒、鳳凰三山、中央アルプス、八ヶ岳、そして富士山。
初めての南アルプスの絶景に母も感動しきりでした!
6:36 小太郎尾根分岐点(2,840m)

ようやく辿り着いた小太郎尾根分岐点!
仙丈、甲斐駒、鳳凰三山、中央アルプス、八ヶ岳、そして富士山。
初めての南アルプスの絶景に母も感動しきりでした!
絶景を楽しみながら、緩やかな稜線を登ります。
絶景を楽しみながら、緩やかな稜線を登ります。
この岩場を越えると、肩ノ小屋まであと少し。
この頃より周囲の山々に雲が湧き出し、なんだか嫌な予感が…。
この岩場を越えると、肩ノ小屋まであと少し。
この頃より周囲の山々に雲が湧き出し、なんだか嫌な予感が…。
7:32 北岳肩ノ小屋(3,000m)到着

過去2回の北岳登山で幕営した思い出の場所です。
北岳への最後の登りの前に、トイレを含めて休憩を入れました。

7:54 出発

この先に見えているのは偽ピークと予め母に伝えてから出発します。
1
7:32 北岳肩ノ小屋(3,000m)到着

過去2回の北岳登山で幕営した思い出の場所です。
北岳への最後の登りの前に、トイレを含めて休憩を入れました。

7:54 出発

この先に見えているのは偽ピークと予め母に伝えてから出発します。
やや急なところもある北岳への岩稜を登っていきます。
嫌な予感は当たって北岳周辺も雲が沸いてきましたが、
日が遮られて涼しい登りとなりました。
1
やや急なところもある北岳への岩稜を登っていきます。
嫌な予感は当たって北岳周辺も雲が沸いてきましたが、
日が遮られて涼しい登りとなりました。
両俣小屋分岐を過ぎると、まもなく偽ピークに到達です。
両俣小屋分岐を過ぎると、まもなく偽ピークに到達です。
偽ピークを過ぎると、いよいよ待望の北岳山頂が見えてきます。
あと少し、あと少し、もう一歩前へ!
偽ピークを過ぎると、いよいよ待望の北岳山頂が見えてきます。
あと少し、あと少し、もう一歩前へ!
8:50 北岳山頂(3,193m)到着!!

母の念願叶い、遂に北岳登頂です!お疲れさまでした!
自分自身も3回目、5年ぶりの北岳。前回はまだ実家に居ました。
やや雲に巻かれましたが、どうにか晴れ間もあって良かった!
2
8:50 北岳山頂(3,193m)到着!!

母の念願叶い、遂に北岳登頂です!お疲れさまでした!
自分自身も3回目、5年ぶりの北岳。前回はまだ実家に居ました。
やや雲に巻かれましたが、どうにか晴れ間もあって良かった!
「なんて〜素晴らしい〜北岳〜♪♪」 北岳山頂でのあおいとひなた

#ヤマノススメ
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「なんて〜素晴らしい〜北岳〜♪♪」 北岳山頂でのあおいとひなた

#ヤマノススメ
三等三角点
点名:「白根岳」
標高:3192.52m



9:31 北岳山頂出発

今日の行程は北岳山荘まで。北岳の下りはやや要注意。
安全第一で慎重に下りていきます。
三等三角点
点名:「白根岳」
標高:3192.52m



9:31 北岳山頂出発

今日の行程は北岳山荘まで。北岳の下りはやや要注意。
安全第一で慎重に下りていきます。
北岳山頂直下は急な下りが続くものの、整備はしっかり行き届いた登山道です。
北岳山頂直下は急な下りが続くものの、整備はしっかり行き届いた登山道です。
雲はすっかり消え、間ノ岳まで続く稜線を見渡せるようになりました!
雲はすっかり消え、間ノ岳まで続く稜線を見渡せるようになりました!
南アルプスの壮大さを実感できる、間ノ岳へ続く主稜線の光景。
南アルプスの壮大さを実感できる、間ノ岳へ続く主稜線の光景。
八本歯のコルへ向かう吊り尾根分岐を過ぎると、まもなく穏やかな地形になってきます。
下りは疲れが出やすいので、適度に休憩を取りつつ北岳山荘に下りていきました。
八本歯のコルへ向かう吊り尾根分岐を過ぎると、まもなく穏やかな地形になってきます。
下りは疲れが出やすいので、適度に休憩を取りつつ北岳山荘に下りていきました。
北岳を越える2日目の行程も間もなく終わり。
仙丈ヶ岳が見えるお花畑で立ち休憩を入れました。
北岳を越える2日目の行程も間もなく終わり。
仙丈ヶ岳が見えるお花畑で立ち休憩を入れました。
11:11 北岳山荘(2,880m)到着!

