小太郎河童のチャレンジ!北アルプス・第3弾 奥穂高岳〜ジャンダルム 新穂高温泉から上高地へ 天使とカッパの空中散歩
- GPS
- 14:27
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 2,564m
- 下り
- 2,104m
コースタイム
3:14 右俣林道入口
3:26 小鍋谷ゲート
3:50 穂高平小屋
4:35 白出沢奥穂分岐
5:39 重太郎橋
5:59 鉱石沢
6:26 荷継沢
7:23 アビナイヨ
8:38-9:20 穂高岳山荘
9:50-10:02 奥穂高岳山頂
10:20 馬の背
10:40 ロバの耳
11:28-11:55 ジャンダルム
13:18-13:39 天狗のコル
15:06 岳沢ヒュッテ
16:23 風穴
16:49 上高地登山口
17:02 河童橋
17:05 上高地バスターミナル
新穂高登山口〜奥穂高岳 CT9:00 実5:30
奥穂高岳〜天狗のコル CT3:00 実3:16
天狗のコル〜上高地 CT4:00 実3:20
ヤマレコ地図の標高チャートが若干おかしくなってしまうのでこちらにもルート図を別記しました。
(SRTM表記の弱点のようです)
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=d20c45bad8a2888fb4348ae4d486eec4
天候 | 晴れ(やった!) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
バス: 濃飛バス 上高地バスターミナル〜平湯温泉 1130円 http://www.nouhibus.co.jp/new/2013_kamikochi.html 平湯温泉〜国立公園口 800円 http://www.nouhibus.co.jp/new/2013_kamikochi.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト: 新穂高高山指導センターと右俣林道入口にあります 登山道: 奥穂高岳山頂までと、天狗のコルからは全般よく整備されています 危険個所: 〜奥穂高岳 重太郎橋の先、鉱石沢までの岩切道は暗いうちは特に慎重に 荷継沢からのガレ登り、落石に注意 〜天狗のコル(ほぼ全面危険個所) 馬の背・・・意外と歩幅はありますが慎重に ロバの耳・・・○を追いましょう。比較的登りやすく下りやすいルートになっています ジャンダルム・・・西穂側のルートを取れば難しくありません 必ず両手、また片足のホールドを確認しながら慎重に進んでください 〜上高地 天狗沢のガレ下り、開始当初は斜度がキツイため落石に注意 ○を追うと比較的浮石の少ないルートが確保できます 岳沢ヒュッテからはよく整備されたゆるやかなトレイルです 水場: 白出沢に水場あり 穂高岳山荘では500mlペットボトルが300円、または融雪水が150円/L トイレ: 新穂高ロープウェイ手前に大型仮設トイレ 穂高平小屋にチップトイレ 白出沢の奥穂分岐を槍方面に若干進むと仮設トイレ(札所13番) 穂高岳山荘にもきれいなトイレ 温泉: ひらゆの森 (500円+ロッカー100円) http://www.hirayunomori.co.jp/ |
写真
感想
「寒くならないうちに大物行きたいなー。」
今年は日帰り中心でとにかくいろんな山に行ってみよう、というコンセプトで山行を重ねてきたのだけど、
多くの先輩たちが「日帰りはもったいないよ〜」という。確かにそうだと思う。
早朝に稜線近くにいられる魅力はよくわかる。でもなかなか調整取れない。(ToT)
そんな日帰り連発の今年最後(?)の大物に相応しい舞台を探していたところ、穂高行ってないなぁそういえば。
・・・穂高行くならジャンダルムだって行ってみたい。天使にだって会ってみたい。
フェイスブックにジャンダルムにいます、ってアップロードしたい。笑
そこでまたもや日帰り山行を計画。←がぜんやる気。(懲りない。笑)
上高地だとマイカー規制で開始は最速で6時・・・ちょっと遅いなぁ。
何時でも行けるのがメリットと言えば新穂高温泉。開始は3時に設定。
奥穂まではCT(コースタイム)で2+7で9時間・・・9時間ん?!( ̄□ ̄;)!!
