白峰三山【広河原BS→北岳→間ノ岳→農鳥岳→奈良田BS】


- GPS
- 21:24
- 距離
- 28.9km
- 登り
- 2,703m
- 下り
- 3,435m
コースタイム
広河原BS0650→白根御池分岐0730→大樺沢分岐0930-1005→小太郎尾根分岐1245-1255→北岳肩ノ小屋1340-1350→北岳1445-1510→北岳山荘1605
■9月22日
北岳山荘0700→中白根岳0740→間ノ岳0845-0855→農鳥小屋0955-1005→農鳥岳1200-1235→大門沢下降点1305-1315→大門沢小屋1535
■9月23日
大門沢小屋0550→発電所取水口0750→広河原庵0800→第一発電所0825→奈良田BS0900
天候 | ■9月21日→晴れ ■9月22日→晴れのち曇り ■9月23日→晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/2013hirogawara.htm ■早川町 乗合バス時刻表 http://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/people/images/H25.4.time.pdf |
写真
感想
9月3連休の2回目。
絶好の季節ながら、台風の影響で1回目から延期したハイカーで大混雑が予想されます。
だからと言って近場の日帰りでは勿体ないので、以前から計画していた白峰三山を実行に移します。
■広河原→北岳山荘
いきなりバスがぐだくだ。
芦安駐車場からの乗客が予想以上に多くて捌ききれていません。
甲府駅発の始発バスも、山の神で散々待たされました。
その挙句に本来の運行ルートでない芦安駐車場に寄って溢れた乗客を受け入れます。
甲府、芦安(バス/乗合タクシー)合わせて朝イチ組だけで600人ほどの計算です。
ちなみに夜叉神峠登山口には30分ほど遅れて到着しました。
広河原は相変わらずの混雑模様です。
北沢峠行きのバスは時間を待たずピストンしていました。
白根御池ルートと大樺沢ルートがありますが、CTが短い大樺沢を単純に選択します。
時折、バットレスへの視界が開けるので、好天時は真っ青な空に映えて綺麗です。
二股まではダラダラした登りが続きます。
先は長いので意識的にペースを落として、後から登ってくる人に道を譲りまくります。
八本歯ルートが人気なようで、あの様子だと階段での待ち時間が長そうです。
天邪鬼に右股を攻めるも、休憩時間の分だけCTから遅れが生じました。
途中の休憩に適した広場から鳳凰三山への展望が開け、稜線に出ると甲斐駒、仙丈や中央アルプスも加わります。
この稜線歩きは八本歯ルートでは味わえないので、小太郎尾根分岐を経由するルートもお勧めです。
稜線上の所々にある岩稜は、疲労した身体では注意が必要です。
北岳の北側はゴーロ帯で、登山道を示すペイントが盛んに見られます。
北岳の山頂は全方位の展望ながらも、午後からはガスが上がってきやすいです。
それにしても、山頂標識がみすぼらしいような・・・そろそろ建て直して欲しい感じです。
この日の気温は20℃近くまで上がりました。
でも、ガスに巻かれると体感温度は一気に下がるのでアウターは携行したいところ。
南側は一転してザレ場の様相に変わり、勾配があるのでスリップに注意。
鎖や階段が設置されていますので、特に危険な感じはしませんでした。
北岳山荘の宿泊の受付は混沌としていて、案内されるまで30分待ち。
布団の場所を決めるのに時間が掛かっていたように見えます。
後から聞いた話によると、この日の宿泊者は325名だったとか。
定員150名なので布団1枚に2人でも足りなく、廊下や更衣室、自炊室で夜を明かすことを強いられた人も出たようです。
山小屋なので宿泊を断られることはありませんが、繁忙期に遅い時間に到着すると悲惨なようです。
テン場も混雑していましたが、張れなくなるほど密集していた感じではないです。
夕焼けを眺めて、小屋の食事を摂り、大部屋の方々と談笑して消灯時間を待ちます。
が、恐らく6回戦もあった夕食の都合でしょうか、消灯は21時とのアナウンスが。
