記録ID: 8514982
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
シン・穂高三部作、完(笠ヶ岳〜双六岳)
2025年08月02日(土) 〜
2025年08月04日(月)


体力度
9
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 27:20
- 距離
- 40.7km
- 登り
- 3,209m
- 下り
- 3,180m
コースタイム
1日目
- 山行
- 11:02
- 休憩
- 6:10
- 合計
- 17:12
距離 13.8km
登り 2,118m
下り 343m
19:24
2日目
- 山行
- 6:44
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 8:23
距離 9.7km
登り 585m
下り 826m
13:45
3日目
- 山行
- 6:52
- 休憩
- 3:58
- 合計
- 10:50
距離 17.2km
登り 506m
下り 2,011m
14:27
ゴール地点
天候 | 8/2土曜 曇りのち快晴。その後曇りのち14:00頃から雨。夕方晴れ。 8/3日曜 晴れのち曇り。昼過ぎ14:00頃から雨。 8/4月曜 曇りのち晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
17:45着。7割くらいの利用率。駐車場が満車になったのは22:30頃でした。寝付けず警備員が無線で会話していたのを聞き取りました。 笠ヶ岳山荘 恒例の水不足です。 宿泊客お一人様、500mlミネラルウォーターのペットボトル×2本まで。 テント場の下に水場があり無料。けど、小屋まで来てしまいそこから約60m降りて汲みに行くのはもう嫌。水が無いのは死活問題なのでソフトドリンクと併せて3400円課金しました。 ちなみに2週間前のテント場の水はジャバジャバ。今では勢いも弱く、朝になると水は止まる模様。 双六小屋 水は無制限。助かります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
新穂高駐車場〜笠新道入口 最近通い詰めているので特筆すべきことはありません。ひたすらに林道を歩きます。地味に400mくらい登っているんです。 笠新道入口〜杓子平 今回の核心部です。つづら折りをひたすら繰り返しながら、急登を詰めていきます。南斜面なので日当たりも良し。地獄です。標高1900mを過ぎる頃からはハイステップの岩を登らされるシーンが増え、そこから杓子平まで残り標高400mが本当に辛い。幸いなことに、途中でいくつか風穴があって冷たい風が出ているのが救い。 杓子平〜抜戸岳分岐 杓子平に到着して、平坦なのはほんの少し。直ぐに急登が始まります。杓子平より下と違い、景色が良いのがまだ救いです。手を使って登る場所もちらほら。 抜戸岳分岐〜笠ヶ岳山荘 特に危険なところもない、歩きやすい稜線です。テント場から上はガレガレな道を60mは登るので、テン泊の人トイレ行くの大変だ。 笠ヶ岳山荘〜笠ヶ岳 こちらもガレガレ。浮石も多くて私は苦手です。景色は良いのですが。 抜戸岳分岐〜鏡平分岐 抜戸岳付近はかなり歩きにくいガレガレの山です。コースも分かりにくい。踏み外して事故らないように。 抜戸岳から秩父平の先まではほとんど平坦な縦走路。秩父岩を過ぎて東に曲がると笠ヶ岳とはサヨナラなので、笠ヶ岳の雄姿をしかと目に焼き付けましょう。一部、秩父岩を過ぎて、岩が風化して崩れやすい地形があるので要注意。 秩父平から大ノマ岳への登り返しが長くてダレます。その次の弓折への登り返しは急登で嫌になります。 鏡平分岐〜双六小屋 2022年からもう7度目ですよ。さすが通い慣れた道。何か所かテコ入れされていたり、常に登山者が通行しやすいように手入れされています。 双六小屋〜双六岳 こちらももう、何も語ることはなし。歩きやすいです。 鏡平分岐〜新穂高駐車場 歩きやすいけど、陽あたり良好。熱中症対策を万全に。日記にも挙げましたが、木曽檜の笠が下山時大活躍でした。 |
その他周辺情報 | 一番近い中崎山荘(1,000円) 帰りは松本市内のガストに寄りましたが、今やもう低価格でたくさん食べられるお店ではなくなっていたのですね。ショック。(1,550円) |
写真
やっと杓子平に到着。このあとすぐ稜線はガスに呑まれるのでした。けどそのおかげで水も底を尽きることなく山荘まで行けたのだからOK。
…でもやっぱり杓子平のカールを見られなかったのは悔しい
そしてかなしい
いっそやさしい
セレナー(以下自主規制)
…でもやっぱり杓子平のカールを見られなかったのは悔しい
そしてかなしい
いっそやさしい
セレナー(以下自主規制)
寝室。みんな出かけた後です。
昨夜は高山だから寒いということはなく、宿泊客の体温で熱気ムンムン。少し寝苦しいくらいの夜でした。Tシャツとハーフパンツで暑かったので。布団もかけずに眠れました。
昨夜は高山だから寒いということはなく、宿泊客の体温で熱気ムンムン。少し寝苦しいくらいの夜でした。Tシャツとハーフパンツで暑かったので。布団もかけずに眠れました。
サヨナラ岩。
来る時はめちゃくちゃ応援されたり積極的だったのに、帰るときはあっさり、「サヨナラ」と一言だけ。ちょっと冷たすぎじゃ?
けど、「もう帰っちゃうの?」と、食い下がられるよりマシか。
そして『サヨナラ』と言えばGAO。
『帰りたい♪』いや、双六小屋に用事あるからまだダメよ。
『もっと遠くへ♪』これが正解。
来る時はめちゃくちゃ応援されたり積極的だったのに、帰るときはあっさり、「サヨナラ」と一言だけ。ちょっと冷たすぎじゃ?
