北アルプス最深部（折立〜薬師〜黒部五郎〜鷲羽〜雲ノ平〜高天原〜水晶〜高瀬ダム）

2022年07月29日(金) 〜 2022年08月03日(水)

• GPS: 124:58
• 距離: 65.4km
• 登り: 5,372m
• 下り: 5,448m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:47
• 休憩: 1:12
• 合計: 8:59

6:57 十三重之塔 慰霊碑
7:53 7:59 太郎坂
8:40 8:50 青淵三角点
9:05 9:06 積雪深計測ポール
10:30 10:38 五光岩ベンチ
10:59 10:59 太郎兵衛平
11:36 12:04 太郎平小屋
12:23 12:24 薬師峠
13:16 13:20 薬師平
14:18 14:28 薬師岳山荘
15:07 15:08 薬師岳避難小屋跡
15:23 15:25 薬師岳
15:38 15:39 薬師岳避難小屋跡
15:56 薬師岳山荘

2日目

• 山行: 10:22
• 休憩: 1:30
• 合計: 11:52

4:02 薬師岳山荘
4:42 4:44 薬師平
5:14 5:32 薬師峠
5:56 6:27 太郎平小屋
6:37 6:38 太郎山
8:37 8:38 神岡新道分岐
8:55 8:59 北ノ俣岳
9:34 9:35 赤木岳
10:34 10:43 中俣乗越
12:47 12:57 黒部五郎の肩
13:11 13:13 黒部五郎岳
13:22 13:33 黒部五郎の肩
15:54 黒部五郎小舎

3日目

• 山行: 8:51
• 休憩: 1:58
• 合計: 10:49

5:02 黒部五郎小舎
6:52 6:59 三俣蓮華岳巻道分岐
7:36 7:49 三俣蓮華岳
7:59 8:01 三俣峠
8:55 9:27 三俣山荘
11:08 11:35 鷲羽岳
12:20 12:20 ワリモ岳
12:41 12:41 ワリモ北分岐
12:52 13:15 岩苔乗越
14:11 14:15 祖父岳
14:35 14:44 祖父岳分岐
15:29 15:30 スイス庭園
15:51 雲ノ平山荘

4日目

• 山行: 5:03
• 休憩: 2:17
• 合計: 7:20

6:04 雲ノ平山荘
6:25 6:42 祖母岳
7:06 7:18 雲ノ平山荘
7:57 8:15 コロナ観測所
8:30 8:30 奥スイス庭園
8:41 8:47 雲ノ平の森の道
9:36 9:46 高天原峠
10:33 10:33 高天原分岐
10:37 10:38 高天原展望台
10:51 11:38 高天原山荘
11:58 12:00 高天原温泉
12:17 12:23 竜晶池
12:45 13:03 高天原温泉
13:24 高天原山荘

5日目

• 山行: 9:40
• 休憩: 1:56
• 合計: 11:36

4:47 高天原山荘
4:49 4:50 高天原展望台
4:54 4:55 高天原分岐
5:45 5:46 水晶池分岐
6:01 6:03 水晶池
6:06 6:08 水晶池分岐
8:13 8:15 岩苔小谷水場
8:23 8:40 岩苔乗越
8:57 8:58 ワリモ北分岐
9:59 10:05 水晶小屋
10:48 11:03 水晶岳
11:35 12:11 水晶小屋
13:00 13:13 東沢乗越
14:54 14:56 真砂岳分岐
15:49 16:06 野口五郎岳
16:23 野口五郎小屋

6日目

• 山行: 6:15
• 休憩: 0:51
• 合計: 7:06

4:46 野口五郎小屋
7:04 7:04 烏帽子ひょうたん池
7:24 8:02 烏帽子小屋
8:55 8:56 三角点
10:35 10:44 権太落し
11:09 11:11 ブナ立尾根取付
11:37 11:37 高瀬ダム テント場
11:48 11:49 高瀬ダム濁沢登山口
11:52 ゴール地点

auスマホの電波は通じにくく，薬師岳山荘と野口五小屋の外で通信可能．
山ではドコモが強いようです．

天候

初日：晴れのち曇り、2日め：晴れのち大雨、3&4日め：晴れのち曇り、夕方雨、5日め：晴れ、6日め：曇りのち小雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