まぁいいや。さすがにCT通りってことはない。とにかく最速で奥穂攻略。ダメなら引き返す!これだけ!笑
奥穂高〜天狗のコルの未踏ゾーン(って、穂高もだけど)についてはCT通りに行けるかどうかわからないけど、
馬の背で行けないと思ったら引き返せとか物騒なことが書いてある。じゃあそうしよう。
その場合は白出沢に下りてこよう。
紅葉シーズンということで、新穂高ロープウェイの終電も16:45と遅めになってるみたい。
じゃあ、行けたら西穂抜けてそっちまで行ってラクラク下山♪、行けなそうだったら白出沢経由で下山か、それかちょっとやってみたいことがあるので行ったことないし上高地に下山することにしようっと。
北に行くときはTAMA0904さんが(今年は)例外なく来てくれ(てい)る(笑)のでよどみなくメンバーが決定。
週末は土曜が崩れるけど日曜AMは晴れそう、で決行日も決定。
1時にTAMA0904さんと合流して2:30に新穂高温泉に到着。
星がババーン!!と見えてる!これは期待できそうだ。暗い中ゴソゴソと準備を整えて出発。
今回は白出沢まで前回の槍と同じルート。右俣林道を行きます。
札所4番から夏山登山道に入り、穂高平小屋を経由して白出沢。奥穂の標識を見て右に入る。
しばらく真っ暗のため、ヘッデンとランタンで進みます。
重太郎橋にさしかかる頃に空が白んできて、ボワアっと抜戸岳と笠ヶ岳が浮かび上がる。
重太郎橋から鉱石沢までは岩を切り開いた細い道を上がっていきます。
鉱石沢では思わずまっすぐ行ってしまいそうになりますが、ここは対岸に渡ります。
標柱が転がっているので暗くても見つかればわかります。
対岸からは久々の樹林帯トラバース。最後の樹林帯なので大事に味わってください。笑
奥穂の山頂が見えてきて、にナナカマドとモミジの鮮やかな紅葉が彩りを添えます。これは壮観。
次の荷継沢までは20分くらいでしょうか。
あまり標高上げてないなぁ、なんて思ってるとここで答えが見えてきます。
見上げても上まで見えないほどのガレ沢を直登。あはははは。もう笑ってしまう。
このガレ登りがホントに・・・どこまで行っても終わらない。
直登しても、ジグザグしても、雪渓見入っても、途方に暮れても終わらない。
そうこうしてるうちに浮石でバランス崩して谷側にすっ転んでヒザを強打。昼なのに星が見える!!
集中力を切らさずにこのガレ沢登りきるのがポイントですが、そんなの無理ってくらい長い。
ぜひ気を付けてください。気を抜くと星を見ます!
やっとのことで登りきると穂高岳山荘です。コルが人工的な形だったのは小屋があったからでした。
小屋では太陽が燦々と照らして快晴です。水を補給したり、食事をしたりしてしばらく休憩。
いい天気にいい景色。また恵まれちゃいましたねー。
涸沢岳がすぐそこから見下ろしてきます。
さて、まずは奥穂に取り掛かります。岩壁を登り、稜線に出るとほどなくして山頂到着。
結構な数の先客がいたのですが小太郎河童で山頂ショット。
ケルンの上なので高さは日本で2位、北カッパももう3座目なので恥ずかしくありません。笑
うれしいことに山頂に居合わせた女性がファンになってくれて一緒に撮ってくれました。
いっつもカッパだけのところに可憐な花が咲きました!
ここからいよいよ本丸に突入です。ヘルメットを装着し、気を引き締めてジャンダルムに挑みます。
馬の背とナイフリッジ:
うーん。思ったより歩幅もあるし、急は急だけど行けなくもないです。
天気もいいし風も穏やかだったので、緊張しすぎずにリラックスして挑めました。
ロバの耳:
見た目はすごいのですが、近づいて○を追うといつの間にか登っている感じです。
TAMA0904さんはここが一番の難所だったとのこと。
偶然通りかかったソロのHさんに先導してもらいジャンダルムまでご一緒しました。
ジャンダルム:
西穂側のルートから登れば難しいところはありません。
頂上ではついに天使とカッパの空中散歩が実現。なかなかの達成感です。
大きな天使は飛ばされてしまったようですが、小さな天使は山頂標識のそばにいました。
ジャンダルムから天狗のコル:
ルンゼのクサリ場の下り部分、落ち着いて次のホールドを見つけてから移動していきます。
初挑戦ということもあり、存外時間を要してしまったのでここで天狗沢から上高地に下山することにしました。
これがまたすごいガレ下り。
しばらく置き石が安定するまでは重心を下げてズルズルと滑るように高度を落とします。
斜度が落ちてくると○を追っていけば比較的安定しているルートを辿れます。
途中から同じルートで下山のHさんも合流し、即席3人パーティで下山します。
延々下って行くと岳沢ヒュッテに到着。もう上高地はすぐそこに見えます。
やっと落ち着いて紅葉を眺めることが出来ました。明神岳がまっ黄色に色付いています。
ここからは手入れの行き届いたトレイルをゆったりと下山しながら紅葉地帯を抜けていきます。
標識通り1.5時間ほどで上高地に到着。ここに来たからにはバスの前に河童橋!!
めでたく本日3回目の小太郎河童が登場@河童橋!
ついに南北アルプスをつなぐことに成功して感無量です。
今回も素晴らしい天気に恵まれ、大物を日帰りでもったいなく料理することが出来ました。笑
次回は2回目なので、もっとゆっくりと楽しめることと思いますが、日帰りでも十分すぎるほど穂高岳の魅力を味わうことができて大満足の山行でした。
あーでも西穂までは行ってみたい。来年が楽しみです!
カッパの初ファンになってくださった方、心強い先導してくださったHさん、そしていつもノリよく参加表明してくれるTAMA0904さん、みなさん本当にありがとうございました!
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