荷揚げのヘリが行き交う中、順調に北岳山荘に到着!
今回の行程で最も大きな登りを含む2日目も終了。お疲れさまでした!
11:11 北岳山荘(2,880m)到着!

荷揚げのヘリが行き交う中、順調に北岳山荘に到着!
今回の行程で最も大きな登りを含む2日目も終了。お疲れさまでした!
初日の白根御池と同じく、事前予約していた北岳山荘にてテント泊です。
今回の南アルプスの行程で、初めて予約したテント泊を実施できました。
昨夏はとことん天気に恵まれなかったので幸先良いです。

幕営地からはいつしかすっかり晴れ渡った北岳の雄姿。
気まぐれで雲は湧かないでもらいたいもんです。
初日の白根御池と同じく、事前予約していた北岳山荘にてテント泊です。
今回の南アルプスの行程で、初めて予約したテント泊を実施できました。
昨夏はとことん天気に恵まれなかったので幸先良いです。

幕営地からはいつしかすっかり晴れ渡った北岳の雄姿。
気まぐれで雲は湧かないでもらいたいもんです。
2日目も午後はまったりと過ごせました。
2日目も午後はまったりと過ごせました。
午後は雲が湧いたほうが涼しく過ごせるけど、この日は晴れ続き。
まあ昨夏のことを思い返せば贅沢ですが。
午後は雲が湧いたほうが涼しく過ごせるけど、この日は晴れ続き。
まあ昨夏のことを思い返せば贅沢ですが。
主稜線上は夕方まで好天でしたが、西側の仙塩尾根や伊那側では雨が降っているような雲行きでした。

明日は北岳に続いて間ノ岳へ向かいます!
主稜線上は夕方まで好天でしたが、西側の仙塩尾根や伊那側では雨が降っているような雲行きでした。

明日は北岳に続いて間ノ岳へ向かいます!
7/20(火)

3:00 起床

4:24 北岳山荘・キャンプ指定地(2,880m)出発

3日目も続けて登山日和!母の希望で夜明けとともに行動開始です。
間ノ岳までのピストンとなるので軽装です。
7/20(火)

3:00 起床

4:24 北岳山荘・キャンプ指定地(2,880m)出発

3日目も続けて登山日和!母の希望で夜明けとともに行動開始です。
間ノ岳までのピストンとなるので軽装です。
八本歯の頭の横からご来光!
八本歯の頭の横からご来光!
間ノ岳まではいくつかのミニピークを越えていきます。
まずは中白根山へ。ここは部分的に急登。
間ノ岳まではいくつかのミニピークを越えていきます。
まずは中白根山へ。ここは部分的に急登。
5:24 中白根山(3,055m)

中白根山まで来ると目指す間ノ岳の山頂が見えてきます。
まあまあの距離感。
5:24 中白根山(3,055m)

中白根山まで来ると目指す間ノ岳の山頂が見えてきます。
まあまあの距離感。
5:29 中白根山出発

ゆったりした尾根はここまでで、この後はしばらく山腹のトラバース。
5:29 中白根山出発

ゆったりした尾根はここまでで、この後はしばらく山腹のトラバース。
5:55 3,060m

ここは等高線が閉じてないけど、間ノ岳の手前に控えるミニピークの一つ。
5:55 3,060m

ここは等高線が閉じてないけど、間ノ岳の手前に控えるミニピークの一つ。
次第に稜線がゆったりしてくると、間ノ岳までもうすぐ。
次第に稜線がゆったりしてくると、間ノ岳までもうすぐ。
もう間ノ岳山頂をはっきり認識できる距離です。
あと少し、あと少し、もう一歩前へ!
もう間ノ岳山頂をはっきり認識できる距離です。
あと少し、あと少し、もう一歩前へ!
6:45 間ノ岳山頂(3189.5m)到着!

母にとって北岳と並んで目標だった間ノ岳。お疲れさまでした!
風がちょっと強かったけど、遠くなった北岳を眺めて最高のひと時!
自分にとっても白峰三山縦走以来、5年ぶりの登頂でした。
1
6:45 間ノ岳山頂(3189.5m)到着!

