【白峰三山】テント泊でめぐる天空の縦走路（北岳・間ノ岳・農鳥岳）

2023年06月24日(土) 〜 2023年06月26日(月)

• GPS: 19:30
• 距離: 28.0km
• 登り: 3,035m
• 下り: 3,721m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:16
• 休憩: 0:56
• 合計: 5:12

距離 5.4km 登り 1,608m 下り 103m

9:33 広河原インフォメーションセンター
9:41 9:42 広河原山荘
9:58 9:59 白根御池分岐
10:27 10:37 第一ベンチ(1880ｍ)
10:58 11:04 第二ベンチ(2059ｍ)
11:59 白根御池小屋
13:25 13:51 草すべり分岐
13:55 14:07 小太郎尾根分岐
14:45 北岳肩ノ小屋

2日目

• 山行: 10:02
• 休憩: 0:56
• 合計: 10:58

距離 12.6km 登り 928m 下り 2,228m

3:35 北岳肩ノ小屋
3:50 両俣分岐
4:12 4:26 北岳
4:44 4:48 吊尾根分岐
4:57 4:58 吊尾根・北岳山荘トラバース道分岐
5:19 トラバースルート分岐
5:39 5:40 北岳山荘
6:26 6:28 中白根山
7:47 7:51 間ノ岳
8:54 9:05 農鳥小屋
10:17 10:18 西農鳥岳
10:59 11:07 農鳥岳
11:46 11:56 大門沢下降点
14:33 大門沢小屋

3日目

• 山行: 3:07
• 休憩: 0:03
• 合計: 3:10

距離 10.0km 登り 510m 下り 1,406m

4:41 大門沢小屋
6:27 早川水系発電所取水口
6:42 6:44 森山橋
7:09 7:10 大門沢ゲート
7:30 奈良田駐車場
7:43 奈良田バス停
7:50 奈良田湖バス停
7:51 ゴール地点

天候

ほぼ晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

下山口となる奈良田登山者用駐車場へのアクセスで、新東名高速道路の新清水JCTから中部横断道へ入っていくところが夜間工事通行止めで入れず途中まで下道経由となりましたが、それでも広河原までのバス出発時間の約1時間くらい前に到着できました。
その日の乗車人数によりバスは用意してくれるみたいなので、あわてる必要はなさそうです。
ちなみのこの日は同じ8:40発のバスが2台用意されました。

コース状況／危険箇所等

人気の縦走コースですのでそれなりの人数が歩いていると思いますが、今回下りに使った農鳥岳から奈良田への登山道は良く言ってワイルドとか荒々しいという言葉がぴったりの登山道で、2泊目の大門沢小屋テント場でお話しした方々とは「うんうん！」と同意いただいたことでもありました。。

その他周辺情報

温泉地ですので周辺には日帰り入浴可能施設も多数ありますが、さすがに8時前に下山してきた登山者を受け入れてくれるところはなく、駐車場でアルコールウェットティッシュで拭きながら全身着替えた段階である程度満足できてしまったので、帰ってから自宅で長時間入浴としました。

写真

6/24 7:47

奈良田→広河原のバスが動き出して2日目となる6/24（土）の朝の奈良田駐車場は八割程度の埋まり具合です。

6/24 7:52

それではこれから3日間行ってきます！

6/24 7:54

自分は使っていませんが、前日入りしても大丈夫です。

6/24 7:55

奈良田湖を右目に始発のバス停へ向かいます。

6/24 8:06

今朝はこの2台で広河原まで登山者を運んでいただけるようです。ここで並んでる間に乗車券1,100円+登山協力金300円が徴収されます。

6/24 9:32

広河原バス停の前には広河原インフォメーションセンターと

6/24 9:32

広河原山荘が並んで建っています。

6/24 9:35

で、当日は「南アルプス開山祭」が始まるところでした。

6/24 9:36

北岳へ登る登山口入口

6/24 9:37

いきなりこの吊橋を渡りますが、多少揺れはするものの十分な安心感があるものです。

6/24 10:16

登山口付近は新緑の広葉樹の登山道です。

6/24 10:47

こんなハシゴ階段も出てきます。
登山道整備に頭が下がります！

6/24 11:35

カラマツソウだぁと思って写真に納めたけど、よく考えたら秋の花ですよね？
いったい何の花？

6/24 11:35

何だかわからないけどと撮ったけど、検索したら「シソモドキ」とのこと。
確かに葉っぱはほぼシソですね〜(笑)

