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これにさまざまな神獣、霊獣が描かれるのだが、その姿は竜のようでもあり、別のもののようでもあり、小さくてよくわからない。
いろいろ調べてみると岸本直文氏が「三角縁神獣鏡製作の工人群」という論文の中で神獣や西王母の図像の解析を試みていた。また古川京子という美術解剖学者が漢鏡神獣鏡の図像の解析を行っている。これらを見ると神獣の図像は龍と獅子などを併せ持った図像のようだ。獅子の顔のような文様があるように見えたがそうだった。また西王母の図像に関して、中国文学、図像学者で大阪大学の重信あゆみ氏が西王母像は古代エジプトの「ベス」像の影響を検討している。このベス像はやはりライオンや豹と人間が合体した図像で、重信氏はこの図像の影響を示唆している。たしかに豹やライオンは中国にはないが、トラは存在している。ただし豹に関しては古代中国にそのイメージは伝わっていたようで、山海経や他の神話に出てくるらしい。中国にも存在するユキヒョウのイメージとする説もあるようだ。他にも考古学者による図像解析もあるかもしれないが、今回はここまで。
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