6:00 の林道ゲート開門を待って入りましたが、折立駐車場はほぼ満車。前日から入った人が多かったようです。

コース状況／危険箇所等

・黒部五郎からの下りで大雨になり、川が増水、渡渉ポイントで渡れなくなり、少し上流に戻って渡れそうな場所を探して渡渉しました。
・雲ノ平〜高天原峠は歩きにくい。
・高天原からは温泉沢を登る予定でしたが、前夜に雨が降って渡渉できない可能性があり回避、岩苔乗越経由に変更、正解でした。
・水晶小屋〜東沢乗越は崖が崩落しており注意。
・野口五郎岳周辺も大きな岩の岩稜帯で気がぬけません。

その他周辺情報

大町温泉郷の薬師の湯　https://o-yakushinoyu.com/

写真

7/29 4:46

北陸道有磯海SAで朝食。5時前からやっていて氷見うどんを食べました。

7/29 6:10

6時に有峰林道のゲートが開きます。

7/29 6:48

折立の駐車場。大型バスもやってきて混雑しています。

7/29 7:03

6日間の縦走、スタート！

7/29 7:04

慰霊の塔

7/29 8:33

7/29 8:48

樹林帯をぬけて

7/29 9:06

木道を進む

7/29 9:13

カラフルなポール。眼下には有峰湖。

7/29 9:22

太郎平まではまだまだ

7/29 9:38

7/29 10:05

階段の木にNoがふってある

7/29 10:09

チングルマの咲いたあと

7/29 10:24

ニッコウキスゲ

7/29 10:38

五光岩ベンチ。太郎平まであと2km。

7/29 10:52

太郎平が見えてきました。

7/29 11:28

チングルマの群落！

7/29 11:41

太郎平小屋に到着。

7/29 12:00

ガスっていて山は見えず

7/29 12:32

テント場をぬけて

7/29 12:36

モミジカラマツ

7/29 12:48

キツリフネ

7/29 12:59

シナノキンバイ

7/29 13:08

ハクサンイチゲ

7/29 13:15

雪渓を横目に登っていくと

7/29 13:31

薬師平に到着。翌日登る黒部五郎が見えます。

7/29 13:34

ミヤマリンドウ

7/29 13:36

イワイチョウ

7/29 13:50

目指す薬師岳方向

7/29 13:58

タカネヤハズハハコ

7/29 14:25

薬師岳山荘に到着。荷物をデポして山頂へ。

7/29 15:11

大きなカール

7/29 15:15

避難小屋？

7/29 15:16

山頂が見えてきた。

7/29 15:28

あと少し

7/29 15:24

薬師岳登頂。百名山62座め。

7/29 15:24

山頂の祠には薬師如来が祀られています。

7/29 17:47

小屋に戻って夕食。やくしの文字がかわいい。

7/29 18:08

その通りですね。

7/29 18:08

7/29 19:00

ガスが晴れると夕焼け。

7/29 19:01

山頂方向もくっきり

7/29 19:53

富山の夜景もきれいに見えます。

7/30 4:34

2日め。暗い中出発です。

7/30 4:37

薬師平まで降りてくると目指す黒部五郎岳がくっきり。

7/30 4:38

槍だ。槍が見える。

7/30 4:53

7/30 5:02

太郎平の小屋が見えてきました。その奥には白山。

7/30 5:21

ゴゼンタチバナ

7/30 5:21

ツマトリソウ

7/30 5:22

テント場まで降りてきて

7/30 5:36

おいしい水を補給

7/30 6:28

今日は晴れてよく見えてます。

7/30 6:51

ヨツバシオガマ

7/30 6:53

チングルマの花穂

7/30 6:54

7/30 7:03

ワタスゲ

7/30 7:04

オトギリソウ

7/30 8:27

振り返ると薬師の左に剣岳が

7/30 8:28

コイワカガミ

7/30 8:29

ハクサンイチゲのお花畑

7/30 8:31

もうすぐ北ノ俣岳

7/30 8:31

あれは笠ヶ岳ですね。

7/30 8:31

黒部五郎の全貌