母にとって北岳と並んで目標だった間ノ岳。お疲れさまでした!
風がちょっと強かったけど、遠くなった北岳を眺めて最高のひと時!
自分にとっても白峰三山縦走以来、5年ぶりの登頂でした。
間ノ岳山頂でのあおいとひなた
間ノ岳山頂でのあおいとひなた
三等三角点
点名:「相ノ岳」
標高:3189.50m
三等三角点
点名:「相ノ岳」
標高:3189.50m
一旦下って農鳥方面へ少し進みました。
広大な間ノ岳山頂の中でも、富士山の展望台として抜群な場所です。
母も眼前に大きく見える富士山の光景に感動しきりでした。
一旦下って農鳥方面へ少し進みました。
広大な間ノ岳山頂の中でも、富士山の展望台として抜群な場所です。
母も眼前に大きく見える富士山の光景に感動しきりでした。
南アルプスを重点的に縦走した4年前に踏んだ山々、塩見、荒川三山、赤石、聖の名峰群。
南アルプスを重点的に縦走した4年前に踏んだ山々、塩見、荒川三山、赤石、聖の名峰群。
そして農鳥岳。今回はもちろん白峰三山縦走を検討したのですが、
奈良田への長大な下りを考慮して断念。間ノ岳までとしました。
そして農鳥岳。今回はもちろん白峰三山縦走を検討したのですが、
奈良田への長大な下りを考慮して断念。間ノ岳までとしました。
7:25 間ノ岳山頂出発

北岳、間ノ岳と目標の山に登れて大満足の母でした!
意気揚々と北岳山荘へ引き上げます。
7:25 間ノ岳山頂出発

北岳、間ノ岳と目標の山に登れて大満足の母でした!
意気揚々と北岳山荘へ引き上げます。
北岳山荘が見えてきました。
北岳山荘が見えてきました。
8:32 中白根山

中白根山から見る北岳は凛々しい山容で、日本第二位の高峰に相応しい貫禄です!
8:32 中白根山

中白根山から見る北岳は凛々しい山容で、日本第二位の高峰に相応しい貫禄です!
復路も1時間半ほどかけて戻ってきました。
復路も1時間半ほどかけて戻ってきました。
9:13 北岳山荘・キャンプ指定地(2,880m)到着

到着後直ちにテント撤収。出発準備に掛かります。
事前の予定では母の足の具合を考慮し、翌日下山としていましたが、
問題なく下山できるという母の希望を容れ、この後白根御池まで下りることとなりました。
テント泊も事前予約制になってしまっているので、取消や変更の手間を要しました。
かつてのように気ままにテント泊できる日が再び来ることを祈りたいものです。


10:37 北岳山荘出発

八本歯のコル経由のややテクニカルなルートを下るので気を付けていきます。
9:13 北岳山荘・キャンプ指定地(2,880m)到着

到着後直ちにテント撤収。出発準備に掛かります。
事前の予定では母の足の具合を考慮し、翌日下山としていましたが、
問題なく下山できるという母の希望を容れ、この後白根御池まで下りることとなりました。
テント泊も事前予約制になってしまっているので、取消や変更の手間を要しました。
かつてのように気ままにテント泊できる日が再び来ることを祈りたいものです。


10:37 北岳山荘出発

八本歯のコル経由のややテクニカルなルートを下るので気を付けていきます。
八本歯のコルへ向かうべく、北岳南東斜面を巻くルートへ。
出発時、うっかり稜線上のルートを歩き始めてしまいましたが、
まもなく誤りに気付いて途中から修正しました。
巻き道になるまでは登り返しとなるのでスローペースで。
八本歯のコルへ向かうべく、北岳南東斜面を巻くルートへ。
出発時、うっかり稜線上のルートを歩き始めてしまいましたが、
まもなく誤りに気付いて途中から修正しました。
巻き道になるまでは登り返しとなるのでスローペースで。
急斜面のトラバース区間へと入ります。
急斜面のトラバース区間へと入ります。
かつて高所恐怖症だった母も、最近は場慣れしてきたようで落ち着いていました。
かつて高所恐怖症だった母も、最近は場慣れしてきたようで落ち着いていました。
巻き道も無事に通過し、まもなく吊り尾根に乗り上げそうです。
巻き道も無事に通過し、まもなく吊り尾根に乗り上げそうです。
11:42 吊り尾根分岐(3,000m)到着

