ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 514143
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

中房温泉から北鎌尾根を経て槍ヶ岳へ

2014年09月19日(金) 〜 2014年09月20日(土)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
24:06
距離
35.7km
登り
4,226m
下り
4,171m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
13:08
休憩
1:29
合計
14:37
距離 18.2km 登り 3,187m 下り 1,561m
1:50
1:51
17
2:08
22
2:30
21
2:51
2:52
21
3:13
3:15
14
3:56
4:11
29
4:40
20
5:00
5:01
59
6:29
6:30
125
8:35
92
10:07
10:08
119
12:07
12:22
146
14:48
15:39
27
2日目
山行
9:09
休憩
0:19
合計
9:28
距離 17.5km 登り 1,039m 下り 2,630m
5:02
39
5:41
71
6:52
45
7:37
7:44
32
8:16
8:18
107
10:05
36
10:47
10:48
67
11:55
16
12:11
12:12
26
12:38
12:45
25
13:20
15
13:35
14
13:49
16
14:05
10
14:15
15
14:30
ゴール地点
天候 1日目:晴れのち曇り
2日目:薄曇り
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
深夜23時ごろに到着した時に第1駐車場は半分くらい埋まってました。
コース状況/
危険箇所等
※素人ながら1回歩いてみて気付いたところを書きます。
ルーファイを楽しみにしてる方は読まない方がいいでしょう。。

【中房温泉〜貧乏沢入口】
人気の表銀座コースなので暗くても全く問題ありません。

【貧乏沢入口〜貧乏沢出合】
沢は浮石だらけです。
巻き道がある場合は全てが左側です。
貧乏沢を半分くらい降りたところで滝が出てきますが、以降沢は水流があります。
基本的に巻き道を歩くことになります。
最後の方に有名なお助けロープの岩があります。
この岩は非常に滑りやすいのでロープを使ったほうがいいでしょう。

【貧乏沢出合〜北鎌沢出合】
天上沢は最初は水流がありますが、徐々に無くなり沢が広がっていきます。
10分ちょっと歩くと沢の中央に島状の森があります。
そこから200mほどで北鎌沢出合に到着します。

【北鎌沢出合〜北鎌のコル】
15分ほどで左股と右股の分岐になります。
その日によって状況は違うと思いますが、水はここで補給したほうがいいと思います。
今回は右股を15分くらい登ったところまで出てました。
北鎌沢は基本的に1:1の場合は右、その他は太い方を進むのが間違いないと思います。
有名な「×」印は1箇所しか確認できませんでした。
倒れている木を左側から巻き、島状の森の右側を通ります。
最後の分岐は真ん中を登るといいらしいです。
これを登りきると北鎌のコルです。
反対側から撮った写真を確認したら右でも大丈夫そうでした。

【北鎌のコル〜独標基部】
踏み跡はしっかりあるので間違うことは無いと思います。
お助けロープもあったりしますが使わなくても登れます。

【独標】
ここからヘルメットを被りました。
登攀道具を持っていないので巻き道ルートを進みました。
取り付きはかなり崩れているのでお助けロープを使ったほうがいいです。
その後は踏み跡がしっかりある普通の巻き道を進みます。
巻き道が登り始めると有名な逆コの字型の岩場があります。
一段下に足場があるので、これを使えば問題なく通過できます。
これを過ぎたあたりを左に登っていくとチョックストーンルートがあるらしいのですが、これは次回に。
さらに巻き道を登っていくとロープが垂れてるチムニーに到着します。
チムニーを登ると巻き道が続いていますが、独標の頂上に向かう場合には稜線を目指して登って行きます。
上部はかなりガレてるので落石には注意したほうがいいです。
稜線に出るとすぐに独標の頂上に到着します。

【独標〜北鎌平】
独標以降のP○○は
P11:ハイマツが生えているニセ独標
P12:穴あき岩の隣のピーク
P13:大砲岩のあるピーク
P14:白ザレ山、大岩を過ぎたピーク
P14.5:P14の次のピーク(笑)
P15:「諸君頑張れ」のレリーフのあるピーク
としています。