7/30 8:33

アオノツガザクラ

7/30 8:57

北ノ俣岳山頂。薬師岳からこんなに降りてきたんだ。

7/30 10:06

赤木岳を通過

7/30 11:09

ジュウモンジソウ

7/30 11:13

コバイケイソウ

7/30 11:27

行く手にガスが…

7/30 12:50

黒部五郎の肩。ザックをおいて山頂に向かうも…

7/30 13:04

ガスガス

7/30 13:19

黒部五郎岳登頂。このあと滝のような雨がふってきて

7/30 15:47

必死に下山

7/30 15:47

何とか無事に黒部五郎小舎に着きました。

7/30 18:02

ここでは生ビールが飲めます。

7/31 4:35

3日め，朝食を食べて出発。

7/31 5:03

お世話になりました。

7/31 5:01

昨日見えなかった黒部五郎も

7/31 5:01

笠ちゃんも見えてます。

7/31 5:10

まずは三俣蓮華岳へ

7/31 5:13

キヌガサソウ

7/31 5:46

弓折岳から笠への稜線、いつか歩きたい。

7/31 6:16

7/31 6:53

三俣蓮華の山頂が見えてきました。

7/31 6:53

雲ノ平の祖父岳と水晶岳も見えてきました。

7/31 7:00

巻道との分岐点

7/31 7:06

ライチョウの卵の殻を発見

7/31 7:08

本物もいました。

7/31 7:19

ヤマハハコ

7/31 7:40

三俣蓮華の山頂です。

7/31 8:08

下って双六方面との分岐を通過

7/31 8:27

ハクサンフウロ

7/31 8:27

三俣山荘とその上には鷲羽岳が姿を見せました。

7/31 8:51

テン場を通過。ここの水もうまかった。

7/31 8:55

三俣山荘に到着。

7/31 9:23

横の喫茶室に立ち寄ります。ジャズが流れていて山の中じゃない雰囲気。

7/31 9:16

ケーキセットをいただきました。サイフォンで入れたコーヒーが絶品！

7/31 9:33

では鷲羽へ向かいます。

7/31 9:42

伊藤新道は間もなく通れるようになるそうです。

7/31 9:48

振り返って三俣山荘と三俣蓮華岳

7/31 9:58

ガレた道を登り

7/31 10:52

眼下に鷲羽池，槍も見えてきました。

7/31 11:09

鷲羽岳登頂。百名山64座めです。

7/31 11:32

山頂で至福のお昼ごはん

7/31 11:49

7/31 11:55

昨日苦しめられた五郎ちゃん

7/31 12:05

イワギキョウ

7/31 12:12

ハクサンチドリ

7/31 12:21

7/31 12:28

ワリモ岳を通過

7/31 12:31

正面に雲ノ平，奥には前日歩いた薬師〜太郎平〜北ノ俣岳の稜線が見えます。

7/31 12:31

水晶岳へ続くルート。5日めに歩く予定。

7/31 12:50

岩苔乗越に到着。

7/31 13:01

雲ノ平方面に向かいます。

7/31 13:58

祖父岳に登っていきます。

7/31 14:02

振り向いてワリモと鷲羽

7/31 14:08

槍のガスも晴れてきました。

7/31 14:32

祖父岳を越えると雲ノ平が目の前に

7/31 14:49

祖父岳を下りきりました。雲ノ平は目の前ですが、まっすぐには行けません。

7/31 15:34

ぐるっと回って雲ノ平に到着。

7/31 15:35

スイス庭園に立ち寄ります。

7/31 15:39

雲行きが怪しくなってきました。

7/31 15:46

小屋へ急ぎましょう。

7/31 15:57

翌日向かう高天原への分岐

7/31 15:58

ハクサンイチゲの白はきれいですね。

7/31 15:59

雲ノ平山荘に到着。その後雨が降ってきてセーフ。

7/31 17:52

夕食は名物の石狩鍋汁。コロナ前はテーブルに1つ大鍋で出てきたようです。

8/1 5:14

4日めの朝食

8/1 5:19

小屋のテラスから黒部五郎と笠が見えます。

8/1 6:20

空身で祖母岳へ

8/1 6:21

