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午後の講演をされた橋本勝雄氏は、旧石器時代末けら、縄文時代草創期の石器を四期に分類している。第一期は、細石刃、細石器後半期でいわゆる旧石器時代終末期、第二期前半期(2a)が、神子柴型尖頭器を伴う神子柴文化期、第二期後半期(2b)が、本ノ木型尖頭器、無文土器を伴う本ノ木文化期、第三期は、隆起線文土器と有舌尖頭器を伴う時期(草創期前半期)、第四期は、押型文土器(爪形文、押圧縄文)と石鏃を伴う時期(草創期後半期)で、橋本氏は、定住化と地域性が出てくるこの第四期から縄文時代がはじまると言う見解だ。この第四期は、寒の戻りのヤンガードライアイス期でもあり、時代区分の考え方は、様々あって難しい。この一般に縄文時代草創期と言われる時期は土層が薄く、石器と土器の関係や時期設定が誤りやすいという。橋本氏は、一括出土品を中心に分析することで時期区分を行って来たようだ。ある石器と土器が、隣り合って出土しても同時期とは限らないと言う。
少し驚いたのは旧石器時代後半期に出現する細石刃、細石器が本ノ木型尖頭器の時期になると植刃器の骨角器が壊れやすいので植刃器全体が石器に置き換わって本ノ木型尖頭器になると言う説だ。橋本氏によればそのような考え方は多くの専門家に支持されていると言うが初めて聞いた。私が不勉強なのかも知れないが他にも驚いている人々はいたように思える。研究してみたい。
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