P11の手前の小ピークは巻きます。
P11は登れます。
P12は直登し、隣の穴あき岩との鞍部に降ります。
P12の先の岩峰は直登は難しいので最初は巻き、途中からピークに登れます。
P13は踏み跡に従って直登します。
降りるときは岩溝を白ザレ山基部まで降りていきます。
白ザレ山は巻き道ルートもしっかりと付いていますが直登します。
登り終わって大岩ととんがり岩の間を抜けてP14を直登します。
P15を直登すると「諸君頑張れ」のレリーフがあります。
降りる場合も尾根通しで行けばロープは使わないで降りられます。
一旦平らになり、もう一登りで北鎌平に到着します。

【北鎌平〜槍ヶ岳頂上】
最初はハサミ岩を目指して登ります。
ハサミ岩の少し手前(20mくらいかな)に「穂先はちかい 気を抜かず頑張れ」のレリーフがあります。
ここまではルートは合っていました。
しかしこの後ルートミスでちょっと大変なことに。
あれよこれよという間になぜか山頂碑の左側から登ってしまいました。
通常は右側です。
山頂直下は大丈夫だろうと思いあまり調べてきませんでした。
有名じゃないチムニーを登ったりもしてちょっと緊張感がありました。。

【槍ヶ岳頂上〜中房温泉】
大人気の表銀座縦走コースなので整備バッチリで全く問題ありません。
予約できる山小屋
中房温泉登山口
真っ暗の中、中房温泉をスタートします。
真っ暗の中、中房温泉をスタートします。
合戦小屋もまだひっそり。
合戦小屋もまだひっそり。
燕山荘もひっそり。
風があり寒いので玄関を借りて朝食のパンを食べカッパを着ます。
燕山荘もひっそり。
風があり寒いので玄関を借りて朝食のパンを食べカッパを着ます。
槍ヶ岳方面。
遠くの空が明るいのはなぜ?
槍ヶ岳方面。
遠くの空が明るいのはなぜ?
だいぶ明るくなってきました。
1
だいぶ明るくなってきました。
浅間山からの日の出。
2
浅間山からの日の出。
モルゲンローとに染まる大天井岳と槍ヶ岳。
7
モルゲンローとに染まる大天井岳と槍ヶ岳。
喜作レリーフの脇を通り木のハシゴを登ります。
2
喜作レリーフの脇を通り木のハシゴを登ります。
大天井ヒュッテを目指し巻き道を進みます。
大天井ヒュッテを目指し巻き道を進みます。
大天井ヒュッテに到着。
大天井ヒュッテに到着。
貧乏沢入口。
ついにこの日がやってきました。
2
貧乏沢入口。
ついにこの日がやってきました。
ハイマツ帯を通って…
ハイマツ帯を通って…
ガレ沢に出ます。
ここまでは経験済み。
ガレ沢に出ます。
ここまでは経験済み。
水の無いガレ沢を歩くこともありますが、だいたいが左側の巻き道を歩きます。
水の無いガレ沢を歩くこともありますが、だいたいが左側の巻き道を歩きます。
滝が現れるとだいたい貧乏沢の中間地点です。
滝が現れるとだいたい貧乏沢の中間地点です。
最後のほうのお助けロープの掛かった岩。
岩はかなり滑るので慎重に。
2
最後のほうのお助けロープの掛かった岩。
岩はかなり滑るので慎重に。
このコース唯一のピンクテープ。
出合からも見える位置にあるので貧乏沢を登る場合の目印になるんだと思います。
このコース唯一のピンクテープ。
出合からも見える位置にあるので貧乏沢を登る場合の目印になるんだと思います。
天井沢に出ました。
天井沢に出ました。
水流がなくなるとかなり広くなります。
1
水流がなくなるとかなり広くなります。
沢の真ん中に島状の森が見えたら、もう少しで北鎌沢出合です。
沢の真ん中に島状の森が見えたら、もう少しで北鎌沢出合です。
真ん中に写ってるテーブル状の黒い石が目印です。
真ん中に写ってるテーブル状の黒い石が目印です。
北鎌沢出合に到着しました。
北鎌沢出合に到着しました。
15分ほど登ると左股と右股の分岐です。
1
15分ほど登ると左股と右股の分岐です。
