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Yamareco

記録ID: 4607798
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

【ソロ】爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・五竜岳(扇沢IN 八方尾根OUT)

2022年08月18日(木) 〜 2022年08月20日(土)
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
19:03
距離
28.4km
登り
3,207m
下り
3,028m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:44
休憩
1:23
合計
6:07
6:19
12
スタート地点
6:31
6:32
60
7:49
7:55
49
8:44
8:44
31
9:15
9:19
26
9:45
10:16
39
10:55
10:58
7
11:05
11:27
21
11:48
11:48
20
12:08
12:12
11
12:23
12:24
2
2日目
山行
9:12
休憩
1:32
合計
10:44
4:54
4:54
61
5:55
6:05
58
7:03
7:20
20
7:40
7:45
91
9:16
9:16
110
11:06
11:34
40
12:14
12:36
5
12:41
12:41
3
12:44
12:54
1
12:55
12:55
38
13:33
13:33
77
14:50
14:50
6
3日目
山行
1:55
休憩
0:11
合計
2:06
6:39
6:43
7
6:50
6:51
35
7:26
7:30
1
7:31
7:31
6
7:37
7:37
4
7:41
7:41
20
8:01
8:03
18
8:21
東京薬大小屋
天候 1日目:雨
2日目:晴天
3日目:曇り
過去天気図(気象庁) 2022年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路:バスで新宿西口→扇沢駅
復路:バスで白馬駅→長野駅、新幹線で長野駅→東京駅
その他周辺情報 八方温泉 みみずくの湯 650円
https://hakuba-happo-onsen.jp/mimizukunoyu/
土砂降りの扇沢駅をスタート
2022年08月18日 06:20撮影 by  Pixel 3, Google
8/18 6:20
土砂降りの扇沢駅をスタート
雷鳴り始めたけど進むしかない
2022年08月18日 06:31撮影 by  Pixel 3, Google
8/18 6:31
雷鳴り始めたけど進むしかない
小屋・テント場の状況について細かく説明された看板。頭が下がります
2022年08月18日 06:33撮影 by  Pixel 3, Google
8/18 6:33
小屋・テント場の状況について細かく説明された看板。頭が下がります
登山道はほぼ沢
2022年08月18日 07:50撮影 by  Pixel 3, Google
8/18 7:50
登山道はほぼ沢
雨が一瞬止んだと思ったら
2022年08月18日 08:10撮影 by  Pixel 3, Google
8/18 8:10
雨が一瞬止んだと思ったら
虹が目の前でかかりました(この15秒後に雨が振り始めて一瞬できえた。諸行無常)
2022年08月18日 08:11撮影 by  Pixel 3, Google
2
8/18 8:11
虹が目の前でかかりました(この15秒後に雨が振り始めて一瞬できえた。諸行無常)
ツヤツヤ。美味しそう
2022年08月18日 09:11撮影 by  Pixel 3, Google
8/18 9:11
ツヤツヤ。美味しそう
雨風にさらされ寒さに震えながら駆け込む
2022年08月18日 09:44撮影 by  Pixel 3, Google
8/18 9:44
雨風にさらされ寒さに震えながら駆け込む
いいタイミングで雨雲が切れた
2022年08月18日 10:31撮影 by  Pixel 3, Google
8/18 10:31
いいタイミングで雨雲が切れた
登頂。ガスガス
2022年08月18日 11:20撮影 by  Pixel 3, Google
1
8/18 11:20
登頂。ガスガス
1日目ゴール
2022年08月18日 12:23撮影 by  Pixel 3, Google
8/18 12:23
1日目ゴール
受付を済ませて15分離れたテント場へ向かう
2022年08月18日 12:36撮影 by  Pixel 3, Google
8/18 12:36
受付を済ませて15分離れたテント場へ向かう
夕飯は親子丼だよ(調理前です)
2022年08月18日 14:37撮影 by  Pixel 3, Google
8/18 14:37
夕飯は親子丼だよ(調理前です)
夜まで雨でした
2022年08月18日 15:59撮影 by  Pixel 3, Google
8/18 15:59
夜まで雨でした
テントは最終的に6張くらい
2022年08月18日 15:59撮影 by  Pixel 3, Google
8/18 15:59
テントは最終的に6張くらい
2日目スタート
2022年08月19日 04:13撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 4:13
2日目スタート
山で迎える朝にいつも心洗われる
2022年08月19日 04:57撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 4:57
山で迎える朝にいつも心洗われる
おはよう
2022年08月19日 05:08撮影 by  Pixel 3, Google
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8/19 5:08
おはよう
トリカブトかな
2022年08月19日 05:09撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 5:09
トリカブトかな
初めて見る高山植物が
2022年08月19日 05:09撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 5:09
初めて見る高山植物が
いっぱいで楽しい
2022年08月19日 05:09撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 5:09
いっぱいで楽しい
赤い中進む
2022年08月19日 05:11撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 5:11
赤い中進む
夜明けの剱岳がめちゃめちゃ格好良くて感動
2022年08月19日 05:11撮影 by  Pixel 3, Google
1
8/19 5:11
夜明けの剱岳がめちゃめちゃ格好良くて感動
登頂!
2022年08月19日 05:46撮影 by  Pixel 3, Google