別名アルプス庭園というみたい

8/1 6:27

今日は槍〜南岳方面も見えます。

8/1 6:29

朝露に濡れたチングルマの花穂

8/1 6:34

祖母岳到着。

8/1 6:45

水晶岳の双耳峰，手前に雲ノ平山荘

8/1 7:38

右から北ノ股、奥には白山、赤木〜黒部五郎と2日めに歩いたルート、左には笠ヶ岳。

8/1 7:38

薬師岳の全貌と右には立山、剣の頭もちょっと見えます。

8/1 8:09

水晶から赤牛岳に続く稜線。

8/1 9:19

雲ノ平を後に高天原へ向かいます。

8/1 9:53

薬師沢との分岐

8/1 10:26

沢を渡り

8/1 10:41

岩苔乗越へ向かうルートの分岐

8/1 10:47

高天原山荘に到着。軽装備で温泉へ。

8/1 11:58

20分で温泉に到着。左が男湯、右が女湯。

8/1 11:58

川沿いの露天風呂は混浴だそうです。

8/1 12:20

少し歩いて先の龍晶池を見てきました。

8/1 12:49

温泉で汗を流します。

8/1 17:14

高天原山荘の夕食。ゴボウの天ぷらが美味。

8/1 17:25

ここは電灯のないランプの宿。

8/2 5:50

5日め。はるか頭上のあの頂を目指します。

8/2 7:05

3日めに通った祖父岳

8/2 7:06

クルマユリ

8/2 7:22

トリカブト

8/2 7:38

8/2 7:39

振り返ると薬師岳が見守ってくれている。

8/2 8:10

クルマユリとトリカブトの鮮やかなコラボ。バックには水晶岳。

8/2 8:31

2日前に通った岩苔乗越。ここまで登り戻ってきました。

8/2 8:51

薬師&水晶、あの谷底から上がってきたんだなぁ。

8/2 9:18

今日は槍から穂高までくっきり見えます。

8/2 9:20

8/2 9:43

イワベンケイ

8/2 9:43

8/2 9:48

鷲羽とワリモの間には乗鞍岳でしょうか？

8/2 9:53

カッコいい〜

8/2 10:04

槍の左には表銀座の稜線

8/2 10:14

水晶小屋にザックを置いて

8/2 10:15

ラスボス水晶に向かいます。

8/2 10:15

剣・立山と右下には黒部湖

8/2 10:36

ゴツゴツした岩場を登って

8/2 10:50

これが水晶

8/2 10:51

チョウノスケソウ

8/2 10:51

水晶岳山頂に立つ！　百名山65座めです。

8/2 11:12

8/2 11:13

エーデルワイス

8/2 12:25

水晶小屋から下っていきます。

8/2 12:28

斜面は崩落が進んでいてスリリング

8/2 12:36

振り返るとこんな感じ。水晶小屋がすごい場所に建っているのがわかります。

8/2 13:07

東沢乗越まで下ってきました。あとは登りです。

8/2 14:28

だいぶ雲が出てきました。

8/2 15:25

白い岩肌

8/2 15:28

ガレた道を登り

8/2 15:46

野口五郎岳山頂。二百名山です。

8/2 16:25

最後の宿、野口五郎小屋に到着。

8/2 17:17

5日めにして待望のカレーが出ました！

8/3 4:41

6日めの朝は強風。燕〜大天井の稜線の奥には富士山が。

8/3 4:59

その左には八ヶ岳連峰

8/3 5:00

強風の中，裏銀座コースを烏帽子岳方面へ

8/3 5:02

ゴロゴロした岩稜帯。赤牛岳の奥には薬師岳が見送ってくれています。

8/3 6:03

コマクサ登場

8/3 6:19

はるか下方にゴールの高瀬ダムが

8/3 6:26

砂礫の斜面にコマクサの群落

8/3 6:35

稜線上は風が強い

8/3 6:50

こちらは七倉のダム湖

8/3 7:20

8/3 7:25

烏帽子小屋に着きました。

8/3 7:24

小屋の前にはイワギキョウ

8/3 7:25

見事です。

8/3 7:25

あと3時間半か

8/3 8:08

1200mの下り。100m毎？に12の目印があるみたい。

8/3 8:22

1

8/3 8:47

野生のブルーベリー。酸っぱいけど美味しい。