まっすぐ北鎌のコルを目指して登ります。
まっすぐ北鎌のコルを目指して登ります。
どんどん登ります。
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どんどん登ります。
大きな岩を乗越えます。
大きな岩を乗越えます。
石に書かれた「×」印。
クラーマーホイホイです。
石に書かれた「×」印。
クラーマーホイホイです。
倒れてる木は左から巻きます。
2
倒れてる木は左から巻きます。
島状の森は右側を通ります。
北鎌のコルをショートカットする場合は左でも行けます。
島状の森は右側を通ります。
北鎌のコルをショートカットする場合は左でも行けます。
最後の分岐。
左でも右でもなく中央突破。
最後の分岐。
左でも右でもなく中央突破。
北鎌のコルに到着。
北鎌のコルに到着。
独標が見えます。
1
独標が見えます。
その前にP8を登ります。
その前にP8を登ります。
お助けロープがあったりします。
2
お助けロープがあったりします。
右から猫耳岩、天狗の腰掛(P9)、独標。
右から猫耳岩、天狗の腰掛(P9)、独標。
降りてきた貧乏沢と北鎌沢出合が見えます。
1
降りてきた貧乏沢と北鎌沢出合が見えます。
なぜかここで富士山。
2
なぜかここで富士山。
独標がだいぶ近付いてきました。
1
独標がだいぶ近付いてきました。
独標の基部でヘルメットを被ります。
独標の基部でヘルメットを被ります。
独標の巻き道ルートの取り付き。
お助けロープがあります。
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独標の巻き道ルートの取り付き。
お助けロープがあります。
足元はかなりザレています。
1
足元はかなりザレています。
あとは踏み跡を通って行きます。
あとは踏み跡を通って行きます。
逆コの字の岩を通過後に撮影しました。
気をつけて通れば問題ありません。
1
逆コの字の岩を通過後に撮影しました。
気をつけて通れば問題ありません。
ここを左に登れば独標に直接登れるらしいのですが、ルート取りが分からないので更に巻き道を進みます。
1
ここを左に登れば独標に直接登れるらしいのですが、ルート取りが分からないので更に巻き道を進みます。
お助けロープのあるチムニー。
ロープは使わなくても登れます。
1
お助けロープのあるチムニー。
ロープは使わなくても登れます。
独標のピークに向かう場合は稜線に向かって直上します。
かなりガレてるので注意が必要です。
1
独標のピークに向かう場合は稜線に向かって直上します。
かなりガレてるので注意が必要です。
独標の頂上付近で撮ってもらいました。
ピースじゃなくてハサミです(笑)
4
独標の頂上付近で撮ってもらいました。
ピースじゃなくてハサミです(笑)
独標を直登するとこちら側から登ってきます。
いつかは。。
1
独標を直登するとこちら側から登ってきます。
いつかは。。
ここからが北鎌尾根の核心。
2
ここからが北鎌尾根の核心。
穂先に並ぶ撮影待ちの列。
3
穂先に並ぶ撮影待ちの列。
P11のピーク。
北鎌尾根を満喫しながら歩きます。
3
北鎌尾根を満喫しながら歩きます。
左がP12で右が穴明き岩。
1
左がP12で右が穴明き岩。
P12から見る穴明き岩。
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P12から見る穴明き岩。
P12から見た北鎌尾根。
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P12から見た北鎌尾根。
振り返ってP11。
更に進んで、振り返ってP12と穴明き岩。
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更に進んで、振り返ってP12と穴明き岩。
