槍の穂先から雲海のパノラマ独占 表銀座ー槍ヶ岳ー新穂高温泉


- GPS
- 55:12
- 距離
- 41.1km
- 登り
- 3,581m
- 下り
- 3,992m
コースタイム
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 2:39
- 合計
- 9:08
- 山行
- 7:02
- 休憩
- 3:00
- 合計
- 10:02
天候 | 26日晴れ 27日曇りのち風雨のち晴れ 28日 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
26日中房温泉ロータリーでクルマ渡して新穂高温泉の深山荘前の無料駐車場に回送していただきました。お願いしたのはoffice花さんで、中房温泉までクルマで入ることができます |
コース状況/ 危険箇所等 |
さすがに北アルプスの代表コースでルートは良く整備され、鎖場、ハシゴも安心して通過できました。また、山小屋も要所要所にありとても快適に縦走できました。 |
その他周辺情報 | 下山後、竜島温泉に行きましたが月曜は休館日でした。松本市内で女鳥羽そばさんで蕎麦をいただきました。こちらは15時過ぎてもやっているので助かります |
予約できる山小屋 |
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写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
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感想
昨年10月に北穂から眺めた槍ヶ岳と東鎌尾根の稜線に強く惹かれて、槍ヶ岳は表銀座からと決めていました。まず5月に燕岳に登り槍ヶ岳までのルートを見て予想通りの素晴らしい縦走ができる事を確信して、7月会社3連休に縦走決定しました。
梅雨明けが遅れた中、天気予報がコロコロ変わりヤキモキしていましたが、何とか晴れそうと思いきや、台風10号が中国で熱帯低気圧になり北海道に向け進んで寒冷前線が真ん中の27日に通過。東鎌尾根で大荒れの中槍ヶ岳に向かう事となりました。
土曜の朝という事で駐車場は一杯で2kmぐらい下まで路上駐車のクルマがありました。さすがに燕岳までは早朝から人が一杯です。春山の雰囲気とは全く違う雰囲気の方が多いです。登りの暑さ対策でショートパンツに半袖クールシャツでなんとかしのいで登りましたが、合戦小屋の手前登山中初めて足がツル経験をしました。
合戦小屋で名物のスイカを全部食べられるかなと思いきや、塩をガンガンかけてあっという間に平らげてしまいました。体が求めていたのでしょうか、やっぱり、塩分の補給はキチンとしなければと思いました。
合戦小屋からの夏道は楽ですが、稜線歩きの冬道の方が景色は良かったかな。
今回は体力の温存のため燕岳はアッサリパスです。
初日の大天荘までの稜線歩きは快晴の中メチャクチャ快適に縦走できました。稜線の風が強くクール半袖シャツ一枚だと寒いので重ね着します。ただルートが松本側に少し下ると風がなくなり、為衛門吊岩辺りの照り返しでものすごく暑くなり、体力を消耗します。ここが一番きつかったです。
他の方も書いていますが、喜作レリーフから大天井岳山頂を見上げるととても遠くキツく感じますが実際はそれほどでもなくゆっくり登ってもコースタイムで大天荘に着きます。大天荘ではランチの時間に間に合った事から名物のインディアンカレーセットをいただきました。山頂でナンにカレーを食べれるなんて信じられません。大天荘はそれなりに混んでいました。4:30の夕食は早かったのですが、4:00の朝食は早出に有難かったです。大天井岳は日没風景ノンビリ楽しみました。
翌日はお昼頃に寒冷前線が通過との事で3時に起き準備をして4時の食事を済ませてすぐに出発しました。稜線部ではかなり強い風です。赤岩岳辺りかポツポツきて上のレインウエアとザックカバーを装着。なんとか水俣乗越までは持ちましたが、東鎌尾根で強く降り出しました。ヒュッテ大槍まで1時間くらいひたすら風雨の中歩きます。
ヒュッテ大槍手前では稜線の風雨が強く耐風姿勢を取ることも。前線の通過中だったようです。ヒュッテ大槍で多くの方が避難して待機していました。中には行動を諦め宿泊される方もいました。こちらで大天荘のお弁当を食べたのですが、箸が入っておらず、仕方なく手で食べました。また体を温めるためうどんをいただきました。1時間ほどしたら風の音が弱くなってきたので行動を再開しました。稜線で風は弱まっていて無事槍ヶ岳山荘に到着です。
槍の穂先はガスの中で無事到着しただけでももうけものと穂先の登頂は諦めていました。部屋に入り休んでいると空が明るくなって、同室の方がこれはチャンスと飛び出してゆかれたので私もつられて準備して外に出ると歓声が上がりガスが切れだしてきました。
これは行くしかありません。先に数名の方がいるだけであっという間に頂上です。頂上に登った頃にガスがかなり取れ常念方向はきれいに見えました。どうなるかと思ったヒュッテ大槍がすぐ目の前にあります。頂上が混みだすまでノンビリ50分ぐらい頂上で過ごし、あっという間に降りてきました。
さすがに槍の穂先は高度感があり降りてきた時はのどがカラカラでしたので、生ビールで祝杯です。その頃には山頂まで行列ができていました。
しかし!ひとつ目的を果たしていません‼︎北穂、奥穂の山頂はガスに隠れて見えていない‼︎ということで早朝のご来光狙いを決め、日没風景は諦め耳栓にアイマスクで早々に就寝しました。
翌朝は3時過ぎに起き4時にヘッデンをつけ登頂です。先に誰もいません。ライトの中でも思ったより登りやすく、またあっという間に頂上です。
ヤッタ〜‼︎一番乗り。おまけに予想通り穂高方面はきれいに見えます。下界は雲海の中。3000m級の山々がその姿をクリアにあらわしています。明るくなってポツポツ登ってくる人がいますが静かな山頂を存分に楽しんで降りました。
この風景も寒冷前線通過後のご褒美でした。
槍ヶ岳山荘はよくまあこんな山頂に巨大宿泊施設を作ったものと思うくらい人があふれていました。
人が少なくなった食堂で朝食を取り出発です。千丈分岐点以後の森林歩きは単調でひたすら歩きます。そんな中で滝谷の風景は癒されます。滝谷避難小屋の前の木陰で槍ヶ岳山荘のお弁当をいただきました。かなり元気が回復した感じでした。
白谷出合からの林道歩きはそよ風に吹かれ森林浴をしながら意外に快適でした。3日間の縦走で登山道はもういいかなということで穂高平からのショートカットルートはパスです。
上高地の混雑を嫌って新穂高温泉へ降りましたが静かでいい感じでした。
次の日は仕事なのでクルマ回送という費用がかかる方法を取りました。下山後すぐ着替えて楽になって、埼玉まで夕食時までに帰るというのは回送ならではの事です。
今回の稜線での風雨の怖さを思い知りました。今回の縦走に備え雨具をモンベルのストームクルーザーに買い換え、かなり快適に歩くことができました。それでも、ウエアは濡れてしまいます。行動を中止した途端ものすごく体は冷えます。山小屋に退避して着替える事でなんとかなりましたが、これが退避所がない長いルートだと生命に関わる事になるでしょう。後で考えてみたら、貴重な経験であったと思います。
コメント
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素晴らしい天気に恵まれよかったですね。おいらにはオ大天井までは一泊目は無理かな、だから3泊4日になるね。とにかく素晴らしいコースですね。65歳のkitasannから
コメントありがとうございます。私ももっとゆっくりしたいのですが、山登り始めたのが遅く、今はしっかり歩く事が楽しい時期です。次は裏銀座行きたいです
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