8/3 8:57

タヌキ岩

8/3 9:04

No4の三角点

8/3 9:14

サラシナショウマ

8/3 9:53

6。半分まで来た。

8/3 10:05

ホトトギス

8/3 10:42

9。

8/3 11:17

鉄の階段が出て来て

8/3 11:21

登山口に到着！

8/3 11:48

山から削れ落ちてくる砂でダム湖が埋まりつつあるとか。

8/3 11:49

吊り橋を渡り

8/3 11:50

トンネルを越えて

8/3 11:57

ダムの堰堤へ。6日間の縦走のフィナーレです。

8/3 12:13

タクシーで七倉に到着。お疲れさまでした。

撮影機器：

サイバーショット DSC-WX350 SONY

iPhone 12 mini 128GB au Apple

装備

備考

モバイルバッテリーが濡れて使えなくなってしまいました。防水対策は必須。山小屋で充電も可能ですが、充電用のコードとプラグは自前のものを持参していくのがbetterです。

感想

happyTom

クリーンクラブのツアーに参加．5泊6日で北アルプス最深部の百名山4座と雲ノ平，高天原温泉をめぐる欲張りなツアーです．

7/29(金）：夜中の1:00に前橋を出発，6:00に有峰林道ゲートが開くのを待って折立へ．天気よく期待できそうです．樹林帯の急坂を汗だくになって登り，太郎平小屋へ．時折ガスが晴れるものの周りの山は姿を見せてくれません．寝不足もあってキャンプ場まで下ったあとの薬師平，薬師岳山荘への登り返しが辛い〜．薬師岳山荘に荷物をデポして山頂へ．途中のお花畑ではチングルマやハクサンイチゲなど目を楽しませてくれます．薬師岳は大きな山で右手に見える大きなカールには感動．登頂と同時に雨が降り出し，急いで下山．標高差1600mのきつい行程でしたが，小屋で飲んだビールは最高でした．夕方には雨もあがり，夕焼けと富山の夜景，夜には星空がきれいでした．

7/30（土）：4:00に出発，下りは速いです．薬師平では槍，笠ヶ岳に鷲羽，水晶も見えます．太郎平で朝食，黒部五郎もよく見えます．北ノ俣岳に向かう途中はきれいなお花畑．振り返ると薬師の横に剣も見えます．赤木岳をすぎるとガスがでてきて眺望がゼロに．黒部五郎の肩までは急登，谷から上がってくる冷気で暑くはないものの息があがります．肩にザックをデポして黒部五郎山頂へ．写真をとると雨が降り出し，肩に戻ると滝のような土砂降り．あわてて下山します．登山道は川のように水が流れ，下りきっても川は増水していて渡渉ポイントで渡れません．少し上流に戻って渡れそうな場所をさがして何とか渡渉．小屋までは気が抜けず，16:00前に黒部五郎小舎に到着．ザックの下にいれておいた予備のモバイルバッテリーがずぶぬれで使えません（泣）．持ってきたバッテリーはほぼ空になっていて途方にくれていたところ，小屋で親切な方に充電コードをお借りして何とか充電できました．自前の充電コードとプラグ，防水対策は必須だと反省反省．この日，同行の方1名が転倒した際に肘を岩で打撲，骨折したようでヘリで運ばれて行きました．散々な1日でした．

7/31(日）：　朝食をとって5:00に出発．今日はアップダウンの多い行程です．前日の雨がうそのように晴れわたり，見えなかった黒部五郎や笠ヶ岳もきれいに見えます．まずは三俣蓮華岳へ500mの登り．途中ライチョウにも会えました．三俣山荘までは300m下ります．この山小屋には喫茶室があり，ジャズが流れていて山の中にいることをしばし忘れて休憩．サイフォンでいれたコーヒーとケーキのセットは絶品でした．次は鷲羽岳へ400mの登り．徐々に視界が開けて槍や鷲羽池もきれいに見えてきます．
山頂で眺めを堪能しながら昼食．ワリモ岳を横目に岩苔乗越まで下り，祖父岳までちょっとの登り返し．祖父岳は絶好のビュースポットで，これまで歩いてきた薬師〜北ノ俣〜黒部五郎，笠や槍，この日歩いた鷲羽，ワリモ，5日めに行く水晶，眼下には雲ノ平と360度の展望です．下ると雲ノ平は目の前ですが，まっすぐには行けず，右にぐるっと迂回していきます．スイス庭園に立ち寄りましたが，雲行きが怪しくなり，雲ノ平山荘に着いてしばらくすると雨が降り出しました．あぶないあぶない．

