高見石小屋でアイスコーヒーを飲んで助かった!八ヶ岳縦走(観音平→高見石小屋経由で渋の湯)


- GPS
- 20:45
- 距離
- 27.9km
- 登り
- 2,632m
- 下り
- 2,268m
コースタイム
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 5:20
- 山行
- 6:11
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 7:13
天候 | 9/20:曇ときどき晴 9/21:快晴 9/22:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
![]() ![]() ●復路 ![]() ![]() |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪コース状況≫ ●観音平登山口→編笠山→権現岳 特に危険な箇所はありませんでした。 ●権現岳→赤岳(キレット) 鎖場も多く、鎖が無くても気を抜けない箇所が多く、今回の行程の中で一番危ないと感じました(横岳よりも危ないと思います)。なお、権現岳からキレット小屋までの間は、有名な長いハシゴがある程度で、危険な個所は赤岳への登りに集中しています。あと、赤岳への登りの途中に一箇所、岩に付けられている白丸のマーキングがコース外の危なそうな斜面に付いている箇所がありました(私の通ったルートにもマーキングがありました)。 ●赤岳→横岳→硫黄岳 横岳は鎖場も多く、鎖が無くても岩場を登る箇所が何か所もあり、岩稜に慣れていない方は危険を感じると思います。 ●硫黄岳→根石岳→東天狗→中山峠 特に危険な箇所はありませんが、足元は大小の岩だらけです。東天狗周辺は岩も大きく、初心者は難儀するかもしれません。 ●中山峠→中山→高見石小屋 特に危険な箇所はありませんが、中山から高見石小屋への下りは、やはり足元が岩だらけです。 ●高見石小屋→渋の湯 途中20〜30分ほど、賽ノ河原と呼ばれる1〜2mの巨岩で埋め尽くされた沢(水はない)を下ります。巨岩の上を飛び移っていくしか選択肢がないので、雨で濡れている時は要注意だと思います。 ≪登山ポスト≫ ・観音平登山口(駐車場)にあります。 ≪トイレ≫ ・観音平登山口には簡易トイレが設置されています。 ・渋の湯にもトイレがあります。 ・あとは各山小屋にトイレがあるのみ。 ≪水≫ ・権現小屋では水はボトルの販売のみです。手を洗う水道さえありません。 ・キレット小屋の水場は涸れているそうです。 ・硫黄岳山荘では、宿泊者は無料で飲料水を頂けます。それ以外の方は1リットル100円。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 1
コンパス 1
雨具 1
ザックのレインカバー 1
水 一日2リットル
非常食
行動食
医薬品
タオル
ティッシュ
手袋 イボ付き軍手
ゴミ袋
帽子 1
ウェットティシュ
笛 1
携帯電話 1
時計 1
筆記具 1
保険証 1
計画書 1
1/25,000地形図 1
フリース 1
軽量ダウン 1
初日の昼食 1
日焼け止め 1
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共同装備 |
ツェルト 1
ファーストエイドキット 1 テーピングテープ含む
ガイド地図 1
|
感想
本当に楽しい三日間の縦走だった。八ヶ岳の南の端からキレットを超えて麦草峠まで縦走する今回の山行、最大のドラマはクライマックスに発生した。
≪まずは最後のアクシデントから≫
最終日、時刻は13:00過ぎ。ようやく高見石小屋に到着。あとは麦草峠までコースタイムで1時間の行程。麦草峠の最終バスは15:20。このバスに間に合わなかったら、もう一泊しなければならないので、朝から時間を気にして行動していた。
どう考えても余裕があるので、高見石小屋でアイスコーヒーを飲んでいくことにした。で、氷の浮かんだ美味しいアイスコーヒーを山の中で飲む贅沢に浸りながら、麦草峠の最終バスに乗る予定であることを小屋番さんに話した。
そうしたら、小屋番さんの口から衝撃の一言。
「麦草峠のバスは土日だけなので、今日はありませんよ。」
いや〜、本当に衝撃だった(笑)。スマフォで時刻表を確認してみたが、確かに土日しか運行していない。計画時に、各バスの運航日は気を付けて確認したつもりだったのに...。けど、無いものはない(笑)。
「ここから一番近いのは渋の湯で、最終バスは14:50です。」小屋番さんが親切に教えてくれた。渋の湯まで、小屋番さんが普通に歩いて1時間半の距離だそうだ。時刻は13:10。ええ、疲れた脚に鞭打って、渋の湯まで頑張りましたよ。途中、賽の河原という巨岩が川のように流れている奇妙な箇所を通ったのだけど、写真を撮る余裕すらなく、ひたすらに渋の湯を目指した。
結果、なんとかギリギリでバスに間に合った。本当に疲れた〜。それにしても、この日に帰れたのは高見石小屋の小屋番さんのお蔭。本当に感謝!
一つ失敗したのは、麦草峠15:20のバスを目指していることを、道中何人かの方にお話しして、そのうちの一人の若いお兄さんが、目的地を麦草峠に変えたかもしれないこと。中山峠を北上したから、そうなのかもあなぁ〜。もしそうなら、本当に申し訳ないことをしてしまった。m(__)m
≪キレット≫
去年、赤岳に初めて登った直後に知ったキレットの存在。少し危なそう。景色も良さそう。ということで、その絶景を拝むのが今回の山行の目的。
なかなか楽しいコースだった。こういうスリルのあるコースを言葉で表現するのは難しいが、横岳よりもスリルがあって楽しかった。キレットの後に通った赤岳は、去年登った時は怖いと感じたけど、今年は拍子抜けするほど簡単で、特に危険は感じなかった。キレットで神経が慣らされたのだろう。
≪権現小屋≫
当初は青年小屋に泊まる予定だったが、初日に予定よりも快調に歩けたので、次の日の行程を楽にするために、そのまま権現小屋まで行くことにした。権現小屋は、建物が傾いていることで有名な、八ヶ岳でも味のある山小屋の一つ。
泊まった感想としては、「いや〜、本当に味わい深いw」。電気もなければ、水道もない小屋というのは、一泊ぐらいならば、その不便さを味として楽しむことができる。あと、この小屋の特筆としては、夕暮れの景色が絶景であること。夕日に赤く染まる赤岳と阿弥陀岳のツーショットは、ここまで来た登山者だけが堪能できる御褒美だと思う。
≪硫黄岳山荘≫
とても快適な山小屋だった。特に、有料シャワー(15分500円)は、縦走の汗を流せて本当に気持ちよかった。トイレが広々としていて綺麗で、山にいるのを忘れそうなほど。あと、働いている若い方々が、本当に気持ちのいい声で丁寧に接客してくれる(これが一番大事)。
食事の時や談話室で、他の登山者の方々と楽しくお話しさせていただいた。みなさん、色々な思いを抱いて八ヶ岳に来られている。次の日に満を持して横岳・赤岳に挑む人が多かったので、快晴だった翌日には素敵な登山を楽しめたことだろう。
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