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当初予定だった明治大学名誉教授の大塚先生は生涯初めてという、上野駅での新幹線乗り遅れがあり、遅れるので順序が入れ替わり、まず午前中は概要報告の後、３本の研究報告ーー１）古墳、２）集落と土器、３）灌漑設備と木製品―それぞれ興味深い報告だった。開始前と昼食後、開場前に展示されている出土品の土器や装身具などを見学・撮影し、また三階の熊谷の歴史展示を見る。
午後からは大塚先生が特別講演で弥生時代後期から古墳時代前期にかけての社会変化の様相、ヤマト政権と地方首長や社会の急激な変化の様相、急速に進展する発掘研究の現状を情熱的に語られた。
最後にヒスイと水晶の装身具からみた反町遺跡の意義を報告、日本で初めてヤマト以外でヒスイ、水晶の加工施設が発見され、ガラス玉の鋳型も発見された。これまで洗練されたヒスイなどの装身具生産は古墳時代にはヤマトが独占して地方に分与したと考えられていた時代観を変える新発見だった。これは今日の目玉だろう。今弥生時代観、古墳時代観は揺れ動いている。
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