記録ID: 51512
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科
南八ヶ岳縦走 天狗岳〜赤岳〜編笠山
2004年07月03日(土) 〜
2004年07月05日(月)


- GPS
- 56:00
- 距離
- 29.8km
- 登り
- 2,328m
- 下り
- 3,294m
コースタイム
7/3 渋の湯発7:35→→八方台分岐8:15→唐沢鉱泉分岐8:33→黒百合平9:05→東天狗10:12→西天狗往復10:48→根石岳11:15→箕冠山11:25→11:55オーレン小屋着
7/4 オーレン小屋発4:58→峰の松目5:35→赤岩の頭6:20→硫黄岳6:35→横岳7:50→9:17赤岳9:55赤岳発→キレット最低鞍部11:15→12:35権現岳
7/5 権現小屋発7:00→7:55青年小屋8:20→編笠山8:38→押手川9:25→観音平10:10→12:25小淵沢駅着
7/4 オーレン小屋発4:58→峰の松目5:35→赤岩の頭6:20→硫黄岳6:35→横岳7:50→9:17赤岳9:55赤岳発→キレット最低鞍部11:15→12:35権現岳
7/5 権現小屋発7:00→7:55青年小屋8:20→編笠山8:38→押手川9:25→観音平10:10→12:25小淵沢駅着
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年07月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
前回の奥秩父縦走以来、仕事やら別の趣味(楽器)やらで忙しくて2ヶ月も山から遠ざかってしまい、梅雨も明けていないが我慢の限界到来、というわけで「雨上等」で八ヶ岳へ出発。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
ムーンライト信州で茅野入りして駅寝のパターンもこれで3回目。今回は気候のいい7月なので、薄手の銀マットとシュラフカバーのみで寝る。明けて7月3日、天気・晴れ。6:35発の渋ノ湯行きバスは自分ともう1人だけ。渋ノ湯は前回訪れた真冬とは打って変わって緑にあふれていた。
約30分の、緩く快適な下りで、本日の宿・オーレン小屋に到着。これまで気づかなかったけど、オーレンって「黄蓮」のことなのね。
小屋についたのはなんと12時前。桜平へ下山していく人、これから硫黄岳に登る人などを眺めながら昼飯食ったり散歩したり。3時ごろチェックイン。夕暮れ時まで、付近を散歩しながら写真撮ったり昼寝したり。夕飯は桜肉のすき焼き。美味かった…ウマだけに
小屋についたのはなんと12時前。桜平へ下山していく人、これから硫黄岳に登る人などを眺めながら昼飯食ったり散歩したり。3時ごろチェックイン。夕暮れ時まで、付近を散歩しながら写真撮ったり昼寝したり。夕飯は桜肉のすき焼き。美味かった…ウマだけに
富士山も見えた。
さて本縦走の核心部、赤岳への稜線である。その前にまず硫黄岳山荘に寄り道してうんこ。横岳付近の岩場は、始めは緊張したが、鎖や梯子がきちんとかかっているのと、周囲に人が多くいたので特に厳しくはなかった。この後の、赤岳からキレットへの下りの方がよりきつかった。
さて本縦走の核心部、赤岳への稜線である。その前にまず硫黄岳山荘に寄り道してうんこ。横岳付近の岩場は、始めは緊張したが、鎖や梯子がきちんとかかっているのと、周囲に人が多くいたので特に厳しくはなかった。この後の、赤岳からキレットへの下りの方がよりきつかった。
キレットへの下りは、最初こそ鎖が付いているが、途中からはものすごいガレ場で鎖も無いところを降りなければならない。岩ももろく、うかつに手を掛けて引っ張ると、かなり大きな岩でもメリメリと剥がれてくるので要注意。高度感もそこそこにあり、神経の消耗を強いられる。
そんなこんなで再び樹林に入れば一安心…と思ったら再びアブが(泣。タオルで必死に追い払うが、2カ所くらい刺された。キレット小屋は、稜線からすこし東に下ったところにあるようで、気づかず通過してしまった。ツルネのピークから、来た道を振り返る。赤岳・阿弥陀岳の眺めは、北側からのよく目にする姿と全然違って、豪壮そのもの。あんなとこ下ってきたのかーとんでもねーな、と感慨もアサシオ。
61段の垂直梯子、別名源治梯子を登り切ってあと一息で権現岳。ここで赤岳以来初めて人に会った。権現岳の正確な山頂は、すこし南にいったところにある岩のところなんだけど、面倒になったのでとっとと小屋へ。山頂から徒歩1分、好適立地。地元の中学生が5,6人で来ていて小屋番さんと楽しそうに会話している。後で聞けば、そのうちの2人が、去年小屋で「職場体験」をした縁なのだそうだ。
