裏銀座縦走(新穂高〜高瀬ダム)
- GPS
- 22:20
- 距離
- 37.7km
- 登り
- 3,222m
- 下り
- 3,051m
コースタイム
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 2:20
- 合計
- 11:20
- 山行
- 4:28
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 5:07
天候 | 初日 曇りのち晴れ 二日目 稜線上はガス時々雨 三日目 曇り一時晴れ 耐寒耐雨装備は防寒テムレス、エバーブレスフォトンのカッパ上下、ゲイター 山服は、行動着1, 小屋での着替え1、下座後兼予備のウェア1 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
〈名鉄バス 名古屋〜上高地線〉 名鉄バスセンター(名古屋) 8/25 23:00 - 04:00 新穂高ロープウェイ駅 ※ ネットで予約(名古屋発上高地線は、8月は毎日運行、9月は金曜土曜発のみ) ※ 4列シート夜行バスだがシートピッチは広く、リクライニングでき、枕の位置も調整可能、フットレストもありよく休めた。電源あり。 ※ 新穂高ロープウェイ駅前で降ろされるので、トイレや登山届提出箱のある新穂高登山指導所までは少し戻る。 【高瀬ダム〜信濃大町駅】 〈アルピコタクシー〉 高瀬ダム 12:00 - 13:00 信濃大町 (七倉荘旅館) ちょうど、ダムで空車のタクシーがいた。行き先の同じ登山者同士乗り合わせて利用。 「信濃大町とくとくタクシーチケット」という制度があり、通常より割安に乗れた。 そのため、信濃大町駅まで乗車し、お風呂は駅前の七倉荘の日帰り湯を利用(温泉ではない)。運転手さんが親切な方で、フロントへの案内取り次ぎをしてくれた。 ※ 時間はアバウトな記憶。ダム湖の浚渫作業がありダンプカーの運行があると、もっと時間がかかる場合あるとのこと。 ※ 高瀬ダムはドコモサービス圏外だが公衆電話あり。 【信濃大町駅〜名古屋駅】 〈JR 大糸線、中央線〉 信濃大町 14:38 - 15:38 松本 15:53 - しなの18号 - 18:07 名古屋 ※ きっぷは下山のタクシー移動中に「えきねっと」で乗車券と特急券を手配。駅の端末にバーコードをかざして発券完了。 ※ しなの号は長野駅始発なので、自由席は当てにせず指定席とした。 帰りの時間にゆとりがあったので、大町でもう一列車遅らせてゆっくりしても良かったかな。 【交通費概算】 名鉄バス 6800円 高瀬ダムから信濃大町駅へのタクシー 3000円(割勘) JR 7000円 ※単独の場合は、高瀬ダム〜七倉温泉〜日向山(ANAホテル前)を歩き、路線バス扇沢線で信濃大町駅に下りる計画を立てた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山道】 全行程、よく整備された登山道。 わさび平小屋の付近は熊の出没が多いようで、叩いて音を出すものがこまめに設置されていた。この区間は、ラジオや鈴など音を出して通行するのが推奨されているようだ。 【山小屋】 三俣山荘、野口五郎小屋、ともに食事付き小屋泊。朝食は弁当をお願いした。 野口五郎小屋では、朝はおにぎり(携帯用に包装して渡してくれる)となっており、持ち出して食べても、小屋内で食べてもよい(朝5時頃に味噌汁とお茶の提供あり)。 消毒、マスク着用、インナーシーツ持参要。 山小屋のウェブサイト等で最新情報を確認のこと。 |
その他周辺情報 | 下山後の入浴は信濃大町駅前の七倉荘旅館。玄関の自販機にビールは無いが、フロントで対面販売してくれました。 信濃大町駅前は食堂、土産物屋、駅そば屋などあり。そばはホーム内からも注文できる模様。 |
写真
感想
