はじめてのジャンダルム! 槍〜大キレット〜奥穂高岳。そして初挑戦の西穂高縦走!
- GPS
- 56:00
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 2,659m
- 下り
- 1,534m
コースタイム
2日目 5:30槍ヶ岳山荘〜13:30穂高岳山荘
3日目 5:30穂高岳山荘〜12:30西穂山荘
天候 | 三日間ともに晴れ、昼からガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山時は穂高ロープウェー。新穂高まで片道1500円 ※8キロ以上の荷持代300円かかる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
西穂縦走路は、馬の背下りの滑落、間の岳の落石、赤石岳周辺のルートミスなどに注意。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
今回で穂高を歩くのは4回目になりました。大キレット、北穂高〜涸沢岳間も過去に2回通過したことがあります。
そして今回いよいよ念願の西穂縦走にチャレンジすることになったのです。
秋雨前線や太平洋沖の2つの台風など懸念材料はあったけれど、せっかく連休を取ったので撤退も覚悟の上で東京から新穂高に向かいました。
◆26日(金)新穂高温泉へ…22:00に登山者用無料パーキングに到着。さすがに空いてて半分も埋まっていない。簡易トイレが2つ設置してあるだけだったので、なるべくトイレに近い場所に駐車する。沢の流れる音が聞こえる気持ちがいい。登山マップを見ながら晩酌タイムをして就寝。
◆27日(土)新穂高から槍へ…
上高地ルートに比べるとマイナーで華はない。観光客は比較的すくないので静かなスタート。白出沢までは長い林道歩きで飽きてくるが、上高地側の横尾までの長い歩道歩きのほうがもっと眠くなる。
槍平小屋で休憩。キャンプ指定地で、水が豊富で気持ちのよい場所なのでゆっくり休憩。ここで福井のKaneさんと、hansusyaさんと出会う。明日はそれぞれ大キレットを越えて穂高岳山荘で会いましょう!と約束。山で出合う人たちはホントに気さくな方が多いです。
槍平を過ぎて1時間くらいするると「ラストウォーター」と書いてある水場があります。おいしい湧水なので今夜の水割り用に汲んでいきます。そこから先は急登になり、飛騨乗越までかなりきついです。なんせ標高差2000メートルありますから。
槍ヶ岳山荘に着いてから荷物を置いて早速槍ヶ岳へ登りました。ガスで景色は無かったけど、かっこい槍が見れたのでOK♪
◆28日(日)大キレットを越え穂高岳山荘へ…
混雑する槍の穂先からのご来光はパスして日の出とともに出発! 天気予報はいい意味で外れ、晴れ渡っています。大喰岳と中岳の緩やかな3000メートルの稜線はまさに天空の道です。最高に幸せな気分にさせてくれる時間ですね。
南岳で朝食を食べてキレットにアタック!天気がいいので難所といわれる長谷川ピークから先の飛騨泣きもスムーズに通過。北穂高小屋直下の急斜面では落石に注意を払います。個人的にはキレットよりも北穂高〜涸沢岳間のほうがホールドが希薄で難しかったです。
◆29日(月)いよいよ念願のジャンダルムへ…
天気は晴れ♪ またとないチャンスです。
キレットからご一緒したkaneさんkawaさんは前穂高へ、ヤマレコユーザーのhansusyaさん達は白出沢へ行くので、お互いの無事の下山を誓いお別れ。
しばし、奥穂高からの絶景を楽しんでから、いよいよ馬の背へ向かいます。はじめは幅があり、平坦だけど、だんだんナイフリッジの下りになってきます。ホールドは希薄で足元は切れ落ちているので絶対に足を滑らしてはいけない場所です。鎖もないので一手一手慎重に動かします。朝一番ということもあるけど、今回縦走路でイチバン怖かったのはここです。
ロバの耳、ジャンダルムは問題なし。ジャンダルムの横腹をトラバースするところは下を見なければ大丈夫でしょう(笑)
ジャンダルムの頂上は5人くらいて、皆さん満足気です。360度パノラマに感動しました。特に笠ヶ岳の美しさに見入ってしまいました。
コブノ頭をいつの間にか通り過ぎると、上高地側に大きくトラバースするザレた下りになります。広々としているので濃霧の時は方向に注意してください。
下りきると天狗のコル。ちょうど小腹が空いたので行動食のパンを食べました。避難小屋跡もあり、風がないので落ち着いて腰を下ろせます。
鎖のかかる岩場の急斜面を登ると天狗岳頂上へ。垂直近いところもありますが、岩場は安定していて、ホールドもしっかりしていて問題ない。ちょうど縦走路の中間点あたりになります。下りは有名な逆層スラブです。クサリは垂直近く、長くて迫力ありますが、春に妙義山に登り、長いクサリには慣れていたので、楽しんで下降。
