また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

HOME > ケンケンさんのHP > 日記
2021年10月12日 17:07山王淵全体に公開

ゴールラインから飛び込んで

あい♪今回が最後になるであろう僕の少年時代に深く関わった故郷の川である番匠川の山王淵譚を中心としたお話、て事で全4回だな。

中学や高校に上がるとなかなか魚釣りにも行かなくなり、川舟も朽ちて無くなりまして。山王淵に向かうのも秋の鯉釣りシーズンに数回ってな状況になっておりました、ちなみに鯉釣り自体を楽しむのが目的なのでリリースしてましたね。

高校生になると互いに進むべき方向が違って来るので、小学生の時の友達とも自然に疎遠になって来ていました。そんなあるの夜、件の悪友から電話がかかって来まして「おい♫番匠川の川祭りで筏下り大会があって、1位だと10万円もらえるらしいぞ、出場しようぜ!」と夏休みで何かと暇を持て余していた僕は、懐かしさもありあっさり承諾しまして「残りの人数はあいつとあいつと..うーん俺が集めとくから、後のことはまた連絡する」ガチャリ!…。
その後は、「筏作るにしても金はないし竹で作るか♪」って事になり、「山王渕の山(雨龍山)に孟宗竹生えてるし、河原で作ろう」って成りまして山王淵に集合ですよ、行ってみると中学まで一緒で別々の高校に進学した顔がありまして「おー久しぶりだな♬賞金は山分けで肉(BBQ)も喰おうぜ!」

なんて、すぐ打ち解けあって。筏の制作にかかるわけです、あの竹林は僕の地区の入口にある酒屋が地主だってわかりまして、うちの家にもある黄色いラベルの焼酎「番 匠」を醸造していてお使いにいった事もある 原〇酒屋 に筏下り大会のことを告げると快く提供してくれることになりまして、みんなで海パン一丁で鉈やら鋸を持って切り出し、枝を払い先端の細い部分を落として山王淵を泳いで渡るを繰り返すわけですが、筏は定員3名となっており僕らは9人いますので3艇の筏を作ることになりますので、おのずと竹の選定に時間がかかるわけです、竹の太さや曲がりが無い部分を切り出すのであれだけ生えてるのになかなか見合う竹が無くて、山王淵を泳いで渡るのでだんだんと川遊びしだすんですよ♫
水中メガネと金ツキ持ってきて手長エビ採りだすともうその日の作業は終了なんですよ、手長エビは浮石の下を覗き込んだり・浮石をはぐったりして探すので案外時間かかるし冷えた体を砂利によこたえると温かくて気持ち良いしで♪もちろん火を起こして塩つけて焼いて食べるんですよ、2口くらいで無くなりますが旨いのよ♬
またある時は、マチェット(ジャングルナイフ)を水中で振り回して自分の足切ってみたり、家からエ〇本持ってきたりする奴がいて、まあ楽しく河原で過ごしながら筏作ってました。筏は竹を並べて番線(針金の太いやつ)で連結して、グラグラしない様に横にも竹を3本程度渡し補強しました。オールというか櫂というかはただの竹竿なんですよ♫これで川底を突いたり、オールのように使って進みます。

でこれを、スタート地点である2.5キロ上流へたぶん2トントラックかなんかで運びまして。当日は30艇弱がスタート地点に浮かんでまして、仮装したのもあれば竹筏も1割もありまして(僕らだけ.ww)大体が木枠に発泡スチロールかブイ(養殖筏用?)でした。
スタートしてすぐにくっそ浅いところ通過するので舟底(筏底)が当たり持ち上げて歩く事もあったり、筏から降りて押していくところもあったりで相当疲れて喉カラカラで、そんな時に橋からポカリだかアクエリだかが紐で垂らされて降りてくるんですよ♪他の艇に..。羨ましいったらありません!がどうにもならないのも事実なので悔しくて川の水をごくごく飲んだな.cry

全コース3.5キロ程度の中間を過ぎたころには伴艇の姿は後方にあり、僕らはというと1位は無理でも何とか上位を狙える位置をまだキープしていたのですが、山王淵を過ぎ行程の3分の2あたりで筏が分解というか竹がばらけだしまして、筏の全長が長ーくなって来るという未知との遭遇.ww しながらも竹竿を突いたり漕いだりして善戦.wwしてゴールラインを切る事になりました♬最後まで順位を争った あめんぼ号だかみずすまし号のおっさん達に健闘をたたえられて、結果は10位で賞金でなくて賞品はガラスのコップでした誰ぞの中元品? あとで大会執行部から漏れ聞こえた話では、僕らの竹筏は絶賛だったらしい事も付け加えときます♪

でも、久しぶりのみんなとの再会は楽しく今でも思い出すことのできる大事な青春の1ページとなっています。

今では河川改修工事により、既に山王淵は埋め立てられて当時の面影はありませんが思い出しながらこの日記(4話)を書いてみました、ありがとうございました山王淵・番匠川♫
お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:155人

コメント

この日記はコメントを受け付けていません。