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Yamareco

記録ID: 45794
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

北アルプス 室堂〜新穂高温泉

2009年09月01日(火) 〜 2009年09月05日(土)
 - 拍手
GPS
96:22
距離
50.6km
登り
3,680m
下り
5,048m

コースタイム

9月1日(火)
07時30分 扇沢発
09時30分 室堂着(2400M)
10時00分 室堂発
11時40分 龍王岳着(2820M)
12時00分 龍王岳発
13時40分 獅子岳(2741M)
14時25分 ザラ峠着(2348M)
14時35分 ザラ峠発
15時15分 五色が原山荘着(2490M)
     テント場着(テント泊)

9月2日(水)
03時30分 起床
05時30分 五色が原山荘発(2490M)
06時05分 鳶山(2616M)
06時37分 越中沢乗越着(2356M)
06時45分 越中沢乗越発
07時30分 越中沢岳着(2591M)
07時55分 越中沢岳発
08時57分 スゴの頭着(2390M)
09時10分 スゴの頭発
09時41分 スゴ乗越(2149M)
10時25分 スゴ乗越小屋着(2260M)

9月3日(木)
04時30分 起床
06時00分 スゴ乗越小屋発(2270M)
06時55分 間山着(2585M)
07時10分 間山発
10時10分 薬師岳着(2926M)
10時50分 薬師岳発
12時45分 太郎小屋着(2373M)

9月4日(金)
04時00分 太郎小屋発(2373M)
05時50分 北ノ俣岳(2661M)
07時00分 中俣乗越
08時25分 黒部五郎岳の肩着
08時35分 黒部五郎岳山頂着(2840M)
09時10分 黒部五郎岳の肩着発
10時30分 黒部五郎小舍着(2350M)
11時22分 黒部五郎小舍発
12時47分 三俣蓮華岳着(2841M)
14時48分 双六小屋着(2600M)
17時45分 双六小屋発
18時00分 樅沢岳着(2755M)
18時30分 双六小屋着

9月5日(土)
06時00分 双六小屋発(2600M)
07時10分 鏡平小屋着
07時40分 鏡平小屋発
09時00分 わさび平小屋着(1400M)
09時10分 わさび平小屋発
10時20分 新穂高バスターミナル着(1300M)
10時55分 平湯行きバス(870円)
11時45分 松本行きバス(2300円)
14時09分 信濃大町行き電車(650円)
15時10分 扇沢行きバス(1300円?)
天候 1日目:晴、2日目:晴時々曇り、3日目:雲り時々雨、4日目:曇り時々雨一時雷雨、5日目:晴
過去天気図(気象庁) 2009年09月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
危険箇所:特に無し。但し、室堂〜スゴ乗越間に多少の岩場あり。ストックは持たない方がよい。
2009年09月01日 12:12撮影 by  GR Digital , RICOH
9/1 12:12
獅子岳からザラ峠越しに五色が原を望む。
奥は、鳶山(左)と鷲岳(右)
2009年09月06日 11:13撮影 by  GR Digital , RICOH
9/6 11:13
獅子岳からザラ峠越しに五色が原を望む。
奥は、鳶山(左)と鷲岳(右)
北薬師から見た金作谷カール。奥のピークが薬師岳山頂
2009年09月03日 09:56撮影 by  GR Digital , RICOH
9/3 9:56
北薬師から見た金作谷カール。奥のピークが薬師岳山頂
薬師岳から太郎平の縦走路からの一枚。チングルマの綿毛がイッパイ咲いてた
2009年09月03日 12:23撮影 by  GR Digital , RICOH
9/3 12:23
薬師岳から太郎平の縦走路からの一枚。チングルマの綿毛がイッパイ咲いてた
黒部五郎岳をカールから見上げる。凄かった
2009年09月04日 10:19撮影 by  GR Digital , RICOH
9/4 10:19
黒部五郎岳をカールから見上げる。凄かった
黒部五郎小舍から三俣蓮華岳へ登っている途中に黒部五郎岳を振り返る
2009年09月04日 12:10撮影 by  GR Digital , RICOH
9/4 12:10
黒部五郎小舍から三俣蓮華岳へ登っている途中に黒部五郎岳を振り返る
雨が上がった直後の樅沢岳山頂からの槍ヶ岳。
2009年09月04日 18:59撮影 by  GR Digital , RICOH
9/4 18:59
雨が上がった直後の樅沢岳山頂からの槍ヶ岳。
鏡平池越しの槍ヶ岳。
2009年09月05日 08:08撮影 by  GR Digital , RICOH
9/5 8:08
鏡平池越しの槍ヶ岳。
わさび平小屋の名物。
2009年09月05日 09:56撮影 by  GR Digital , RICOH
9/5 9:56
わさび平小屋の名物。
撮影機器:

感想

9月1日(火) 曇り 時々 晴

 出発地点である室堂の標高が2400Mと高く、アドバンテージを得ているように感じるが、アップダウンの連続(累積標高+737M/-566M)で、思ったようにペースを上げる事ができなかった。
 天気は上々で、時折ガスに覆われるものの後ろには劔岳、遥か遠方に槍ヶ岳の勇姿、また五色が原手前のダイナミックなカルデラ地形のを見ながらの気分の良いスタートがきれた。


