【北岳-間ノ岳】久々の南アルプス、キツかったけど景色は最高！

2024年07月31日(水) 〜 2024年08月01日(木)

• GPS: 17:09
• 距離: 18.6km
• 登り: 2,311m
• 下り: 2,319m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:44
• 休憩: 0:38
• 合計: 7:22

6:16 広河原インフォメーションセンター
6:40 6:41 白根御池分岐
8:24 8:34 白根御池小屋
9:00 9:03 大樺沢二俣
10:36 草すべり分岐
10:53 11:02 小太郎尾根分岐
11:36 北岳肩ノ小屋
11:55 両俣分岐
12:17 12:32 北岳
12:49 吊尾根分岐
13:17 トラバースルート分岐
13:38 北岳山荘

2日目

• 山行: 8:10
• 休憩: 1:37
• 合計: 9:47

4:49 北岳山荘
5:34 5:35 中白根山
6:36 6:45 間ノ岳
6:50 7:04 休憩ポイント
8:01 8:12 中白根山
8:45 北岳山荘
9:13 トラバースルート分岐
9:38 10:09 吊尾根・北岳山荘トラバース道分岐
10:33 10:34 八本歯のコル
11:54 12:07 大樺沢二俣
12:32 12:41 白根御池小屋
13:27 第二ベンチ(2059ｍ)
13:46 13:53 第一ベンチ(1880ｍ)
14:16 14:17 白根御池分岐
14:36 広河原・吊り橋分岐

※北岳山荘～間ノ岳間でGPS不調だったため、手入力しています。

天候

1日目：晴れ→ガス　10時ごろから真っ白
2日目：快晴☀

アクセス

利用交通機関：

バス タクシー 自家用車

芦安駐車場⇔広河原までバスor タクシー使いました。

芦安駐車場、朝4時半で第1駐車場8割程度。第2以降は空き。
広河原までバス1台で余裕あり。南アルプス協力金込みで1,750円。
帰りは乗り合いタクシー。協力金込みで1,700円(50円だけバスよりオトク)
タクシーは人数が揃えば予定時刻より早く発車してくれます。今回も16:30予定でしたが、15:30ごろ出てくれました。

コース状況／危険箇所等

■広河原～白根御池小屋
樹林帯の急登。雰囲気も斜度も燕岳の合戦尾根と似た雰囲気を感じました。

■白根御池小屋～小太郎尾根分岐
八本歯のコル経由の予定でしたが、間違えて草すべりと合流するルートに入ってしまいました。(何ルートって呼ばれてるんでしょう？)
トラバース気味に山の斜面を登っていきます。こちらもとにかく急登！でもお花がいっぱい咲いていて、気がまぎれました。危険個所はなし。稜線まで草すべりルートよりも+30分ほどかかりますが、人も少なくておすすめです。

■小太郎分岐～北岳～北岳山荘
ガレた道を歩きます。岩場もありますが特に難しい箇所はないように感じました。
北岳～北岳山荘の間はお花たくさん！

■北岳山荘～間ノ岳
細かいアップダウンがたくさんあります。コースタイム以上に疲れました。
結構ガレていたのでヘルメットかぶってる人もいました。

■北岳山荘～トラバースルート～八本歯のコル経由下山
トラバースルートに高山植物が密集しています。稜線よりも咲いていると思います。景色も良くて富士山や間ノ岳・西農鳥岳が見えて楽しい。
八本歯のコルから大樺沢に入るまで木のハシゴが20個ぐらい連続します。ハシゴなかったらこのルート一般人は登れないと思うレベルで急登です。ゆっくり下りました。
大樺沢から少し道が不明瞭になります。おそらく雪渓が中途半端に残っているので、「雪渓がない時のルート」「雪渓が多く残っているときのルート」の両方が見えていて、目印がたくさんあるためと思います。基本的には登り目線で沢の右側(下りだと左側)をずっと歩いていく感じです。

総じて急登です(￣▽￣)

その他周辺情報

芦安駐車場から20分ほどのところにある韮崎旭温泉に行きました。
源泉かけ流しの泡付き湯、ぬる湯です。夏におすすめです。

写真

7/31 6:16

ほぼ初めてといってもいい広河原。
北岳が見えています。ではしゅっぱつ！

7/31 7:40

向かいは鳳凰三山

7/31 8:10

今回も高山植物、わかるかな？
ホタルブクロ。

7/31 8:13

クガイソウ。

7/31 8:18

ひたすら上っていて、「森を楽しんでなかった！」とハッと気づく。

7/31 8:28

白根御池小屋につきました。
アイス食べてるひとたくさんいました。
下山するときに食べるぞおー

7/31 8:50

タカネグンナイフウロ。

7/31 8:51

マルバタケブキ。
御池小屋を超えて大樺沢分岐のところに一杯咲いてます。
本で調べたら、この花はシカが食べないらしく、他が食い尽くされたところでもこれだけ残っているそう…。
どの高山植物もこれと同じ味になればいいのにねえ。

