深南部再び 田代〜大無間山〜信濃俣〜光岳〜池口岳〜大島
- GPS
- 74:47
- 距離
- 48.8km
- 登り
- 5,095m
- 下り
- 5,280m
コースタイム
- 山行
- 5:08
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 5:30
- 山行
- 8:19
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 9:46
- 山行
- 7:57
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 8:45
天候 | 概ね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
静岡駅〜横沢 しずてつジャストライン 安部線 横沢〜田代 井川自主運行バス 復路 大島〜かぐらの湯 信南交通 遠山郷線 かぐらの湯〜飯田駅 信南交通 遠山郷線 |
コース状況/ 危険箇所等 |
概ね踏み跡有り。(トレースが無いところもある) リボン、テープ多数(無いところもある) |
その他周辺情報 | 遠山温泉かぐらの湯 |
写真
装備
個人装備 |
2軍アイゼン(10本歯)
ロープ(8x30 スリング HMS)使用せず
|
---|
感想
前回残雪ルートを断念して深南部に転進していたので、今回こそはとスキー板もワックスかけて黒部源流域に行く気満々だった。
のだが、低気圧の通過と冬型、積雪予報に断念。で、長期連休を有効活用するプランとして、いつかは歩きたかった信濃俣を縦断するルートに行ってみる事にした。
情報は少ない。また、敢えて下調べ等をせずに昭文社地図と地形図だけを持って行ってみた。
水場も現地で考えた。何とかなるだろう(笑
1日め
大無間山への登山口となる田代への便は、事実上朝1番の1便しかない。これに接続するためには、
品川発4:35普通
新横浜発6:00ひかり
の2便のみ。
なので、贅沢に新幹線に乗ってしまう!
大型連休初日で横浜線は通勤列車並みの混雑。
でも、A席に座れて快適。外を眺めたいがつい寝てしまう。
しずてつのバス、井川自主運行バス(というかワゴン)を乗り継いで井川へ
水3L+予備1Lを担ぐ。重い。
小無間小屋は快適そう。しかし、少しでも距離を伸ばしたいので、先へ。
鋸歯先の崩壊地は両側が崩れている。思わず鎌薙を思い出すが幅は広く距離も短いので落ち着いて渡ればOK。その先が急な登りとなっている。ロープがあるので利用。下りの方が難しそうだ。
小無間小屋山は静かな森の中。丁度良い地べたがあるので幕営。快適。
2日め
トレースのある快適な道。大無間山手前で、北側の展望がある。雪が残る聖?とか。
大無間山を下って三方嶺は笹原で深南部らしい。
不動岳?とするとその先は黒法師岳?深南部は広い。
北に進路をとってバリエーションルートへ。踏み跡はあって意外と歩き易い。
大根沢山は森の中。コンパスを合わせて北へ。尾根が2本。左の尾根を予想するがリボンは右の尾根に導いている。リボンを信じて右に。やはり途中から急に。崖みたいな所を下りる。
コルに到着(後にぶな沢のコルとわかる)。時間も13時を過ぎているので水を探しに行く。ザックを置いて、サブザックに水タンクとロープを入れて沢を下る。
うまく行けば主流との合流でと想像したが、合流したのはガレ場だった。。
引き返すのもしゃくなので意地になってガレ場を下る。だいぶ歩いてやっと水の音が聞こえてくる。結局標高差300m下った(笑。
但しとてもしっかりした流れ。付近苔が生えていたので秋でも大丈夫そう。
コルに戻る。3L汲んで来た。予備の1Lを捨てる。
近くの1849に適地がある。大無間以来誰とも会わない奥地で静かな夜。
3日め
今日はどこまで行けるか。信濃俣は越えられるか。距離はともかく道の状態が分からないので不安になる。
しかし、意外と歩き易かった。トレースは概ねある。枝払いがされていた。切り口が未だ新しい。営林署の方が整備されているのだろうか。ありがたい。
順調に信濃俣。初めて光岳に来た時に知った山。やっと来れた。感慨深い。時間も早いので今日は光岳を越えれるかもしれない。
