記録ID: 746574
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科
南八ヶ岳縦走(2年前のリベンジで寄り道だらけの山行)
2015年10月17日(土) 〜
2015年10月18日(日)


体力度
8
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 19:48
- 距離
- 35.6km
- 登り
- 2,951m
- 下り
- 2,953m
コースタイム
1日目
- 山行
- 5:41
- 休憩
- 3:23
- 合計
- 9:04
距離 16.6km
登り 1,808m
下り 953m
15:05
2日目
- 山行
- 6:26
- 休憩
- 3:02
- 合計
- 9:28
距離 19.1km
登り 1,163m
下り 2,008m
14:46
天候 | 10/17曇りのち一瞬雨、10/18晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※八ヶ岳山荘手前の車道で、鹿が突然現れビックリ!! 八ヶ岳山荘下の未舗装駐車に駐車 2日間\1,000後払い |
コース状況/ 危険箇所等 |
・どのコースもとても整備されており危険な場所は無い ・登山ポストは、八ヶ岳山荘に有り 1日目 ・八ヶ岳山荘〜美濃戸山荘は、前回は車で移動したが駐車場の状態や車の底擦れが 心配だったので今回からは歩くことにした。 実際歩いてみると始めと中間で九十九折の道が有るが意外と直線コースが多かった ことに気付いた。 後、若干だがショートカット又は、迂回コースの山道も気をつけて赤テープを 探すと有ることに気付いた。 因みにあまりお得感は無かったが…「上高地や新穂高のアスファルト歩き」の練習になるので皆さんもどうぞ!! ・美濃戸山荘〜堰堤広場は、林道歩きで歩きやすく後半は、両側を苔が生えた森を 見ながら進んでいけます。 ・堰堤広場〜赤岳鉱泉は、沢沿いを何度か橋を渡って進むルートで、雨が降ると 少し滑りやすそうな道でした。 川が増水した場合は、別ルートを進むそうです。 赤岳鉱泉は、アイスキャンディーが設営されていないせいか思ったよりも 小さく感じました。 パラパラと雨が降ってきた。 ・赤岳鉱泉〜行者小屋の登り返しが、以外ときつかった、途中「マムート階段」が 設置されていた。 中山乗越からは、平坦な降りとなっていました。 ・行者小屋へ着いたころには、パラパラの雨が若干スコールのような雨に変わって おり、テント代を払った後少し行者小屋の休憩所待機。 少し小雨になった時に、テントを設営し今日は 「阿弥陀岳〜赤岳へのアタックのみ」なのでしばし天候が回復するのをテントの中 で待機した。 ・行者小屋〜中岳のコルは、前回赤岳から阿弥陀岳によって下山した時に 使用したので、滑りやすい急な道のはずだと想定して登り出した。 前回もそうだったが、中岳のコル登山道水場分岐点まで何故か 右側の登山道〜真ん中のガレ場を進んでしまい一旦左側の登山道に戻って辿りつく という非効率な進み方をしてしまった。 分岐から阿弥陀岳方面への道に進むと順調に少し急なルートを進み 最後に少し抜かるんだロープが設置されている急こう配を乗り越えて「中岳のコル」に到着した。 ・中岳のコル〜阿弥陀岳へは、雨の日には滑りやすそうな梯子の細い踏桟 (とうざん)と岩場を三点確保で慎重に進む。 2年前は、少し恐怖を感じたが今回はあまり危険を感じずに一気に山頂まで 登り切った。 阿弥陀岳の山頂(2,805m)は、広く風が少し強かったが登っている時にも 何度か現れた晴れ間を期待して少し長めに滞在した。 