11:51 出発

北岳と八本歯の頭をつなぐ吊り尾根に乗りました。
ここからも巨岩が折り重なる下りで気を抜けません。
11:42 吊り尾根分岐(3,000m)到着

11:51 出発

北岳と八本歯の頭をつなぐ吊り尾根に乗りました。
ここからも巨岩が折り重なる下りで気を抜けません。
ようやく巨岩のゴーロ帯を抜けたところです。
ようやく巨岩のゴーロ帯を抜けたところです。
北側にはいつしか大樺沢二俣と白根御池が見えてきました。
北側にはいつしか大樺沢二俣と白根御池が見えてきました。
まもなく八本歯のコルへ。次第に高く遠くなっていく北岳。
まもなく八本歯のコルへ。次第に高く遠くなっていく北岳。
このあと連続することになる丸太階段が現れました。
正面には八本歯の頭なので、吊り尾根の下りはまもなく終わり。
このあと連続することになる丸太階段が現れました。
正面には八本歯の頭なので、吊り尾根の下りはまもなく終わり。
八本歯のコル付近より眺める間ノ岳、農鳥岳。
夏山の眩しい光景です!
八本歯のコル付近より眺める間ノ岳、農鳥岳。
夏山の眩しい光景です!
12:28 八本歯のコル(2,880m)到着

北岳山荘から2時間弱かけて八本歯のコルに到着。
ここで下りの行程はおよそ半分。左俣コースも気が抜けないので、
コルでしっかり一息入れておきます。


12:37 八本歯のコル出発
12:28 八本歯のコル(2,880m)到着

北岳山荘から2時間弱かけて八本歯のコルに到着。
ここで下りの行程はおよそ半分。左俣コースも気が抜けないので、
コルでしっかり一息入れておきます。


12:37 八本歯のコル出発
八本歯のコルからしばらくは展望の良い尾根。
正面には夏雲が湧いてる鳳凰三山が連なっています。
八本歯のコルからしばらくは展望の良い尾根。
正面には夏雲が湧いてる鳳凰三山が連なっています。
初めて間近に見上げる北岳バットレス。
北岳の壮観な姿に感動を新たにしました。
初めて間近に見上げる北岳バットレス。
北岳の壮観な姿に感動を新たにしました。
急な丸太階段が連続する区間に入りました。
一歩一歩集中して下りていきます。
急な丸太階段が連続する区間に入りました。
一歩一歩集中して下りていきます。
自分にとっても初めてとなる左俣コース。丸太階段の連続で気を抜けません。
自分にとっても初めてとなる左俣コース。丸太階段の連続で気を抜けません。
13:19 大樺沢左俣左岸へ下り立つ(2,710m)

長く感じた丸太階段の区間がようやく終わり。
ここからは大樺沢左俣沿いに下りていきますが、滑りやすいザレた地面で相変わらず気を抜けません。
13:19 大樺沢左俣左岸へ下り立つ(2,710m)

長く感じた丸太階段の区間がようやく終わり。
ここからは大樺沢左俣沿いに下りていきますが、滑りやすいザレた地面で相変わらず気を抜けません。
ここは雪山装備で残雪の上を歩く方がある意味楽かもしれません。
ここは雪山装備で残雪の上を歩く方がある意味楽かもしれません。
踏み跡は一通りではなく並走している区間が長く、
しかもマーキングは登り主体と感じました。
途中で枝沢を横切る箇所もあり、ルートファインディングは気を遣いました。
踏み跡は一通りではなく並走している区間が長く、
しかもマーキングは登り主体と感じました。
途中で枝沢を横切る箇所もあり、ルートファインディングは気を遣いました。
ルート上に雪は無いものの、まだまだ残雪が見られる大樺沢左俣。
山スキーで滑ったら気持ちよさそうな斜面です。ちなみに母もスキーはある程度滑れます。
ルート上に雪は無いものの、まだまだ残雪が見られる大樺沢左俣。
山スキーで滑ったら気持ちよさそうな斜面です。ちなみに母もスキーはある程度滑れます。
大樺沢二俣のトイレは遠くからよく見えていますが、なかなか近付いてきません。
代り映えしない光景に長く感じる下りでした。
大樺沢二俣のトイレは遠くからよく見えていますが、なかなか近付いてきません。
代り映えしない光景に長く感じる下りでした。
14:54 大樺沢二俣(2,240m)到着

八本歯のコルから2時間余りかけて下ってきました。
大樺沢右俣を渡りますが、残雪を踏まずにトイレ前へ行けます。


15:02 大樺沢二俣出発

滑りやすい区間は終わり、あとは地味なアップダウンのトラバース道を残すのみ。
14:54 大樺沢二俣(2,240m)到着

八本歯のコルから2時間余りかけて下ってきました。
大樺沢右俣を渡りますが、残雪を踏まずにトイレ前へ行けます。


15:02 大樺沢二俣出発

滑りやすい区間は終わり、あとは地味なアップダウンのトラバース道を残すのみ。
15:31 白根御池(2,236m)到着!

