![]() |
![]() |
世界遺産登録によるメディア露出が増えた高尾山の影響で趣味・レジャーとして山に入る人が多くなり、準備不足で経験の乏しい人が多くなったと埼玉県警察は見ているようです。
ちょっと極端かもしれませんが低山の例を。
普段の生活
道路地図を片手に目的地に行きません。スマホでお店や施設の案内図を見る程度。車の場合はカーナビ。
地形図を見た事は無いし、方位磁石を必要と思った事はありません。
長時間・長距離の歩きはしません。せいぜい通勤で駅まで片道2キロ程度の歩き。車でしか移動しない人もいるでしょう。
携帯電話は何処でもつながります。
喉が渇けば飲み物をコンビニや自販機で買えます。お腹が空いたらコンビニ等へ。
日の出・日の入りの時刻は意識していません。
ネットで誰かの山行記録を見られます。自分でも同じことができると思います。
低山に対する考え
子供でも登れる簡単な山。大人なら全く問題ない。
荷物が重くなるから最小限の荷物にしよう。昼飯はコンビニ飯で水はペットボトル500mLもあれば十分。
スマホで観光マップを見れば良い。
GPSがあるから大丈夫。
登山用のスマホアプリがあるから大丈夫。
誰かの山行記録があるから同じように行動すれば良い。
低山は危険では無い。登山道を外れても特に問題ない。
低山にて
山を満喫する為に日の入り直前まで山歩きをしよう。
案内板が不親切で現在地が分からない。この観光マップは登山道と合っているの?
携帯電話がつながらない。そんな場所が今時あるの?
喉乾いたけど500mLのペットボトルは飲んじゃった。
こんなに体力なかったっけ?コースタイムを大幅にオーバーしている。
寒っ!山頂は寒いぞ。なんでこんなに寒いの?
道迷いしたけどGPSで現在位置が分かる。ショートカットすれば下山できる。
家では夕方6時に暗くなるのは分かっていたけど、夕方5時なのに木々と山の影で薄暗闇になって歩きにくい。懐中電灯なんか持ってないぞ。携帯電話のライトで道を照らせるかなあ。
街の灯りが見える。灯りのある方向に歩けばいい。道が無くても下れば灯りのある場所に行けるだろう。
あ、谷だ。ここをたどれば沢に出るだろう。沢沿いに下れば下山できる。
ほとんどの例は自分に該当する内容です・・・。普段の生活では危機回避が必要と思われる状況はほぼ発生しないし、危機回避の想像力をめぐらす事もありません。
今までに山で多くの過ちをしているので危機回避の想像力と準備が重要と感じます。夏の低山では木陰の中でも平地と全く変わらぬ暑さにやられて撤退した事があります。今でも道迷い時にGPSを見てショートカットの危険度と道迷い前に戻る苦労(時間のロスも)とで天秤にかけてしまう傾向があります。
あと、怖いのが正常性バイアス。自分にとって都合の悪い事を受け入れられず、自分は大丈夫と考えがち。でも、時間に追われたり日暮れが近づくと早く下山したい思いで何事も自分に都合よく考えちゃうのよね。
埼玉県警察:山岳情報(埼玉県の山に登るなら全て目を通した方が良いです)
http://www.police.pref.saitama.lg.jp/kurashi/sangaku-suinan/
saitama-nの日記:このGPSおかしい
https://www.yamareco.com/modules/diary/148886-detail-142159
saitama-nの日記:道迷いの記憶
https://www.yamareco.com/modules/diary/148886-detail-164967
saitama-nの日記:転げ落ちる(トレッキングポールの危険性)
https://www.yamareco.com/modules/diary/148886-detail-96720
saitama-nの日記:遭難原因を考える
https://www.yamareco.com/modules/diary/148886-detail-144190
saitama-nの日記:赤テープ信仰
https://www.yamareco.com/modules/diary/148886-detail-125392
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する