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8/19 5:46
登頂!
振り返ると槍・穂高・常念山脈・裏銀座方面まで全部見える
2022年08月19日 05:47撮影 by  Pixel 3, Google
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8/19 5:47
振り返ると槍・穂高・常念山脈・裏銀座方面まで全部見える
波立つ雲海も綺麗
2022年08月19日 05:49撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 5:49
波立つ雲海も綺麗
五竜・唐松方面
2022年08月19日 05:50撮影 by  Pixel 3, Google
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8/19 5:50
五竜・唐松方面
雪渓が近い
2022年08月19日 06:23撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 6:23
雪渓が近い
八峰キレットいくぞ
2022年08月19日 06:55撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 6:55
八峰キレットいくぞ
岩場を登って下って
2022年08月19日 07:15撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 7:15
岩場を登って下って
なんでここに立てちゃったの?!って場所にあるキレット小屋にたどり着く
2022年08月19日 07:44撮影 by  Pixel 3, Google
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8/19 7:44
なんでここに立てちゃったの?!って場所にあるキレット小屋にたどり着く
垂直みたいな岩場を下る。下るほうが神経つかう
2022年08月19日 08:16撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 8:16
垂直みたいな岩場を下る。下るほうが神経つかう
ずっと富士山と南アルプスと八ヶ岳が見えてた
2022年08月19日 08:25撮影 by  Pixel 3, Google
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8/19 8:25
ずっと富士山と南アルプスと八ヶ岳が見えてた
五竜岳まで折り返し
2022年08月19日 09:06撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 9:06
五竜岳まで折り返し
近そうに見えるけどまだまだ岩場のアップダウンが続く
2022年08月19日 09:06撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 9:06
近そうに見えるけどまだまだ岩場のアップダウンが続く
このコース、剱岳を少しづつ違う角度からナメ回すように眺められるので剱岳ファンにはおすすめ。にしても山頂右の岩稜帯のギザギザっぷりよ
2022年08月19日 09:45撮影 by  Pixel 3, Google
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8/19 9:45
このコース、剱岳を少しづつ違う角度からナメ回すように眺められるので剱岳ファンにはおすすめ。にしても山頂右の岩稜帯のギザギザっぷりよ
猫耳。だいぶ来たね
2022年08月19日 10:02撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 10:02
猫耳。だいぶ来たね
カニのハサミみたい。間を通過したっけな…
2022年08月19日 10:13撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 10:13
カニのハサミみたい。間を通過したっけな…
最後の急登
2022年08月19日 10:30撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 10:30
最後の急登
振り返ったら歩いて来た稜線に雲が湧き上がってきてた
2022年08月19日 10:53撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 10:53
振り返ったら歩いて来た稜線に雲が湧き上がってきてた
登頂!!
2022年08月19日 11:30撮影 by  Pixel 3, Google
2
8/19 11:30
登頂!!
白馬三山方面はまた雰囲気が変わる。美しい
2022年08月19日 11:27撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 11:27
白馬三山方面はまた雰囲気が変わる。美しい
手前に五竜山荘、目を凝らすと、真ん中ちょっと奥に今日のゴールの唐松岳頂上山荘が見える。遠い〜笑
2022年08月19日 11:36撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 11:36
手前に五竜山荘、目を凝らすと、真ん中ちょっと奥に今日のゴールの唐松岳頂上山荘が見える。遠い〜笑
とりあえず五竜山荘でお手洗いを借りて
2022年08月19日 12:13撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 12:13
とりあえず五竜山荘でお手洗いを借りて
普段飲まないものを何故か山では飲んでしまう
2022年08月19日 12:24撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 12:24
普段飲まないものを何故か山では飲んでしまう
ピークは過ぎてるけど
2022年08月19日 12:44撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 12:44
ピークは過ぎてるけど
まだまだ
2022年08月19日 13:04撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 13:04
まだまだ
頑張って咲いている花がいっぱいで楽しくなる
2022年08月19日 13:04撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 13:04
頑張って咲いている花がいっぱいで楽しくなる
五竜岳を超えたら岩場はないと思ってた時期が私にもありました
2022年08月19日 13:09撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 13:09
五竜岳を超えたら岩場はないと思ってた時期が私にもありました
山荘手前でダメ押しの垂直岩場アップダウンに見舞われながらもなんとか予定どおり2日目ゴール
