土曜の午後、少し時間が空いたので高座渋谷駅付近で開催されている発掘展「町の下にはムラがあった」展を見に行った。高座渋谷という名前からかつての高座(たかくら)郡の中心がこのあたりにあったのかと勘違いしていたが、会場の展示を見て話を聞くと、そのような遺跡は出ておらず、小規模な旧石器から縄文遺跡や古代の住居、居館跡などがあるばかり。それでもこのあたりで考古遺物の展示が行われるのはまれらしく、熱心に展示を見ている人も見かけた。今回の展示は渋谷地区の都市整理事業に伴う発掘調査による出土品の展示ということ(=町の下)で中ノ原遺跡という奈良。平安時代の竪穴住居や掘立柱建物とその出土品が主なもののようだ。
同じ大和市内でもつきみ野周辺には旧石器時代の著名な遺跡(月見野遺跡群・上野遺跡)などがあり、古墳時代や古代の中心地は、当時の相模川の下流域(茅ケ崎市の西方A遺跡など)に郡衙や古代寺院などがあったらしいーー。高座渋谷周辺はまだそうした中心的な集落や施設があったようではなく、小規模な集落や施設が次第に形成されたようだ。
写真1)展示の様子(古代の住居跡ジオラマ)
写真2)後期旧石器時代・神明若宮地区内遺跡出土の石器
写真3)縄文時代早期の土器片
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