7/31 8:52

ハクサンフウロ。

7/31 8:53

センジュガンピ…
多分センジュガンピ！

7/31 9:00

まだ雪渓が残ってます。
解けるにはまだまだかかりそう。

7/31 9:01

看板の写真撮っておいて道を間違える(￣▽￣)
八本歯ってしっかり書いてあるのになぜ間違えるのか…

7/31 9:12

沢地形のあの先へ！！

7/31 9:15

タカネナデシコとオトギリソウ。

7/31 9:51

ほんとにマルバタケブキばっかやんけ！

7/31 9:53

これは何ハハコだろう🤔

7/31 9:53

コバノコゴメグサ、かな？

7/31 9:53

シカが行けないような急な斜面はお花が結構咲いてる。

7/31 9:54

え、稜線ガスってるやん！

7/31 9:58

シナノキンバイ。

7/31 10:03

ミヤマアキノキリンソウ、かな？

7/31 10:34

ウメバチソウ。

7/31 10:34

エンドウ豆みたい！
イワオウギ…いや、タイツリオウギかも！？

7/31 10:40

ウサギギク。

7/31 11:03

やーーっと分岐まで来ました！

7/31 11:03

ガスっていますが、いざ山頂へ！

7/31 11:04

たぶん仙丈ケ岳…

7/31 11:09

タカネヒゴダイ。
初めて見た！

7/31 11:10

イワツメクサ。
白くて小さい花しりーず。

7/31 11:28

ミヤマミミナグサ。
白くて小さい花しりーず。

7/31 11:29

タカネシオガマ。

7/31 11:30

道はとても歩きやすい。

7/31 11:30

トウヤクリンドウ。
総じて閉じておりました。曇りだから？

7/31 11:52

ミヤマオダマキ。
可愛い花だあ！

7/31 12:03

シコタンソウ。
「綺麗な花には毒がある」的な見た目。

7/31 12:15

イワベンケイ。

7/31 12:19

山頂に着きましたー！
幸い高山病は大丈夫そう。
ガスっているので休憩はほどほどに先へ進みます。

7/31 12:32

ミヤマキンバイ。

7/31 12:32

これは、イワベンケイの花？

7/31 12:34

シコタンハコベ。
白くて小さい花しりーず。

7/31 12:42

タカネヤハズハハコ。
ドライフラワーみたいに可愛い花！

7/31 12:43

真っ黒のこの子は、花…？種子？

7/31 12:54

お花天国！

7/31 12:55

うっすら途切れたタイミングで谷底まで見えましたが、深すぎでてこわいよ。

7/31 12:57

チシマギキョウ、などなど。

7/31 12:59

ミヤマムラサキ。
これも初めて見た！

7/31 13:06

ガス途切れて少しだけ稜線が見えました。
なにやらものすごい山が隠れていそうな間ノ岳方面。
明日のお楽しみ。

7/31 13:24

キンロバイ。
まさに咲き乱れておりました。

7/31 18:58

北岳山荘到着して、本読んだりガスを眺めながらボケーっとしたり。
夕焼けごろにちょうどガスが途切れ始めました。

7/31 19:02

加工なしでこの空の色！
ただただ感動🥹

7/31 19:11

幻想的でこんなのもいいじゃないですか。
このあと山荘戻って即就寝。

8/1 4:47

【2日目】
雲海の上にぽっかり浮かぶ富士山の島。

8/1 4:50

とりあえず間ノ岳へ向かいますか〜

8/1 5:02

日の出。良い感じ。

8/1 5:02

北岳かっこよすぎや。

8/1 5:03

こちらは仙丈ケ岳。

8/1 5:34

まずは中白根山。

8/1 5:35

間ノ岳、意外と遠いなー

8/1 6:10

30分歩いたけどまだまだある。

8/1 6:19

アップダウンの疲れを紛らわすため遠くの写真を撮ってみるw

8/1 6:36

着いたあー！

8/1 6:37

塩見岳、赤石岳、白根三山の稜線。
なんか「重鎮」って雰囲気だな…

8/1 6:38

仙丈ケ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳。
こっちもすごいな…。

8/1 6:39

遠くには中央アルプス

8/1 6:39

さらに遠くは北アルプス。

8/1 7:12

北岳やっぱり標高高いから存在感ある。

8/1 8:02

稜線がとてもいい感じ！

8/1 8:09

今日は富士山も登山日和だろうなあ〜

8/1 8:56

北岳山荘からはトラバースルートに入ります。
またまた花ゾーンです。

ヨツバシオガマ。終わりかけかな？

8/1 8:57

オンタデの花。
地味に見えたけど、きれいな色なのね！

8/1 9:00

ミネウスユキソウ。

8/1 9:00

イブキジャコウソウ(たぶん)
歩いているとき「やたらミントのにおいするな〜」と思っていたんですが、本で調べたら「ミントやハッカに似た香りがする」って書いてあって、これか！！ってなった。