辿って、百俣沢の頭。例の東海パルプの標識。ああ、メジャールートに来てしまった。。少し寂しい気持ち。光小屋のテン場だろうか。カラフルなテントが見える。空身で散歩している方と会う。都会だなぁ。
膝ぐらいの雪を踏み抜いてヘロヘロになる。早く脱出したい、と思いながら西へ。2300mにかけて急な下り坂。やはり凍っている。ザックの一番下から2軍アイゼンを出す。予想していた2286付近で、原っぱの適地が。おまけに雪も残っていて水の心配も無くなった。下から2人パーティーが上がってきた。大島を今朝出てきたらしい。すごい、1日で来れるのか。大根沢山の下りが厳しいとか、ぶな沢のコルからの水場は西側が良いとか、とても詳しい。地元山岳会の方だろうか。これから光岳まで行くと言っていた。凄い。
4日め
予想以上に順調なので今日下山できるだろう。
前回の深南部は風呂に入り損ねたので今回は行きたい。
リミットは和田のかぐらの湯が16時頃のはず。15時到着を目標とする。
尾根をひたすら下る。雪は残っているが多くは無い。加加森山を経て池口岳を目指す。途中所々展望がある。ジャンクションにザックを置いて空身で池口岳に行ってみる。南に踏み跡があるので行ってみると展望が素晴らしい。
辿ってきた信濃俣、大根沢山、大無間山が見える。よく歩いたなぁ。
隣の鶏冠山の尾根、南に中ノ尾根山が見える。いつか辿ってみたい。
戻ってまたザック担いで、ひたすら長い尾根を辿る。
泊まり装備の方が1人、日帰り装備の方が3人、池口岳は人気の山なんだなぁ。
ようやく登山口到着。車が5,6台。公共交通機関組はこれからが勝負。林道をショートカットして古いトレースを辿る。集落からいよいよ道も無くなり、トレースが無い、ガレた尾根をくだる。沢の音が大きくなってきて、右手に建物が見えてきた。丁度携帯基地局の敷地らしいので着地。道路に出て下るとバス停が。待ち時間で荷物を整理して、恒例の日清のどん兵衛生そば食感を作る。なぜか下山後のそばは特別旨い。
定刻にバスがやってきてかぐらの湯へ。45分間しか無いが、案外余裕で露天風呂に浸かる。さっぱりしてから再びさっきのバスに乗って、今度は飯田まで。臨時増発した高速バスが取れて2座席占有してゆったり帰京できた。
コメント
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魅力的なルートですね、思いつきませんでした。こんな笹原歩きたいですね。
人にも会わず?熊、ヘビはいませんでしたか?こんな秘境の山中のテン泊はクセになりそうですね。私は怖いけど。
次回の秘境はどこでしょうか〜楽しみにしてます。
魅力的でした(笑
良いテン場沢山ありました。
朝はうるさい程の、賑やかな鳥の声に起こされます。
水を確保する要領がだいぶ解ってきたので、食料と日程が確保出来れば滞在したいくらいです(笑
今回はヤツにも出会いませんでした。
ちょっと、クセになりそう。。(でも、遠いんですよね〜)
kiha58さん、おそコメですが...。
素晴らしいコースですね。私が山を始めてからずっと憧れいるルートです。
3年前、光岳への分岐から覗いた大無間への稜線は素晴らしく、行ってみたくておもいを募らせています。
ゆったりと、テント担いで南アルプスを縦走するのは、至福ですね。
稜線マニアの naoe さんに言われると、嬉しさ倍増ですね(笑
私も始めて光岳を訪れたときに、この先が信濃俣なのか。。歩く時が来るのだろうか、と思った事がずっと残っていました。
情報も殆ど無く、また、敢えて検索もせずに、行き当たりばったりな歩き方でした。昼を過ぎたので水場を探すとか、14時を過ぎたので、適地があったらテント出そうとか。。
地形図見ながらいろいろ想像するんですけど、想像より難しかったり、美しい森だったり、突然展望が開けたり、思わぬ所に適地があったり。。
明るいうちにテント出して昼寝して、明日のルートを眺めなるのが楽しかったです。
ちなみに、今年深南部に入るようになった動機の1つが、naoe さんの3黒法師の縦走記録を見て、行ってみたい、と思っていました(笑
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