折立からスゴ乗越・五色ヶ原を経て室堂まで
- GPS
- 30:19
- 距離
- 36.4km
- 登り
- 3,561m
- 下り
- 2,580m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 8:23
天候 | 晴ときどき曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
立山駅駐車場にマイカーを停めて、有峰口まで電車で移動(約10分) 有峰口から折立までタクシーで、およそ45分、12900円でした。 (下山) 室堂から美女平までバス、その後、ケーブルカーです。 所要時間約1時間10分、2430円です |
コース状況/ 危険箇所等 |
折立には登山届のポストがないので、太郎平小屋で届を出します。 ・折立〜太郎平小屋 とても明瞭な道ですが、有峰近辺、どうも熊が多い印象です。 今回もばったり会いまして、これで2回目。このルートを歩くのは3回目なのですが。。。3分の2って、運が悪いだけ?? ・太郎平〜薬師岳 砂礫の道をひたすら登ります。道は明瞭です。 ・薬師岳〜北薬師岳 ガレた岩場のアップダウンが続きます。ところどころ高度感があるので、注意が必要です。 ・北薬師岳〜スゴ乗越小屋 前半はガレた岩場の下り。ロックガーデンのようになっているので、ルートを見失わないように注意が必要です。たくさんマーキングがありますので、見落とさないように。 後半は、樹林帯の下り。道は明瞭で、のんびり歩けます。 ・スゴ乗越〜スゴの頭〜越中沢岳 樹林帯を一息に下って、再び登り返し。ウォーミングアップに最適です。 ちなみに、スゴの頭は少しルートから外れていますが、行ってみても標識も何もない涙な場所です(笑 スゴの頭から下って、再び越中沢岳に急登・・・ ・越中沢岳〜五色ヶ原 綺麗な五色ヶ原が見えるのですが、意外とアップダウンきついです。 けれど、美しい景色が癒してくれるはず。 ・五色ヶ原〜獅子岳 しばらく下ったあと、これまた一気に登り。急登です。そして、道幅が狭いので、ところどころ高度感があります。梯子場もあります。 ・獅子岳〜竜王岳 一気に下ったあと、獅子岳までと同じくガレた急登が続きます。けれど、獅子岳の登りと違って、道幅はある程度あるので高度感はあまり感じません。 ・竜王岳〜室堂 正確には、竜王岳山頂はコースから少し外れたところです。室堂までは、浄土山経由、一ノ越小屋経由、どちらも明瞭でしっかりした道です。 |
その他周辺情報 | 下山後、マイカーならば看板もなにもありませんが、立山国際ホテルが日帰り入浴できて良い場所です。入浴料700円ですが、無料のマッサージ機までありますのでオススメ。ただし、16時までです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
シェラフ
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感想
いつかいつかと思いながら後回しにしてきた五色ヶ原に、やっと行く決意をした。
どうせなら、と思いスゴ乗越小屋にも足を運んでみる計画。
折立と室堂をつなぎあわせて、と考えたのだけれども、どちらを出発点にするかなかなか迷った。
最終的には、下山後の速やかさを考えて、折立をスタート地点にした。
立山駅に車を停めておけば、室堂から降りてきたらすぐに帰路につける、ということ。
折立に入るには、6時にゲートが開くのを待たなければならないけれど、立山駅から室堂へ上がるのに比べたらずっと早い時間に行動を開始できること。
その二つが決め手だった。
<DAY1>
立山駅発5:27の始発列車に乗って、有峰口駅にて予約したタクシーに乗る。
ゲートまでは起きていたけれど、そのあと寝てしまった。
ゲートで5分ほど開門を待つ間、地元の山菜取りのおっちゃんが「今年は熊が少ないね。どんぐりやらが山にないから、熊にぜんぜん合わないわ」と言っていたのを聞いて少し安心。
5年前、折立に下山した際、親小熊に出くわしていたので、それ以来、なんとなく心配な登山口の一つだった。
けれど、その安心感は、7時過ぎに登り始めてすぐに崩されてしまった。
三角点にさしかかる寸前、下を向いてひいこら登っていたところ、ばったりと熊の親子に出くわしてしまった。
2メートルほど先。驚くよりも恐怖するよりも先に、小熊が藪に逃げ去って行った。
カメラを出した瞬間に、親熊も藪へ。シャッターを押したけれど、後ろ姿も写っていなかった。
しばらく藪の中からガフガフと鳴き声がするので、横を通過するわけにもいかず、「お〜い、お〜い」なんて声を上げながら熊鈴を鳴らしていたら、後続者の方がみえた。
3人集まったところで急いで通り過ぎる。
太郎平までの道すがら、追い抜く人、前から歩く人、いろいろな人に熊情報を伝えてあげた。
どうやら先行者の方も熊に出くわしているようで、みんなして「怖いねぇ」なんて話になった。
太郎平でおにぎりを食べて、薬師に一息に登る。
薬師から北薬師の道は少し神経を使う道だった。
連休直前の金曜日のせいか、ほとんど誰にも会わない。
特に薬師から先は、スゴ乗越小屋まで本当に一人も出会わなかった。
ここまで静かな山行はいつぶりだろう?
スゴ乗越小屋には、テント泊の先行者がお二人いらっしゃったが、なんと小屋泊は自分一人。
なかなか速いペースで15時半についたので、そのうち誰か来るかな?なんて思っていたら、全く誰もこなかった。
昨年の熊の平小屋で3人ということはあったけれど、完全に一人というのは初めてだった。
混んでいるのはいやだけれど、一人は一人で寂しいものだ。
晩御飯までのしばらくの間、ストレッチをしているつもりがいつの間にか寝てしまって、「ごはんですよ〜」という声で起こされた。実家にいるみたい。
そのごはんですよ、はこれまた素晴らしいものだった。
カレー2種類に手の込んだおかずたくさん。
おひつに入っていた茶碗3杯分のご飯をぺろりと食べてしまった。
食べ終わって、食堂に「岳」があったので久しぶりに読んだ。
ナオトのお父さんが亡くなってしまうシーンで泣いてしまった。
昔読んだ時と決定的に違うのは、自分も人の親になったことだ。
そうこうしていたらランプが灯って、夜7時少し前。
外に出ると丸い月が煌々と光っていた。
中秋の名月は明日だ。
写真を何枚か撮って、7時には寝てしまった。翌朝までまったく目を覚ますことなく、よく眠った。
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