トラバース道はCTどおり30分で踏破し、ようやく白根御池に到着。

本来翌日に予約していた白根御池でのテント泊なので、事情を説明し1日前倒しで幕営となりました。
15:31 白根御池(2,236m)到着!

トラバース道はCTどおり30分で踏破し、ようやく白根御池に到着。

本来翌日に予約していた白根御池でのテント泊なので、事情を説明し1日前倒しで幕営となりました。
予定変更のために4日間の中で最も行動時間の長い1日となりました。
1日早く白根御池まで下りてくることとなり、北岳・間ノ岳登頂後の達成感に包まれた良い時間となりました。
予定変更のために4日間の中で最も行動時間の長い1日となりました。
1日早く白根御池まで下りてくることとなり、北岳・間ノ岳登頂後の達成感に包まれた良い時間となりました。
7/21(水)

4:00頃 起床

最終日。今日も良い天気!
北岳が赤く染まっています。
7/21(水)

4:00頃 起床

最終日。今日も良い天気!
北岳が赤く染まっています。
6:31 白根御池出発

今日は広河原へ下りるだけ。ゆっくり出発です。
大樺沢沿いに下りるため、まずは二俣まで3度目となるトラバース。
6:31 白根御池出発

今日は広河原へ下りるだけ。ゆっくり出発です。
大樺沢沿いに下りるため、まずは二俣まで3度目となるトラバース。
7:13 大樺沢二俣到着

三たびやってきた大樺沢二俣。肩ノ小屋から下りてこられた方々と出会いました。
7:13 大樺沢二俣到着

三たびやってきた大樺沢二俣。肩ノ小屋から下りてこられた方々と出会いました。
下山してしまうのが惜しい好天でした。
下山してしまうのが惜しい好天でした。
7:28 大樺沢二俣出発

改めて広河原へ向けて出発。
7:28 大樺沢二俣出発

改めて広河原へ向けて出発。
二俣まで遠回りしてでも、大樺沢沿いは涼しく下れて良いルートです。
二俣まで遠回りしてでも、大樺沢沿いは涼しく下れて良いルートです。
8:53 枝沢のガレ場(2,090m)

川原に出たところで北岳を見上げて小休止。
8:53 枝沢のガレ場(2,090m)

川原に出たところで北岳を見上げて小休止。
9:12 大樺沢左岸へ渡る

ここより下は広河原まで左岸を下ります。
9:12 大樺沢左岸へ渡る

ここより下は広河原まで左岸を下ります。
沢沿いで小休止を入れつつ…
沢沿いで小休止を入れつつ…
9:40 白根御池小屋分岐(1,660m)

白根御池小屋分岐まで来るとあとワンピッチ。最後の休憩を取りました。
9:40 白根御池小屋分岐(1,660m)

白根御池小屋分岐まで来るとあとワンピッチ。最後の休憩を取りました。
10:09 広河原山荘到着(1,520m)

順調に広河原山荘に到着。お疲れさまでした!

北岳山荘では山バッジは殆ど売り切れ状態でしたが、
広河原山荘では複数の種類が揃っていました。

次のバスまで余裕があったので、野呂川へ下りていろいろ水洗いしました。
10:09 広河原山荘到着(1,520m)

順調に広河原山荘に到着。お疲れさまでした!

北岳山荘では山バッジは殆ど売り切れ状態でしたが、
広河原山荘では複数の種類が揃っていました。

次のバスまで余裕があったので、野呂川へ下りていろいろ水洗いしました。
11時のバスに乗るつもりで広河原へ向かいます。
11時のバスに乗るつもりで広河原へ向かいます。
名残り惜しく広河原を後にします。

このあと、バスより前に運良く乗合タクシーに乗ることができました。
名残り惜しく広河原を後にします。

このあと、バスより前に運良く乗合タクシーに乗ることができました。
懐かしの芦安駐車場に到着!たいへんお疲れさまでした。

テントを乾かしてから温泉へ。
4日間の汗を流して、南アルプスの余韻に包まれて帰途に就きました。
母にとって長年思いが募った北岳、間ノ岳に登れて、帰路の車でも山の話が尽きることはありませんでした。
懐かしの芦安駐車場に到着!たいへんお疲れさまでした。