受付してから空身で山頂往復しようかなーと思っていたがくつろいでいるうちしだいに面倒になり、明日の朝でいいやということに。中学生が帰ってしまったら小屋の客は俺1人。アルコールランプのみの照明の、味がある小屋の一晩を満喫してしまった。
受付してから空身で山頂往復しようかなーと思っていたがくつろいでいるうちしだいに面倒になり、明日の朝でいいやということに。中学生が帰ってしまったら小屋の客は俺1人。アルコールランプのみの照明の、味がある小屋の一晩を満喫してしまった。
夜半から風が強くなり、雲も出てきた。朝になっても風が強く、雲がすごい速さで稜線を通り抜けていく。上空は比較的晴れているようだったが、権現岳山頂からのご来光は、残念ながら望めなかった。
朝食を取って、青年小屋で週に一度の風呂を使うという小屋番さんと共に、7:00出発。ギボシのピークを巻く部分は、小屋から見てると危なそうだったが、実際には特に問題ない。花の解説をしてもらいながら(なんか無料でガイドしてもらってるみたいで悪いなー笑)、1時間ほどで編笠山の青年小屋へ。徒歩4分の水場、その名も「乙女の水」(←微妙に萌えるネーミングだ)へはわずかに下るが平坦な道。オーレン小屋以来の天然水を味わう。
そうこうしているうちに、少し晴れてきたのでさっさと編笠山に登ることに。小屋番さんに礼を言って出発。下1/3くらいは大きな岩々を飛び跳ねるように伝っていく。樹林に入ると、これまでで一番激しくアグレッシブなアブ軍団に襲われる。それならこちらもと、これまで追い払うだけだったのを積極的に撃墜にかかる。真剣勝負。足の方は進まない。
編笠山山頂からは、下の方にも雲があって全部とは行かないが、麓の町並みが見える。八ツ特有のひろびろとした裾野の眺め、気持ちいい。振り返れば権現岳がでかい。
朝食を取って、青年小屋で週に一度の風呂を使うという小屋番さんと共に、7:00出発。ギボシのピークを巻く部分は、小屋から見てると危なそうだったが、実際には特に問題ない。花の解説をしてもらいながら(なんか無料でガイドしてもらってるみたいで悪いなー笑)、1時間ほどで編笠山の青年小屋へ。徒歩4分の水場、その名も「乙女の水」(←微妙に萌えるネーミングだ)へはわずかに下るが平坦な道。オーレン小屋以来の天然水を味わう。
そうこうしているうちに、少し晴れてきたのでさっさと編笠山に登ることに。小屋番さんに礼を言って出発。下1/3くらいは大きな岩々を飛び跳ねるように伝っていく。樹林に入ると、これまでで一番激しくアグレッシブなアブ軍団に襲われる。それならこちらもと、これまで追い払うだけだったのを積極的に撃墜にかかる。真剣勝負。足の方は進まない。
編笠山山頂からは、下の方にも雲があって全部とは行かないが、麓の町並みが見える。八ツ特有のひろびろとした裾野の眺め、気持ちいい。振り返れば権現岳がでかい。
南側、観音平へのコースを下る。さらに激しくなったアブのアタックをかわし、時にはカウンターを喰らわせながら(すくなくとも5,6匹は撃墜したはず)下る。まったく、この季節は八ヶ岳じゃなくてアブヶ岳とでも名乗ってろ、とかわけのわからんことを叫びながら下る。途中、青年小屋からの巻き道を合わせる押手川までは急な下り。押手川からは涸れ沢状の地形を下るが、林相が変わったせいかアブは少なくなる。雲海まで降りてくると、その名の通り周囲は雲の中となる。笹原の中を下る。道が広くなり、林の向こうにロッジが見えてくると観音平は近い。
駐車場のある観音平からは「ヒカリゴケ」への指導標に従えば小淵沢方面に降りられる。遊歩道、山林巡視路?、造成地の脇を経て車道へ(ここまで指導標あり)。車道に出てからはひたすらまっすぐ南へ。ときどき後ろを振り返るが、八ヶ岳は雲の中になってしまった。途中道の駅にある温泉「スパティオ小淵沢」で汗を流そうと思っていたが、なんと臨時休業……コロヌリスト最上位!!
小淵沢駅付近の道はわかりずらく、40分くらいあたりをさまよってしまった。おそらく、小淵沢インターチェンジの下をくぐったらすぐ、側道を左へ入っていくのが正解だろう。回り道はしたが、途中北野天神社という、立派な拝殿とクスノキの巨木がある神社に出会えたのでよかった。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2080人
コメント
この記録に関連する登山ルート
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科 [3日]
北横岳・天狗岳・硫黄岳・赤岳・権現岳・編笠山(北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅→小淵沢駅)
利用交通機関:
電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
いいねした人