8/1 9:05

タカネコウリンカ…？
真ん中がイクラにしか見えない

8/1 9:14

白いチシマギキョウが咲いていた！

8/1 9:16

間ノ岳を眺める。

8/1 9:19

気持ちが良いトラバース道だなあ。

8/1 9:20

ちょっと道幅狭いところもありますが、整備されていて歩きやすい。

8/1 9:27

右下に映ってるのキタダケトリカブトでは？
(家に帰って気づくやつ)

8/1 9:34

斜面はキンロバイ天国。

8/1 10:10

北岳との分岐のところで大休憩。
ボーコン沢の頭が見えてきました。

8/1 10:12

ガスって来たのでそろそろ下りますかあ〜

8/1 10:17

鳳凰三山。
ここからでもわかるオベリスク。

8/1 10:21

下ってきて見上げる。
なかなかのガレ場でした。

8/1 10:23

これはっ、南アルプスにしかいないタカネビランジ！！
これだけは見たいなーと思って来たので、見れてよかった！

8/1 10:26

あなたにはタカネビランジが見えるだろうか…
人も動物も行けないような急斜面のガレ場に生えています。すごすぎ。これも生存戦略なのか？

8/1 10:33

このルートはハシゴいっぱいあります。

8/1 10:33

さて、ここから景色がなくなるので間ノ岳ともお別れだー
素敵な景色をありがとうございました！

8/1 10:58

急な沢を下っていきます。
もともと登りに使う予定やったけど、同じくらいきつかったやろな…

8/1 11:10

この風景を見てふと思ったのです。
沢が見えなくなるあたりが御池小屋(標高約2,200m)
そこからさらに下って広河原が標高1,500m。
芦安駐車場でも標高850m…。

こんなに歩いて登ってくるのって、人間すごくない？

8/1 11:28

こういうの見ると、雪渓歩きが怖くなってくる。

8/1 11:33

ミヤマハナシノブ。
北岳、鳳凰三山、清水岳にしかないらしい。
沢沿いにこれでもかと咲いておりました。

8/1 12:03

次は鳳凰三山リベンジしたいなあ、
と思いながら休憩。

8/1 14:35

ぐわーっと下って最後のつり橋。
おつかれさまでしたー！

撮影機器：

iPhone 12 mini Apple

感想

chipaca21

ずっと行きたかった北岳にようやく行ってきました！
今回も長めな記録となっております。

■前置き
7年前にガイド山行で鳳凰三山縦走に行ってから、南アルプスには足を踏み入れていませんでした。その時に強烈に覚えているのは、高嶺を超えて白鳳峠に下山したときに、ものすっっごく急坂に感じたこと。「急な下りですね～」ってガイドさんに言ったら、「え？これ南アルプスの入門だよ？」とかるーく返答されたこと。
それ以来、南アルプス＝急登というイメージがあり、「私が南プスに挑むなどまだまだ早い…」と謎に神格化していました。
(あと、北沢峠と広河原に人が集中するので土日休みだと行きにくいっていうのもありました)

そろそろ挑戦権も得ただろう！ということで、まずは一番行きたかった北岳-間ノ岳へ。北岳山荘泊の1泊2日で行ってきました。


■1日目
芦安駐車場5:15発の第一便で広河原へ。トレラン装備から70Lザックまで、みんなの山行形態は様々です。
最初の白根御池小屋までの登りですでに急登。ずっと急登。北アルプス3大急登はあるけど、南アルプス3大急登がないのはなんでだろう？と思っていましたが、総じて急登だからかな…( ;∀;)

御池小屋から大樺沢分岐のほうに向かいます。ここで道間違い。八本歯のコル方面のルートに入る予定でしたが、間違って"草すべりじゃないほうルート"に入ってしまいました。草すべり以外で小太郎尾根に向かうルートがあるのを忘れていて、分岐で地図を確認するのを怠っていました。最終的に同じ場所に出れるコースだったから良かったですが、、、分岐で地図は確認しましょう。

この"じゃないほうルート"、相変わらずの急登ですが意外と花が多くて楽しいです。みんな草すべりルートに行くので、人も少なく自分のペースで登れます。割合的には1:9ぐらいで草すべりに向かう感じでした。今度は草すべりルートも行ってみたい。