テントを乾かしてから温泉へ。
4日間の汗を流して、南アルプスの余韻に包まれて帰途に就きました。
母にとって長年思いが募った北岳、間ノ岳に登れて、帰路の車でも山の話が尽きることはありませんでした。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも サンダル ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS アマチュア無線機 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ 一眼レフカメラ 広角ズームレンズ 望遠ズームレンズ ポール テント テントマット シェラフ ヘルメット 三脚 熊鈴 折畳みイス ねんどろいど(あおい・ひなた)

感想

これまで南アルプスに行きそびれていた母のため、北岳・間ノ岳への山行を
2年前から計画を温めていました。
昨夏はコロナのせいで入山すらできず、今回は待ちに待った機会でした。
また昨夏に母は足を痛めたこともあり、今回は日程に余裕を持たせ万全を期しました。
梅雨明け直後の好天に恵まれ、順調に北岳・間ノ岳に登頂できて何よりでした。
母にとって初めての南アルプス。大きく見える富士山にいたく感動したようです。
また、予想より母の足の具合も良く、予定より1日早く下山できたことも嬉しい誤算。

今回の山行のおかげで母が南アルプス好きになり、新たな目標の山々が増えました。
自分もできる限り母のためにガイドしたいと思います。

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コメント

おはようございます。
間ノ岳にも 寄られる
タップリプランでしたのね。
4日に渡る ロング走行で、
無事下山でほんとうによかったですね。
お天気もおおむねよくて、ラッキーでしたね。

みどりが濃い雄大な景色ですね。
2000あたりでは暑いようですね。
初日は軽めにと言っても山行4時間ですが、
白根御池小屋でテント泊。

翌日からは 標高が高くなり、
登るほどに絶景となられ
足も止まるほどのようですね。
肩の小屋からは富士も 
山頂の北岳も見えてすばらしい。

3:00起床とはやい。。
八本歯の頭横からの 
ご来光を企画されたのですね。
間ノ岳までの 雄大な景色を
堪能されましたね。
間ノ岳3189.5M
subarasii
元サイズにして 拝見しました。

白根御池へ下る道は 
ゴーゴー 梯子 残雪と
なんでもありの
足が疲れるところですね。
六甲で足を鍛えておられる
母上様さすがです。

足のケガも 順調に回復されているようで
南アルプスを楽しめて
良かったですね。
夢が実現、
おめでとうございました。
2021/7/26 8:34
mayasanpoさん、いつもありがとうございます!

間ノ岳までは確実に行きたいというのが母の希望でした。
問題なのはやはり北岳までの標高差で、自分の過去2回の山行のように
肩ノ小屋まで一気に登るのはきついと判断しました。
また、下りも安全を確保するために2日掛けました。
結果として4日間の日程を確保することで、無理なく実現できたと思います。
久しぶりの梅雨明け十日で空模様が安定したのも良かったです。

白根御池でのテント泊は初めてでしたが、日なたではやはり暑かったですね。
木陰を選んでしのげました。
テント泊装備でゆっくり登る自分がペースメーカーとなって、
母も無理なく登れるように気を配りました。
母には六甲で歩くよりもペースをかなり落とすようにアドバイスしました。
話ができるくらいでペース一定で歩くことで、結果的に標準のCTに近い所要時間でした。

今回が南アルプス初めてだった母にとって、大きく見える富士山はやはり感動だったようです。
北アルプスに比べて周りの山もそれぞれスケールが大きいと感じたようです。

3日目に間ノ岳へ登ることを考慮して、2日目で北岳山荘まで進みました。
朝のうちに登頂を果たせた間ノ岳は完璧な快晴で、本当に素晴らしいひと時でした。

下りのルートは安全性を踏まえると北岳に登り返すべきだったんですが、
少しでも楽なルートを下りたいとの母の希望で八本歯のコル経由となりました。
テクニカルなルートというのは分かっていましたが、何とかなるレベルだと判断しました。
途中から雪渓沿いを下るということもあって楽しんでくれたようです。

登り下りとも適度な休憩とペース配分を心掛けたことで順調に歩けたと思います。
普段から六甲を歩いていることももちろん効いたでしょう。
母は北岳、間ノ岳を励みにまめに歩いていたようです。

母にメールまでいただきまして、改めて感謝申し上げます。
このたびはありがとうございました。
2021/7/26 22:48
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無雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [3日]
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利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
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無雪期ピークハント/縦走 甲信越 [日帰り]
北岳 間ノ岳
利用交通機関: 車・バイク
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体力レベル
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