6/24 11:35

標高もだいぶ上がってきて気持ちのよい沢を渡ります。

6/24 11:46

最初に出会った黄色いこの花はミヤマキンポウゲ

6/24 11:48

ミヤマキンポウゲを確認したところで白根御池小屋に到着。
ここで用意してきた行動食？あるいは単純に昼食でしょうか、ミスドをふたついただきました〜
登山時のミスドは罪悪感なくてとても美味しいです！

6/24 11:59

白根御池
北岳だけ登るなら断然ここから空荷がいいですよね〜(笑)

6/24 12:06

キバナノコマノツメ
ここから上部で多く咲いていました。

6/24 12:30

白根御池から約30分登って
「まだこんだけ〜？」

6/24 12:51

ハクサンチドリ
ちゃんとした形で咲いてた株はこれだけだったような…

6/24 13:06

植生が変わってここまでくるともうダケカンバしか生えていないみたい。

6/24 13:35

コイワカガミ

6/24 13:36

再びミヤマキンポウゲ

6/24 13:37

この時期にサクラ？

6/24 13:43

コイワカガミの大群落

6/24 13:44

おそらくシナノキンバイ

6/24 14:01

草すべりから尾根に出てきて今回初見参の雪渓

6/24 14:03

キバナシャクナゲ

6/24 14:04

キバナシャクナゲの大きな株

6/24 14:05

こちらも尾根に出てきて初めて見えた仙丈ヶ岳

6/24 14:06

仙丈ヶ岳と分岐看板

6/24 14:07

これはおそらくミヤマキンバイ

6/24 14:09

ハクサンイチゲとミヤマキンバイ

6/24 14:10

イワウメかな？

6/24 14:11

カール状の谷と仙丈ヶ岳

6/24 14:25

この日は甲斐駒ヶ岳は見られず…

6/24 14:34

オヤマノエンドウとミヤマキンバイ

6/24 14:45

出た！
肩の小屋お約束の看板「北岳に来ただけ〜」(笑)

6/24 14:50

たんまりアルコールは持ってきたんですが、二日目に宿泊予定の小屋はまだ営業していないのでここでは金にモノを言わせて生ビール1,000円也〜(笑)

6/24 14:54

15時現在の鳳凰三山方面のテント場はこんな感じ。
まだいくつかは張れそうですね。

6/24 16:00

ビールのあとはJIM BEAMの水割りで今宵を締めくくろうかと…

6/24 16:24

今宵のテント場

6/24 16:24

テントからはこの仙丈ヶ岳を眺められる景色です。

6/24 16:41

北岳にかかってた雲も取れてきました。

6/24 17:42

仙丈ヶ岳と北岳を眺めながらバーボンを楽しんでたら…
彼がテント場所を探してるのは見えてたんですけど、そのうちテントとは違うものを準備しだして。
本当は明朝飛ぼうかと思ってたらしいけどいいテント場もないので今日北沢峠に向けてパラグライダーで降りようと思います！とのこと。。
結局飛びましたよ！
所要時間なんと12分だそうですが、雲に入ってしまい最後まで見られなかったのでどうなったのか結果はわかりません。
翌日ニュースにはなってなかったので大丈夫だったと思いたいです！！