楽しい岩稜歩き。
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楽しい岩稜歩き。
更に進むと穴明き岩が塞がりました。。
1
更に進むと穴明き岩が塞がりました。。
P13(大砲岩)を目指して登ります。
1
P13(大砲岩)を目指して登ります。
降りる時はこんな感じのところを降ります。
どちらの岩溝でも行けます。
1
降りる時はこんな感じのところを降ります。
どちらの岩溝でも行けます。
ちょっと岩溝を降りたところから振り返って。
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ちょっと岩溝を降りたところから振り返って。
白ザレ山です。
右に巻き道がありますが、直登します。
踏み跡に従い、矢印のところから登ります。
2
白ザレ山です。
右に巻き道がありますが、直登します。
踏み跡に従い、矢印のところから登ります。
近付くとこんな感じです。
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近付くとこんな感じです。
これを登りきると…
これを登りきると…
2つの大岩が現れるので間を進みます。
1
2つの大岩が現れるので間を進みます。
P14目指して進みます。
1
P14目指して進みます。
P14の最上部。
次はP14.5。
尾根通しで登ります。
尾根通しで登ります。
西鎌尾根に雲が掛かり始めました。
西鎌尾根に雲が掛かり始めました。
次はP15。
これも尾根通しで登ります。
次はP15。
これも尾根通しで登ります。
P15のピーク。
P15にある「頑張れ諸君」のレリーフ。
2
P15にある「頑張れ諸君」のレリーフ。
目の前の岩場を登ります。
目の前の岩場を登ります。
意外と急でした。
意外と急でした。
北鎌平に到着。
いよいよ残すは大槍のみ。
1
いよいよ残すは大槍のみ。
ハサミ岩のちょっと手前の○の部分に…
1
ハサミ岩のちょっと手前の○の部分に…
「穂先は近い 気を抜かず頑張れ」のレリーフ。
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「穂先は近い 気を抜かず頑張れ」のレリーフ。
ハサミ岩が間近に。
ここまで来たのが間違いだったんだと思います。
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ハサミ岩が間近に。
ここまで来たのが間違いだったんだと思います。
ハサミ岩から直上してしまいました。
東鎌尾根がよく見えます。
ハサミ岩から直上してしまいました。
東鎌尾根がよく見えます。
迷いに迷って登れそうなところをグルグル。
ここを登ったら山頂碑の左側に出てしまいました。
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迷いに迷って登れそうなところをグルグル。
ここを登ったら山頂碑の左側に出てしまいました。
山頂で撮ってもらいました。
碑の右側に独標が写ってます。
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山頂で撮ってもらいました。
碑の右側に独標が写ってます。
辿ってきた北鎌尾根。
最後にちょっとミスったけど、終わり良ければ全て良し(笑)
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辿ってきた北鎌尾根。
最後にちょっとミスったけど、終わり良ければ全て良し(笑)
槍ヶ岳山荘を見下ろして。
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槍ヶ岳山荘を見下ろして。