間の岳周辺からは岩の質が変わってきます。赤岳のような赤くて鉄分を多く含む、もろい岩屑を積んだような道になります。大きな岩もあまり信用できず、グラグラするので落石に最大の配慮は必要です。できる事なら周囲のハイカーと間隔を十分に開けたいところです。
赤石岳も岩がもろいのでつかんだ石が剥がれたりするので注意。ルートをしめすペンキマークも消えかかっていたり、隠れていたりして解りずらく、慎重に周囲のマーク、踏み跡、ホールドの感触を観察しながら進んで行きます。焦っていい加減に取りつくと引き返せなくなったり、リカバリーが大変になります。なんせ浮き石が多いので。
いくつか急な岩場のアップダウンをくりかえしていくと、奇麗な三角に尖ったピークが見えてきます、そう、西穂高岳です。 周囲はすっかりガスって来ました。西穂高岳で難所は終わりますが、気持ちも足腰も疲れがマックスに出るころなので、独標までは変わらず集中します。気を抜くと足首をグネりそうなので。
今回持参したカメラが初日から調子悪く、槍やキレットのデータは消えてしまいました(泣) 肝心な3日目の朝に復活し、何枚かに1枚はエラーを出しながら撮影していたのですが、独標手前でついに燃え尽きてしまい電源が入らなくなりました。あぁまたデータが消えちゃったか…とあきらめモードに。でも素晴らしい景色をたくさん見れたし、なんせ縦走できたんだから十分です。
西穂山荘では、たまらずビールを買ってグイっとやってしまいました。お山価格の高級ビールだけど、いいんです、自分へのご褒美なんです。
ご褒美をゆったり楽しんでから、ロープウェイ駅まですぐと思っていたのですが、これがなかなか遠い。緊張が切れ、一杯ひっかけた状態での40分の下りはふらついて参りました。
駐車場に戻りお楽しみの温泉へ。平湯バスターミナルの「パノラマの湯」に寄って3日ぶりにさっぱりと汗を流していると、ここでなんと奥穂高で別れ、岳沢に下って行った福井のKanaさんと再会!湯船でお互いの最終日の話をしました。
◆帰宅してメモリーカードをそっと抜いてPCにつなぐとデータはかろうじて生きていました! 消えていた写真も結構あったけど、肝心な写真はレポを見ての通りです♪
※キレットからご一緒した福井のKanaさんと京都のKawaさんお世話になりました。
槍平で出合ったヤマレコユーザーのhansusyaさん達、楽しいひととき、激励のお言葉ありがとうございました。
とうとうやり遂げられましたね、素晴らしい!
まずまずのお天気に恵まれて何よりでした。
雨や強風では中々突っ込んで行ける場所ではないですからね。
それにしても、カメラ残念ですが、不幸中の幸いか、
一番貴重な奥穂〜西穂の間だけでもメモリーが残っててくれて良かったですね、
何しろとっても貴重な証拠写真ですから!
とっても充実した様子が写真からも伝わってきます、羨ましい。
帰りの運転が終って帰宅した時の美酒、さぞかし美味しかった事でしょう、おめでとうございます。
私は9月10日〜11日、新穂〜奥穂〜西穂へ抜ける予定です。
好天を期待したいのでテルテル坊主でも作ろうかと思ってます。
お祝いコメントありがとうございますm(__)m
登頂成功はなによりも好天のおかげです。おっしゃる通り、クサリが当然ありそうな場所に無かったりするので、小雨でも難易度は格段に上がるルートだと思いました
最終日のメモリーはホント生きてて良かったです しかし終了間際に壊れるなんて、カメラが身代わりに??なんて
祝杯は西穂山荘で一杯グイーっとやってしまいましたが、そのあとロープウェー駅まで下りが意外に長くて、足元フラフラになっちゃいました
来月のアタックは今回みたいな天気に恵まれるといいですね
riderさん、こんばんは。
槍平小屋&奥穂でお会いした名古屋♂♀です。
その節はありがとうございました!
カメラ復活してなによりです(笑)。
こちらは奥穂途中でお会いした後、予定通り白出沢から無事下山。
白出沢のザレ場に少々手こずりつつ、
riderさんの初ジャン成功を祈っておりました(マジで)。
西穂山荘からロープウェイまでは、意外に長いですよね(笑)
kaneさん。kawaさんにもよろしくお伝えください。
また、山でお会いできることを楽しみにしております。
今度は一緒に登りましょうね!
ではでは!
※とりあえずアップしました。
お手すきの時にでも…。
hansusya
コメントありがとうございます。
ジャン挑戦を気にかけてもらってホント感謝です
白出沢の下りは誰もが1、2回は転ぶザレ場だそうで、無事の下山良かったです。
肝心な場面での写真データー残ってて良かったです。少しでも参考になればいいのですが。
今後もhansusyaさんの記録拝見させていただきます、また機会あればよろしくお願いします
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する