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写真��中期より前は狩猟具、中期以降は植物加工に関連する石器が急増する
写真�Ｎ鹽腓寮召�ら人が移動？西の影響で生まれた稱名寺式土器
午後、都埋蔵文化財センターで多摩の古墳時代に関する講演会があるので午前中、懸案の縄文人の環境適応ー令和四年かながわの遺跡展を相模原市立博物館まで出かけて見学した。縄文時代中期から後期にかけての気候、環境、植生、生業、精神生活などの変化を追う意欲的な展示であった。
縄文時代中期になると前期までの狩猟中心の生活から、植物利用が目立つような生業に変わる。中葉、最も遺跡と住居跡の多く繁栄の頂点にあった勝坂式土器の時代から、繁栄に翳りを見せる中期後葉、加曽利E式や曽利式土器の時代に入り、海進のピークから徐々に海面が低下、寒冷化の兆しが伺える。後期になると低地の利用が増えてこれまで利用していないトチをアク抜きする水場の利用が明瞭になる。気候の変化と縄文人の生活の変化の関係は議論が多く、明瞭でないが、変化は明らかだ。
後期初頭(4500年前頃)から、少したつと4.3kaと言うボンドイベントー世界的な気候の顕著な変化ーが言われるが、列島における評価はまだ定まっていないようだ。ただ低地の谷部にトチの生育に適した環境が増え、トチの利用も増えたようだ。大規模集落が減り拠点集落と小さな集落と言う後期の生活が始まり、土器も西日本の影響を受けた称名寺式や加曽利B式、堀之内式などに変化していく。晩期になると東北の大洞式の影響を受けた土器が主流になる。
後期初頭には見られなくなった土偶が後期前葉には再び現れ、筒形土偶やハート形土偶等が盛んに作られた。何かの御守り、祈りの道具だったのだろうか？
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