10時間半、雪の大キレット越え(槍ヶ岳、北穂高岳)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 42.2km
- 登り
- 2,573m
- 下り
- 2,559m
コースタイム
・槍〜北穂〜涸沢間は雪道のため気象状況により大きく状況が変わると思われます。参考にならないコースタイムです。
■1日目
6:50河童橋-7:30明神-8:15徳澤園-9:35横尾-10:50槍沢ロッジ-11:30ババ平キャンプ場-(昼休憩)-14:25坊主岩小屋-15:55槍ヶ岳山荘
■2日目
朝槍ヶ岳へ7:47発-8:05大喰岳-8:55中岳-10:30南岳-10:50南岳小屋-18:20?北穂小屋
■3日目
6:55北穂山頂-(北穂沢直登ルート)-8:35涸沢ヒュッテ(9:05発)-10:15プチ本谷橋-11:10横尾-12:10徳澤園(お昼ご飯)-13:40明神-(胃がもたれて失速)-14:25河童橋
天候 | 一日目 晴れのち曇り、二日目 晴れのち曇り、三日目 風雪、標高さがると雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
バスで行くのが確実です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■積雪・ルート状況 ※日曜〜月曜にかけてまた雪が降っています。金曜から日曜時点の積雪情報を記載しますが、状況はもう変わっているものと思われます。 <上高地〜槍ヶ岳> ・天狗原分岐を過ぎたあたりから徐々にでてきます。10〜15cm程度。 ・しまっていない新雪のため、アイゼンは効きません。キックステップで確実に登り降りとなりました。 <槍ヶ岳〜北穂> ・吹き溜まりは30cm程度。太ももまで埋まるところもあり。 ・ここも新雪のためアイゼンなし (a) 天狗原分岐まで ・岩稜と雪のミックス地帯です。 ・ところどころピンクテープつきの竹竿が立っています。通行者は数名いました。 ・トラバース箇所が吹き溜まりで通行が厳しい場合は岩稜を直登しました。 (b) 天狗原分岐から先 ・もはや冬季バリエーションルートと化しています(個人的な感想としては、厳冬期の南八ヶ岳や西穂であった全てのいやらしい箇所が延々と続く印象) ・○印も埋もれているためルーファイをしながらになります。 ・雪と岩、雪壁が続く。ザイルがないと厳しい箇所もありました。 ・トラバース箇所で一部膝までの雪、ラッセルを強いられる。 ・ピッケルはお守り程度。 ・北穂直下の梯子は見つからなかった(埋もれていたのだろうか・・・) <北穂〜涸沢> ・北穂小屋の方に「夏道(南陵)は雪で危ないから、北穂沢の直登ルートを使用するように」と言われました。ここもルートの取り方がわからないと無理。 ・北穂沢は20-30cm。左手に東稜を見ながら高度を下げ、傾斜が緩くなり岩が小さくなってきたあたりで途中で南陵側に移動し登山道に復帰しました。 ・登山道は雪がみぞれ状になっています。溶けていても凍っていても滑りやすくて危険。 ・本谷橋と涸沢の中間あたりで雪はなくなります。 ※詳しい装備は感想に記載します。 |
写真
感想
雪山始めは心理的な負荷がすごく重い。あっという間に息があがってしまうし、すぐに何もかも嫌になってしまう。
今回は登山歴も雪山歴も豊富な方とご一緒した山行でしたが、雪山の洗礼を受け、お互いよくバテました。
カボチャのシチュー、なすとピーマンの炒め物、ソーセージ、野沢菜と元気が出るような美味しいものを色々食べたのに、なぜか一枚も写真がありません(*_*)
南岳まではストックで行けました。青空と真っ白な新雪、いろんな動物の足跡。何もかもが美しい白銀の世界でした。もう小さな雪庇が出来始めてました。
南岳小屋を過ぎてからが長かったです。
北穂がとにかく遠く、まさに泣きたくなるような飛騨泣き。
