江戸博カルチャー講座の二回目、大森貝塚とモースがテーマ。だが講師は江戸博副館長の小林氏、モースやシーボルトのコレクションなどの研究をしているが考古は専門外だ。考古専門家の話は三回目以降で今日の話は貝塚出土品をふくめモースの生い立ちやそのコレクション収集の諸々のエピソードが中心。ある意味考古学者とはことなる視点の話でシーポルトとの比較は面白かった。
シーボルトは幕末に二度と来日し、モースは明治の初めに来日し、以後計三度日本に滞在した。モースは当初シャミセンガイなどの腕足類の研究を主体とする博物学者として来日し、当時の文部省担当者らの目に留まって東大の動物学の教授となったが、職人の息子で学校に馴染めず高校を退学して貝や腕足類などの研究に励んだがハーバード大学の教授の目に留まり助手となったが日本には腕足類が多いと聞いて借金して来日した。
一方シーボルトは名門の出のエリート中のエリートでオランダ政府の後押しがあって来日し、日本の植物を手始めに実に多くのコレクションを行った。美術品を除いては二人は博物学者としては最大のコレクションを残したが二人は対照的なところが多かったようだ。
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