ひーひー言いながらようやく稜線へ。残念ながらガスってなんにも見えませんでしたが、夏場の高山は午後ガスるのが通常営業なので、「1日目は標高を稼ぐだけ」と割り切って進みます。
肩の小屋を過ぎて、標高3,000mを超えたはずなのにまだまだ登る…。さすが山岳標高第2位…！
1時間ほど歩いてようやく北岳に到着！達成感はあるものの、とにかくガスガスで何も見えません。
(だから登頂は2日目にしようと八本歯のコル経由にしたのに！道まちがいとか！自分のばかばか！)と思いつつ、登ってきた自分がんばった～ということで北岳山荘に向かいます。
高山植物を眺めたり、途中ガスが途切れるタイミングで稜線を眺めたりとなんだかんだ楽しみつつ北岳山荘にとうちゃく。

夕方、ガスが切れてとっても綺麗な夕焼けが見えました。
20時消灯と同時に爆睡。


■2日目
本当は日の出前に出る予定でしたが、足が疲れていて起きる気にならない…。結局日の出と同時に間ノ岳に向けて出発です。
標高2,900mの北岳山荘から間ノ岳3,190mまで標高差は300mほど。アップダウンはあるものの楽しい稜線歩きです。まあまあ風が強くてTシャツ1枚では寒いくらいでした。

間ノ岳山頂からは赤石岳、塩見岳、西農鳥岳などなど今まで遠くからしか眺めていなかった山を近くで見ることができました。近くと言っても1つの山が大きすぎて全然近くではないんですけどね(｡-_-｡)
スケールは北アルプスとは全然違うなあーと思いました。今まで南アルプスは奥行きが深いだけかと思っていましたが、谷も深い。なんで南プスの山があんなにどっしりした山容に見えるのか少しだけ分かりました。

時間があったら白根三山縦走にしたいな～と縦走用のプランも一応考えていたのですが、どう考えてもこの先のアップダウンを今の足の疲れで行けるとは思わなかったので、このままピストンで広河原へ下山です。
計画を立ててるときって夢が広がりすぎていて、できもしない計画になりがちですよねえ。

天気が安定していそうだったので、北岳にもう一度登るのもアリでしたが、「もうあの急登を登り返しできない( ;∀;)」ってほどに足が疲れていたので、八本歯のコルへ向かうトラバースルートに入りました。
これが意外と正解！とにかくお花がたくさん咲いていて、歩いているだけで楽しい！タカネビランジやキタダケトリカブト、キタダケヨモギなど初めて見る花もあって、たくさん写真撮っちゃいました。
富士山側に道がつけられているので、富士山や間ノ岳を眺めながらしばしの天空散歩です(若干の登りですが…)。分岐のところで1時間ほど大休憩。帰りたくない～と思いつつ下山します。

八本歯のコルのルートはとにかく木のハシゴがたくさん。1つでもハシゴ壊れたら一般人登れないのでは？！ってぐらい急なので、このルートを作ってくれた方、整備している方に本当に感謝したいです。
こちらもとにかく急坂でしたが無事広河原まで下山することができました。



北岳-間ノ岳、景色もお花も最高でした！
ピストン山行で帰るのがもったいないくらいです✨

やっぱりもっと長い距離を歩きたい。でも1日で足の筋肉が終わってしまう今の状況をなんとかせねば1泊2日以上の縦走はきつい…(´-ω-`)
体力もだし、もうちょっと登り方を考えたほうがいいかなー？と先日の八ヶ岳以降、思案中です。

コメント

OzenoWatasuge

北岳、間ノ岳お疲れ様です。
北岳は2回登ってますが、まだ広河原、北沢峠間の林道バスが走ってた20数年前です。
懐かしく高山植物、絶景を見せて頂きました。北岳周辺は特有の植物が多いですよね！「タカネマンテマ」に会いたくて探した記憶があります。
北岳から間ノ岳の稜線は素晴らしい眺めです。
雪渓が少ないような気がします。
北岳山荘の混雑度はどうでしたか？

chipaca21のレコを見て行きたくなりました。
自分ですと、体力低下で撮影しながゆっくり2泊かな！

chipaca21

OzenoWatasugeさん
コメントありがとうございます！
本当に"高山植物の宝庫"という感じで楽しい山行となりました。
そうなんです。家に帰って本見たら「これも特有種だったか〜」というのもあり、もうちょっと調べてから行けばよかったです><
今回初めてだったのですが、やはり7月末にしては雪渓が少ないのですね。

北岳山荘は水曜日でも7割程度の混雑でした。
登山道もところどころ渋滞していて、やはり人気の山ですね！

OzenoWatasuge

訂正。chipaca21さん。さんが抜けてました。失礼しました。