今宵のお宿、槍ヶ岳山荘。
生涯5回目の山小屋泊まり。
今宵のお宿、槍ヶ岳山荘。
生涯5回目の山小屋泊まり。
雲海がきれいでした。
雲海がきれいでした。
雲の隙間から夕焼けも見えました。
雲の隙間から夕焼けも見えました。
翌朝5時。
実際はもっと暗いです。
そんな中ご来光目当てに登る人達。
翌朝5時。
実際はもっと暗いです。
そんな中ご来光目当てに登る人達。
東鎌尾根を下ります。
東鎌尾根を下ります。
曇り空だけど、景色はよく見えます。
曇り空だけど、景色はよく見えます。
ヒュッテ大槍に到着。
ヒュッテ大槍に到着。
槍ヶ岳の頂上に2人いるのが見えます。
槍ヶ岳の頂上に2人いるのが見えます。
う〜ん、いい景色。
1
う〜ん、いい景色。
こんなハシゴを降ります。
こんなハシゴを降ります。
自分撮りばかりですみません(笑)
自分撮りばかりですみません(笑)
有名な長いハシゴ。
有名な長いハシゴ。
水俣乗越に到着。
水俣乗越に到着。
次はこっちかな。。
次はこっちかな。。
長い登りのハシゴ。
長い登りのハシゴ。
ヒュッテ西岳に到着。
ヒュッテ西岳に到着。
ヒュッテ西岳からの眺め。
ヒュッテ西岳からの眺め。
反対側には常念岳が。
反対側には常念岳が。
テン場の奥はきれいな紅葉が。
テン場の奥はきれいな紅葉が。
帰ります。。
名残惜しいのでついつい立ち止まって。
名残惜しいのでついつい立ち止まって。
北鎌沢出合から一望できました。
各ピークもしっかり見えます。
※自分なりに名前を入れてみました。
2
北鎌沢出合から一望できました。
各ピークもしっかり見えます。
※自分なりに名前を入れてみました。
北鎌沢を拡大。
※自分なりに説明を入れてみました。
1
北鎌沢を拡大。
※自分なりに説明を入れてみました。
さらに北鎌沢下部を拡大。
※自分なりに説明を入れてみました。
さらに北鎌沢下部を拡大。
※自分なりに説明を入れてみました。
北鎌沢上部を拡大。
※自分なりに説明を入れてみました。
北鎌沢上部を拡大。
※自分なりに説明を入れてみました。
大天井ヒュッテに向かう気持ちのいい稜線。
大天井ヒュッテに向かう気持ちのいい稜線。
やっぱり気になる北鎌尾根(笑)
やっぱり気になる北鎌尾根(笑)
ビックリ平に到着。
ビックリ平に到着。
貧乏沢の最上部が見えます。
貧乏沢の最上部が見えます。
貧乏沢の入口に無事に戻ってこれました。
貧乏沢の入口に無事に戻ってこれました。
本当はカレーが食べたかったのですが、10:30からだったのでカップラーメンを。
穂高を眺めながら至福の一時。
本当はカレーが食べたかったのですが、10:30からだったのでカップラーメンを。
穂高を眺めながら至福の一時。
意外といい天気。
北アルプス北部もよく見えます。
意外といい天気。
北アルプス北部もよく見えます。
パノラマで。
鷲羽岳方面をよーーーく見ると…
鷲羽岳方面をよーーーく見ると…
三俣山荘が見えました。
三俣山荘が見えました。
燕岳方面はガスに攻められてます。
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燕岳方面はガスに攻められてます。
季節を勘違いしたコマクサ。
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季節を勘違いしたコマクサ。
燕山荘に到着。
相変わらず賑わってます。
燕山荘に到着。
相変わらず賑わってます。
紅葉もきれいでした。
1
紅葉もきれいでした。
合戦小屋も賑わってます。
合戦小屋も賑わってます。
そそくさ歩いて無事に中房温泉に到着。
そそくさ歩いて無事に中房温泉に到着。
第1駐車場は少し空きがありました。
第1駐車場は少し空きがありました。