そんなに夜更かししていられないとばかりに皆さん就寝し始めました。
■北岳山荘→大門沢小屋
朝食前に朝焼けを眺めて、ゆっくり支度して縦走を再開します。
前日の天気予報で好転したので、当初計画の広河原ピストンから大門沢小屋に泊まる計画に変更しました。
朝イチで身体が暖まっていないので、ペースを落としてCT通りを心掛けます。
登山道は特筆するところもなく、歩きやすかったように感じます。
空身で降りてくる人が多かったので、百名山の2座だけハントするルートが人気のようです。
なので、間ノ岳から先は登山者が急激に減った印象です。
間ノ岳からの下りは、やや急峻で歩きにくいです。スリップ注意。
目線の先に農鳥小屋を捉えながらも、CTが示す通りなかなか着きません。
農鳥小屋から、眼前に聳える急峻な西農鳥岳を見上げます。ここを登るのか・・・。
まだまだ先は長いのでペースを更に落として、じわしわ攻略する事にします。
西農鳥岳へと連なる山塊の西側から南側へ巻くように進み、西農鳥岳で小休止します。
視界の先に捉えていながらも、なかなか近付いてこない農鳥岳にやきもきしながら、地味なアップダウンをこなします。
この辺りからガスに覆われてしまって、景観は絶望的に。
気温は10℃強にとどまり、休憩で汗が引くとアウターを着たくなる寒さでした。
農鳥岳からすぐに稜線を外れて、楽な巻道で大門沢下降点を目指します。
このままガスの中を降りるのは怖いなと思っていたら、下降点で小休止している間に大門沢小屋方面だけガスが晴れてくれました。
さて、噂の下りです。
CTだけで見ると2.5時間、標高差が約1,000m。
それだけ見ると普通なように感じますが、それなりの距離を縦走しているからか、足がガクガクになってしまうので印象が強いのでしょう。
休憩ポイントの中間点から少し下ると、沢と合流して急傾斜のザレ場が現れるので要注意です。
梯子による渡渉が2箇所出てきますが、問題ではありません。
以降はダラダラと樹林帯を歩き続けて、小屋の裏手から回りこむように到着します。
テン泊が多かったようで、小屋泊は一部が布団1枚に2人の待遇だったようです。
宿泊は素泊まりとして、食事はアルファ米とレトルト物で適当に済ませました。
宿泊経験者がネットに公開している食事の写真を拝見した上での個人的な判断です。
コインシャワーが好評のようです。
奈良田まで降りれば温泉があるのですが、それまで我慢できない人向けでしょうか。
この日の談笑のネタは、主に山岳会についてでした。
皆さん何らかの会に所属しているようで、会の山行とか話してくれました。
■大門沢小屋→奈良田BS
最終日。今日は下山の続きです。
朝食もアルファ米とレトルト物で適当に済ませて出発です。
木造の橋による渡渉が3箇所ありますが、3つ目の橋はまるで芸術作品の様相。
後から写真で見る限りだと、無理に橋を使わないで岩を渡った方が安全なようです。
巨岩から一先ず沢沿いに降りて、再び岸へと上がる我慢どころのアップダウン。
やがて、取水口の鉄製の吊り橋が見えても、まだ油断は出来ません。
2つめの吊り橋を渡りきると、岸へと続く足場の悪い急登が待ち構えています。
そこを越えて直ぐに最後の大きな吊り橋を渡って登山道が終わります。
あとは1時間ほど林道とバス道を歩いて奈良田に到着。フィニッシュです。
温泉施設は早い時間から営業していたらしく、湯上りでバスを待つ人も居ました。
のんびり温泉に浸かってギリギリでバス停に着くと座れないと予想して、風呂は我慢しましたが的中しました。満員です。
更には七面山登山口からも乗客があり、マイクロバスはすし詰め状態に。
ちょっとしたトラブルもあって10分遅れで下部温泉駅に到着しました。
駅近くの土産物屋で缶ビールを買い、1日で白根御池から大門沢まで縦走した超人と談笑しながら甲府へと向かいます。
北岳山荘以南は一本道なので、同じペースの人と何度も会うことになります。
ちょっとした挨拶を繰り返しているうちに、いつの間にか談笑が始まるのは、山の魅力の成せる業でしょうか。
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