雪をかき分け足場とホールドを探し、ラッセル。地道にその繰り返しでした。ちっともペースは上がらず。苦しい思いをしました。
終始先頭をかって出て下さった同行者さんの強靭さ、技術の高さには頭があがりません。。
最後の50mぐらいは荷物を持って頂き、北穂小屋へ駆け込みました。
遅い到着など、諸々において小屋の方には迷惑をかけてしまいました。到着後すぐに頭をさげてお詫びをしました。
槍ヶ岳までは天候がよければ雪山装備で登れるとは思います。
大キレットは冬期バリエーションルートと化しています。普通には通行できません。
北穂も北穂沢の直登ルートとなります。道がわからないと登れないです。
今年の北アルプス締めくくりはハードすぎる山行となってしまった。
反省点は多々ありますが、勉強になった点はそれ以上にありました。
ありがとう北アルプス。また来年。
装備
・上はソフトシェル、プルオーバー、秋冬用インナーシャツ。早朝はゴブリンジャケットも着用
・下はCW-Xとズボン、スパッツ(ももひき的なものがあったほうがよかった)、靴下はウール
・靴はテント泊用のアイゼン対応靴(厳冬期ものではないです)
・夜の防寒用に、ダウンのジャケット・ズボン(シュラフはイスカ-6℃対応+シュラフカバー)
・その他、毛糸の帽子、バラクラバ、GOE-TEX手袋+インナー手袋、風よけ手袋。使わなかったけどネックウォーマー。
・雪山登攀装備として、ヘルメット、ピッケル、アイゼン、ロープ20m×1
反省点
・わざわざテントで行く必要はなかった
・朝の出発が遅すぎる
・夏山気分が抜けておらず心が折れた
こんにちは♪
いつも私の駄記録を見てくださるだけでなく、拍手やコメまでしてくださり、ありがとうございます。
かたじけないです(´Д` )
土曜日は、槍穂を拝みながら、今、奥穂、北穂、大キレットに行かれてる人って凄いよね・・・と、話をしていたのですよ。
それがs3214さんだったとは驚きです!
反対側から見えた槍穂は、キレイだったのはもちろん、神々しくもありました。
昨日は14時頃まで上高地にいたのでニアミスでしたね。
そのうちお会いできたら嬉しいです^^
題名が面白いtaeさんの記録はいつも楽しみにしてますよ
taeさんもちょくちょく遊びにきて下さって、ありがとうございます。
北穂高小屋から夜に(たぶん)蝶のヒュッテの灯りが見えました!
ライチョウ7羽分の風雪が炸裂の日曜日でしたね
どこかの山で会えたらいいですね
おつかれさまでした
週末おとなしかったと思ってたら、こちらへ遠征でしたか
ん?ご同行はあの方かな?
雪山始めは〜とありますが、なんかsサマの大好きな季節に大好きな山域でウキウキな感じがしますが
というか、雪山始めにテン泊装備でこんなハードなコース行くなんて・・・今シーズンどんな目標を?
おつかれさまです。
まさか大キレットに行っていたとは・・・我輩は無理です。
多分この時期のそのルートは一生縁が無いかと。
しかし、大キレットね〜。
我輩は、もう少ししたら八ヶ岳に籠ります。
快速娘から白銀娘へチェンジしたね。
衣替えの季節かぁ〜〜〜
しかし、スゴイです。
とても、まねできません。
私はおとなしく低山シフトするわ〜〜
今日はレコ友さんと
ヨロヨロしながらも気が大きくなって特急電車で帰ってきた〜〜〜
一緒に飲める日を楽しみにしてます。
わたしゃ〜〜初対面(初山行)の人とはゆるいトコしか行かないからそこんとこよろしく。
誰にも逢わずに、オヤジ集団は
終日、薄暗い沢の中でした(笑)
それに較べ、なんとアカデミックな山ですね。
でも、超ハードすぎる。
肉喰わないとパワー持たないっす。
兎にも角にも
冬は雪のあるとこに、でもテント縦走はしません…。
今年はスノシューが活躍するとこに行きたいですね
どこにいこうかな…。
大キレットは来年、雪消えたらですね
ジャン仲間でまた行きますか?(笑)
八ヶ岳は年明けたらですね〜。今年はアイスやるのかな?
ピッケル、アイゼン、そろそろ磨きはじめないとね!
