中国の青銅器に関しては新石器時代には、あまり大きな戦争はなかったようだが、殷王朝時代になると剣や鉾、戈などの青銅器製武器が登場する。日本列島では、縄文時代晩期から弥生時代早期〜前期辺りになる。戈は日本では馴染みがないが戦国時代前後、戦車の登場、馬の登場で、敵の首に引っかけて切付ける武器だ。戦国時代になると柄がより長くなり馬上での戦いが起こっていたらしい。強力なボーガンのような弩も戦国時代に現れ、鉄の鎧の登場でそれをも貫く強力な武器となったようだ。日本でもまれに出土するが使われなかったようだ。
さらに貨幣は殷代に貝殻が用いられ貝貨、貝幣などと呼ばれるが、春秋戦国時代になると青銅製の貨幣が登場、各地で独自の貨幣が作られた。鋤に似た布銭、刀の形の刀銭、貝貨の形を継承する蟻鼻銭など様々だ。度量衡を含めそうした地域バラバラを統一したのが秦の始皇帝だ。それに比べると列島では奈良時代に初めて貨銭が作られるが都など大都市以外はあまり普及せず、江戸時代半ばまで稲束が貨幣代わりの役割を果たしたという。役人や武士の給料もお米だった。
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