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基本ジャンルのこだわりはありませんので雑多な感じです。著者ですと今年は太田愛・横溝正史・吉村昭・東野圭吾・中山七里が少し多いみたいですが43冊拝見しました、王道?の東野圭吾はやはり読んでしまいますが、吉村昭は近頃手に取るようになりました、登山関係の本は「白き嶺の男 」谷 甲州 の1冊のみでしたが読後感良かったですよ♫
さてと、この43冊の中で僕的に特に良かった5冊を上げておきますので、興味持たれたら手にとってみられてはいかがでしょうか♬感想というかネタバレもありますm(_)m
「満願」米澤 穂信
人にはそれぞれの表と裏があり、この裏側は社会生活のなかでは表に出す事はなかなか出来ない。読んでいてスッと体温が下がる感じが良いです、人には7つの罪源があるといいますがその幾つかが絡み合う結果の終局。背中が寒いです♪
「夜明けの街で」東野 圭吾
不倫のお話でした。。 が良く出来ていますね、自己擁護感なんて流石です、想像を膨らませるだけ膨らまして悦に浸るのが男。 現状を見て相手の幸せを望み、幸せな過去にしてしまう横顔に流れる涙。女性の母性と魅力を感じます。
「騙し絵の牙」塩田 武士
紙媒体から電子媒体へ、出版不況のなか必死に月刊誌を作家を読者をまもろうと走り回る速水。 ウェットでドライな人たらしの速水の本懐が後半に向かて表れてくる、前半は笑わせてくれて、後半に哀愁を誘う展開で、さてどうなるのか?小山内の色調例えはなかなかに良かった。 関係ないが、他人が無駄と思える事を楽しんでこその人生、人生が充足満足することになるのかな♬あと、僕は紙派です
「戦場のコックたち」深緑 野分
ノルマンディー上陸作戦といえば、プライベートライアンで描かれている壮絶な海岸線での戦いを思い出しますが、この物語は先遣隊としての空挺部隊の降下から始まります。 10代の青年を通して語られる、お互いの目指す正義のための戦いに、次第に狂い出す感覚と喪失感・無力感。 戦争の悲惨さを訴える作品ですが、そんな日常の中に現れる凪の様な時間を仲間と共有し楽しみながら過ごす。 良い物語でしたね♪ありがとうございました。
「破船」吉村 昭
ひとりの少年を介して綴られる寒村の日常と因習、山からひと息に海に落ち込むような痩せた土地にしがみつく様に家々が建つ集落、きっと海から這々の体でやって来たであろう祖先たち。 飢えの恐怖と闘いながら成長していく自分に喜びを感じる日々に、やはり海からやって来た災厄!
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