8/1(月）：この日は高天原まで移動，温泉を楽しめるごほうびのような行程です．朝食をとって近くの祖母岳へ．濡れた木道が滑らないか気をつけつつ歩きます．祖母岳は別名アルプス庭園というみたいで，祖父岳に負けず劣らず360度の眺望．薬師，立山，剣，白山，黒部五郎，笠，乗鞍，槍，鷲羽，水晶にもしかすると白馬も？多くの百名山が堪能できます．小屋に戻ってザックを背負い，7:00すぎに出発．北側の台地に登り返して雲ノ平に別れを告げ，高天原峠まで下っていきます．道が狭くて濡れており，大きな石もあって歩きにくいです．下りきって沢を渡ると高天原山荘にほどなく到着します．休憩してお目当ての温泉へ．小屋から20分の距離にあり，沢の上手に男湯と女湯，沢沿いには混浴の露天風呂もあります．小屋の宿泊者は無料ですが，雲ノ平のテント場から入りに来て帰っていく健脚者もいるようです．白く濁った熱い温泉でこれまでの汗を流しました．13:30には小屋に戻り，洗濯をしたり，酒を飲んだりしてゆっくり過ごしました．この日も夜になると雨が降りました．

8/2（火）：朝弁当を食べて5:00前に出発．当初の予定では温泉沢を一気に登る予定でしたが，前夜の雨で沢が増水，渡渉できなくなる恐れがあり，遠回りですが岩苔乗越まで戻るルートを選びました．足元を気にしながら樹林帯をひたすら登り，8:30前に600m上の岩苔乗越に到着．2日前に通った道を逆に登り，水晶小屋へ向かいます．ザックをデポして水晶岳へ．この日はいちばん天気がよく，槍から穂高まできれいに見えます．北鎌尾根や崩落の進む硫黄岳も迫力満点．北には立山と黒部湖まで見えます．岩場を登り，ついに水晶岳に登頂，これでこのツアー4つめの百名山コンプリート！，自身では65座めの百名山登頂となりました．山頂は狭く，ゆったりできませんでしたが，最高の記念写真が撮れました．水晶小屋で昼食をとって12:00すぎに出発，裏銀座コースを下ります．崩落が進んでいて足元を気にしつつアップダウンを繰り返し，東沢乗越へ．真砂岳〜野口五郎岳は白い山肌が続き，長く感じます．大きなゴロゴロした岩の道を越えて16:00前には野口五郎岳に到着．最後の宿，野口五郎小屋には16:30前に到着，長い行程となりました．夕食には念願のカレーが登場，美味でした．

8/3（水)：最終日，朝弁に味噌汁を出していただき，5:00前にスタート．朝焼けの空には燕岳から大天井，槍へ続く表銀座ルート，奥には八ヶ岳や浅間山，遠く富士山も見えています．強風でレインウエアを着ていても寒く，気をつけながら岩稜帯を通過，三ツ岳周辺はコマクサが多いのですが，ゆっくり見ていられません．はるか右下には下山予定地の高瀬ダム湖のエメラルドグリーンが見えています．雲も多く，天気も荒れそうな予感．烏帽子小屋に着いてほっと一息，小休止して今度は日本三大急登で知られるブナ立尾根1200mを一気に下ります．長い長い尾根を3時間かけて下り，お昼前にはついに高瀬ダムに到着，無事下山となりました．堰堤で待っていたタクシーに乗り込むときに雨が降り出し，この日もラッキーでした．七倉で迎えに来てくれたツアーリーダーに西瓜をごちそうになり，大町温泉郷薬師の湯で汗を流し帰路につきました．

6日間の長い行程，歩いた距離は65kmを越えました．足や膝がもってくれるか不安もありましたが，軽い筋肉痛と靴擦れくらいで完歩できました．
黒部五郎ではひどい目に遭いましたが，おおむね天気にも恵まれ，これまで経験した中で間違いなく一番の大大大満足の山行となりました．