南アルプス南部〜深南部縦走 荒川〜赤石〜聖〜光〜大無間
- GPS
- 125:39
- 距離
- 73.8km
- 登り
- 7,925m
- 下り
- 8,378m
コースタイム
09:13 椹島ロッジ
11:48 清水平
14:35 千枚小屋
(幕営)
■2日目(2013/9/10)
04:34 千枚小屋
05:25 千枚岳
06:46 荒川岳(東岳)
08:25 荒川小屋
11:52 赤石岳
14:04 百間洞山の家
(小屋泊)
■3日目(2013/9/11)
06:03 百間洞山の家
09:00 兎岳
11:03 聖岳(奥聖岳往復) 12:33
14:01 聖平小屋
(幕営)
■4日目(2013/9/12)
04:05 聖平小屋
06:45 上河内岳(山頂往復) 07:10
08:55 茶臼岳
09:34 仁田岳(山頂往復)10:14
11:36 易老岳
13:34 イザルガ岳(山頂往復) 14:01
14:08 光岳小屋 14:40
14:55 光岳山頂(光岩往復) 15:27
15:44 光岳小屋
(幕営)
■5日目(2013/9/13)
05:51 光岳小屋
06:57 百俣沢の頭
09:33 信濃俣
14:51 大根沢山
16:14 幕営地(標高1930付近)
(幕営)
■6日目(2013/9/14)
06:08 幕営地(標高1930付近)
07:44 三方嶺 08:01
09:20 大無間山 09:30
11:01 小無間山
13:07 小無間小屋
14:53 田代
(民宿泊)
天候 | 9月 9:晴れ時々曇り 9月10:曇り時々雨 9月11:雨のち曇り 9月12:晴れ 9月13:曇り 9月14:曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・自宅〜畑薙第一ダム:車 ・畑薙第一ダム〜椹島ロッジ:東海フォレスト送迎バス ■復路 田代〜畑薙第一ダム:井川観光協会送迎バス 畑薙第一ダム〜自宅:車 |
写真
感想
夏期休暇の10連休。
どこを歩こうか散々悩んだ末、南アルプス南部を歩くことにした。
計画では5泊6日(予備1日)で、悪沢岳・赤石岳・聖岳・光岳と南ア南部の主稜線から、
信濃俣・大根沢山・三方嶺・コナラホツ・寸又峡温泉と、深南部を抜ける予定だったが、
寸又峡温泉へは届かず、大無間山から田代へエスケープすることになった。
■1日目(2013/9/9) 椹島ロッジ〜千枚小屋
畑薙第一ダム8時発の東海フォレスト送迎バスに乗車。
9月の平日とういこともあって、乗車は13名と少ない。
9時に椹島ロッジに到着し登山開始。
長丁場の山行となるのでペース配分に気を使いながら進む。
あまり心拍数を上げず、60〜90分に1回はザックを置いて休憩する。
1日目〜4日目は一般ルート、5〜6日目がバリエーションルートとなるので、
日程の終盤まで体力を温存したい。
天気は上々だが千枚小屋までの樹林帯では眺望が少なく、写真も撮ること無く14時半過ぎに千枚小屋へ。
テントを設営してからのんびりと過ごした。
■2日目(2013/9/10) 千枚小屋〜悪沢岳〜赤石岳〜百間洞山の家
稜線からご来光を拝むべく4時半に出発。
ちょうど千枚岳に到着したところで朝日が昇る。
富士山には笠雲がかかっていて天気が心配だ。
案の定、千枚岳から悪沢岳へと向かう途中で稜線は雲にまかれてしまう。
次第に雨も混じりだし、一番の楽しみだった悪沢〜赤石の稜線歩きは残念な結果だった。
百間洞山ではテントは出さずに小屋泊にした。
東海フォレストのバスは往路でしか使用しない予定なので宿泊しなくても良いのだが、
バスチケットで3000円安く泊まれることと、万が一エスケープする場合に
復路のバスに乗れたほうが都合が良いからだ。
百間洞山名物のトンカツを頂き、談話室で歓談したりと、久々の小屋泊を楽しんだ。
■3日目(2013/9/11) 百間洞山の家〜聖岳〜聖平小屋
この日の行程はさほど長くないので小屋の朝食をとり、
のんびり6時すぎにスタート。
