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Yamareco

記録ID: 746709
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

木曽山脈

2015年10月17日(土) 〜 2015年10月19日(月)
 - 拍手
GPS
23:18
距離
122km
登り
13,824m
下り
14,207m

コースタイム

08:30 名鉄バスセンター
| 名古屋~伊那・箕輪線(3,290円)
11:40 伊那バスセンター
| タクシー(4,000円)
12:15 桂小場

【一日目】20km +1,830m 4時間13分
12:15 桂小場
15:40 木曽駒ヶ岳
16:20 宝剣山荘

【二日目】41km +2,090m 13時間27分
05:20 宝剣山荘
10:00 空木岳
13:10 南越百山
17:50 安平路山
18:40 安平路避難小屋

【三日目】31km +500m 5時間40分
05:00 安平路避難小屋
07:00 摺古木自然園休憩舎
08:20 大平宿
10:40 ヤマイチさん

11:30 ヤマイチさんの向かい側のバス停
| 保神線(300円)
13:26 南木曽駅
| JR中央本線 中津川行き(1,660円 名古屋まで)
13:50 中津川
| JR中央本線 名古屋行き
15:20 金山
| 名鉄線 中部国際空港行(810円)
16:10 中部国際空港
天候 一日目:曇り 二日目:晴れ 三日目:晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
コースタイムに記載
コース状況/
危険箇所等
GPSロガーを省電力モードにしてみたら全く仕事をしていない。
全行程120kmも無いです。90kmくらい。
その他周辺情報 下山後の温泉はあららぎ温泉に入りたかったけど休みだった。
食事もあららぎ温泉で食べたかったけど休みだった。
道中で野猿の群れが飛び出してきてはしゃぐ。
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道中で野猿の群れが飛び出してきてはしゃぐ。
久々の重装備は疲れるが、秋の山道に癒される。
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久々の重装備は疲れるが、秋の山道に癒される。
意外と早く尾根に出たが天気は悪い。
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意外と早く尾根に出たが天気は悪い。
今日は我慢の日だな。
今日は我慢の日だな。
西駒山荘はお休み中。石室は冬も使えるようだ。
西駒山荘はお休み中。石室は冬も使えるようだ。
雹が痛い。早く屋内へ逃げたい。
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雹が痛い。早く屋内へ逃げたい。
温かい。自宅より温かい。
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温かい。自宅より温かい。
全部読んでしまった。
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全部読んでしまった。
ウチの布団よりふかふかだった。
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ウチの布団よりふかふかだった。
サッポロ一番って実は北海道では売ってない。
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サッポロ一番って実は北海道では売ってない。
鎖かっこいい。
東の空はうっすら明るいが、太陽が出てくるまで時間がある。
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東の空はうっすら明るいが、太陽が出てくるまで時間がある。
昨日は雹でそれどころじゃなかったし、今日は暗くてよく見えなかった宝剣岳。
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昨日は雹でそれどころじゃなかったし、今日は暗くてよく見えなかった宝剣岳。
向こうに見えるのは御嶽山かな。
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向こうに見えるのは御嶽山かな。
さあ日が昇る。長い一日が始まる。
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さあ日が昇る。長い一日が始まる。
この白いのは全部雹だったもの。
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この白いのは全部雹だったもの。
これから越える山々と私。
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これから越える山々と私。
眩しすぎる。左顔面だけ日焼けしそうだ。
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眩しすぎる。左顔面だけ日焼けしそうだ。
登って下りて登って下りる。
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登って下りて登って下りる。
なんかこう、この辺の山は大地の力が違う。
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なんかこう、この辺の山は大地の力が違う。
東川岳の登り。登れ、登れ。
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東川岳の登り。登れ、登れ。
東から見た東川岳西面。かなり切り立っていて迫力がある。
東から見た東川岳西面。かなり切り立っていて迫力がある。
とっても立派な木曽駒山荘。冬はやってないのかな。
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とっても立派な木曽駒山荘。冬はやってないのかな。
あれが空木岳か。ここまで5時間くらい。
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あれが空木岳か。ここまで5時間くらい。
ここも鎖場だった。岩の表面の氷はすっかり溶けている。
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ここも鎖場だった。岩の表面の氷はすっかり溶けている。
今回はこればっかり食ってた。
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今回はこればっかり食ってた。
賑わう空木岳山頂。
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賑わう空木岳山頂。
今日の行程はまだ半分以上ある。頑張ろう。
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今日の行程はまだ半分以上ある。頑張ろう。
大変かっこいい南駒ケ岳。
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大変かっこいい南駒ケ岳。
空木岳を振り返る。ずーっと向こうにちょこんと宝剣岳が見える。随分歩いてきた。