6/24 19:11

仙丈ヶ岳と夕日

6/25 4:11

翌朝登った北岳3,193m
まだ日の出前です。

6/25 4:12

一応三角点もチェック！

6/25 4:12

北岳山頂からの日の出前の富士山

6/25 4:13

昨日ずっと眺めてた仙丈ヶ岳（左）と今回初見参の甲斐駒ヶ岳（右）

6/25 4:13

日の出直前の鳳凰三山
オベリスクがよく分かりますね〜

6/25 4:19

なかなか幻想的ですよね！

6/25 4:19

富士山メインに

6/25 4:19

こちらは八ヶ岳メインで

6/25 4:41

ハクサンイチゲの大きな株

6/25 4:42

キタダケソウを見ようとわざわざ八本歯のコル方面にいったん降りて、トラバースルートを歩く遠回りをします。

6/25 4:44

イワベンケイ
たくさん咲いてました。

6/25 5:02

ピント甘目ながらキタダケソウ

6/25 5:03

キタダケソウと思いきや「チョウノスケソウ」

6/25 5:04

これもキタダケソウ

6/25 5:09

これもですね〜
キタダケソウ

6/25 5:10

これはチョウノスケソウ

6/25 5:10

これはキタダケソウ

6/25 5:12

たぶんミヤマキンバイ

6/25 5:27

これは植生保護されてた策の中で、真ん中らへんがキタダケソウで左方がハクサンイチゲ

6/25 5:27

これも植生保護の中のキタダケソウ

6/25 5:39

北岳山荘

6/25 5:47

振り返って北岳山荘と北岳

6/25 5:57

遠望の中央アルプス
やや右側の尖った山が宝剣でしょうね！

6/25 5:57

遠くの乗鞍岳と手前の仙塩尾根

6/25 6:27

中白峰山3,055m
昔は白根中岳とか中白根山とか言ってたような。

6/25 7:43

間ノ岳3,190mから見る北岳と甲斐駒ヶ岳
まさに天空の縦走路です！

6/25 7:44

一応三角点も押えておきます。

6/25 7:56

次の鞍部の農取小屋から西農鳥岳と農鳥岳方面縦走路。
右方には昨年苦労して行った塩見岳も。

6/25 8:08

塩見岳（右方）、小河内岳（左方）方面

6/25 8:09

農鳥岳方面をアップで！

6/25 8:52

農鳥小屋
今年は7月1日営業開始とのこと。

6/25 8:59

農取小屋越えたところから仰ぎ見る西農鳥岳と農鳥岳

6/25 9:26

この中にイワヒバリが2尾写ってるんですけど分かりますか？(笑)

6/25 10:07

また塩見岳

6/25 10:11

西農鳥岳3,051mから見る間ノ岳

6/25 11:01

西農鳥岳から見る農鳥岳
なにげに西農鳥岳のほうが標高高いんですけどね〜(笑)

6/25 11:02

農鳥岳3,026m登頂！

6/26 5:47

農鳥岳から大門沢小屋までの写真は体力的に限界を迎えててひとつも撮っていませんでした…
ここがなかなか荒々しいルートなのであとで思えば写真を撮っておけばと…
これは翌朝のはじめの厳しいコースを歩き終えて林間コースを歩いているところです。

6/26 6:01

美味しそうですけど果たして食べられる？

6/26 6:02

大古森沢出合

6/26 6:24

大門沢登山道入口の吊橋
ここは高さに抵抗感ない人でもちょっと怖いと思いますよ〜(笑)

6/26 6:24

微妙に左右に傾いでて思わずワイヤーを掴んじゃいます！

6/26 6:43

こちらの吊橋は安心して(笑)

6/26 6:55

広河原に登るバスに再度乗車予定のふたりに先行していただき。

6/26 7:51

何とか奈良田駐車場に到着しました！

6/26 7:53

3日間ひげも剃ってないし、疲れた顔してますね〜(笑)

6/26 10:52

帰りの浜松SAでカツカレーをいただいてやっと今回の山行が終了した気がしました〜

撮影機器：

SH-M15 SHARP

装備

個人装備

ヘッドライト(1) UQスマホ(1) モバイルバッテリー(1) シングルバーナー(1) 山フライパン深型(1) コーヒーセット(1) 非常食兼行動食(5) 食料(7) 手袋(1) タオル(1) テーピング(1) 絆創膏(3) トイレットペーパー少々(1) ビニル袋(3) 水分1350ml サングラス シェルター シュラフ サーマレスト 防寒具 着替一式 バーボン ワイン300ml ビール350ml コンパクトテーブル コンパクトチェア トレッキングポール2本 サンダル 浄水器

感想

matary

今年のアルプス山行はここ白峰三山縦走と荒川三山・赤石岳縦走をしたいなぁと漠然と考えていましたが、夏山の季節になってきてふとどうせ北岳に登るなら「キタダケソウ」は見たいよなぁと。
あれ？それにはもう行かないと？
ということで急遽計画を立てて来た次第です。
奈良田駐車場に車を止めてバスで広河原まで移動したのですが、その待ち時間やバス内で話した方々とこれからの3日間の山行の中で幾度となく再会しお互いを称えあえたのがとても楽しかったですね！
それと初日の北岳肩の小屋のテント場から夕方17時以降くらいにパラグライダーで北沢峠に向けて下山するって方がいて、「死なないでね！」とは声掛けしたものの途中雲の中に入ってしまってどうなったのかわかっていませんが、ニュースになっていないところを見ると無事着陸できたんだろうなと。
あと初日の昼以降になると妙に軽装な方が下って来るのでどこから来たのか聞いてみたら、今朝奈良田から登り始めて日帰りで白峰三山縦走して帰るなんて人が5,6名いたと思います。
自分の3日間を1日で歩くだなんて…(笑)
自分は3日間とも精一杯歩いたと思うし、これを書いてる下山日夜にはすごい筋肉痛で苦しんでるというのに！！(笑)
でもひとつ目標が達成できたようで楽しい山行でした。