2022年08月19日 14:53撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 14:53
山荘手前でダメ押しの垂直岩場アップダウンに見舞われながらもなんとか予定どおり2日目ゴール
テント場は結構下がった場所にある
2022年08月19日 14:53撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 14:53
テント場は結構下がった場所にある
お手洗いピカピカ。ありがたい限りです
2022年08月19日 16:42撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 16:42
お手洗いピカピカ。ありがたい限りです
手洗い場も広くて石鹸・アルコール・鏡と揃ってます
2022年08月19日 16:48撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 16:48
手洗い場も広くて石鹸・アルコール・鏡と揃ってます
不帰キレットルートガイドがありました
2022年08月19日 16:50撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 16:50
不帰キレットルートガイドがありました
じっくり読む
2022年08月19日 16:50撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 16:50
じっくり読む
イワシ味噌に大豆ミートを混ぜたら猫缶みたいな見た目になってしまった…味は美味しいよ
2022年08月19日 17:44撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 17:44
イワシ味噌に大豆ミートを混ぜたら猫缶みたいな見た目になってしまった…味は美味しいよ
背中側にダウンがないお布団みたいなダウンキルト。足先だけ筒状にすることも可能。マットにゴムベルトでキルトを固定し、マットとキルトごとシェラフカバーの中に入れてしまう。軽くなるし、これで十分暖かだった
2022年08月19日 18:35撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 18:35
背中側にダウンがないお布団みたいなダウンキルト。足先だけ筒状にすることも可能。マットにゴムベルトでキルトを固定し、マットとキルトごとシェラフカバーの中に入れてしまう。軽くなるし、これで十分暖かだった
夕暮れになりガスが晴れた
2022年08月19日 19:02撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 19:02
夕暮れになりガスが晴れた
小屋からは70mくらい下った場所にテントを張った
2022年08月19日 19:02撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 19:02
小屋からは70mくらい下った場所にテントを張った
剱岳もおやすみなさい
2022年08月19日 19:03撮影 by  Pixel 3, Google
8/19 19:03
剱岳もおやすみなさい
3日目スタート。予定変更して下山するよ
2022年08月20日 06:14撮影 by  Pixel 3, Google
8/20 6:14
3日目スタート。予定変更して下山するよ
積雪期に登ったことあるのでちょっと感慨深い
2022年08月20日 06:16撮影 by  Pixel 3, Google
8/20 6:16
積雪期に登ったことあるのでちょっと感慨深い
白馬三山ともお別れです
2022年08月20日 06:40撮影 by  Pixel 3, Google
8/20 6:40
白馬三山ともお別れです
タテヤマウツボグサ
2022年08月20日 07:00撮影 by  Pixel 3, Google
8/20 7:00
タテヤマウツボグサ
縦走中断で気落ちしてたんですが、八方尾根が想定外に延々とお花畑で元気になる。初めて見るお花も多かった
2022年08月20日 07:01撮影 by  Pixel 3, Google
8/20 7:01
縦走中断で気落ちしてたんですが、八方尾根が想定外に延々とお花畑で元気になる。初めて見るお花も多かった
ハクサンシャジン
2022年08月20日 07:03撮影 by  Pixel 3, Google
8/20 7:03
ハクサンシャジン
チェシャ猫のしっぽと勝手に呼んでいたお花(カライトソウというらしい)
2022年08月20日 07:04撮影 by  Pixel 3, Google
8/20 7:04
チェシャ猫のしっぽと勝手に呼んでいたお花(カライトソウというらしい)
タカネマツムシソウ
2022年08月20日 07:08撮影 by  Pixel 3, Google
8/20 7:08
タカネマツムシソウ
タムラソウ
2022年08月20日 07:10撮影 by  Pixel 3, Google
8/20 7:10
タムラソウ
お!
2022年08月20日 07:21撮影 by  Pixel 3, Google
8/20 7:21
お!
これが八方池かぁ
2022年08月20日 07:29撮影 by  Pixel 3, Google
1
8/20 7:29
これが八方池かぁ
下からも雲が龍のように湧き上がってきてしばし見惚れる。稜線は黒い雲に飲まれてしまった
2022年08月20日 07:56撮影 by  Pixel 3, Google
8/20 7:56
下からも雲が龍のように湧き上がってきてしばし見惚れる。稜線は黒い雲に飲まれてしまった
シモツケソウ
2022年08月20日 08:05撮影 by  Pixel 3, Google
8/20 8:05
シモツケソウ
最後はロープウェイと並走
2022年08月20日 08:10撮影 by  Pixel 3, Google
8/20 8:10
最後はロープウェイと並走
3日目ゴール!
2022年08月20日 08:22撮影 by  Pixel 3, Google
8/20 8:22
3日目ゴール!
ロープウェイとゴンドラで降ります。ロープウェイが出る瞬間が今回の縦走で一番怖かったw
2022年08月20日 08:33撮影 by  Pixel 3, Google
8/20 8:33
ロープウェイとゴンドラで降ります。ロープウェイが出る瞬間が今回の縦走で一番怖かったw
ここの温泉ぬるっとした強アルカリのお湯でめちゃめちゃ良かった。お肌つるつるになった
2022年08月20日 11:12撮影 by  Pixel 3, Google
8/20 11:12
ここの温泉ぬるっとした強アルカリのお湯でめちゃめちゃ良かった。お肌つるつるになった
長野駅で小布施堂のモンブランをゲットして新幹線へ滑り込み。生クリームまできっちり美味しくて完璧な〆でした
2022年08月20日 16:22撮影 by  Pixel 3, Google
8/20 16:22
長野駅で小布施堂のモンブランをゲットして新幹線へ滑り込み。生クリームまできっちり美味しくて完璧な〆でした