山頂には、赤いペンキの四等三角点(御料局三角点)が有りました。 ・阿弥陀岳〜中岳のコル〜中岳は、中岳のコルまで慎重に降りた後、 ガスで覆われた風の強い中を中岳まで登り返した。 ガスと風が強くあまり景色が見れなかった… ・中岳〜文三郎尾根分岐は、引き続きガスで視界があまり無い中を一旦コルに 降りたちそれから赤岳へ登り返す道の途中で、視界の無い中でもすくっと 目印になる文三郎尾根分岐の標識を見ることができる。 2年前は、文三郎尾根の長い階段からまだ着かないと眺めていた懐かしい標識 だが今回は、あっという間に着いてしまった。 ・文三郎尾根分岐〜赤岳は、キレット分岐や竜頭峰分岐の岩場をヘイコラヘイコラ と進みやっと赤岳山頂に到着した。 こちらも鎖やロープが張られていて急な岩場だったが、三点確保であまり恐怖も 感じなかった。 赤岳山頂(2,899m)は、広く数名の方がいらっしゃた景色があまり見えない 風の強い中でも皆記念写真を撮りあい。 何故か山頂に居た黒猫を相手にじゃれあったりして和やかだった。 天候が夕方には回復するはずなので、赤岳頂上山荘でコーヒーでも飲もうかと 向かったが、14時すぎだったのでもう喫茶室は閉鎖されており宿泊者の受付で 忙しそうだった。 しかたなく、記念バッチとバンダナ・手ぬぐいを購入し再度赤岳へ向かったが、 天候は回復しなかったので下山へ。 ・下山の赤岳〜文三郎尾根分岐〜行者小屋は、始めの岩場はよそ見をせず三点確保 を心がけ慎重に降りました。 文三郎尾根分岐以降は、長い鉄階段(マムート階段も発見!!)を ここもよそ見をせずに慌てず降ることを心がけ進みましたが、後半の階段の無い 滑りやすい赤土の道や最後のガレ場は疲れも出たせいか少しよろけてしまった。 長い階段を降りている時に、だんだんと天候が回復していき 行者小屋に着いたころには、晴れ間が出ていた。 行者小屋で、ビールを2本飲みながら大型テントの学生らしい集団の騒がしい テント場で、早めの晩酌。 その後、夕食(タイのグリーンカレー+マルシンチーズハンバーグ)を食べたが、どちらもあまりおいしくなかった。 カレーは、安くて辛いカレーで十分で、ハンバーグは業務スーパーのハンバーグが 良さそう… その後も焼酎による晩酌をして、明日も早いので早めに就寝した。 2日目 夜中に、トイレに行った時に満天の星空だったので天気はよさそうだ!! 3時30分に目覚ましをかけていたが、3時ごろには大型テントの集団がゴソゴソ と動き出した。 (楽しいそうだったが、夜中の3時に行動するにはマナーがテンデなっていない、 先週まで何回か行った北アルプスでは有り得ない状態だった。 結局5時ごろにテントから出発したがまだ、一部の集団は準備しきれていなかった??) 朝食は、今日もおにぎりをタマゴスープでほぐした雑炊もどきと赤みその味噌汁 でエネルギーチャージ!! 2年前に、初冠雪で進めなかったルートへのチャレンジスタートだ!! ・行者小屋〜地蔵の頭〜赤岳天望荘は、暗い中ヘッドライトの灯りを頼りに 若干踏み跡が多い道を迷わないように慎重に進む。 直登ぎみの岩場や階段を一気に登りゼイゼイいいながら地蔵の頭へ到着、 名前の通り地蔵さんが2つ見れた。 地蔵の頭に着くとそこから赤岳天望荘までに人が大勢ある方角を見ていた、 なんと日の出に間に合ってしまった。 赤岳天望荘との中間で、日の出を待ちながら富士山と赤岳を撮影、 すぐに日の出も撮影できた、ラッキーだった!! ・赤岳天望荘〜赤岳頂上山荘〜赤岳は、よくある山頂までの九十九折の急な ガレ場で、若干狭めの所々で鎖やロープが張られた道となっており油断をすると 滑落しそうな登りだった。 