写真1)博物館展示「東国古墳時代の馬文化と東山道」
写真2)黒井峰遺跡ジオラマ:左奥が竪穴住居、中央左に高床式倉庫、右に平地式住居と中央家畜小屋など
写真3)手前の平地式住居や家畜小屋・作業小屋など
また講演では専修大学の高久氏が、過去の集落研究の流れから見た黒井峰遺跡の意義、ヤマト王権と関係の深い上毛野の馬文化と渡来系集落、渡来文化との関係について短いが興味深い話があり、次に黒井峰遺跡を発掘調査した元子持村文化財担当の石井氏が発掘裏話を披露し、火山灰や火山性泥流に覆われた遺跡発掘の苦労話、関係諸科学との連携ー例えば馬の足跡ひとつとっても最初はなかなか見つからず、様々な研究や他の遺跡の調査などから次第に発見できるようになったこと、発掘の方法も火山灰中の遺跡・遺物を壊さないようにいかに発掘するか、家畜小屋に何が買われていたのかをいかに調べるのか、などなどの貴重な話を聞くことができた。ただし、一口に渡来人と言っても、時代や場所により様々な地域から様々な事情で来ているので、個別具体的なケースを検証する必要がありそうだ。黒井峰周辺の上野毛の馬生産地の関連では伽耶系(南朝鮮)の系統の土器や遺物が見られるようだ。ある時代、ある地域では百済系であったり新羅系、高句麗系、伽耶系など朝鮮半島と言ってもその由来は多様であるようだ。
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