天候は朝から雨。時々雲が薄くなり太陽が覗きかけるが、すぐに雲に覆われてしまう。
聖岳に近づく頃には雨が落ち着き、上空は青空も見えるようになったものの、稜線にはまだまだ雲が多い。
なんとか晴れた稜線を写真に収めたいと思い、聖岳〜奥聖岳を歩いて時間をつぶしたが、
積乱雲が発達してきたので諦めて聖平小屋へ下る。
聖平小屋でテントを設営した後、3日目まで自分と同じ行程を歩いていた方と一緒に食事をすることに。
翌日に下山するということで、残っている食料をご馳走して頂いた。
食事が終わってからも日が暮れるまで山談義は尽きることがなく、楽しい時間を過ごすことができた。
■4日目(2013/9/12) 聖平小屋〜茶臼岳〜光岳
この日は行程が長いので4時スタート。
ご来光の時間には森林限界を抜けることができたが、上千枚山の稜線に遮られご来光は拝めず。
上河内岳、仁田岳、イザルガ岳の山頂は縦走路から離れており、時間に余裕が無ければ
端折ろうと思っていたが、あまり疲れもなく良いペースで歩けたので寄ることにした。
上河内岳山頂からの360度の眺望は素晴らしく、ここまで歩いてきた悪沢・赤石・聖、
さらにはこれから進む光岳・大根沢山・大無間山までクッキリと見渡すことができた。
上河内岳を下りきると、以降はゆるやかで快適なハイキングコース。
天気もよく、4日目にしてようやく稜線歩きを楽しむことができた。
光岳小屋に到着してからはテントの設営、光岳、光石を往復した。
■5日目(2013/9/13) 光岳〜信濃俣〜大根沢山〜幕営地
6時過ぎ、光岳小屋周辺のガスが抜けかけてきたところでスタート。
2日分の水4.5Lが入ったザックは初日よりも重くなっていて気持ちが萎える。
途中に水場(アザミ沢のコル)があるようだが、枯れていた場合を考えると
とても水を減らそうという考えにはならなかった。
百俣沢ノ頭までは通常の登山道。特に問題はない。
百俣沢ノ頭からも踏み跡・青色のテープが付いていて思っていたよりも歩きやすい。
しかし、信濃俣のあたりから植生が濃くなり、藪漕ぎを強いられる。
今回背負っている70Lのザックでは取り回し困難で一気にペースダウン。
予定時間を相当にオーバーして信濃俣、カバ沢ノ頭、ブナ沢のコルを通過。
そして大根沢山の取り付きが相当にエグい急斜面。
岩場以外でこれほどの急斜面は、過去の記憶にない。
両手両足を使って斜面を這い上がる。
大根沢山には15時前の到着と、予定よりも2時間オーバー。
そして大根沢山を下るあたりで天気が崩れ、ガスとともに雨が混じってくる。
アザミ沢のコルあたりで踏み跡やリボンを辿るのが厳しいほどの視界不良となり、行動中止。
適当なテントスペースを探し幕営する。
水は3L残っており、アザミ沢の水場は確認しなかった。
この日の目標である三方嶺には届かなかったため、
テントの中で翌日以降の計画を練り直す。
■6日目(2013/9/14)
寸又峡温泉へ下る計画は中止にした。
昨日の歩行ペースや天候を鑑みると、ルートファインディングが必要な寸又峡温泉へ下るのは厳しい。
予備日を使えば可能ではあるが、台風の影響を受ける可能性を考えると、予備日を使うという判断はできない。
「大無間山経由で田代へ下山」他の選択肢は無かった。
3時頃に起きてから頻繁にテントの外を伺うが、小雨と濃霧。
とても早立ちできる状態にない。明るくなった6時にスタート。
1時間半ほど歩いて三方嶺に到着。
雨はそれほど強くもならず、ようやく一般登山道に合流できたことで少し安堵した。
方向を変えて大無間山を踏み少し歩くと日帰りの登山者が現れ、さらに安心感が増した。
大無間山からの下山路は登り返しが多く、何度か足が止まったが無事に田代へ下山。
田代登山口近くの民宿「ふるさと」に飛び込みで宿泊し、久々の風呂を浴び、ビールを飲む。
テレビでは台風接近のニュースが流れていた。思っていたよりも早く接近しているようだ。
無理しなくてよかった。
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