5月１８日（日）さいたま市南鴻沼遺跡調査展示会＋考古学協会研究集会

2014年05月21日 17:39考古学全体に公開

5月１８日（日）さいたま市南鴻沼遺跡調査展示会＋考古学協会研究集会

終了してから池袋駅まで歩き、途中のラーメン屋で昼食後、与野本町の文化財資料館に向かう。駅を出て、東口から線路沿いに少し北に進み、広い道路に出て右折すると、少し先に与野郵便局が見えたので、おそらくこの方向で間違いないかと思う。左手に消防署が見え、向かいの子育てセンターの隣の敷地の入口に文化財資料室を見つけた。中に入り、「南鴻沼遺跡速報展」の展示を見ていると、顔見知りの友の会の研究会メンバーが見学に来た。中にいたの学芸員と思しき担当者が14時からの解説とは別に、簡単な解説をしてくださった。

　まず、今回の展示の最大の目玉である出土した細い漆の木ーー原木に掻き傷があり、ウルシを採取していた証拠とされる。これまで出土した掻き傷のある漆の木としてはこれまで最古とみられていた東村山市下宅部（しもやけべ）遺跡（4200～3600前）より500年さかのぼるらしい。また合わせて漆を塗った土器や櫛、弓鞘などの木製品も出土し、ウルシの採取から製品までが出てくる貴重な遺跡とさいたま市文化財保護課では見ている。

　この遺跡はさいたま市役所前を通る道路の工事の事前調査として発掘調査が行われたが、かつての湿地隊なので、木製品などが亡くならずに一部残ったものだ。丸木舟なども出ている。また土器破片の中に漆塗りのパレットや珍しい弓矢の矢柄の一部も出土している。14時に二度目の解説を聞き、資料館を出る。ここから帰路、日大文理学部の考古学協会研究集会に立ち寄り、まず、昨日忘れた可能性のあるICレコーダーがないかどうか受付に尋ねるとなんと保管されていた。ラッキー。お礼を言って3号館のセッションの教室に向かう。善光寺平の大室古墳群に関するセッションで、明治大学の考古学教室の研究者数名による連続報告。前方後円墳の森将軍塚古墳を含め、ヤマト王権との関係、渡来系集団などについて、報告と質疑が行われた。帰路は３㎞ほど歩いて帰宅した。
写真1）掻き傷のある漆の木
写真2）赤漆の塗られた弓
写真3）日大文理学部からの帰路に見た「バラの家」

2014-05-21 5月18日（日）古代オリエント

2014-06-01 6月1日（日）シュメル学入門＋

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