裏銀座 1976 夏 (Old Records)


- GPS
- 128:00
- 距離
- 44.3km
- 登り
- 4,506m
- 下り
- 4,523m
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
---|
写真
感想
高校3年生の夏山合宿は裏銀座でした。昨年まで、3年生は夏山合宿に参加していませんでしたが、この年は、3年生も夏山合宿に参加することになりました。2年生はがっかりしたことでしょう。3年生が1年生の時の夏山合宿は、表銀座でしたが、最終目標の槍ヶ岳に登るのことができませんでした。槍ヶ岳を予定していた日に雨が降り、翌朝も雨で、槍ヶ岳に登らず、上高地に下山しました。2年生の時の夏山合宿は飯豊山でした。しかし、飯豊山では満足できなかったという声がありました。そこで、1年生の時に登れなかった槍ヶ岳を目指し裏銀座に行くことになりました。
7月29日
扇沢から入り、針ノ木雪渓を登り、針ノ木小屋で幕営。
前年、石転び沢雪渓を登り、夏の雪渓に味をしめ、この年も雪渓を歩きました。
7月30日
蓮華岳、北葛岳を登り、船窪小屋で幕営。
船窪小屋前後は、このルートの中では地味な場所でした。
7月31日
船窪岳、不動岳、南沢岳、烏帽子岳を登り烏帽子小屋で幕営。
船窪岳の崩落は、始まったところだったのでしょうか、高校生でも難なく通過できました。船窪岳からは、高瀬川の河原でダム工事をしている車両が見えました。
8月1日
三ッ岳、野口五郎岳、鷲羽岳を登り、三俣山荘で幕営。
北アルプスの中央を歩く、絶景のルートでした。稜線までワープできれば、また歩いて見たいルートです。
8月2日
雨で停滞。
三俣山荘に買い出しに行き、テントで宴会、槍ヶ岳に登れなかった残念会になりました。申し訳ないことに、騒いでしまい周りのテントには迷惑をかけてしまいました。
8月3日
一日雨で停滞したため、予定を変更し、小池新道で下山。
この時使った地図には、双六小屋から弓折岳の山腹を、ほぼ水平に大ノマ乗越まで行き、大ノマ乗越からシシウドヶ原へ下る道に赤線が引かれていました。わさび平には「トラック」と鉛筆で記入してありました。トラックに荷物を積んでもらったのか、人間も一緒に乗ったのか覚えていません。新穂高温泉からバスに乗って高山駅に出ました。
高山駅で切符を買おうとすると、学割が濡れていて、高校名などスタンプされた文字が読めませんでした。乾かすとなんとか読めるようになり、やっと学割で切符を買うことができました。この頃の国鉄は、対応がつめたい駅もあり、荷物を置いた場所も注意され、(観光地の駅に、場所も考えず雨で濡れた荷物を並べて置いたのだからしかたない。)なんか心も疲れ切ってしまいました。そんな気持ちで電車を待っていると、テレビで、群馬県の高校生が本白根山を登山中に有毒ガスに巻き込まれて亡くなられたニュースが流れました。地元の高校生が山でなくなったことにショックを受け、さらに気持ちが重くなってしまいました。
惨事を伝える地元紙の記事
https://www2.jomo-news.co.jp/playback/data/2017/08/0804/archive0804.pdf
2025.07.14記載
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