感想

ついにこの日がやってきました。
「あの」北鎌尾根にチャレンジします。
途中のビバークは想定していなくて、装備のほとんどを見直してかなり軽量化しました。
総重量を8kg以内に抑えてスピードハイクを心掛けます。
今年は天気が安定せずヤキモキしていましたが、9月に入りだいぶ安定してきました。
混雑を避けたいので金曜に登り、1泊2日の予定です。

家を20時に出発し、中房温泉には23時ちょっと過ぎに到着しました。
車の中で仮眠をして1時半に出発します。
そういえば、熊がいました。しかも2頭見ました。
1頭目は車を走行中、中房まであと8km位のところです。
目の前を横断し左の斜面を登っていきました。
もう1頭は駐車場から車道を歩いてすぐのところでした。
木の上の方からガサガサ音がするので鳥かな、と思ったら熊でした。
高さは約20mくらいのところでしょうか。
ライトを照らすとキラーンと瞳が輝いてます。
しかも、こちらに気付いたらしくものすごいスピードで降りてくるじゃないですか。
そんなに大きくない熊だったんですが襲われたら危ないですよね。
ストックで大きな音を出しながら早歩きで逃げました。
たぶん向こうもかなりビビってたんでしょう。
かなり慌てて逃げていきました。
今回の核心はここのような気がしました(笑)

気を取り直して合戦尾根を登ります。
寒さを覚悟していましたが、そんなに寒くなかったです。
真っ暗で景色も見えないので歩くことに集中できました。
燕山荘に着くと風が出てきたのでカッパを着ます。
徐々に明るくなっていき、大天井岳の手前で日の出を迎えました。
大天井ヒュッテを過ぎ、いよいよ貧乏沢入口からバリエーションルートに入ります。
最初は急。本当に急。沢は浮石だらけなので注意して降ります。
沢を降りたり、巻き道を降りたり。降りられればどこでも大丈夫のようです。
滝が現れると、以降は水流があります。
何箇所か渡るので落ちないように気を付けます。
ロープが掛かっている岩場を過ぎると程なく貧乏沢の出会いに着きます。
天上沢は最初はけっこうな量の水流がありますが、登っていくと無くなります。
北鎌沢出合は右側の最初の沢なので分かりやすいと思います。
ここでちょっと休憩。急登の前はアミノバイタルのパーフェクトエネルギーで栄養補給。

北鎌沢出合から15分ほどで左股と右股の分岐です。
天気のいい日は北鎌のコル目指せば間違いないでしょう。
徐々に急になっていき、沢の本流を詰めたところが北鎌のコルです。間違わずに登れました。
ここからが「あの」北鎌尾根です。
独標までは踏み跡がしっかりあり安心して歩けます。

いよいよ独標です。
ここで気合を入れてヘルメットを被ります。
トラバースの最初は噂どおりザレていますがお助けロープを使えば問題ありません。
逆コの字の岩場を過ぎチムニーを登り独標の頂上を目指します。
独標には先客の2人のパーティーがいました。
この方たちに写真を撮ってもらいました。
ここから先は常に大槍が見え最高の気分になります。
しかし、ルートファインディングはシビアになります。
尾根道、巻き道が入り乱れています。
基本的に尾根通しですが、何箇所か巻き道に降りないと行き詰ってしまいます。
だめそうなら無理せず巻き道を通った方ががいいでしょう。
しかしあまり深く降りると登り返すのが大変なのでほどほどに。

順調に各ピークを通過し大槍に突入しました。
しかし、ここでまさかのルートミス。
ハサミ岩以降のルートが分からなくなってしまいました。
かなりザレてるところを登ってるのでおかしいなとは思ったのですが登っていってしまいました。
周りをよく確認しながら登らないとだめですね。
行き詰ってしまったので横に横に進んでいったら行き過ぎて山頂碑の左側まで回りこんでしまいました。
とりあえず登れました(笑)
半袖Tシャツ1枚では場違いだったので、また寒かったので上着を着ました。
撮影待ちの列に並び後の方に撮ってもらいました。
そうこうしているうちに、北鎌尾根の正規ルートからソロの方が登ってきました。
ルーファイの差が出てしまいました。。
槍ヶ岳山荘に降りて宿泊の受付をします。山荘の中は暖かい。
やっぱり人気の山荘。平日なのにたくさんの人がいます。
部屋は1階の入ってすぐの上の段でした。
疲れた体でハシゴを登るのは堪えます(笑)
5時の夕食を済ませてのんびりしてると夕焼けがきれいになりだしたので寒い中、外に出て撮影してきました。
8時半に消灯だったのですが、その前に寝ていたようです。