赤岳天望荘へは、後で寄ることにして一気に登った、息はあがりぱなしだ!! 今回山行で、2度目の赤岳山頂、昨日とはうってかわって360度綺麗な景色が 見れた。 昨日歩いた中岳〜阿弥陀岳のルートも確認でき大満足、でも昨日の黒猫は 居なかった。 なごりおしかったが、これからの行程が長いので、そうそうに赤岳を後にした。 ・赤岳〜赤岳頂上山荘〜赤岳天望荘を油断せず慎重に、滑落に注意して降り 赤岳天望荘にて、山バッチをゲット。 序に、冬季の営業やルート確認を店員さんに聞いた、ルート的には地蔵の頭から 進む方が多く、赤岳〜文三郎尾根分岐間で事故が多いそうだ… その後、トイレを借りに地下に潜っていくとそこは、何か秘密基地のような 感じで、何れ泊まって探検でもしてやろうと思えるほど興味の湧く構造と なっていた、冬にまた来たいな… ・赤岳天望荘〜地蔵の頭〜三叉峰〜横岳(奥の院)の稜線は、何度もピークが あるが歩きやすいルートとなっており快晴の中のんびりとスピーディに進んだ。 後でネットで調べたら地蔵の頭〜横岳には、ピークが6つほど有り何度も鎖や 梯子を利用して移動する。 ピークは、「二十三夜峰(月待塔)」⇒「日ノ岳」⇒「鉾岳(石尊峰)」⇒ 「三叉峰」⇒「無名峰」⇒「奥の院」の順となっており横岳(2,829m)の標識は、 「奥の院」に立っていた。 現地でも手前の「無名峰」の方が山頂に思えたのだが、標識の高さは最高峰である 「無名峰」の高さだそうだ。 横岳からは赤岳・中岳・阿弥陀岳の三山の姿が綺麗に見えた。 ・横岳(奥の院)〜台座ノ頭〜硫黄岳山荘へ更に続く稜線は、小同心・大同心を 左側に見ることができ踏み跡ルートが有るので先を見ていたら小同心に 人が2人ほど座ってクライミングをしていたようだった。 その後、トラバース用の鉄の道や梯子を使って進み、「蟹の横バイ」 「蟹の立てバイ」と言われる箇所を進みましたが冬はとても難所のようですが、 道幅があったのでそんなに危険は感じませんでした、また、剱岳のような渋滞も 発生していませんでした。 狭い尾根を越えた辺りに広いピークの台座ノ頭に到達します、ここからは、 前方に左にカーブした硫黄岳とその手前に硫黄岳山荘を見ることができます。 硫黄岳山荘によって、休憩がてらまた山バッチをゲットし山荘の中を伺うと どうも経営グループが他の山荘と変わっており横岳より北方面をカバーしている ような雰囲気を感じた。 ・硫黄岳山荘〜硫黄岳は、左側に等間隔で設置されたケルンを横目で見ながら ガレ場を左側へ登っていく構造になっており、若干、ジグザグな道になっていたが 岩の上を歩くことによりショートカットで直登ぎみに登った。 硫黄岳の山頂は、「爆裂火口壁」を中心に左側が抉れており右側の先端まで歩ける ようになっていた。 また、地図上にもその辺りに三角点マークが書かれていたので、 ガイド付きの団体さんの後に歩調を合わせて着いて行った。 ところが、先端まで進んだがそこには何も無かった? (浅間山の前掛山には標識が有ったが…) 人が群れている硫黄岳の山頂(2,760m)に戻る時に、ガイドさんらしき人に 三角点について聞いたところ山頂近くの避難小屋 (実は、旧ロボット雨量計だそうだ)辺りに有ると聞いた。 硫黄岳の山頂で、記念写真を撮り、「避難小屋」を見学し (んん?入れないほど狭いが…)、 待望の三角点(三等三角点(御料局三角点だった色は赤くなかった?))に 辿りつき休憩をとった。 ・硫黄岳〜赤岩の頭〜赤岳鉱泉は、滋賀の霊仙山の降りを思い出すような 急降の九十九折の道+沢渡りも有りと疲れた足にはこたえる降りだった。 