感想

去年初めて実行した4日間の縦走で味をしめ、今年も計画。
ほぼ未踏コース、大好きな剱岳がよく見えそう、行ってみたかった白馬大池を通って蓮華温泉にゴールにしたい、ということで扇沢IN蓮華温泉OUTの後立山連峰北上コースに決定しました。
予報だと1日目と3日目が雨。1日目は樹林帯の上りなのでまぁなんとかなるとして、3日目の不帰キレットで雨はやだなと思いつつ、だめだったら八方尾根へエスケープすればいいかととりあえず出発することに。すべてのテント場で電波が入ることを確認し、天気予報の好転を祈りつつ4日間分の荷物をパッキングしました。

<1日目>
扇沢駅でバスから降りた時点で土砂降り。去年もこんなだったな。初日は雨の運命なのか?
やる気が削がれて朝ごはん食べたり防水対策チェックをしてダラダラしてみたものの、雨脚が弱まる気配はなく、諦めて出発。大きな雷も鳴り始めたけど黙々と進む。
ふと明るくなった気がして見上げると少し青空が見えていて、横を見ると虹が少し生えてるじゃないですか。慌てて写真を撮っていると、そのまま扇沢の上を通るように虹がかかりました。うわぁー!と感動したのも束の間、すぐに雨が再開して幻のように消えていきました。一瞬の出来事でしたが、その後はなんだか気分良く登ることができました。
樹林帯が終わると強い雨と風にさらされ、Tシャツにレインウエアのみの装備ではあっという間に体温が奪われていくのを体感。こうやって低体温症になるんだなと考えながら小屋に逃げ込みました。小屋がなかったら防寒着を着込む瞬間に濡れてダメだったなと反省しながらウールの長袖を着込んで再出発。
その後はすこし雨風がマシになり、爺ヶ岳手前で一瞬ガスが晴れてシャッターチャンスが訪れ、冷池テント場に一番乗りして雨の中テントを設営し、中でぬくぬくゴロゴロと過ごしました。
この日は夜中まで風が強く、テントが揺れる音で時々起きつつ、吹き飛ばないかちょっとドキドキしながら眠りました。