けど、「もう帰っちゃうの?」と、食い下がられるよりマシか。
そして『サヨナラ』と言えばGAO。
『帰りたい♪』いや、双六小屋に用事あるからまだダメよ。
『もっと遠くへ♪』これが正解。
笠ヶ岳の最後の雄姿。15分くらい山頂の雲が無くなるのを待っていました。
ここから秩父岩を通過して、東にコースが折れ曲がった辺りは、岩が崩れやすい場所があって。よく見ると侵食された岩ばかりなので気を付けて通過してください。現に前を歩いていた人が少し岩に手を添えただけで「バッコン!」と足元に直径40cmの岩を落としてしまう場面もありましたので。
ここから秩父岩を通過して、東にコースが折れ曲がった辺りは、岩が崩れやすい場所があって。よく見ると侵食された岩ばかりなので気を付けて通過してください。現に前を歩いていた人が少し岩に手を添えただけで「バッコン!」と足元に直径40cmの岩を落としてしまう場面もありましたので。
秩父平と大ノマ岳俯瞰。今回の山行ではかなりお気に入りの構図。
基本的に見上げるより見下ろす方が好きみたい(上から目線)
けど、この景色を見てまず思ったことは、「えー、あの下まで降りるの?しかもまたあんなに登り返すの?じぇじぇじぇ」でした。
基本的に見上げるより見下ろす方が好きみたい(上から目線)
けど、この景色を見てまず思ったことは、「えー、あの下まで降りるの?しかもまたあんなに登り返すの?じぇじぇじぇ」でした。
滑走路に日の出前にアタックするので、今回はお弁当に。朝食の時間も前回来た時より繁忙期になっているので変わっていましたし。
なお、双六岳まで登ると、丁度良い感じにお腹が空きます。(獲得標高約310m)
なお、双六岳まで登ると、丁度良い感じにお腹が空きます。(獲得標高約310m)
今回の滑走路撮影はハズレでした!
まあそんなときもあるよね。けど、雲がかかる、かからないくらいの瀬戸際で博打打たないと良い作品は撮れないのですよ。
一眼の方には槍の穂先が一瞬見えたものもあるのですが、PC壊れてさしまってデータ取り出せないんです。
まあそんなときもあるよね。けど、雲がかかる、かからないくらいの瀬戸際で博打打たないと良い作品は撮れないのですよ。
一眼の方には槍の穂先が一瞬見えたものもあるのですが、PC壊れてさしまってデータ取り出せないんです。
木道を過ぎて直ぐに、「手を使わないと足を滑らせやすい」場所を記憶していたのですが、今回それが無かった。
小屋の人が石を割って整備してありました。感謝。
この小さな変化、俺でなきゃ見逃しちゃうね。
「♪通っているから わかるんだー♪」
小屋の人が石を割って整備してありました。感謝。
この小さな変化、俺でなきゃ見逃しちゃうね。
「♪通っているから わかるんだー♪」
望遠で拡大。地図で確認すると昨日変なテンションで名付けた『Yeah! めっちゃゴルジュ』からあの雪渓に繋がっている様です。
パチンコ玉みたいに前述のゴルジュに落ちると、あの雪渓に出るわけですね。そして現世からログアウト。
パチンコ玉みたいに前述のゴルジュに落ちると、あの雪渓に出るわけですね。そして現世からログアウト。
これが今回の神アイテム「笠」でした。
夏はこれとポリエステルの甚平で良い気がしました。なお靴は普通の登山靴で行きます。
酔狂で買った一本歯の下駄とかあるけど(笑)
そして地味ですがインナーにはfinetrackのドライレイヤークールを導入。これも縁の下の力持ちで貢献してくれたと思います。
夏はこれとポリエステルの甚平で良い気がしました。なお靴は普通の登山靴で行きます。
酔狂で買った一本歯の下駄とかあるけど(笑)
そして地味ですがインナーにはfinetrackのドライレイヤークールを導入。これも縁の下の力持ちで貢献してくれたと思います。
感想
事の発端は、友人たちが立て続けに笠ヶ岳に行った写真をアップしてくるものだから、「何だよお前ら!ずるいぞ!いいもん一人で行ってくるもん!南岳新道だってクリアしたのだからひとりでできるもん!」ということなんです。
7/29に笠ヶ岳山荘に電話をしたら小屋も空いていて予約。その後、双六小屋にも空きが出たので、用事をこなすためにこちらも予約。
きつい行程だから小屋泊にして荷物を軽くしているのに、A4額縁を3つ(2kg弱)担いでの笠新道経由で双六小屋までエクストリーム納品。頭悪すぎますね。
地獄の急登と名高い笠新道。まぁー噂通りのキツさでした!南岳新道と笠新道、甲乙つけがたい!
2日目の縦走路も冗長で。やりきったけれど、己の限界を感じた気がします。元々、山の写真が撮りたくて山に登っているので、あまり行程詰め込みすぎると景色を楽しむ余裕がなくなるんですよね。
この暑い夏に北アのEXステージとも言える笠新道と南岳新道をやりきったことで限界値は上がっているのでしょうけど、今後は基本コンセプトに立ち返りつつ、山行を楽しむことにします。白馬三山くらいが歩留まり良くて助かるんですけど。
シン・穂高三部作のうちの残りふたつ、6/21の槍ヶ岳、7/12の南岳の山行記録も、どうぞチェックお願いします。
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コメント
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各フォトのコメントが面白くて、楽しんでいるのがよくわかりますよ
笠ー双六間は、新穂ー槍ー双六ー笠ー新穂の日帰りハイクの時に歩いたきりですが、なかなか長かった記憶があります。
特に新穂ー鏡平ー双六ー高巻いての鷲羽ルートは大好物なので、また行きたくなりましたよ!
笠〜双六は長かったですよ!本当に!
けど、笠〜双六〜鷲羽のコースは本当に気に入りました!
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