すずしくなったので奥秩父狙いです
11月最後にまた燕岳で白銀になります☆
(ライチョウじゃないんだから…)
いいなぁ飲み会。
tekuさん達との
でも、飲むとすぐ寝てしまう傾向が
私はリアルに沢ですべり落ちたことがあるので、沢はめちゃめちゃ怖いです…。
ついに沢にご出陣なさったようで
まだヒル出るんですね
寒いのにヒルもよくがんばりますねぇ。
s3214さん、こんばんは。
キレットが普通に歩けないって・・どこ歩くんですか
う〜む、怖いと羨ましいがケンカしています。
アイゼンの効かない雪の中、ご無事で何よりでした。
イワナ、どこにいるのかさっぱり見つけられません
キレットとは
流石に南岳〜北穂間は、無雪期の3倍位かかったんですね。
ご無事で何よりです。
でも、白銀の写真はめちゃくちゃ綺麗ですね。
北穂小屋、我々も残雪期に行ったときに、2人で広々個室を使わせて頂いたことがあります。
でも、さすがに小屋全体では8人位いましたが。
s3214さん、ご無沙汰しております。
いや〜雪山・・・
しかもキレット越えとは恐れ入りました
何より冬装備・・・
あぁ・・・忘れてた・・・
雪山の楽しさとワクワク感で頭が一杯で、荷物が大変になるって事を・・・
のんびり我が家はそろそろアイゼンの爪でも研ごうかと・・・
正直に書きますが、『怖いだけ』の雪の大キレットでした
歩いていて、何にも楽しくない!とおもったのは久々です…。
槍穂縦走は、来年の無雪期の三連休のどこかで、また再チャレンジと考えてます
すずしくなってきたので、奥秩父縦走したいなぁと思ってます
雪山に向けて体力つけていかないと…。
s3214さん、無事に戻ってこられて良かった。
ベテランさんと一緒だったようですが、あんまし無茶しないでね。
みんな心配しますよ〜。
山荘とまって自分たちだけしかいないのは初でした。
長い道のりでした。
天候に恵まれてなかったら、天狗原に降りていたと思います。
どうも御無沙汰しております。
冬装備、ザックにつめてるときは「必要、必要!」って詰め込んでるんですが、運んで重くなってくると「もーあれもこれも置いていきたい…
雪山シーズンに慣れてくるとそんなことは気にならなくなるのですが、久々に雪山はじめのイヤーな感覚に陥りました
とりあえず帰ってきました。
下山後、翌日より年度末処理で仕事に追われています。。。猫の手も借りたい。
到着時間遅くてハラハラするよ〜!
とりあえず無事でよかったよ〜!
南国帰りの身にとっては、今後雪山に順応できるか非常に不安だよ〜!
写真はとっても綺麗だけど、本人のコメントがテンション低め(苦笑)。「歩いてて楽しくなかった」ことがよくうかがえます。
s3214さんにもそんなことあるんだ。
海外なんてハワイしか行ったことないよ〜
待ちに待った雪のシーズンが来たよ〜
帽子の衣替えと、長ズボン化で『あー寒くなったなぁ
yokoちゃんはバイタリティ高そうだから、きっとすぐに雪山溶け込めちゃうよ
雪山装備ださなきゃね。
ん、水筒どこいったんだろ。
s3214さん、こんばんは。
丹沢24でお会い出来て楽しかったです。
すごいですね、雪があって寒かったですよね
私も昔は雪山にどっぷりはまっていましたが
この雪のない時期に穂高とは驚きました。
この時期はあまり入山する人は少ないと思いますので
貴重な記録じゃないかと思います。
山への熱中度合いが伝わってきますね。
丹沢ではお世話になりました!!
kurosukeさん、雪山にどっぷりはまっていたんですね〜。
”ある意味”貴重な記録として残しておこうと思って、(色々言われるのを覚悟の上で)レコを書きました。
自分も今後この時期に穂高に行くことは、そうそうないと思ってますので・・・
丹沢を皆さんが駆け抜けている姿を見て、「私もランできるようになりたいなぁ」という気もしてきていますが、もう少し先かなぁと思ってます。
(あ!プロフィール写真が、来年ねらってる高嶺
でも2日目の朝の出発が遅すぎですよ〜。天気がもっと悪くなっていたらと思うとハラハラです
まあ何はともあれ、御無事で何よりでした。しかし重装備でこの時期にこのコース、凄い冬山のスタートですね
出発が遅すぎる件については、今でも判断力が鈍っていたとだいぶ反省しています。
この時は天候と月明かりが良い日だったのが幸いでした。
雪山に向けて、再度体力・気力ともに準備をし直しをして・・・いい天気の日を狙って、昨年登れなかったところに行きたいと思ってます
驚きました。。
すごい山行ですね。。
レコ楽しく見させていただきました。
僕も今年は雪山に挑戦しようと思っております。
その時は是非参考にさせていただきます。
よろしくお願いします。
返信おそくなりすみませんm(_ _)m(山登ってました
雪山始められるんですね。装備も増えて寒くて大変ですが、お互い気をつけて冬に臨まないと、ですね。
降雪直後の雪質や装備(晩秋・初冬0-10℃、弱風)については、多少なりともお役に立てるデータかとは思います。
今週末は同じ装備でも強風で寒かったです…。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する