久しぶりに設楽氏の話を聞く。弥生人、弥生文化と縄文文化を対立的に捉えない方が良いというお話。
��DNA
これまでの弥生人骨のDNA
解析では、愛知県の朝日遺跡の人骨のDNAは、大陸のそれに近く、西北九州のDNAは、むしろ縄文人に近かったという調査は、朝日遺跡の方が弥生前期と古く、大陸からやってきた人々を含むものだが、西北九州のそれは時期が新しく縄文人の子孫との混血が進んだと考えられるようだ。
弥生時代の関東に見られる再葬墓は縄文時代の終わり頃から続いた葬法で、土偶形容器など、まさに縄文時代の土偶から来たものだ。また、弥生土器も北部九州に最初の稲作が伝わった頃は韓半島の無紋土器の影響から紋様のない土器が目立ったが、縄文人の子孫との接触が増えると土器に縄文などの紋様が施されることになる。また生業でもいきなり稲作一辺倒になるわけでなく縄文時代以来の生業も丘陵地、台地集落では継続し、低地の稲作民と対立的でなく助け合ったと考えられる。縄文から弥生時代を対立的に考えない方が良いとは設楽氏の重要な視点だろう。
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10月９日(水)船橋縄文大学講座「弥生の中の縄文文化」
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