水晶〜野口五郎の間を繋げたくて、裏銀座へ。
高瀬ダムからの脱出手段にも目処がつき、新穂高行きの夜行バスと、三俣山荘と野口五郎小屋を予約し、天気もまぁそれほど悪くなさそうということで決行した。
名鉄バスセンターには普通の旅客の他に山屋さんもちらほらいた。バスは4列だったがシートピッチは広く、隣も居なかったのでのびのび休めた。が、名古屋〜新穂高は4時間少々で着いてしまい(まだ寝たい)、その点もったいないが仕方ない。真っ暗な新穂高で降りたのは自分ひとり。他の客は上高地まで行くらしい。
指導センターまで戻ってトイレや準備をし、もうじき夜明けという所で出発した。
わさび平、シシウドヶ原で休憩取って鏡平山荘に着いたが鏡池はあいにく雲を映すのみであった。ストックを忘れたので歩き方に気をつけながら、弓折乗越まできたらもう少しで双六小屋だ。雲の中に入ってしまったが降られないと信じて淡々と進む。ゆっくりするなら三俣がいいから、少し急いだ方が良いかなど、時間を考えながら小屋のベンチで珈琲を淹れてひと休みしていると、双六山頂方面の雲が取れかかっているので出発。
双六飛行場はあいにくホワイトアウトだったけれど、山頂に着くと北の稜線は晴れてきており、景色を眺めて休憩した。
その先三俣山荘まで景色のご褒美タイムだった。
三俣蓮華でもゆっくりしすぎ、三俣山荘に着いたのは15時過ぎ。
先週、松本のタビシロに泊まった時に、去年いたスタッフの子が今年は三俣にいると聞き、小屋の皆さんへとお菓子の差し入れ。旅先のご縁が別の旅先でも繋がるのは良いものだ。
ずっと槍が見えないのか今日一日の心残りだったけれど、夜になったら雲が消え北鎌尾根と天の川が浮かび上がった。良い夜景だった。
二日目はガスっていたので二度寝し昼からの雨に降られない程度の時間に出発。
鷲羽岳を登る途中に雲間から見えた三俣山荘がとても秘境感が出ていた。今日の景色はほとんどこれだけで、あとは足元以外は白かった。
虚無の中を歩き続けていると、段々飽きてくるし、予想より早く雨粒が当たり始めるしで、この区間を歩くためにきたのにさっさと野口五郎小屋に着いてぬくぬくしたかった。
野口五郎小屋では到着早々に乾燥室のストーブに当たらせて頂き、ビアくまステッカーも無事引換え、三俣のお弁当でランチにしながら昼からビール。
その後、悪天で赤牛岳を断念した70歳の大先輩と、折立から親子縦走で船窪を目指して(太郎が休業しているので行程が大変そう)いる子と色々話し、50年前の登山道の話で盛り上がって消灯。
三日目は予報より回復が遅れ、しかもやや外れた感もあるなか、帰りの交通のタイムリミットに少し余裕を持って出発。
すぐに雨は上がり、「なんだよ〜野口五郎山頂行けば良かったか?」と思ったが、結局は少しの間、槍ヶ岳が見えただけだった。
烏帽子小屋でひと休みして、ブナ立尾根を落ちてゆき。
濁沢の橋ですれ違った方がOgawandを背負っており、お互いに「!」のあと、「それ私が作りました」と言われて…なんとOgawandの小川さんだった。まさか作り手に出会えるなんて!記念写真までお願いしてしまった。
大先輩に追い付いて高瀬ダムから相乗りでタクシーに乗車し登山終了。
なんというか、私も70になっても裏銀座歩ける位の体力をつけておきたい。
ここでタクシーに乗れたので、当初は誰もナンパできない想定で高瀬ダム〜日向山のバス停まで歩く計画も練っていたのが、大幅な時短と楽ができた。
お風呂でサッパリした後は、余韻に浸りながら鉄旅。バックパックを背負って地元で一杯やって帰るという、ちょっと憧れの旅のスタイルで山旅を終えた。
微妙な天気な三日間ではあったけど、晴れの約束された日では味わえない景色や、その聞静かな山の時間を過ごせたと思う。また辿りたいルート。
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