|
|
|
石器の展示は遺跡とブロック別に展示してあり、意味のある展示で今回初めてかも？
層位と石器形式の関係も簡単でなく、じっさいの現場では石器が土中で移動することが普通にあるという。上から下に、そのぎやくもあり、地殻変動、地震やモグラなど動物によるものなど、少しの地層の差が千年の違いだったりする場合も石器は、あまり変わらないこともある。その場合それらの石器は同じ層からの出土と見なす場合もあるという。そうした判断は石器形式と地層の実際をよく知るプロでないと判断は難しそうだ。
本州の旧石器遺跡からはほぼ石器しか残らないので、人々が当時どのような暮らしをしていたかは石器などから考えるしかない。その場合、使われた石材が近場のものなのか？遠くの黒曜石などかは、人々の移動の様子を示唆するものだ。
そのため、まず黒曜石(中部高地など)や赤玉と呼ばれるおそらく群馬産の石を使った石器に注目、このような領域を周回していた可能性がある。また、展示4-9は、いわゆる環状ブロックで、今日の理解では、石器を製作して見せ合うと共に石材のとれる場所、質、動植物などにかんする情報交換、さらに婚姻関係を結ぶ場所のであったと考えられているようだ。
また、4-11は、凝灰岩の石器ブロック、4-16は角錐状石器のブロックで、西日本のサヌカイト製の瀬戸内技法に似た技術で作られた変わった石器らしい。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する