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空木岳を振り返る。ずーっと向こうにちょこんと宝剣岳が見える。随分歩いてきた。
南駒ケ岳の登りはトラバース気味になっていて優しい。
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南駒ケ岳の登りはトラバース気味になっていて優しい。
今回一番印象に残った山。仙涯嶺。
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今回一番印象に残った山。仙涯嶺。
仙涯嶺の上の方はこんな風になっている。庭園のようだ。
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仙涯嶺の上の方はこんな風になっている。庭園のようだ。
燃え上がれ、俺の小宇宙よ。
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燃え上がれ、俺の小宇宙よ。
小さく見える越百小屋。あちらも体育の日までの営業となる。
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小さく見える越百小屋。あちらも体育の日までの営業となる。
南越百への道からじわじわとヤブが姿を現わす。
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南越百への道からじわじわとヤブが姿を現わす。
安平路山はどこだ。果たしてここから見えているのか。
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安平路山はどこだ。果たしてここから見えているのか。
この辺は面白い地形をしている。
2
この辺は面白い地形をしている。
どうなってんだこれは。なんだかすごい。
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どうなってんだこれは。なんだかすごい。
おとなり念丈岳の方。中腹は見事な紅葉だ。
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おとなり念丈岳の方。中腹は見事な紅葉だ。
あれが安平路山だ。きっとそうに違いない。もうどうでもいい。
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あれが安平路山だ。きっとそうに違いない。もうどうでもいい。
踏み跡を探すよりも、愚直に一番高い場所の笹を薙ぎ倒して行くのが最も効率が良い。
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踏み跡を探すよりも、愚直に一番高い場所の笹を薙ぎ倒して行くのが最も効率が良い。
冬の間雪に押し潰されても、春にったら元気に立ち上がる。凄いよ君達は。
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冬の間雪に押し潰されても、春にったら元気に立ち上がる。凄いよ君達は。
着いた。ただそれだけ。
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着いた。ただそれだけ。
こんなに美味い袋麺は初めてだぜ。
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こんなに美味い袋麺は初めてだぜ。
三日目。さすがに2,200mくらいまで下がると暖かい。
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三日目。さすがに2,200mくらいまで下がると暖かい。
雲が無い。
今日も太陽がまぶしい。
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今日も太陽がまぶしい。
もう本当に特級国道です。
2
もう本当に特級国道です。
摺古木山の登山道から見える景色はなかなか良かった。
3
摺古木山の登山道から見える景色はなかなか良かった。
スパッと山を下りて林道に突入する。
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スパッと山を下りて林道に突入する。
スカルパ先輩お疲れ様です。
ミズノ先生、出番です。
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スカルパ先輩お疲れ様です。
ミズノ先生、出番です。
こんなに楽しい林道歩きが今まであっただろうか。
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こんなに楽しい林道歩きが今まであっただろうか。
1500m~1000m付近が見頃のようだ。
2
1500m~1000m付近が見頃のようだ。
この辺は支流がいちいち綺麗で見ていて飽きない。
2
この辺は支流がいちいち綺麗で見ていて飽きない。
燃えるような赤と渓流。
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燃えるような赤と渓流。
バス待ち貯金をつくるため、軽くジョグる。
2
バス待ち貯金をつくるため、軽くジョグる。
電柱が出てくると「下りてきたなぁー」って感じがする。
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電柱が出てくると「下りてきたなぁー」って感じがする。
大平宿に着いた。ここは人が住んでいるのだろうか。
大平宿に着いた。ここは人が住んでいるのだろうか。
せせらぎの滝。
大平峠まで激しい登り。いつか自転車で登りに来たい。素敵な峠だ。
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大平峠まで激しい登り。いつか自転車で登りに来たい。素敵な峠だ。
2時間近く峠歩きだった。
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2時間近く峠歩きだった。
これを見るまで「おおびら」だと思っていた。
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これを見るまで「おおびら」だと思っていた。
これを見るまで「みなみきそ」だと思っていた。
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これを見るまで「みなみきそ」だと思っていた。
いつか登りに来るだろうか。
いつか登りに来るだろうか。
車は3台くらいしか通らなかった。どうやら飯田方面へは通行止めのようだ。
車は3台くらいしか通らなかった。どうやら飯田方面へは通行止めのようだ。
何かつまめるかと期待していたが、残念だ。
何かつまめるかと期待していたが、残念だ。
ヤマイチさんの向かい側のバス停で行動完了。
2
ヤマイチさんの向かい側のバス停で行動完了。
ヤマイチさんちの近くの木が見事な色だった。
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ヤマイチさんちの近くの木が見事な色だった。
南木曽-中津川-金山-セントレア。予習はばっちりだ。
南木曽-中津川-金山-セントレア。予習はばっちりだ。
明日から仕事か。
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明日から仕事か。