<2日目>
2時過ぎに起床して4時出発。星も見えてて今日は期待できそう。
ヘッデンつけて歩いていると雲海から太陽が顔を出して、朝焼けで景色が真っ赤に染まって、剱岳がそれはそれはかっこよく浮かび上がってきました。一番好きな山が剱岳なので感無量。
そして鹿島槍ヶ岳からは正面の後立山、後ろの北アルプスの山々はもちろん南アルプス、富士山、八ヶ岳までバッチリみえる大展望。幸せを噛み締めながら八峰キレットに突入しました。
しかし、進むにつれて2日目の工程もめちゃめちゃ岩場が多いことに気がつきます…笑 3日目の不帰キレットに気を取られて2日目のコースをあまり確認していなかったね。大キレットみたいな岩場まだならいいのですが、浮き石が足元にごろごろしていて前後に人がいたら嫌な感じの、集中力が必要な箇所が多かったです。金曜日で良かった。
また過去最大重量(15〜6kgくらい)での岩場は体が結構振られてしまう&単純に体を持ち上げるにも支えるにもパワーが必要で、そこそこの距離移動の中、繰り返し現れる岩場にじわじわとHPが削られてしんどかったです。
長めの縦走は景色をゆっくり眺めながら歩くほうが楽しめるなと今回気がついたのと、アスレチック的な岩場もそれはそれで好きなので、そちらは日帰りや2日程度で今度から組むようにしようと思いました。

さて、無事2日目を終えたものの問題は3日目。予報チェックすると午前中に雨が降り出し、風も強く荒れるという予報。4日目の晴れ予報もやや下方修正されていました。3日目ゴールの白馬岳のテント場まで、4時半に出発しても逃げ切れる確率は低いし止めたほうが良さそう…けどここまで来たしな…と踏ん切りがつかずにいると、小屋に常駐している長野県遭対協の方が相談に乗ってくれました。
そもそも遭対協(山岳遭難防止対策協会)という存在を初めて知ったのですが、長野県では登山者が多い期間は山小屋や登山口にメンバーが常駐し、山岳相談に乗ったり、救助要請があったときは県警と連携しつつ常駐メンバーが初動で現場に向かえるよう体制を組んでいるそうです。長野県は山が多すぎてこの時期県警だけだと初動が遅くなることへの対策も兼ねているらしい。漫画の岳の主人公みたいな感じですと教えてくれました。
好きで勝手に登ってきているのに、こうやって救助体制をほぼボランティア状態で強化してくれているなんてありがたいなぁと思いつつ、明日遭難したらこの人が出動しなきゃいけないのかと思うとスッキリ諦めが付きました。相談できてよかったです。

<3日目>
というわけで3日目は八方尾根を下るだけ!
5時の段階でまだ雨は降っていないものの強風。ここでテント撤収の手順を間違い、ガイラインを外した瞬間にペグダウンが吹き飛んでテントがグランドシートごと中に舞い、慌てて掴んで引き戻す羽目に。そして手に持っていたテント用のスタッフサックは身代わりに飛んで行ってしまいました…泣
強風のときはまずポールを抜く!もう絶対忘れない。テント用のスタッフサック買わなきゃです。
無積雪期の八方尾根は初めてだったのですが、お盆過ぎだというのにいろんな種類のお花が咲き乱れていてびっくりしました。積雪期も最高でしたが、無積雪期もお気楽に登れて、樹林帯がなくて初めてから景色もバッチリだし、いい尾根だなと思いました。
下山後は10時オープンの温泉に飛び込み、ゆっくり温まって出てきたら外は土砂降り。温泉の目の前に隈研吾のスノーピークがあったので駆け込んでバスの時間までのんびりお茶して過ごしました。

蓮華温泉までたどり着けなかったのは残念でしたが、相変わらずソロ縦走は発見や学びが多く、気持ちのリフレッシュ具合も素晴らしいので、これからも定期的に計画して楽しもうと思います。

覚書き
https://www.yamareco.com/modules/diary/119222-detail-277632

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無雪期ピークハント/縦走 白馬・鹿島槍・五竜 [3日]
扇沢〜鹿島槍ヶ岳〜五竜岳〜アルプス平
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 白馬・鹿島槍・五竜 [4日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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