翌日、曇り予報でしたが、高曇りで遠くの山までよく見えました。
5時に出発したいので5時半からの朝食は断念しました。
帰りは人気の表銀座コースなので安心です。
天気も意外とよく日の出も見える勢いでしたが、残念ながら見えませんでした。
西岳から大天井あたりまでは晴れ間も出ていました。
大天井ヒュッテではカレーを食べようと思ってたのですが、思ったよりも早く着いてしまい、まさかのカップラーメン(笑)
好きだからいいんですけどね。
燕岳が見えるあたりまで来ると徐々に雲が多くなってきてしまいました。
涼しくてちょうど良かったですが。。
燕山荘まで来ると完全にガスの中でした。

合戦尾根の下りもガスの中。上部は少し紅葉していてきれいでした。
合戦小屋からはガスの中で見所もないのでトレラン風に降りてきました。
無事に北鎌尾根が終わりました。

しかし最後の最後でまたミス。
山登りを始めたときからずっと使っていたストックを駐車場に忘れてしまいました。
いつもは車を出した後に停めてた場所を確認するのも忘れました。
物忘れが出てきたので気を付けないと。。
大槍のチムニーを登れなかったことよりも、カレーを食べられなかったことよりもショックです。

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コメント

おーとうとう行きましたね!!
こんばんはー。

とうとう行きましたね。
無事で何よりm(__)m

そして、かなり詳細に写真を撮りましたね
お疲れ様でした。
2014/9/21 21:15
Re: おーとうとう行きましたね!!
BlueSky_54さん
コメントありがとうございます!!

天候不順で今年は無理かな〜って思ってたんですが、何とか行ってこられました。
バリエーションルートで、しかも平日ということもあり、ほとんど人がいなかったので大自然を満喫できました。
また来年、今度は途中でビバークでもしてのんびり登ってみたくなりました。
山頂直下の宿題もありますので
2014/9/22 7:10
お疲れ様でした。 速くて素晴らしいです!
突然の書き込みで申し訳ございません。はじめまして、tamahiと申します。
先日、友人が北鎌尾根へ行く際にテントを貸しましたが、
9月9日(火)に北鎌尾根でテントのポールを落としてしまいました。
貴殿がそれ以降に歩かれていらしゃるので、お心当たりがあれば?!と思いまして書き込みさせて頂きました。失礼致します。
早速で恐縮ですが、状況は以下の通りです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
9月8日(月)に北鎌のコルに幕営しました。
翌9月9日(火)に北鎌のコルから槍ヶ岳を通過し、
槍ヶ岳山荘にてポールが無いことに気付きました。
以下に整理させて頂きます。
日時:2014年9月9日(火)
場所:北鎌のコル → 槍ヶ岳山荘 の間
紛失物:テント(プロモンテVL13)のポール(袋は緑色です)
長さは40cm位・・・一般的な長さです(^^;)
特徴は、2本のポールの中心がハブで連結されています
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お心当でしたら、お手数ですがご一報頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します   m(_ _)m
2014/9/22 23:09
Re: お疲れ様でした。 速くて素晴らしいです!
tamahiさん
申し訳ありませんが自分は気付きませんでした。
9月13日〜15日の連休でかなり大勢の方が登っていたらしいので、
発見されていれば槍ヶ岳山荘に届けられれる可能性もあります。
問い合わせてみてはいかがでしょうか?
問い合わせ済みでしたらご了承ください。
お力になれず申し訳ありません。
2014/9/23 7:13
ありがとうございます。
早々にご返信頂きまして、ほんとうにありがとうございます。
連休前に槍ヶ岳山荘へ電話連絡し、もし落し物の届出がありましたらご一報を!と依頼済です。
が、明日、再度連絡してみます。
今後も更なる山行をお楽しみ下さい。 ありがとうございました。
2014/9/23 23:02
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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [5日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
槍ヶ岳
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
4/5
積雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
燕岳〜大天井岳〜常念岳〜蝶ヶ岳、常念山脈縦走
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
燕岳ー常念岳 縦走
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
燕〜常念の縦走
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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