感想

一日目
いわゆる"中央アルプス全山縦走"をやろう。
名古屋駅から名鉄バスに揺られて三時間で伊那市へ。初めて信州の地に降り立った。伊那市駅からタクシーに乗り、木曽山脈の北端の入り口である"桂小場"に着いたのは正午過ぎ。五時間も歩けば暗くなるので初日はあまり遠くへ行けない。今日は荷揚げだ。
木曽駒ヶ岳から猛烈な雹に打たれた。はじめはBB弾程の大きさだったが、雹は徐々に勢いと大きさを増して、パチンコ玉くらいのツブテとなってビシバシ身体を殴りつけてくる。痛え。雹だけでなく雷も近くで鳴り始め、壮絶な入りとなった。小屋で寄生獣を全巻読破し、メシを食べて外へ出てみると満天の星空で、さっきまでの嵐は嘘みたいだった。明日はきっと晴れる。

二日目
せっせと支度をして夜明け前に小屋を出た。まずは宝剣岳の鎖場だ。暗闇の中で凍りついた岩場を行くのは緊張したが、屈強な鎖が張り巡らされていたおかげで難なく通過した。
少し歩くと東の空から太陽がギラギラと照りつけてきた。雲ひとつない青空だ。全身の血が煮え滾って力が湧いてくる。足は前へ上へと勝手に進む。宝剣、檜尾、熊沢、東川、空木、赤梛、南駒ケ岳、仙崖嶺、越百、南越百。いくつもピークを超えてゆく。道行く人は僕が半袖なことに驚いていた。僕が蝦夷の住人だ。
南越百山から先は問題のヤブとなる。「ヤブ漕ぎったって足の踏み場のある夏道に笹が被ってるだけでしょ」くらいに舐めていたがとんでもない。奥念丈岳付近は足の置き場も無いリアルヤブ漕ぎだった。四時間もがいてついにヤブの中で日没を迎える。真っ暗闇の中、笹の海を泳いで泳いでようやく安平路山へ辿り着いた時には雄叫びを上げずにはいられなかった。快適な夏道を下り、途中で水を汲んで安平路避難小屋へ転がり込んだ。今晩も窓の外には無数の星が輝いていた。

三日目
暗いうちに小屋を出る。今日は下るだけだがのんびりしてはいられない。公共交通機関を駆使して今日のうちにここ信州の山奥から札幌シティまで帰らなければならない。明日は仕事だ。昨日歩いたビッグマウンテンに比べたら三日目の摺古木山の下りや林道歩き、街道歩きは消化試合のようなものだと思っていたが、道中は一面見事な紅葉で全く退屈しなかった。写真に忙しくて前に進まない。良い意味で期待を裏切られた。この時期に縦走して良かった。ゴールの幸助の町(村?)まで下りたらバスと鉄道と飛行機を乗り継いで自宅へ。興奮の醒め切らないうちに山行記録を書き上げた。終わってみれば夢のようなあっという間の三日間だった。

一番印象に残った風景は仙涯嶺だ。息を飲む美しさだった。厳冬期、どっさり雪の積もった仙涯嶺はどんな姿になるのだろう。今回はせっかく信州に来たというのに蕎麦も温泉もおあずけだったことだし、いつか冬に必ず再訪したい。

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コメント

はじめまして
毎週レコ楽しみにしています、まさか中アにおいでだったとは⁈超人的山行ですね、遠征で好天に恵まれるのはpakuminさんの放つオーラなのでしょう!いつか北海道遠征でお見かけできないかと、願ってます。念丈から奥念丈横断したときに、ココもヤブいですが、安平路〜南コスモは道ないじゃん!と思いました、やはり激ヤブなのですね、パワフルなpakuminさんも格闘されるくらい。凄い山行過ぎて何度も読み返して、とうとうコメントしてしまいました。また楽しみにしています、お疲れ様でした!
2015/10/21 18:28
はじめまして
こんにちは。
晴れた写真ばかり乗せていますが、初日は結構な地獄でした。
この時期の本州の山は暑すぎず寒すぎず人も少なく快適ですね。
もっと北海道に雪が積もるまで、また本州の山へ遊びに行きたいと思います。
2015/10/21 21:28
こんにちは
僕も18日から同じコースを目指しましたが、奥念丈岳についた時点で、このまま進むと確実に日没になる計算だったので、念丈岳から烏帽子岳方面へ降りました。
新しい足跡があったので心強かったのですが、きっとpakuminさんのものですね。

宝剣山荘から安平路山まで1日でいけるのは本当に速いですね。僕は摺鉢窪避難小屋からでも、無理でした。岩場は雪が凍り付いたところが多くて、ゆっくりとしか進めませんでしたし、藪も本当にひどかったですね。
2015/10/22 8:08
おつかれさまでした
この時期に同じルートをやる方がいたとは驚きました。
南越百-安平路はもう少し日の長い時期でないと辛いですね。
営業中の南越百小屋に泊まってエネルギーを満タンにしてから突入するのが
最も楽そうです。
2015/10/23 9:06
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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