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吉谷氏は千分の一グラムを図れる電子天秤を用意して、今日公園内で見つけた昆虫の体重を測って比較するのが今日のテーマということで、同じく準備してきた特別の模擬天秤で、模擬一円玉（本来は１ｇ）とお馴染みの虫の重さを比較。例えば、てんとう虫の場合、通常、20匹で一円玉＝１ｇと釣り合う＝つまり、てんとう虫の重さはおよそ20分の一グラム＝0.05gということになる。アゲハチョウなら3匹で１ｇ、カブトムシなら逆に8円から10円分になる＝8-10g
となる。これがやぶ蚊だとーー714匹で１ｇだったという＝714分の1ｇ＝0.0014g
話をしているうちにハチが部屋に入ってきた。吉谷氏が補虫網で捕まえると「ベッコウバチ」だった。
野外に出て虫さがし。パークセンターのすぐ前の草むらや樹木のある斜面、朽木のあるあたりに様々な虫がいる。また場所を少し上の桑の木のある広場に移して虫を探した。珍しいカミキリを見えたがなかなかつかまらないーー。
多いのはショウリョウバッタ、オンブバッタ、トノサマバッタ、ツチイナゴなどのバッタ類、シジミチョウなどの蝶、朽ちた木など樹木のある場所では、キボシカミキリ、ノコギリカミキリ、ラミーカミキリなどのカミキリ類、コクワガタを見つけた子もいた。そのほか、キマダラコヤガ、ヒメオサムシ、ヨコバイの仲間など様々ーー今日は玉虫やナナフシは見つけられなかったが――
さて、11時半を過ぎ、体重を図るために、室内に戻る。ところが、バッテリーに問題があり、朝に準備した時は正常に作動していたはずが、急にうまく作動しなくなったーー。バッテリーを二度取り替えて、ようやく作動するようになり、計測を始める。
まず、虫を入れた袋ごと、計測し、次に袋の重さを計測し、差し引いて重さを得る。虫を入れた袋を持った小学生らが一斉に並ぶ。あまり機会に近づきすぎると計測が狂うので少し離れて並ぶーー
計測結果ーー
１．ショウリョウバッタ（♀）1.788g
2.キマダラコナガー0.023g
3.トノサマバッター0.707g
4.キボシカミキリー0.532g
5.ニホンカナヘビ（番外）5.014g
6.ラミーカミキリー0.154g
7.ツチイナゴー2.876g
8.エンマコオロギ（幼体）ー0.360g
9.ショウリョウバッタ♂（幼齢）0.312g
10.オオカマキリー0.602g
11.ノコギリカミキリー0.748g
12.ショウリョウバッタ♀幼体ー1.203g
13.ヒメオサムシー0.364g
などなどーー
小学生の虫の計測が終了し、大人の捕獲した虫の計測になったが、再び電子天秤の具合が悪くなり、いったん、ここで終了し、残った虫はあとで計測することに。
最後に、中谷氏からシメの挨拶だが、面白い話だった。例えば子供たちにとっての昆虫の王様であるカブトムシだが、最も重いのは子供の時で30gに達することがあるという。脱皮を繰り返し、大人になると10gに減少、そして「飛ぶことのできる筋肉と軽量化された体を獲得するのだそうだ。「飛ぶ」体を作ることがいかに大変かーー鳥の場合、理論上最も重くて15�坩幣紊任枠瑤戮覆い�15�圓△詒瑤崢擦呂い覆ぁ�最も重い鳥で10�垓瓩い發里�いるが、例えばワシタカ類では体が大きい割には非常に軽量で1�圓覆い發里�ほとんどだそうだ。鳥類図鑑で体重を乗せているのはほとんどなく、体重計測があまりおこなわれていないようだが、体重計測は生き物研究の基礎になるという。
今日は生き物の体重という面白いテーマだったが、ひるがえって私の今の体重ではーーああーー飛ぶことはできないな――
（写真１＝吉谷氏と電子天秤ー机の奥の白い機械）
（写真2＝ベッコウバチだったかーー？？−−クモを捉えて運んでいる−−毒針で失神させて左下草むらに落としているーー
（写真3＝トノサマバッタモドキ＝私が捉えたもの＝とった虫は皆最後は放つーー今回限り、きちんと飼う意志のある子供には持って帰る許可が与えられたーー
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