9月2日(水) 晴 時々 曇り 一時雨

 予定では4時に出発し、今日中の薬師岳越えを希望していたが、寝坊によりあっけなくプラン変更。無理はせずスゴ乗越小屋までとしよう(妥協)。
 2日目もスゴ乗越など急なアップダウンの連続。ただ、2日目という事で体も慣れつつあり、ペースは快調。20キロ超の荷物を背負いながら参考タイム通りは僕にしてみれば上出来!
 ここのルートは、特に危険な箇所はないものの、時折岩場のトラバースがあり、ストックを持ちながらの歩行はやや困難。膝への負担が気になったが、しゃあない、ガマンガマン。
 10時半に今日の宿泊予定のスゴの小屋に着いてしまい、やる事がなく取り敢えず酒盛り!
 今日もテント泊の予定をしてましたが、何と小屋の宿泊が誰も居ないとの事!スキスキの小屋を経験してみたくなり、今日は小屋に素泊まりに決定!
 20時消灯の小屋ではあるが、10時頃まで小屋の主人とランプ灯りの下、飲み明かしてました♪
 最高です。


9月3日(木) 曇り 時々 晴 一時雨又は雷雨

 今日は今山行のメインどころ薬師岳越えである
 薬師岳を登るには、今回のルートか、折立からピストンの2つがあるが、壮大な薬師岳を登った!と言えるのは、やはり「縦走」コース以外ない。これをする為に今回の縦走計画をしたようなものだ。
 さて、薬師岳の登りはというと頂上付近(北薬師〜山頂)で岩岩しているものの非常に登り易い。登山自体はそんなに難易度はないと思う。ただ、薬師岳はデカイ。また、エスケープルートが無く、山の天気の急変を考えると昼過ぎには薬師を降りたい。よって余裕をもった時間にスタートする事、天候をなるべくチェックしながら歩く事が大事だと言える。
 途中、12時頃通り雨に遭うも問題ない程度であるため事なきを得た。
 さてさて、今日の住まいは、、と、、何と太郎小屋泊(もうヘタレです)。
 しかし、北薬師から見た金作谷カールは壮大だった。本当にデカイ山だと感じた三日目だった。
 来て、よかった。


9月4日(金) 曇り のち 雨ところにより雷雨

今日は、もう一つのメインどころ、黒部五郎岳の登頂。また、今回の縦走の中でもっとも長丁場の行程である。気を引き締めていこう。

 今日は、天気が下る日。早め早めの行動が求められるが、さすがに4日目。歩が進まん。しかし、歩かなければ予備日を使う事になる。それはしたく無い。頑張って歩いた。
 4時出発はまだまだ暗闇。真っ暗な山道をソロで歩くのはチト怖かった。いや、かなり怖かった。。。天気がイマイチな日ではあるが、夜が明けようとする頃、黒部源流の奥ノ廊下越しに雲の平、左手奥には薬師岳、右手奥には赤牛岳、水晶岳、目前には黒部五郎岳、、と雄大な景色をまさに独り占めできた。
 これだから登山はやめられん。
 さて、サブメインの黒部五郎岳はというと、登頂時、山頂付近はガスで覆われていたものの、最高の山だった!もともと薬師岳さえ登れれば良いや!くらいに考えていて、黒部五郎をオマケくらいに考えていたのだが、否否、この山、相当良かったです。特にカール。素晴らしい!山が独断素晴らしいというのではなく、カールも含め、山小屋含め、そこから見える景色含め全て良い山域だった。
 また、小屋も素晴らしい。2日目の寝坊さえなければここ(黒部五郎小舍)に泊まれただろうにと思うと悲しくなって来た。今度は是非紅葉の時期か、花真っ盛りの時に来たいな。
 さてさて、時間は昼に差し掛かり、まだまだ先は長い。徐々に天気も下って来ている。疲れてはいるが、気合いで三俣蓮華岳まで一気に登る。標準タイムの倍のスピードで登ったと思う。やればできるのだ。
 三俣蓮華岳に登った直後から本格的に雨が降り出し、近くに雷が鳴っていて、そして近くに落ちている。。怖い。当初双六岳に登る予定だったが、雷が落ちたらもともこもないので、残念だが、ピークは諦め中道ルートで小屋へ歩いた。時折槍ヶ岳の北鎌尾根が顔を出すも、穂先は見えず。。そう簡単に勇姿はみれないのかな。
 小屋にチェックインを済まし、夜飯を食べ終えた頃、空は晴れ上がり、燕岳付近から入道雲が沸き上がってくる。「もしや!?」と思い、近くの樅沢岳に一気に登ると澄み切った空気の向こうに槍ヶ岳が夕日に照らされ赤く聳えていた。登山をしてから槍は何度と泣く見て来たが、やはりいつ見ても絵になる。ベタだが、やっぱカッコいい山だ。
 見れてよかった。


9月5日(土) 晴

今日は今回の山行最後の日。今日から天気が安定するのが残念でもあり、僕らしいともあり、何だか後ろ髪を引かれる思いだが、仕方ない。帰ろう。

 今日から天気はしばらく安定期に入るとの事。残念だが、仕方ない。晴れ渡り、風も無い中、小池新道の弓折岳までの稜線歩きは槍穂の勇姿を見続ける事が出来た。鏡平小屋では、時間も早い事から鏡平池は誰も居らず独占。池越しの槍穂を独り占めである。
 小池新道は本当に歩き易く巻き巻きで下山をし、10時過ぎに下山する事ができた。
 出発時、扇沢にデポした車を回収しにいくのに難儀したが、五日間通して北アルプス最奥の地を堪能できた。この時期になると登山者の数が一気に減るという。登山中、殆ど人に会わなかった事も山を満喫する要因となり、良い時期に入れて良かった。

 今回歩いた、このオートルートは、もともと冬スキーで歩くものであるが、何時か行く事を想定して事前のルートチェックをする事ができて良かった。
残雪期に行く場合、前半のスゴ乗越までがテクニカルゾーン、それ以降は天候との勝負と感じた。
 いつかはトライしたい残雪期のオートルート、その山容を掴めた事が今回の山行の収穫でもあり、それを除いたとしても十二分に満足のいく山行となった。

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