下山した赤岳鉱泉では、何やら昨日は無かった櫓が組み始められていた 「アイスキャンディー」か?? ・赤岳鉱泉〜中山尾根展望台〜行者小屋、やはりこの登り返しは今日も 若干しんどかった。 後、昨日は行かなかった中山尾根展望台へ向かい、雄大な赤岳方面の景色が 見れた。 展望台からも尾根沿いに道はあったが、樹木で遮られたので途中で戻った。 行者小屋に戻って、テント撤収に取り掛かったが幸いにも結露が発生していた 箇所も全て乾いていた。 昨日は、若干寒さを感じた1日だったが、今日は日の出から気温も上がっていた のか硫黄岳を降るころには暑いくらいだった。 アイゼンも防寒帽子・防寒手袋も不要だった。 (因みに、活動中は最大レイアは、上は雨具+ソフトシェル+半袖Tシャツ+ 長袖シャツ、下は長ズボン+サポートタイツ、 手袋は、100均の先無し手袋+冬用手袋の二重で十分だった) ・行者小屋〜美濃戸山荘は、乾いたテントを撤収し、飲み水は行者小屋の飲料水を 500ml入れ(お腹への影響は無くおいしかった)いざ、下山開始。 帰りは、2年前に通った南沢を選択。ヘリポートの有る枯れた河原を 少し歩いた後、河原と並行した樹林帯を進んで行く。 左側に苔の生えた樹林帯を抜けて一旦河原を横切り今度は、沢を何度か 渡渉しながら右方向へ降っていきます。 このルートは、休憩ポイントが設定しずらく今回も休憩無しで下山した為、 中ノ行者小屋跡(後で知った)を過ぎた砂防ダム辺りで足が縺れて1回転倒して しまった。 砂防ダムが数箇所見える辺りは、滑りやすい急な勾配になっている箇所が有るので 注意が必要だ、この辺りで、GPSに昨日通った北沢(おそらく右の山を越えた辺りか?)の軌跡が確認できたので、もう美濃戸山荘が近いと思い、 更に休憩タイミングを逃してしまった。 そうこうしている内に、最後の砂防ダムを階段で乗り越え美濃戸山荘に到着した。 足が疲れたので、美濃戸山荘で小休止させてもらった。 ・美濃戸山荘〜八ヶ岳山荘は、各駐車場の車(そこそこ一杯になっていた)と 大きな看板(一般道では無いので車での通行は自己責任でかつ歩行者優先で…)を 見ながらのんびりとだいぶ疲れた足どりで進んだ。 車道ばっかりは面白くないので、たまにピンクテープが貼られた登山道? (車道と並行が多いのであまりお得感は無い)を進む。 最後の方の九十九折の道をショットカットできそうな登山道があったが途中から 道が無かったので無理やり車道へ戻った。 もう少しで八ヶ岳山荘が見える最後の左カーブの手前で、この林道の通行に なれた車か?若干スピードを出した2台の車が横を通り過ぎた… 歩行者優先ではもう少し気を遣えよと言いたくなった… どうも、八ヶ岳に来る若者の一部にはテント場や林道でマナーの悪い人が居る ようだ… 最後は、少し気分を悪くしたが予定よりも早めに無事下山でき全ての行程を終えることができた何より何より… |
その他周辺情報 | ・2年前にも寄った「もみの湯」\500 |
写真
装備
個人装備 |
アイゼン
防寒装備
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この記録に関連する登山ルート
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科 [2日]
美濃戸(南沢)〜行者小屋〜赤岳(文三郎尾根)〜横岳〜硫黄岳〜赤岩の頭〜行者小屋〜阿弥陀岳(ピストン)
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
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